自転車百哩走大王
大王ノボリ旗駅伝
  

第16区 名古屋〜浜松
 
■ 大王ノボリ旗駅伝第16ステージ ■----------- 都留 祐生(会員No.83)

元々、1/23の予定だった第16ステージ。それが24日の仕事の都合で23
日の夕方から予定が入ってしまった為、予定を急遽繰り上げて1月9日に名
古屋〜浜松を走りました。

コースは往路で成瀬氏が三河湾沿いのコースを走ったので、復路は少し内陸
側を東海道から姫街道と繋いで浜松まで走る事とした。私の自宅はコース途
中の愛知県岡崎市にあるため、まず9日のJR始発電車で名古屋へと移動。
6時過ぎに名古屋駅へ到着。自転車を組み立て記念写真を撮ろうとカメラを
取り出すと何とメモリーカードが入っていない! 「まあ途中で自宅に寄ればい
いや」と考えて名古屋駅での写真撮影は断念し出発。

名古屋の伏見通りを南下。さすがに日曜の早朝とあって車は少ないが信号
停車が多くてなかなか体が温まらず閉口する。熱田神宮の杜を左手に見つ
つ国道1号線へ。名古屋市の南部を流れる天白川を渡ると緩やかな丘陵帯
に入る。このあたりが桶狭間。「今川義元公首塚」の案内がある。この丘陵
を抜けると前方の山の上に太陽が顔を出してきた。

豊明、刈谷、安城と旧国道1号線を走り8時過ぎ自宅へ一旦立ち寄り。メモリ
ーカードをカメラに収めたら再び出発だ。すぐ矢作川に架かる矢作橋を渡る。
この橋のたもとで子供だった頃の太閤秀吉と蜂須賀小六が出会ったという言
い伝えがあり橋には「であいの碑」なるモニュメントが置かれている。

岡崎から音羽町赤坂までは国道1号を縫うように残っている旧国道(東海道)
を走った。赤坂付近(御油)には松並木が残っており往時の街道の面影が僅か
ながら偲ばれる。赤坂からは進路をやや北に振って姫街道へと自転車を進め
た。

豊川市街は豊川稲荷に向かう車で大渋滞となっており、交差点も双方からの
車で身動き出来なくなっており信号などあって無きが如き状態だ。稲荷の入り
口で写真でも撮ろうと思っていたが、この有様に恐れをなして、豊川稲荷はパ
スだ。稲荷を過ぎると浜松方面に向かうこちらの車線はすっかり空いて走り易
くなった。

豊川を渡り、「豊橋−富山村サイクルマラソン」のコースを横切ると姫街道の
本坂峠への登りが始まる。現在は峠の下を新旧2つのトンネルが貫通している
が最も新しいトンネルは有料道路のため旧トンネルに向かう。峠への勾配は大
した事ないだろうとたかをくくっていたが、年末から正月にかけて怠惰な日々を
すごしていた身にはちと辛かった。最後はかなりヘロヘロしながらトンネルに到
着。トンネルを抜けれは静岡県三ケ日町だ。

峠を西側から午前中に登っていたせいもあるだろうが愛知側は針葉樹の植
林帯で薄暗かったのに対して静岡側に出ると太陽の光が降り注ぐ明るいミカ
ン畑が広がっていて景色そのものが暖か気だ。峠を下ると右手に猪鼻湖が見
えてくる。湖面に白い波が立つ程風が吹いているが幸い追い風だ。そろそろお
腹も空いてきたのでコンビに立ち寄り昼食をゲット。風除けのある暖かそうな場
所を探しつつ少し走ると、好都合な事に遠州浜名湖鉄道の無人駅(東都築駅)
があったので、その待合室を拝借して昼食を採った。

約10分で昼食終了。浜松に向け出発。まずは標高25mの寸座峠を越えるが
昼食で体が冷えてしまったのかけっこう辛い。しかしこの坂を下れば気賀までは
ほぼフラットだ。しかも追い風に背中を押されていつもより一段重いギヤーでも
OKだ。気賀の細江町役場の前を通りかかるとなにやら晴れ着姿の女性が大勢
集まっている。始めは大きな結婚式でもあったのかと思っていたが、じき成人式
だと云うことに思い至った。

ここから進路を南にとる。目的地浜松までは20Km程。次第に車の数が多くな
るが道が結構広いので自転車も走り易い。静岡大学工学部の前を通ると既に
浜松市街だ。浜松は岡崎出身の徳川家康が一時期根拠地を置いた場所であ
り、その関係かどうか岡崎と同じ地名、町名が見られるのが面白い。

午後1時20分、無事浜松駅に到着。大王駅伝のレポートで何度か見た駅前
のモニュメントをバックに今日は自分が写真を撮り、大王旗駅伝第16ステージ
を締めくくった。