■ 大王駅伝18ステージ ■----------------
大王事務局
前日に雨が降り、箱根峠の凍結が心配される中、沼津駅前に4人(真崎氏、 坂東氏、平本、ゲストの峰尾氏)+見送り1人(鈴木和氏)が集合。坂東氏は トレードマークとなった観のある固定ギヤで参加。真崎氏は新車のお披露目。 平本はスチールフレームに700×28Cタイヤのツーリング仕様。
出発前に、凍結のリスクがある箱根峠(標高800m)を越えるか、標高がはる かに低い熱函道路をトンネル(標高400m)で超えて、熱海に出るか? 議論 が分かれる。箱根派の真崎氏と、熱海派の平本が、じゃんけんをして決める ことに。結果、真崎氏が勝って、箱根に向かう。では、鈴木さん、行ってきま 〜す。8:10出発。
1号線を快適に進む。8:35、いよいよ上り坂にはいる。松並木の所で、いった ん停車。ダルマのような厚着を脱いで、発汗に備える。さあ、上り15km、じっく りと漕いでいこう。坂東氏は小気味よい立ちこぎであっという間に視界から消 える。残る3人は相前後してじっくり進む。左を見れば、真白き富士の嶺。道 幅広く、クルマ少なく、実に気持ちよい上りだ。
気持ちよい道を楽しんでいたのは我々ばかりではなかった。ポルシェやフェラ ーリを連ね、エキゾーストノートも高らかに走り抜けていく集団がある。半径の 大きなカーブ、見通しよい直線。これは、スポーツカーにとっても走り応えある 道だ。さらに、ガイシャに負けるものかと、それらを追いかける、スカイライン GT-RやRX-7、寒さもへちゃらマツダロードスター等々。で、排気音は、やっぱ り、フェラーリが一番。ガソリン燃やして、機械が動いているぜ、と主張するよ うないい音ですねえ。
6km上った富士見平茶屋で一休み。左手に伊豆、正面に駿河湾と沼津の町並 み、その後には南アルプスに連なる山並み。右手に富士山。絶景。この先、西 風に押されて、寒さを感じることなく、坂を上る。風の陰にはいると、日差しが強 く、ヘルメットから汗がしたたり落ちる。暖かい。なお、富士見平から先は、山に 遮られて、富士山が見えなくなる。写真を撮るなら、ここまでのウチに。
10時過ぎ、箱根峠に到着。トイレ休憩をして、箱根を下り始める。芦ノ湖畔まで、 日陰の多い道を慎重に下る。白くなって凍結しているようでもあり、ブレーキで はなく、心がビビル。箱根湖畔で、写真撮影。空気が澄んでいて、景色が非常 にきれいだ。箱根は旧道(畑宿経由)を下りる。初めは、本当に凍結している 場所があり、超ビビル。途中、甘酒茶屋で一休み。甘酒と餅をいただく。甘酒 は意外と甘くない。ちょっと苦みを感じるくらいだ。
この先七曲がりをすぎれば、凍結の心配もない。バンバン下る。真崎氏は下り に強く、あっという間に見えなくなる。箱根湯本で1号線に合流し、佐藤靖氏が 待つ、鈴廣かまぼこに11:15到着。先行する坂東氏が待つ小田原のクランクに 向かう。ゲストの峰尾氏は、ここでサヨナラとなる。また、ご一緒に遊びましょう。
当会の「神奈川ゆっくり練習会」でおなじみ、大磯のコンビニ・スリーエフに12:15 着。ここで昼食とする。今日は、アミノ酸飲料が効くかどうか実験する目的もあ り、2個目のアミノバイタルを補給。脚がよく回り湘南です状態になっているので、 効果ありと見る。青野氏も合流し、藤沢へ向け出発。湘南海岸沿いには、行き 交う自転車が多い。「冬なのににぎやかだね」とは、坂東氏の感想。茅ヶ崎あた りでミヤタのジャージを着た若者4人組に抜かれる。インナーで軽く回して、2列 に並んで楽しそうにおしゃべりしながらのLSD練習。後についてみるが、こちら は高速維持練習となる。苦し〜。
藤沢から境川サイクリングロードに入る。入り口にあるのが時宗大本山、遊行 寺。「遊びに行く」寺とは、まさに我々のためにあるようなお寺なので、今年は ここへ初詣に来たほどだ。ま、「遊行」というのは「遊び」ではなく、「布教・説法 の旅」という意味らしい。「大王7原則」を伝え歩く、我々も、現代に於いて「遊 行」しているともいえるか?
向かい風に悩まされながらも14:40に中原街道に出る。ここからは東京を目指 すのみ。とはいえ、しつこくアップダウンが繰り返される。真崎氏に脚がツール 状態が発生したので、ややペースを落として進む。田舎道が続き、とても東京 から25km圏内とは思えない。いくつもの坂を越えて、港北ニュータウン、そして 第三京浜をくぐれば、川崎市。町並みが連続し、走りづらくなる。やがて待望の 多摩川丸子橋。誰か、会員が待っているかと期待したが、姿はない。 もはや、事務局の脚はいっぱいいっぱい。されど、真崎氏や坂東氏が後にい ると思うと、ふだんに比べて出力二割増しで、ペダルを踏み込む。
東京にはいると道幅が広くなる。洗足池で最後の休憩。16:15。夕方のラッシュ が始まる中原街道を進み、五反田駅を通り過ぎる。ここで長い坂を上り、高輪 から白銀へ。交通量は品川あたりに比べ少なくて、快調だ。ただし、坂道には 閉口。東京は谷と台地の町だと実感する。慶応大正門前をすぎ、赤羽橋に出 ると、正面に夕日に染まる東京タワーが大きくそびえる。ああ、東京だぜ、おっ 母さん。はたまた、これは、エッフェル塔か。坂東氏が呟く。
最後の坂をクリアすれば、虎ノ門〜霞ヶ関のビジネス街へ。休日のせいで、警 戒するお巡りさんの姿だけが目立つ。桜田門で皇居に出る。二重橋前を通り、 大手町で、日本橋方面へ曲がる。そして、ついに、日本橋に到着、17:30。 地元歓迎委員会の出迎えはないが、各人それぞれの手応えを感じて、ゴール。 次回の再会を期して、ここで、散会となる。みなさん、お疲れさまでした。
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