自転車百哩走大王
ウエアのコーディネイト =
 長距離ゆえにウエアの選択が完走の決め手に

1 ウエアの基本

 スポーツするときには、種目に適した専用ウエアを着用する。もう常識だね。
ところが、自転車に乗るときに着るウエアとは?。知っているようで知らないもの。
 そこで、自転車長距離走りに適したウエアを紹介しよう。少し割高だけれど、
風を切って気持ちよく走るには、自転車用ウエアに勝るものナシ。


自転車ウエアが優れているヒミツ
                       
□その1 自転車用パンツをはけば、お尻が痛くならない
        
 それは、パンツの内側にこのような尻当ての「スポンジパッド」が付いているから。このパッドは体重をうまく分散させ、お尻とサドルの間に「サスペンション」の役割を果たす。お尻の痛みとは、これでオサラバ。
  ところで、これ重要 「自転車パンツをはくときには、下着は着けず、直にはくのです!」
  サスペンション効果が台無しになるので、お間違えなきように。


写真準備中     □その2 自転車ジャージの背中には巨大ポケットがある
                ジャージの背中側、腰に近い低い位置にポケットがある。通常3室に
                  別れている。私の場合、左のポケットにデジカメ、真ん中に財布とケータイ、
                  家の鍵、右におやつのパウンドケーキとウインドブレーカーを入れている。
                  これだけで、十分ワンデイライドに行ける。まるでドラえもんのポケットだ。

2 気温20度以上の日に適した コーディネート

     気温が20度を超える日の基本コーディネート
      汗をかいてもいいように。よって半袖短パンが基本。露出した肌には、日焼け止め
      クリームを塗る。そうしないと火ぶくれで、痛くて寝られなくなるぞ。

  □上に着るもの
   ・メッシュのアンダーシャツ (写真では黒いTシャツのように見えている)
   ・その上に、半袖ジャージ
  □頭には
   ・自転車用のヘルメット (頭の形によって合う・合わないがある。試着を)
  □手には
   ・指先が出る自転車用グローブ
  □下にはくもの
   ・レーサーパンツ(膝上までのショートタイプ)
  □くつ下
   ・職人ウエア店で売っている、「5本指ホワイトソックス」が疲れにくい
  □シューズ
   ・シマノSPDペダル対応の「シマノ SH-RT50」が最高にお勧め。
    ゴム底でビンディング金具が靴底内にある。コース途中でトイレや
    コンビニに寄る際にも、歩きやすく大変便利。
 
3 気温15度から20度までに適した コーディネート
       
    ■
気温が20度を下回る日の基本コーディネート
      朝夕が肌寒い時期。日中との気温差が大きいときは、半袖短パンの上に、保温できる
      アイテムを追加する。脱いだり着たり、こまめな調整で、快適なライドを。
      気温20度以上のコーディネートに
のアイテムをプラスする

  
  
腕を隠して寒さを防ぐアイテム
   ・アームウオーマー (半袖ジャージを長袖にする便利アイテム)
  
寒さや風を防ぐ
   ・ウインドブレーカー (写真ナシ)
  
手には
   ・指先が出る自転車用グローブ
   ・手がかじかむようならば、薄手の指付きのグローブもよい。
  
ヒザやすねを隠して寒さを防ぐアイテム
   ・レッグウオーマー (短パンの左側、短パンがタイツになる優れもの)
   ※伸縮素材でできていて、ずり落ちることはない。
   □くつ下
 
4 気温10度から15度の日に適した コーディネート
    
    気温が10度くらいに下がったら長袖、タイツが必要だ
      気温20度以上のコーディネートにのアイテムをプラスする

  □上に着るもの
   ・メッシュのアンダーシャツ (写真では黒いTシャツのように見えている)
   ・その上に
長袖ウオームアンダーウエア (ジャージ右側の黒いウエア)
   ・一番上に、半袖ジャージ
  
手には
   ・指先が出る自転車用グローブ
   ・手がかじかむようならば、薄手の指付きのグローブもよい。
  
下にはくもの
   ・レーサーパンツ (膝上までのショートタイプ)
   ・タイツ (薄手タイプ)
  
シューズカバー(簡易型)
   ・つま先の冷え防止に「シューズカバー」をかぶせる

 
5 たすら寒い日の コーディネート

    気温が5度くらいの、ひたすら寒い日は、冬用ウエアで完全防備するほかない

  □上に着るもの
   ・メッシュのアンダーシャツ (冬こそ汗対策、汗を素早く拡散させる))
   ・その上に
登山用長袖アンダーウエア (ジャージ右側の白いウエア)
   ・一番上に、長袖ジャージ
  □頭には
   ・ヘルメット
   ・耳を寒さから守る「イヤーバンド」 (フリース素材)
  
手には
   ・指付きの厚手グローブ
  
□下にはくもの
   ・タイツ (裏起毛の厚手タイプ))
  □くつ下
   ・スキー用のハイソックス

  
□シューズ
 
  ・シューズ
   ・シ
ューズカバー(冬用の厚手、シューズの右側の地下足袋状のもの)
 
6 あると便利な小物、半袖と長袖の違い

  カッパとレインキャップ、シューズカバー

   ゴアテックスなど透過性素材のしっかりしたカッパが必須。だって、あなた、
   1日じゅう雨に濡れるんですぜ。へなちょこなカッパじゃ風邪ひきます。
   モンベルのサイクルカッパが、日本最高性能。半袖カッパなら、シマノだ。

   ヘルメットの下には「レインキャップ」。透明なツバが視界を確保する。くつの
   上にはレインシューズカバー。くつが濡れると、とっても悲しい。
  ヘルメットの内側

   穴あきだらけのヘルメット。空気の流れをよくして、汗が溜まりにくくしてい
  る。裏側には汗取りパッドがあって、汗が目に入らないような工夫が。
   
   OGKの「モストロ」が、日本最高快適性能。何しろほかの製品と比べて50g
  から100gは軽い。1日中前傾姿勢で、頭を上げて走るセンチュリーライド。
  ヘルメットが軽いと首や肩が疲れず、とても楽だ。
  センチュリーライドに最適 シマノ社SH-RT50シューズ

   日本人の足形にぴったりのシマノ社製シューズ。そのラインアップの中で
  センチュリーライド専用に設計されているのが「SH−RT50」シューズ。
  最高にお勧め。底内にあるビンディング金具が引っ込んでいて、大変歩きや
  すい。センチュリーライドではコース途中でトイレやコンビニに立ち寄る機会
  が多い。その際に歩きやすく便利。

  
   ゴム底でその中央にある「下向き矢印」型の金具が。ペダルとシューズを
  結びつけるビンディング金具。靴とペダルが安定してつながることで、自転車
  を漕ぐ効率が、ざっと20パーセント向上する。
   
   ビンディングは怖いというあなた、シマノ社SPDペダルのそれもMTB用の
  両面踏みペダルならば、とても着脱が安心。悩んでいないで、ぜひ取り付け
  るべきだ。楽ですよ〜。

 
 ■ カッパとウインドブレーカーの違い

   ウインドブレーカは、カッパ代わりにはなりません。本降りだと3分で雨を通し
  てしまいます。お間違えなきよう。
   晴れている日の風よけ、肌寒い日の防寒用なのだ。
 
 ■ おなかの出ている お父さんのために

   左の短パンは肩ひもでパンツを支えるタイプ。お腹のゴムがないので、前傾
  姿勢になっても苦しくありません。これぞ、お父さんの秘密兵器。
   ただし、精進して、いつの日か右側の通常のレーサーパンツがはけるように
  なりましょう。