自転車百哩走大王
おきなわ本島1周サイクリング330km
  

ツールドおきなわ 本島1周
   
 那覇の街                海中道路                青い海                 平安座島にて

   
 何でもある地元ファストフード店   焼き肉じゃない、やぎ肉店     受付                  前夜祭で燃料補給、これも大王恒例

  
 おそば屋さん             沖縄でも輪行できます。モノレールで空港へ

■ 沖縄本島一周サイクリング ■-------- 平松利典(会員No.106)

バイクには金は掛けても、他は極力安くで選んだ沖縄ツアーは3泊4日3万
6千円の激安ツアーでした。(メンバー齋藤氏、阿部氏、市川氏)

ダイビングで沖縄2(沖縄に2回行っているの意。そのココロは、沖縄通=
ツウ。ツウといえば精通しているの意だが、当会では2回も行けばよく知っ
ているの意)の市川ツアーコンのガイドで、6:35発で一路沖縄へ。9:30沖縄
着、ANA到着ロビーに平本氏を発見してご挨拶、前夜祭の約束をしてター
ミナルビルを出ると流石に暑い。入道雲も浮かび28℃位ありたまらずレンタ
カー事務所で半袖に着替える。

市川氏の運転とガイドで名護方面へ移動、沖縄ソバの昼食、ダイビングス
ポットの真栄田岬や所々のビーチ等に立ち寄り、14時頃ホテルに到着する。
自転車を組立て、本部の海洋博記念公園経由で約40kmの試運転。途中
市川氏パンクに見舞われる。思えばこれが氏の悪夢の序章。

翌日の買出しをしてホテルに戻り、18時過ぎ受付会場へゼッケン交付の
後説明会を終え、小山氏セットの「夕焼け市場」で大王恒例の前夜祭が開
催されました。渡邊氏、石原氏、そして紅一点西田氏の9名で沖縄料理や
海ぶどうを堪能、翌日の健闘を祈念してオリオンビールの乾杯が続く。

12日曇り。未だ薄暗い中会場へ行くと、平本氏が普段着?発熱でDNSと
の事、「お大事に」を逆に激励されいよいよ7時スタート、沖縄のせいか台
湾やUSAの参加者も多い。スタート位置や、市内の信号でも一度で渡れず、
走ってもメンバーの姿が見えず不安が募る。「大王アリさん」チーム所属の
私は、休憩を減らしてでも走らないと皆に置いて行かれるので、本部町(もと
ぶ)の休憩は素通りし、33kmの今帰仁村(なきじん)の休憩所迄走る。やっ
と渡邊氏や市川氏と再会し、一緒にスタートするも直ぐに切れてしまう。や
はり今年19回出場者や、奥多摩の難コースで鍛えた足は違う。無理は禁
物なので2人とはサヨナラし、地道に走るしかない。

一人になり、周りを見ると海の色も違い透明度もありきれいな海岸線が続く。
いよいよ、最初の難関辺戸岬(へど)への上りが始まる。筑波山で鍛えた足
の見せ所だが39T×27Tを使ってもメーターは一桁、歩くより増しな程度。
これは、「ヘド岬」に名前を変えた方が合ってるな!等、良からぬ考えを巡
らしていたら、やっと頂上へ後は一気の下りで昼食の国頭村「奥やんばる
の里」へ既に、齋藤氏、阿部氏、渡邊氏、市川氏が先着、程無く石原氏が
西田氏エスコートで到着、小山氏は小径車のハンディを嘆きつつ到着して、
一緒にヤギ汁の昼食を頂く。(96km地点)

再スタートは、皆さんへのハンディとばかり先頭グループでスタートするも、
大小様々なアップダウンが、ボディブローの様にスタミナを奪っていきます。
阿部氏、齋藤氏には直ぐ先行されるも、渡邊氏、市川氏は中々追い越して
くれません。作戦成功、私のカメさん走りがうさぎさん走りの2人を油断させ
たようです。

今日のゴール地点は例年と違い、名護市内に戻る為もう一度峠が有ります。
最後の休憩所前で「氷」のノボリ発見、11月で氷かヨ?等思いつつ暑くなっ
た体をかき氷ぜんざいで冷やす。これが功を奏して最後は阿部氏と一緒に、
ゴールの「喜瀬ビーチパレス」に16時到着。(メーターは185km)
30分程して渡邊氏、市川氏到着。私の姿が見えないので回収車?等話な
がら帰って来たそうです。

例年、公共施設で宿泊させたが受入数に限界があり、今年はホテルに協力
し て貰い参加者を、260名位まで受け入れたとの事。夕食はホテルでバ
イキング、メンバー8名で会食後、3メンバー同室の部屋で二次会を開催し
明日への健闘を誓い爆睡。

二日目の13日、雲行きの怪しい中7時ホテル前のR58をスタート、昨日に
味を占め先行するも、金武町(きん)への峠越えでリベンジに燃える渡邊氏、
市川氏の餌食になる今日は許してくれないらしい。するとパンク修理をして
いる市川氏を発見、声を掛けたところ余裕の応対の為そのまま通過。この
後、会えず終いになるとは思いもしませんでした。

氏はその後3回のパンクに見舞われ、予備チューブ、パッチを使い果たし、
酷くなった雨の中で修理していた為、体が冷えて「低体温症」となり病院送り
になっていました。

断続的に強い雨が降る中、休憩ポイント40km先のローソン中城(なかぐ
すく)を目指す。雨具を持って行きながらホテルへのリュックに入れ忘れ、
ずぶ濡れでローソンへ飛び込む。補給より先にカッパを買って先に備える。
雨が酷く、スタッフの到着遅れ等で体が冷える中で再スタートするも、筋肉
が硬直して、少しのアップダウンで足が痙攣する。靴の中はふやけて気持
ちが悪い。

那覇に入る頃、やっと雨も上がり昼食の「シティプラザFUKUYA」に到着。
食事しながら市川氏、石原氏を待つも中々到着せず心配になり、回収車
を覗くが姿無し。暫くして石原氏が救護車で到着、事情を聞くと雨の中で
前車が転し、避ける為ブレーキをかけたら白線上でスリップ、右側に転倒
したとの事。足の付け根部分を打ち、足をつく事が出来ないので、メンバー
で肩を貸してトイレ、食事のお手伝いをする。

病院で精密検査の結果、骨にヒビが入っており、名護市の北部医師会病
院に入院されました。早い回復をお祈りします。雨中での走行の怖さを改め
て知らされました。
 
食事後は、R58を名護に向け北上します。繁華街で車も多く緊張を強い
られますでも、沖縄の人達は一車線を空けてくれ気持ちよく走れます。
浦添、北谷、嘉手納、読谷と通過、日差しも強くなり恩納村休憩所(110km)
へ。ここでは、台湾から参加した「GAIANT」や「FUJI」の会社の人達を牽
いた阿部氏や渡邊氏は筆談や片言で会話が弾み、写真やメルアドの交換
もあり、大王も国際的になって来ました。

後は、ゴールの名護市民会館を目指し一目散、二日間を通じて余りスピ
ードを制限することも無く、なるべくフリーに走行させると言う主催者の思い
もあり、阿部氏は常に先頭グループで頑張ってくれました。15時頃、無事
ゴール(メーター136km)通算は321kmになった。

今回は、石原氏の入院、市川氏のアクシデント(夜には回復しアルコールで
暖めていました)で万々歳とは行きませんでしたが、もう一度は行きたい所
です。ご一緒されたメンバーの方々、本当に有難う御座いました。