あ 行 |
■ いざかや せとないかい 【 居酒屋瀬戸内海 】
会員W氏が経営する居酒屋の屋号。場所は、瀬戸内海沿岸を航行するフェリー内。
ただし、営業日が限られ、ゴールデンウイークの数日間のみとなっている。
格調高いお店であるから、お客様は限定。W氏主宰の名古屋発、大阪南港経由、
国東センチュリーツアー参加者しか暖簾をくぐれない。メニューは持参のお酒、焼酎
とおつまみは乾き物が中心。船の酔いとお酒の酔いに加え、尽きせぬ自転車談義で、
いつもの3倍は気持ちよく酔える。
なお、閉店時間不定ゆえ、調子に乗って飲み続けると、翌日の国東半島の坂が3倍
キツくなるのが、難点。
■ いんなー だんしんぐ 【 インナーダンシング 】
東京センチュリーライドによく現れる現象。平坦コースなのに「止まりそうになる上り坂
を必死の立ちこぎでこらえる」ような、妙な重さを感じさせる地帯が突然出現する。
この存在は大山氏によって予言されていたが、平松氏が発見した。
同大会は追風に乗れば河川上流に向かう場合、ラクに35km/hは出る。が、この追風が
帰りに牙を剥く。平地なのにインナーでないと進まない。子泣きジジイが取り憑いたようだ。
突然に恐怖のインナーダンシングの世界が始まる(時速15kmくらい)。
本大会は、平坦だからと甘く見て、重いギヤのみでのぞむと泣きを見る。注意が必要である。
■ うちゅう ゆうえい 【 雨中遊泳 】
休暇をやりくりし、少ないお小遣いから遠征費を捻出して、やって来ましたこの大会。
しかし!大会当日、目を覚まし外を見ると、雨。屋根のない乗自転車にとって、雨は
やっかい。濡れて体温を奪われるし、路面は滑るしで、楽しさ半減。雨男はつらいよ。
いやいや、そこで怯む大王さまではありませぬ。雨中遊泳を楽しむべく、バッグから
グッズを取り出して、いざ出陣。ヘルメットはシャワーキャップで完全防水、医療用ラテックス
手袋で滑らず、蒸れず、冷えず。カッパを着込んで、財布や携帯は防水パックで完全防御。
準備ができたら、広大な宇宙【雨中】にむかってこぎ出そう。
■ おやかた 【 親方 】 類語=親分、ブッチョ
会員のなかで「それじゃあ、自分が幹事をやるよ!」と自発的に申し出た人のこと。
当会の行事は、すべて会員がボランティアで運営している。その中でも特にとりまと
め役を申し出た人を、敬意を込めて呼ぶ言葉。
本当は自由気ままに走りたいのに、企画を考え、参加者を募り、Qシートや地図を作り、
宴会場や宿泊の手配をする。事故やトラブルがあれば矢面に立ち、気苦労ばっかり。
でもでも、集まった人の笑顔と楽しげな走りを見れば、それも吹っ飛ぶというもの。
なお「ブッチョ」も類似の意味で、とくに「宴会部長」を指すことが多い。
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か 行 |
■ かんきのう よるれん 【 肝機能夜練 】
昼間は社業が忙しく、なかなか練習時間の取れない会員イチ氏が発見した、効果的
な練習方法。脚の回転力よりも、口の回転力や集団形成力が鍛えられる特徴がある。
肝臓は多様な働きをする臓器で、筋肉へのエネルギー供給に重要な役割を果たして
いる。代表的なものに、炭水化物の代謝、脂質の代謝、蛋白質の代謝。グリコーゲンの
貯蔵とブドウ糖の合成並び血液中にブドウ糖の供給などがある。よって、機能の強化は、
即、体力脚力の維持強化に結びつくので、欠かすことはできない。
そこで、市川氏は、肝機能を鍛えるべく、まず生ビールから入り「プハ〜」と一息つく。
このとき「乾杯!」と大きな声を発するのがコツである。つまみを適当に頼んだあとは、
その日の気分で、日本酒冷酒に行くか、焼酎お湯割りに行くか、練習コースは複数の
選択肢がある。
ただし、夜練なので、帰路は暗い。練習のしすぎでフラフラになると、転倒の危険がある。
また、まっすぐに走れないと、後ろからクルマに引っかけられる恐れがある。練習量は
適度にしておくのが賢明だ。
■ こるなご の ほうそく 【 コルナゴの法則 】
会員F氏が発見した、画期的な超高価舶来自転車の購入法。
走り慣れてくると、どうしても良い自転車を手に入れたくなる。とはいえ、お値段は
ウン十万円。おいそれと手がでない。買いたい、でも買えない。煩悶の日々が続く。
そこで、偶然発見されたのが、上記の法則。普通の方法では到底購入できないと
考えた同氏は、ある日思い切って奥様の前に土下座し、「あの自転車がほしいです。」
と正直に告白した。意外や意外、この真摯な姿勢が功を奏し、コルナゴの購入許可
に結びついたという。
ただし、後日、貴金属を購入し贈呈するなど誠意あるフォローが必要。それがないと、
この法則は2度と効き目を持たないというから、気をつけたい。
■ くなん ほんとう 【 苦難本当 】 類語=グランフォンド
人気の自転車イベント「グランフォンド」の日本名。陽気で楽しそうな名称にだま
されて参加すると、上り坂ばかりで本当に地獄の苦しみを味わうことになる。
日本の国土の70%は山地であり、どこへいても山にぶち当たる。それなら最初
から山を巡って走ってしまえ。それに、昨今どんな山奥に行っても道路は舗装さ
れている。そこで、グランフォンドが脚光を浴びてきた。
本場、仏や伊の大会は、もっとハード。ピレネーやアルプスなど本格的山岳道路
を走る。我が国でいえば、志賀渋峠と麦草峠と乗鞍スカイラインを一度に走るイメー
ジだ。
■ ぐらんど ふぁんく 【 グランド・ファンク 】
成瀬氏が考案した飛騨高山の自転車事情に合わせた、新しい自転車イベント。
とかく「苦しい!」だけの自転車イベントのイメージを刷新する、陽気で画期的な企画。
まず、第1に新しいのが、そのコースのベストシーズン(桜、新緑、紅葉、祭り)に開催
されること。協会役員の日程や日の長さといった開催側の都合で開催日が決まること
はない。
第2に、ゴール後の楽しみがたっぷりあること。飛騨の地酒に郷土料理、センチュリー
ランで食べる会会員にとっては、たまりませんな。第3に、サファリパークのごとく、大自
然の中、ハイウエイのような立派な林道を、タヌキ、サル、シカ、カモシカ、時にはクマと
出会いながら走れること。クマとの出会いは、「もがき練習」や「逃げの練習」にぴったり。
着実に脚力がつきます。もう、行くしかありませんね。
■ 暮れ じい〜っと カード 【 クレジットカード 】
大きな代償があることを忘れ、一瞬の夢を叶えてくれる状況を指す言葉。
新型の自転車や用品を見ると、どうしても欲しくなる。「これはいいよ〜。」 「軽いぞ、速いぞ、乗り心地良いぞ。」とウワサが耳に入る。もう、いても 立ってもいられない。とはいえ、昨今の景気低迷。当然、お父さんのお小 遣いは縮減の一途。そこに悪魔の甘い囁き。「これは最後の在庫です。」 「クレジットの分割払いも可能ですが〜。」
ああ、そのささやきに誘われて、つい手を出してしまう。♪馬鹿な私ね〜。 手に入れた自転車や部品の請求書を目にして、びっくり仰天。そこには 「0」が大行進。いつの間にこんな額に!
もちろん奥さんにも相談できず、支払期限が到来。支払いが遅れて、やが て年末になると、その筋のおニイさんの来訪を受ける。もやはこれまで。 押し入れに隠れて「じい〜っと」して、年が明けるのを待つほかない。
■ けーてん 【 K点 】 関連=最長不倒距離
ロングライドで使われる略語。語源は、スキージャンプの「これ以上飛んでは危険ですよ。」
と選手に知らせる、限界点の「K点」である。
ロングライドに慣れてくると、今まで以上に長い距離を走ってみたくなるもの。しかし、
練習不足や技術不足から、体力も気力も使い果たし、「もうこれ以上走れない。」という
事態を迎える。コンビニの店先などにへたり込み、立ち上がれないほどの疲労感を経験
した人も多い。
これが、ロングライドでいう、「こりゃ、もう、ダメだ地点」、すなわち、こりゃのKを取って
「K点」なのである。それ以上、先へ行っては、危険なのである。
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さ 行 |
■ さいちょう ふとう きょり 【 最長不倒距離 】
いままで、一度にどれだけ長い距離を走ったか、その記録。衰えていく体力にあがない
ハーフ(80km)からフルセンチュリー(160km)へ。そしてサイクルマラソンの超ロング
(200〜300km)へ。だんだんと走れるようになる自分に手応えを感じながら、倒れず
走れる距離を伸ばすことは、至上の喜びである。
「あ、俺も、やればできるじゃん。」
■ じてんしゃてき えいてん 【 自転車的栄転 】
会員M氏の命名による。サラリーマンには転勤がつきもの。通常、東京から(あるいは、
本社から)離れれば離れるほど、左遷を意味し、会社人生はそこでほとんど終わる。
ところが、大王諸氏においては、さにあらず。地方勤務を命ぜられてもへこたれない。
渋滞がなく、道は快適に整備され、旨い物が多く、良き友がいる。そういう地に転勤と
なれば、充実した人生に「バンザ〜イ」と快哉を叫ぶ。
この明るい自転車生活を「自転車的栄転」と命名したのである。
■ じてんしゃてき けいちつ 【 自転車的啓蟄 】
古川氏が見いだした季語。「啓蟄」を辞書で紐解くと「冬ごもりの虫がはい出す意」だ。
古川氏も先日「自転車的啓蟄」を体験した。氏は、2004年5月の「ツール・ド・まかべ」
参加以来、職務の都合に加え体のトラブルで大会の参加を見合わせてきた。
こんなに長い間自転車に乗らなかったのは、子供の時分に補助輪を外して以来、
初めてだそうだ。その感激を、同氏はまさに自転車的啓蟄が来たとして表現した。
じつに喜ばしい限りである。
■ しんごうむし 【 信号虫 】 類語=信号無視、自転車暴走族
走り慣れてきたサイクリストに多く見られる、恐ろしい感染症。
最近は、一部の登録選手(元選手も)など、感染が全国的に広がっている。
ロード練習会などで、サイクリストが多く集まる際、虫を介して伝染する。感染すると、
脳の記憶から「赤信号は止まる。」というルールが失われる。チームで固まって練習
する際、集団心理が働くと、特に信号虫が体内で活動を始める。結果、信号の色にか
かわらず、交差点に進入して強行突破を図り、他の交通に多大な迷惑を及ぼす。
決定的な治療法がないので、いったん感染すると治りにくい。 感染者に、「信号を
守るんだ!」と治療しても、聞く耳を持たないコトが多い。さらには、「自分はイケている
ロードバイカーで、信号なんて守る必要はない。一流選手は、みんな信号なんぞ守ら
ないよ。」といった、幻覚症状を持つ者もいる。
感染者は、常識あるサイクリストと区別が付かず、サイクリスト全てが信号を守らない
無法者と見られてしまうなど、社会的な影響が大きい疾病であり、対策が急がれる。
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た 行 |
■ でろ・で・りたいや 【 デロ・デ・リタイヤ 】
中嶋氏が発見した、はやる気持ちにカラダがついていかない症状。
夏場や寝不足で参加した大会に多発する。ジロ・デ・イタリア(イタリア1周のロード
レース)とは比べものにならない楽勝コースながらも、練習不足・準備不足からデロデロ
(ヘロヘロともいう)になり、あっという間にリタイヤを迎えること。
延々続く10パーセント超の上り坂。あそこが頂上、と思いカーブを曲がると、またまた
目の前に、空の上まで続くがごとく道がのびる。ボトルはもはやカラ、汗が止めどなく流
れる。肩を揺する荒い息づかい。高鳴る鼓動。ケイレンする両脚。数百メートル走っては、
路肩に脚を止める。迫り来る回収車。大丈夫かと声をかけるオートバイのスタッフ。
「ああ、もうダメ、楽になりたい。」悪魔のささやきが聞こえたとたん、デロ・デ・リタイヤは
危険水域に達し、脱力を伴い、一気に発症に至る。
■ どたさん 【 ドタ参 】
仕事や家庭で忙しく、「くそっ!今週も自転車で走れないや」と思っていたら、急に用事が
なくなり、大会や大王練習会に行けるようになること。
大人のそういう事情を鑑みて、大王の各練習会や行事では、極力当日の飛び入りを
認め、忙しいスケジュールの合間を縫って、サイクリングを楽しめるようにしている。
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な 行 |
■ にほん ばりうむ くらぶ 【 日本バリウムクラブ 】
真の大人の社交場として、一見さんお断りの会員制クラブ。
表立って宣伝せず、口コミでようやくその存在が知られてきた。入会資格は40歳以上。
若くて六本木ヒルズに居を構え資産や社会的地位があろうとも、入会は認められない。
クラブの名称は、そこで供される限定品ドリンクに由来する。さてそれは、吟醸酒?(いいや)。
それじゃ、シャンパン? (いえいえ)。年代物のウイスキー?(違う)。お酒なんぞは20歳
になれば、だれでも飲める。40歳を過ぎた真の大人が飲むのは、ずばり「バリウム」。
最近は苺味のマイルドタイプも登場し、喉ごしすっきり。ツマミは炭酸の錠剤だけ。これも
クイッと飲み込むのが粋。
飲み進むにつれゲップがでそうになるが、それは御法度。お店の白服からから厳しく注意さ
れる。飲み終わると、テーブル上でグルグル回る独特の儀式もユニーク。一通り飲んでテーブ
ル上で回って30分というところか。
お代わりはできず、そこで会計となる。お代わりや、延長がないところが、居酒屋瀬戸内海
との違い。
■ ねんきん とりお 【 年金トリオ 】
自転車長距離走の適齢期を指す言葉。
一般に体力は20歳代をピークに、徐々に衰えていくが、センチュリーライドにあっては、
さにあらず。年金受給開始年齢から始めたほうが、若く始めた者より、脚がすり減ってお
らず、新鮮な気持ちで取り組めるので、あっという間に実力を身につけられる。
当会でも、仕事に忙殺される40歳台よりも、年金トリオの60歳台が圧倒的に速い。
若い者では位負けしてしまう、ピナレロ、コルナゴなどのブランドモノもさらっと乗りこな
せるのは、にじみ出る人生の重みか。
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は 行 |
■ はわい つう 【 ハワイ通 】
ホノルルセンチュリーライドに精通したセンチュリーランを走る会会員を指す。
特に峯尾氏が通中の通として詳しい。およそ大会の詳細を案内するためには、
何回も現地へ足を運び、裏の裏まで知ることが必要だ。その点、峯尾氏は経験
十分。なんと、ホノルルセンチュリーライドに「2回」も出場している。
すなわち、ハワイに2回行ったということで、ハワイ・ツゥというわけ。
■ ひきょうもの 【 秘境物 】
吉野や信州・飯豊や奥多摩など、人里離れた秘境地域を巡るツーリ ング ならではの総称。コンビニや売店は皆無!自販機すらない・・もちろん 携帯電話は不通。出会うのは人ではなく、熊・鹿・猿・アナグマ・ウリボウ などが出没。しかも峠の連続で道険しい!ここではセルフリカバリーの 基本が学べる虎の穴のごとし!この過酷な「秘境もの」。 別意で、あまりの秘境に恐れをなし、DNSしてしまう「卑怯者」のことも表す。
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ま 行 |
■ みの 【 簑 】
急な雨降りの際、会員が身につける急場しのぎのビニール袋改造カッパ。
大王会員はカッパを忘れても慌てない。急な雨降りに遭遇すると、コンビニに飛び
込む。そこで、「○○町指定、燃えるゴミ」と印刷された45Lのビニール袋とガム
テープを購入する。
袋の綴じられた方の真ん中にアタマを通す穴、綴じられた方の両サイドに腕を出す
穴を開ける。そして、それをすっぽり被ると、あらら、簡易カッパのできあがり。残りの
袋は、1枚をヘルメットにかぶせガムテープで固定して、ヘルメットカバーに。もう1枚は
前掛け状に固定して、腰回りの防水に。
イヤー、現代の簑っていうことだね。
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や 行 |
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ら 行 |
■ らいでぃんぐ はい 【 ライディング灰 】 類語=燃え尽き症候群
特に北陸方面での自転車長距離走の際、富山湾の蜃気楼のごとく突然訪れる現象。
ランニングやサイクリングで、一定のリズムで走り続けると、脳からある物質が分泌
される。苦しさが和らぎ、かえって快感を覚えるようになる。
ところが、練習不足や体調不良で自転車長距離走に臨んだ場合は、全く違う様相を呈
する。
まず、道すがら、「次々とコンビニに寄りたくなる」物質が分泌される。そのうち、ビールや
お風呂の幻影を見るようになる。やがて脚が売り切れる。これが「ライディング灰」症状で
ある。なかなか「練習不足」という自覚症状がないので気をつけたい。
発症すると、そこから先は、1mも進めない。重篤な場合は、ソフトクリームを食べて、
体内から治療するほかなくなる。これには、
■ ろーどばいく 【 老童倍苦 】
中高年にロードバイクが大ブームだが、危険な落とし穴があるという警告。
なにせ、寄る年波。若く装ったつもりでも、上り坂は年々歳々キツくなる。
掟破りの軽量ホイールや、目玉の飛び出るような高価な自転車を買っても所詮は人力。
若い人がすいすい上っていく坂で、あっという間においてい枯れてしまうのである。
老童にとっては、若い人の2倍は苦しい。それが加齢とともによりキツくなる。
というのが、ロードバイクの本質である。
■ らすと えんぺらー 【 ラストエンペラー 】
加波氏が発見した、自転車長距離走において一躍セレブとなる方法。
大王デビューしたて、あるいは練習不足で、大王からの参加者のうちで一番最後を走る
状況。通常のクラブでは、最終走者は「のろい!ビリ!」と嘲笑の対象になるだけ。が、当会
では違う。
一番最後を走る者は「ラストエンペラー」として、最も尊敬され、ゴール地点では、会員が
待ち受け、拍手賞賛を浴びる。これを狙って、途中でうどんを食す者もいる。
ただし、そこで根が生えて、うっかり、「時の超越者」となり、失格の憂き目を見た者もいる。
気をつけたい。
■ ろんぐ ないと 【 ロングナイト 】
峯尾氏が参加した自転車長距離走の新しい実施形態。
イベントの前夜、宿舎で開催されることが多い。ロングライドと紛らわしいが、通常8時間
に設定される制限時間が、エンドレスなところが大きな違い。混同してはいけない。
スタートは、生ビールの乾杯からが通例。テーブル上には山海の珍味が並び、やがて
生ビールのジョッキが津波のごとく押し寄せ、日本酒の徳利が山を成す。とても翌日
に数百kmを自転車で走る人々には見えない。宿の都合で宴会場を追い出された後も、
部屋で居酒屋が海賊営業し、ラストオーダーなしのサービスが提供される。
ただし、この状態に巻き込まれたくない者、翌日の完走に不安を抱える者は、宿を別に
取り、1次会でそそくさと切り上げる。そうしないと、翌朝、警察当局による呼気アルコール
濃度測定があったら酒気帯び運転で、即、御用となるおそれがある。
あるいは、ゲロ・デ・リタイヤ(二日酔いで気分が悪くなり、自転車に乗るどころではなく、
だらしなくリタイヤすること)の可能性も大である。くわばら、くわばら。
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