■ 今年のおきなわトピックス ■---------------------大王事務局
1 行きの飛行機は、10日の羽田発8:05、ANA121便。ジャンボ機で
あったが、これが一番後ろのどん詰まりの席まで本当の満席。沖縄便
の満席/空席は景気に連動するという。日本経済は、本当に回復した
んだねえ。
2 この便の後方50席は、名護ツーリスト様によるツールドおきなわ団体
席。自転車ジャージ姿の乗客ばかり。例の大王ウインドブレーカーを着
ていたら、何人かの人に「大王さんですね」とか「これは、ヒャクリソウダ
イオウと読むのですか」とか声がかかる。一人でも大会に行けば、大王
以外にも仲間がいる。この心強さよ。
3 その団体を見ると、着実に女性が増えている。趣味の世界は、女性が
増えると一気にブレークする。見通し明るいぞ。
4 那覇空港で手荷物として預けた自転車が返される。返却場から外に
つながる扉が開いて、航空貨物のコンテナとそこに積み込まれた自転
車の様子が見える。コンテナ内は2段になっていて、輪行袋は寝かせて
積み込まれている。ハードケースを下に、その上にぺらぺらの輪行袋が
2つ3つ積み重ねられている。これを見ると、輪行袋が集中する航空便
では、やはり、ぺらぺらの輪行袋は止めた方がよい。
5 那覇空港に着いたら、ターミナルビル1階右端の「空港食堂」へ。ここは
空港で働く人のための食堂。当然、「ゴーヤーチャンプルー定食」500円
を頼む。飛行機を誘導する人、キャビンアテンダント、パイロット、これから
島へ帰る人々、タクシー運転手、そういう人たちがワシワシと食事する。
味は、実に平均的なおきなわの母の味。これで体内を一気に沖縄化する。
6 レンタカーで名護へ。最近はカーナビがあるからいいものの、昔は交差
点の名前が読めず、外国をドライブしている気分。ここはどこ?状態。
「東風平交差点」=「こちんだ・こうさてん」なんて、読めません!
7 いったん、名護を通り抜け、ちゅら海水族館へ。すごい!のひとこと。
ぜひここだけは、ご覧アレ。海の世界、お魚の世界はきれいで、癒しの世界
が待っている。帰りは、レストランフリッパーに寄ってステーキでも、と思っ
たが、まだおなかいっぱいなので、通過する。
8 名護に戻り、漁港の駐車場で自転車を組み立てる。リヤサス付きのキャ
ファ号は順調順調。久しぶりにウエティッシュで汚れを丹念に拭き取る。
時間があるので、恩納村まで往復40kmの足慣らし。このあたりの国道58
号は2車線だが路肩が広く安全だ。青い海を間近に見て、気持ちよく走る。
荷物を背負って自走してくる、明日からの本島1周に参加するサイクリス
トと数多くすれ違う。
9 前日受付の会場で大王各位と再会する。過去、沖縄で一緒に走った方と
も再会する。朋あり、皆遠方より来たる。説明は1時間、英語の通訳付き
とはインターナショナルになった。
10 夕焼け市場の前夜祭は、幹事さんから報告があることでしょう。
11 いよいよ、本番スタート。周囲を見ると、よい自転車が増えてきた。
ロードレーサーの見本市のよう。コルナゴ、ピナレロ、カレラ、そして今年
多いのは、トレックにディスカバリーチャンネルのジャージで乗る若い人。
中にはマイヨジョーヌを着た方もおり、神々しい。
12 参加者はいよいよ400人。すごいぞ。女性も多い。そして、その女性
が速い。体重が軽いせいか、上りもスイスイ。考えてみれば、体重45kgの
人と、事務局78kgの差は実に33kg。お米の10kgの袋を3袋も背負ってい
ては、速く走れるわけないって。また、大柄な女性が増えたことにびっくり。
自転車に乗る女性は、小柄な人が多かったが、他のスポーツから転向
組が増えたのでは?
13 西海岸は超向かい風。まいった。奥集落を越えて東海岸に出ても、ま
た向かい風。やんばるはいつもチャレンジングだ。ただし、風のせいで、
暑さはさほど感じない。
14 高江まで来るとほっと一息。高江のチェックポイント手間の「ヒロコー
ヒーファーム」で大休止。ここを楽しみに坂を上ってきたようなもの。コー
ヒー栽培農場で、自家栽培、自家焙煎、挽きたての、淹れたてを、戴く。
「う・ま・い・!」 木陰のベンチでお代わり+クッキー付500円。生き返る。
15 この先、併走する人から「もう坂は終わりですか?」と聞かれる。いい
や、実は、この先の坂のほうが嫌らしい。うんざりするほどキツくて、確実
に脚を消耗させる。上って下りて湾をぐるっと回ったら、再び上って下りて…
これを7回(いや8回?、記憶が曖昧)繰り返す。細かいアップダウンは
際限なくある。久志チェックポイントのなんと遠いことよ。
16 あれやこれやで久志に4時着。今年は梅干しを忘れたので、スーパー
で仕入れた「対馬の塩」の小パックを持ち歩く。チビチビなめると、疲れが
和らぐ。これはヒットであった。また、各ポイントにあった沖縄産のミカンが
美味。ぜひいただこう。
17 久志から名護へは山越え。もう、へろへろ。その先の下りは、マジに
急勾配。スピード注意。そして58号にでれば、東シナ海に沈む夕陽に向
かって走るんだ〜。この景色には、じーんと来ます。
18 喜瀬ビーチホテルに着くと、自転車は駐車場に預ける。といっても、
番号ごとにまとめて10台ずつ立てかけるだけ。隣の自転車と擦れたら、
傷が付きそうで非常に心配。特に、ブルーシートを掛けるわけではない
ので、潮風に吹かれてさびも心配。何とかならんのか〜。
19 ホテルはきちんとしたリゾート。食事は宴会場でのバイキング。まあま
あの内容でおなかいっぱいに。ただし、かつて、宜野座村農協研修所が
宿舎だった時代、前庭で味わった屋外バーベキューのようなアットホーム
で参加者が思い思いに交流できる雰囲気は一切消えた。バーベキュー
を振る舞ってくれた地元の人たちと、最後は、三線の調べで歌う、などと
いう思い出に残る夕食だったのになあ…。ふと見上げれば、満天の星空。
それが、いまや、コンクリートの箱の中だ。
20 非常に疲れたので、マッサージを頼む。40分3500円。安い。ツボを
ぐいぐい押されると、板のように固まった筋肉が悲鳴を上げる。ぐぇー。
終わると、不思議とすっきり。満天の星空とマッサージ、どちらをとるかと
問われると、悩む。
21 翌朝7時発。市街地走行が中心。石川、コザと進む。初めて本島1周
を走った10年前より確実に町が、建物がきれいになった。赤い瓦の家
がほとんど見られない。町を走る車も、本土以上にきれいで新しい。変わ
らないのは、黒煙を吐きながら爆走するガラガラの長距離路線バスか。
那覇空港から那覇市街、そして東海岸の町を通って名護へ行くバスは、
3時間以上を要する。乗り通すには忍耐(当然トイレなし)が必要だ。
22 やがて那覇市内へ。ここでの見所は、国道329号東バイパスの豊見
城高校をすぎ、その先、国場川にかかる「とよみ大橋」から見る、国場川
のマングローブ林。ええっ、こんな那覇市の真ん中に、広大なマングロー
ブの林があるなんてと、目を疑う。ここは、豊かな植生とそこに暮らす多
彩な生き物が餌となり、南へ北へと渡る「渡り鳥」が羽を休める貴重な
中継点になっているそうだ。車輪を止めて、ぜひご覧アレ。
23 昼食はモノレール壺川駅前のバイキングレストラン。一度に千人は食
事ができるくらい、広い。想像するに、もとはボウリング場か? 沖縄そば
と炊き込みご飯(ジューシー)はいいが、厚い衣の揚げ物がついている。
消化が悪く、ロングライドには最悪の食べ物だ。これには、手を出しては
いけない。胸が焼けて、揚げ物風味のゲップに苦しめられるぞ。話しが
お下劣になって、失礼。
24 那覇郊外のブルーシールアイスクリーム。大王御用達だったが、いま
や多くの参加者が足を止める。こういう、本土にないお店でこそ、本土か
らの参加者は食べてみたいのだよ。ここのバケツのようなパフェ。すごい
です。関東でいえば、カフェトヨサキに匹敵するか?
25 沖縄に温泉ランドは「ない」と思っていたら、ついに発見。宜野湾の
バイパス沿いに「JA天然温泉アロマ」ができていた。銭湯すら見かけな
い沖縄で、外観は本格的温泉ランドであった。露天や仮眠室も備えた
本格派らしい。今度チャレンジしてみよう(ということで、またまた、来年
沖縄へ行かざるを得ない理由を見つける)。
26 読谷共同店が今年の最終チェックポイント。うらうら〜、っと阿部淳氏
に抜かれる。この先は、リゾート気分でフンフン走る。気づけば、日本、
アメリカ(基地関係)、台湾(緑油精車隊、会社の同好会か)が混じった
10人くらいのパックの先頭に立っている。おいおい、おれは、そんなに
良い風よけか。
27 今朝スタートした喜瀬ビーチホテル先で、いったんストップ。写真屋さ
んがいて、人が集まる都度、記念写真を撮ってくれる。知らない人と一
緒の集合写真もいいけれど、1人ずつの走りを撮る専門の会社があるか
ら、そういう会社を呼んではどうか?
28 よって、かつてのように、本島1周参加者全員でパックを組んで、感
動のゴール! というのはない。何となく、名護市民会館について、ご
苦労さんでもなく、やったーでもなく、尻切れトンボでおしまい。こりゃ、
いったいどういうことだ! サイクリング部門軽視がここにも現れている。
もう、主催者はレースだけやりたいんだろうな〜、きっと。がっかり。
29 市民会館中庭にはいると、すでに閉会式の最中。やはり、レース中
心の時間割になっている。中庭はいっぱいで、テーブルもない隅の方に
陣取る。ビールや料理はまだ残っていたので、祝杯を挙げることはでき
た。お疲れ〜。小屋谷氏が素早く豚の丸焼きを仕込んできてくださる。
これが一番うまい。皆さん、これをゲットしましょう。
30 おのおの宿へ戻り、午後7時に名護十字路に再集合。反省会へ突入。
会場は、その名も「うらうら亭」。とはいえ、阿部淳氏はバタンキューで遅
刻。久米仙で乾杯。ぐるくんの唐揚げだのテビチー、ミミガー、ウミブドウ
などオキナワン・フードで乾杯。やたら、食べて燃料流し込んで、自転車
談義は盛り上がる。それでいて一人3千円とは、しあわせ。
またの再会を期して、店の前で別れる。
31 今年のお宿はルートイン名護。そっけないビジネスホテルだが、たった
一つの取り柄は、屋上露天風呂。内湯はなくて、脱衣場を出るといきなり
露天風呂。ただし、壁はあって、屋根はテント。そのテントを晴れの日は
巻き上げてある。カラス窓越しに見る名護湾の夜景は情緒満点である。
32 携帯見ると着信が。本業で問題発生。夕方の飛行機では間に合わな
いので、11時発スカイマークで帰る。名護から那覇空港まで、月曜朝の
渋滞はいかほどか? と思って朝7時15分に名護を出発。朝食はルート
イン裏にあるお弁当屋さんで仕入れる。ここは土木建築関係の方が朝早
くから集まる人気店で、朝は周辺が渋滞するほど。お弁当を持って行く人、
そこで朝食として食べる人、ごった返している。
33 沖縄自動車道は、いったいどのあたりから渋滞するのだろう。月曜朝
の首都高を想像し、びくびくする。しかし、どこまでいっても車は流れる。
結局終点まで渋滞なし。ダマされないぞ、那覇市内はすごいことになって
いるに違いない。と思いきやスイスイ進む。あれれ。8時50分に奥武山公
園近くのレンタカー営業所に到着。早すぎたー。
34 那覇空港でおみやげをゆっくり物色する。この空港、手荷物検査場か
ら先にはほとんどお店がないから、かならず、手荷物検査の前に土産を
仕入れておきたい。ただし、羽田空港の到着階には、諸国土産品をずら
り並べているお店があるので、心配はいらないが。
35 スカイマークは、ガラガラ。席は半分も埋まっていない。大丈夫か?
ゆっくり座れて良かったけれど。来年は、ゆったりできるスカイマークで
往復しようっと。ただし、機内誌なし、音楽なし、飲み物なし(でも、ポカリス
エットとか大塚食品の飲み物を配っていたぞ)。なお、自転車を預けるには
1000円かかるので、これに納得できない人は止めた方がよい。
では、みなさん、来年も沖縄でお会いしましょう。
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■ 週刊新潮にセンチュリーライドの記事が掲載される ■
あちこちにモノ申す週刊誌、「週刊新潮」にセンチュリーライドの記事が
掲載された。「トホホな朝、ウフフの夜」という連載コラムを持つ窓際OL
斉藤由香氏が友人とホノルルセンチュリーに再挑戦した内容。なんでも
昨年、友人が途中で後ろから他の参加者に追突され、リタイヤとなった
ので、リベンジをかねて参加することになったとか。
目標は40マイル超え。全然練習していないけれど、ま、何とかなるん
じゃない? そんな軽いノリ。なんか、自転車遠乗りを軽く見ている。
ここのところは、許せません。面白いんだったら、ワインや料理にうんちく
傾けるくらいの勢いで、真剣に取り組んでおくれ!
自転車はレンタルを現地で調達。ハワイには何度も遊びに来ているし、
体調いいし、万事OK。と思いきや、借りた自転車がロードレーサータイ
プ。きゃー、コワいー。何で、こんな自転車で、みんな平気で走れるのよ。
もう、信じられない。ああ、どうしよう。で、「つづく」となっている。
ここまでが10月26日号(先週発売)なので、みなさん、どうぞご一読を。
なお、書店にない場合は、ラーメン屋さんか定食屋さんに、料理ができる
までの暇つぶし用にスポーツ新聞と一緒に積んであるはずだから、そちら
でごらんください。
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■やっぱり本当 すべりやすい沖縄の道路■-- 石原 周二(会員No.68)
毎年のセンチュリーライドシーズンの最後を飾るにふさわしい「ツールド沖
縄2006 本島一周センチュリーライド」が今年も11月11・12日に開催されま
す。
昨年、那覇市の手前で、数人が次々と転倒、落車して約2週間名護の病
院にお世話になってしまいましたが、そのとき、「雨が降ると沖縄の道路は
滑りやすい」、「アスファルトに砂利ではなく貝殻が混ざってる」等などの会
話を耳にしていました。そのことで、今月発行の日本自動車連盟(JAF)機
関誌「JAF
Mate10月号」に「無視できない地域的特長 沖縄の舗装は滑り
やすい」という記事で、その実態のレポートが載っていました。
記事の内容は思い当たりことばかり、そうだそうだ納得して読みました。今年の申し込みは、締め切られたようですが、参加を予定されている皆さんは、この情報はインプットしておく方が良いと思いますので紹介します。
記事本文は、PDFファイルで次のURLにリンクしてあります。
http://www7a.biglobe.ne.jp/~ubiqu/traffic_accident_v074_okinawa.pdf
通常、道路は砂利や砂などの骨材がアスファルトによって結合されたもの
で舗装されていますが、沖縄の国道や県道では30%が本土産、70%が沖縄
産の骨材が使われていて、市町村道では、100%沖縄産の石(骨材)とのこ
とで、沖縄産の骨材は、何と「隆起珊瑚礁石灰岩」がほとんどだそうです。
そう言えば確かに道路の轍部分は、白い帯のような色をしていて、白っぽ
い色は、さんご礁が堆積した石(石灰岩)そのものの色だそうです。そして、
石灰岩の特徴は軟らかく、摩耗しやすく、水に濡れると非常に滑りやすくな
るそうです。
落車したときは、雨上がり直前で前車の落車を見てブレーキ、そのまま氷
の上を滑るように、まったくコントロールする予知なく滑っての落車でしたか
らやっぱりそうだったかと説得力ある記事でした。
記事では、雨中の雨が路面になじんだ状態よりも、すなぼこり、砂埃や油
などが雨と混ざり合って、路面上に浮き上がった状態の方が、より滑りや
すいのだという説明です。このことは沖縄に限ったことではありませんが、
この条件下の場合滑る頻度が極端にアップするということのようです。
昨年の落車のときも、それまでが強烈な雨で、道路上を川のように流れて
いた雨水から、雨が止んでこの説明の状態になっていましたので、そうだそ
うだそのとおりだと納得してしまいました。
沖縄本島サイクリングでインプットしておく情報としてまとめると、
「雨の降り始め、止んだ直前は細心の注意のブレーキングをしよう。」
「ペダリングも滑らかにバランスよく、」
「落車に巻き込まれないよう注意しよう。」
「沖縄の道路はスリップしやすい」ということになるようです。
昨年のリタイヤのリベンジを期して、この情報をインプットして参加します。
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■ ツールドおきなわ 沖縄本島1周サイクリングの楽しみ方 ■--- 大王事務局
ツールド沖縄本島1周サイクリングが近づいてきた。参加の皆さんは、ワクワクしていることだろう。
しかし、今年、本島1周がますます「本当の実施趣旨」から外れていくように感じるのは、私だけだろうか。「本島1周とタラソテラピー体験」。さらに「翌日のレースに出やすいように1日目だけ参加の方に配慮」。をするそうだ。
沖縄の人が本土のサイクリストに見せたいモノは、「タラソテラピー」なのか? 本土からのサイクリストが見ておくべきモノはリゾートホテルのサービスなのか? そして、さらに、本島1周1日目は翌日の自転車競技のための足慣らしなのか? 私はそうは思わない。
沖縄のミュージシャン「ビギン」は、「島人ぬ宝」でこう歌う。
「…僕が生まれたこの島の海を
僕らはどれくらい知っているんだろう?
汚れてくサンゴも減っていく魚も
どうしたらいいのか分からない
でも、誰より、誰よりも知っている
砂にまみれて、波に揺られて
少しずつ変わっていくこの海を
テレビでは映せない ラジオでも流せない
大切なモノがきっとここにあるはずさ
それが島人ぬ宝…」
どうかお願いだから、2日目のコースは「平和祈念公園・平和の礎」と「読谷村・万座毛」を回ってほしい。平和の大切さと基地を抱える沖縄の姿、しっかりと目に焼き付け、心に刻む。やんばるの自然を愛でるだけではなく、今の沖縄の大きな課題も肌で感じ取る。それが、「本島1周ぬ宝」であるはずだ。
また、レース(=格上)、サイクリング(=おまけ)のような取り扱いも、実に残念。正しく沖縄を知ってもらい、理解してもらうために、サイクリングで本島を1周する方法ほど適したモノはない。サイクリングの移動スピードは、人間が周囲の景色を見て、その内容を認識するのに、ちょうどよい速度だという。バイクや車では速すぎるのだそうだ。この、またとない機会を、沖縄の人はみすみす逃してしまって、よいのだろうか。
さ〜て、堅い話はこれくらいにして、沖縄に足を運んだら、ぜひ体験したいアクテビティをご紹介しよう。その前に、諸君、よいテキストがある。
「(リラックス)じゃらん10月号 発行:リクルート 9月15日発売 370円」
である。書店のほか、コンビニにも置いてある。さあ、買いに走れ!
特集 ロコ(=地元民)みたいに遊ぶ沖縄ステイ計画
○沖縄の文化や遊びの体験
名護の居酒屋で飲んだり、オリオンビール工場を見学したくらいでは、
まだまだ。本誌で紹介されている、こんな体験がナイスですぞ。
・家の守り神であるシーサー作り体験
・グラスやアクセサリーを作る琉球ガラス体験
・沖縄家庭料理の魅力を味わう料理教室
・琉球カラテ体験
・米軍フリーマーケット 11月第2週末はキャンプコートニーで実施らしい
・2時間の練習で1曲をマスターする三線教室
・フルーツ狩り体験 ブドウやミカンじゃなくてパパイヤとかですぞ
・紅型やサンゴ染めの体験
・島唄ライブ(現代風にアレンジ)、沖縄民謡ライブ(正調本物)を聴きにラ
イブハウスや民謡酒場行く
○ほかに、ロコが通う沖縄料理店とか、B級グルメのお店を紹介
どうぞ、お見逃し無く。
「「「「「 特集 私が自転車に目覚めた、あの瞬間、このできごと 」」」」」
■■ 上海在住、島田(No.125)です ■■
○少年期の自転車の思い出
小学の高学年になった頃、弟とふたりで家から見える山をめざして北へ出発。
選ぶ道はいつも途中で無くなる。兄弟二人で「いつかはこの山を越えてやる。」
と思っていた。今考えるとたいした山ではないが往復で15キロ以上走っていた
ことになる。
○本格的自転車との出会い
中学卒業を控え、BSのロードマンを購入すべく両親と自転車屋さんへ。
いっしょに展示してあった片倉シルク・キャンピングに一目惚れしてします。
両親を説得すること3時間。ついに自分の自転車になりました。それから4
年間乗り、ロードレーサに乗り換えました。とにかく疲れない自転車でした。
○再び自転車で至福を感じた瞬間〜覚醒
就職・初任給でMTBを購入するも、オートバイが面白くて殆んど乗らず。20
代後半から磯釣りに目覚めて四国中を駆けずり回る。釣りトーナメントへの
出場を目標に集中力アップ・基礎体力アップの為ロードレーサー購入を決意。
友人から古いコルナゴのフレームをもらい、予算10万円で組上げる。組ん
だものの近所を散歩する程度の日々が続くいたが、ある初夏の平日、有給
休暇をとって1人でサイクリングに出かけた。海岸線にそって30キロ程度走
り県境(徳島・香川)の大阪峠を上り始めた。ロードで峠を走るのは10年ぶり。
わずか5,6キロの峠の上りが永遠に続くように感じられ暑さもあり頭がクラク
ラ。フレームに汗が滴り、目は霞む。
その時、峠上から視界が開け、瀬戸内の海が眼前に広がりました。深緑の
山々、群青の海、雲ひとつ無い青空、その中で喘ぎながらひたすらのぼり続
ける俺。麻痺した頭の中で「やっぱり自転車ってええなぁぁぁ。」ってリフレイン
が流れてました。頂上で雄たけびをあげたのを覚えています。僅か60キロ足
らずのサイクリングで打ちのめされた1日でした。その後、リベンジするよう
に自転車に乗る時間が増えていき、いつしか自転車無しの生活は考えられ
なくなりました。今もこの峠から見る景色が大好きで行く当てが無いときは自
然と足が向かいます。
○海外にて
仕事の関係で上海へ移住。移動前後のドタバタを含めて1年近く自転車に
乗れず。中古で6000円で買ったMTBで初の遠乗り(会社往復65キロ)し
た時の感動は忘れません。交通マナーのなってない危険な道をよろよろと走
りながら「やっぱり俺には自転車やなぁ。」と接待続きの日々を後悔しながら
も新たな上海生活に光がさした瞬間でした。
○これからの出会いを求めて
自転車を初めてから出会った友達、長距離走を通じての出会い。新しい自
分との出会い。これからも様々な出会いを求めて走り続けて行きたい。
■■ 兼定 龍治(会員No.152) ■■
○私が自転車にはまったきっかけ
私が自転車にはまったきっかけは、実は2段階になります。最初は、衝動買
いで買ったいわゆる「ルック車」で、2段階目のロードバイクにはまったのが、
そのルック車を風のように抜いていったロードバイクを見たときです。
最初のバイクは、ずばり「一万円」で、近所のホームセンターで買ったもので
す。当時、ホームセンターでもMTBが一万円となると見た事がないくらい安く、
まして、前後にサスペンションがついたMTBということで、それこそたまたま
持ち合わせていた一万円で、何の疑問も持たずにお持ち帰りとなりました。
それからというものの「私の趣味は、自転車です」と堂々と言う一方、「この自
転車は、安物だから」という勝手な解釈で、今度は大3枚以上を投入して、高
級な2台目の「安物」を買ったりしていました。
ところが、その自慢?のバイクがとうとう「ルック車」の告知を受ける日が来ま
した。ある日念入りにメンテナンス?し、最後の仕上げとワックスがけまでして
いるときです。今まで漠然の視界に入っていただけの小さなシールをよく見る
と「悪路を走らないで下さい」と書いてあるじゃないですか!いつかは「マウン
テン」を走ろうと期待を膨らませていただけに、ショックは隠し切れませんでし
た。
そして、ついに、ロードバイクに目覚める日が来たのです。それまでも、他の
バイク(MTB)に抜かれることはありましたが、特に気にしてはいませんでし
た。ところがある日、「悪路を走れないMTB」で、「舗装された山道」を走って
いるときでした。緩やかな下り坂を悠々自適に走っているときです。風のよう
な勢いで、抜いていく一台のバイクがありました。最初は、モータバイクかと
思ったくらいのスピードでしたが、それがロードバイクでした。このときです。
漠然とながらロードバイクを買う事が決定していました。
ここからは、長いようで短いような日々でした。3台目の自転車です。そう簡
単に予算はおりません。置く場所だって考えなくちゃいけません。幸いな事?
に、一台目のルック車は、娘が使用している最中、転んで全損となりました。
(怪我がなかったのはもちろんですが、このときはルック車のひ弱さが幸いし
ました)娘の自転車を補填するため、2台目の高級ルック車を引き継ぎ、つ
いにロードバイク購入の交渉を開始。数ヶ月の駆け引きの末、ようやく予算
決定。それから、自転車屋探し。何せこれまでホームセンターでしか自転車
を見ていません。Webで調べ、お店の店主と品揃えを面接し(偉そうな!)よ
うやく、品選びに入りました。店主の勧めるメーカーと、雑誌で見るインスピ
レーションとのギャップに迷いながらも、ようやく1台のロードレーサー(アル
ミ)となりました。
そして、今は...自分の体力の無さを棚上げし、遅いのは自転車のせいだ
と...んー。これ以上は言うまい。と思いつつも、いつもの自転車へ行くた
び、カーボンフレームのバイクから目が離せない、今日この頃です。
■■ 富山の加波(会員No.155)です。■■
それまでも時どき遠出はしていましたが、単身赴任をしていた福井県鯖江市
から実家の富山県滑川市に自転車で帰ろうと思いついたのは、5年前の冬
でした。
いろいろ考えて、決行は季節がいいゴールデンウィークの初日。コースは交
通量の多い国道8号線をできるだけ避けて、海沿いの道を走る。距離はカン
で200kmとみた。もし走行中にトラブルが発生したときは、金沢までは福井
に住む友人に、金沢から先は実家で待つ妻にそれぞれスクランブル発進を
頼むことにし、かねて予定どおり快晴の午前8時に社宅前をひっそりと出発
しました。
あっちキョロキョロ、こっちキョロキョロで芦原、三国、加賀、小松を過ぎ金沢ま
で来てようやく半分。すでに売り切れた足で県境の峠を越えて小矢部。高岡で
はもうフラフラ。休み休みしながらなんとか家に辿り着いたのが夕方6時で、
自転車を降りても尻は腫れ上ってピテカントロプスのような歩行しかできず、
愛犬があきれた顔で迎えてくれました。
でも、けっして速くはなかったけど、ホンモノの連続した風景を見、風を感じな
がら走る喜びと達成感を味わったのもこの時でした。この時から、私のへな
ちょこ長距離走が始まったのです。
■■ 84番 渡邊 ■■
やはり私も最初は、健康志向でMTBを購入し、会社までの20km自転通を
週1〜2回ほどやって満足していると、ネットで「鳥羽志摩線」を知り65kmコース
ならできるかな?と思い参加。
当日快調に走り65km折り返し点を通過してしまい、鳥羽展望台でお弁当をも
らいに行ったら、65km参加分はゴールにあるとのこと。すぐに踵を返しゴール
へまっしぐら。と、ここまでは、元気だったのですが、弁当も食べずに走ったの
でゴール手前5kmでハンガーノックになり、自転車を放り出し歩道で倒れてし
まう始末。そこへ「大丈夫ですか?」と声を掛けて下さったのが、高山の成瀬
氏。後に解り笑い話になっております。
○「自転車に目覚めたあの瞬間」
MTBで展望台まで上っていく途中に、後から真っ白なロードで「頑張れ!」って
追い越して行った68歳の方に刺激を受け、自分の脚力の無さを棚に上げ自
転車のせいにし、やっぱりロードでないとMTBは遅い。帰ってからすぐにロー
ドを購入。その後は当然センチュリーランに夢中になり、「ロード三重」でたま
たま佐藤頼氏に伺い大王に入会。人の縁は不思議なものです。
■■ No79 成瀬 徹 ■■
○自転車は止められない・シボウ宣告から
体重0.105トン、体脂肪率36%、最高血圧207、中性脂肪270mg、悪玉
コレステロール212mg、尿糖プラス・・・・・高血圧症、高脂血症は確定、痛風
糖尿予備軍おまけに椎間板ヘルニア。結婚を機に人間ドックにかかった12
年前、「このままじゃ10年の命だな」とかかりつけの医者に死亡宣告を突きつ
けられた。
かなり冷や汗をかいてダイエットの決心、もちろん「食べて痩せるラクラクダイ
エット」、十万円以上を投資して3ヶ月で20kgほど体重は減ったもののすぐ
に風邪をひいたりちょっとの運動でも心臓バクバク・・・あきらかに身体の耐久
力が極端に低くなっているのを自覚した。で、結局マズくて高価なダイエット食
品に耐えきれず食事を元に戻してリバウンド、再び「0.1トン」。
こんなときに思い出したのが自転車、意外と遠くへ行ける快感から学生時代
はちょいちょいツーリングに出かけていた。早速実家から愛車BSユーラシア
を持ってきて毎晩市内を俳諧することにした。学生時代は往復30キロの自
転車通学や体育会系クラブで鍛えていたので自転車を動かす筋力が思いの
外早く復活し、自転車がおもしろくて仕方ない。こうなれば休日はさらに足を
伸ばしてあっちの峠こっちの海辺へツーリングだ。
とはいえ社会人なので家族や仕事のこともあり長期のツーリングはなかなか
出かけられるものではない、こんなとき出会ったのがセンチュリーラン。ツー
リングにスピードの要素を加えるとはとてもおもしろそうだ。しかも「競争」で
はなく「完走目的」というのが他人と競うことをあまり好まない私にとって大き
な魅力だった。
と、まぁここまではありきたりなリン病(チャリンコ病)勃発編なのだが何を好
きこのんで標高差千メートルを超えたり苦しい思いをして160kmも走るの
だろうか?
リン病継続編に先だって自己分析すると・・・他人と同じことをするのが嫌い
な変わりモノ、自意識過剰でおかしなところでプライドが高い、博愛主義者
の平和主義者。
理由その1:自転車で100kmほど走っていると当然世間一般からは驚愕さ
れたり変態扱いされたりする、その珍獣を見るような視線がたま
らなく快感。
理由その2:走り込めば走り込むほどへこむ下腹ふくらむ筋肉、鏡の前では
いポーズ、生けるダイエット広告の自分にうっとり。
理由その3:まるで○○レンジャーのようにマナーとルールを守って走る自分
のカッコ良さに惚れている。
理由その4:練習コースは観光コース、せっかくの絶景や美味しい谷水をみ
んなに見せたいのだ。
・・・・うーん・・正直に告白するととんでもなく「お子様な理由」で自転車にまた
がっているので自分でもあきれかえっている。とはいえ、厄年記念人間ドック
では多少の問題はあるがなんとか健康体との結果が出たし、職場で年一回
行われる体力測定の体力年齢は年々若返るし、酒はうまいし奥さんもきれい
だ。
自転車がやめられない理由は誰も見ていないし認めてもいないけど自転車に
乗ることが自己表現になっているのだろう。それに「止まると太って死ぬ」から
結局いつまでも走り続けることになるのだ
■■ No.106 平松 利典 ■■
○センチュリーライドに出会って
ロードレーサーを購入して15年、きっかけはNHKの特番で見たツール・ド・
フランスのチームTTでした。イノーの所属チームが先頭交代しながら
55km/hを超えるスピードで疾走している画面を見て、自転車でこんなに
早く走れるんだ!!と衝撃を受けたのを覚えています。
最初は、購入した自転車店に集まるチームに入れて貰いましたが、接近す
るのが怖い為直ぐ千切れてしまい、後続からブーイングの嵐。レースに出て
も、集団走行に慣れていないので直ぐに一人ぼっちの単独走行が続いてい
ました。
最初にセンチュリーに出場したのは、福島県浪江〜大洗の160kmでした。
荷物を持って行かれているので、何としても辿り着かなければなりません。
コースも良く解らないので最初は必死で付いて行きましたが、脚力の違いは
如何ともし難く、パンクも有りコース半ばで前後に殆ど人影無く得意の単独走
行になってしまいました。この時、初めてゴールしたいという強い気持ちが沸
き、無心でペダルを廻し続けました。ひたすら前へ休憩や、補給も殆ど取ら
ず自販機のジュースと、CPのバナナ位しか記憶に有りません。無事にゴール
はしましたが、コース上に仲間がいない、その時の恐さが今でも余り休憩を
取らない事につながっているようです。
大王に入会して4年、参加する大会はセンチュリーランがメインとなりました。
自転車という趣味をきっかけに、会社だけでは得られない多くの仲間に出会
い、全国各地を自分の足で駆け抜けて来ました。嬉しかったのは、昨年ツー
ル・ド・沖縄に参加した時の斉藤充氏の一言でした。「決して速くは無いけど
貴方の走りは実走で鍛えた脚力が有る。」サイズやペダリングを含めて、全
て我流でやって来た私には最高の言葉を頂いたと思っています。本人は自
称「雑草走り」と思っていましたから。
自転車は、無理の無い有酸素運動と言われています。健康作りの一環とし
て、これからも増えて来るでしょう。「センチュリーランを走る会」が、その様
な人達の受け皿として益々、発展して行けばいいな!!と思っています。
■■ 神宮司 泰義(会員No.114) ■■
私の場合は、30歳を過ぎたころ、一生続けられる趣味をやりたいなぁ、と発
起し、「自転車」と「テニス」を始めました。テニスはスクールへ。自転車は近く
の江戸川の土手へ。テニススクールは、時間の制約があり、テニスコートの
費用もかかり……。自転車は、時間の制約なし! サイクリングロード使用
料は無料!!爽快感も抜群!!結果、自転車にハマって行くのに、それほ
ど時間は要しませんでした(ちなみに、今やラケットは布団タタキ代りに。
そして、ほどなくして、大王に出会い、わははと笑うことばかり…。更にそれ
から良いことがどんどん起きました。楽しい仲間に出会え、どの大会に行って
も大王ジャージを身にまとった方々に会え、心強いのと楽しいのと笑えるの
と……。
そして、大王の入会時に同封されてきたJCAへの入会案内。これも良かった
です。千葉県サイクリング協会との出会いで世界が広がりました。これもまた
楽しいことばかりです。次にどんな人に出会えるのかワクワクしてます。
あの時、自転車を選択して正解!!仕事のプレッシャーが激しくかかるよう
になった30代半ば、すばらしいリフレッシュ☆を味わっています。今後とも、ど
うぞよろしくお願いいたします。
■■ No.132 福田 ■■
○私が自転車に目覚めたできごと
私が自転車に興味を持ったのは高校時代、今はじめて考えてみましたが、も
う25年前になります。高校に入学して自転車通学を始め、最初は小学校の時
買ってもらった単一電池を10本も使う電子フラッシャー付き自転車でした。そ
のころには電子フラッシャーは外して、今で言うカマキリ型のハンドルに自分
で交換して乗っていましたが、ある日、叔父からニシキのクロモリフレーム、
セミドロップハンドル付き自転車をもらい、汚れや傷みをきれいにしようと思
いついて専用工具も知識も無しで一日がかりでBBの玉までばらして掃除して
組みなおし、通学用にしました。
専用工具が必要なことも知らなかったので何も考えず作業をはじめ、いろい
ろ苦労もしましたがなんとか出来上がって大満足、これが始まりでした。
その後、ドロップハンドルに交換したり、前の歯を2枚にして10段変速に改造
したりしましたが、そのための部品を買いに行った自転車屋のショーケース
に飾られた、磨き上げられたアルミ製の部品(そのころはシマノもカンパもそ
の他のたくさんのメーカーも何も知らず、高くて買うこともできなかったので具
体的には何があったのか覚えてません)の輝きにひきつけられ、気分的には
非常にもりあがるんですが、本格的スポーツ車など高校生の手が届くもので
はありませんでした。しかし、店の天井に吊るされた「CHINELLI」のフレーム、
「MAVIC」のリムは鮮明に頭に残りました。
高校を卒業して毎日自転車に乗ることがなくなり、次第に興味も薄れ、30台に
なったばかりのころ、通勤のためにまた自転車に乗りだしました。自転車に対
するオタク心が再燃しだした矢先、通勤中車と接触する事故に遭って示談金
が入り、一部は家族旅行に使わされましたが、まだけっこうな額が残りました。
「この金でロードを買おう」と思いつき、あとはよくあるパターン。
高校時代自転車屋でバイトをしていて自転車を組むことはできたので、部品
をバラ買いして自分で組みました。(チネリのフレームとマビックのリムはもち
ろん大前提)この自転車は細かい部品交換はしてますが今でも乗ってます。
新しい自転車が欲しいなとも思いますが、ホリゾンタルの細いフレームと、な
まめかしい形のクイルステムがいいのでほとんど選択肢がありません。
残念!(古っ!)
■■ 花積 三千人(会員No.89) ■■
9月3日の日曜日、笠間センチュリーを走ってきました。あまりの好天に恵ま
れ過ぎて気温が上がり、太陽には照り付けられ、フルコースの所をショートで
フィニッシュしてしまいました。思いおこせば、私が初めてセンチュリーランな
るものを走ったのもこのコースでした。
当時やっと1日に100Km走れるようになった頃、サーキットや公道を閉鎖して
のレースではなく、みんなで一緒にサイクリングでもなく、所定の距離のコー
スを制限時間内に完走する、というのはとても新鮮に感じました。そして、意
を決して2002年笠間のショートコースにエントリーしました。どんなコースか、
どんな天気になるんだろうか、と言う以前に果たして完走できるだろうか、パ
ンクしたら大丈夫かな、エネルギーは足りるだろうかと不安材料は山盛りで
した。
そして、その日も今回のようにピーカンの残暑厳しい日でした。正直言って
無我夢中でした。途中の景色はよく覚えていません。でも、無事完走出来て、
初めて貰った完走証はとても重たく、木陰に佇むこの完走を支えてくれた相
棒はとても愛おしく輝いていました。
その時のタイムが4時間47分、そして今回が4時間34分。以来ずっと参加し
ていますが、タイムは天候、体調によらずほぼ一定、進歩がないと嘆くのか、
年をとっても体力を維持していると喜ぶのはともかく、照っても降られても、
いつも楽しい一時には違いありません。
その後、いろんなサイクルイベントに参加してきましたが、この笠間の最初の
一歩があったからこそ二歩目も踏み出せたのだと思います。正に私の自転
車生活の記念すべき最初のイベントでした
■■ 大王事務局 ■■
○ 三丁目の夕日的サイクリング
大学2年の夏休みが終わり、悪友たちがキャンパスに顔をそろえた。「夏の間、
何をしていた?」今のように携帯もメールもない時代、リアルタイムで情報交換
するなど、全く望めない。友の一人が「ガソリンスタンドでバイトして、サイクリン
グ車を買った、それで東北を旅した。良かったぞ〜。」という。なんでも、ユース
ホステルに泊まると、日本1周中の人もいて、話が尽きないし、女の子にもモテ
た、という(後でわかったが、この、モテた!という部分は、作り話だった)。
そりゃ、いい。さっそく悪友たちで相談がまとまり、みんなサイクリング車を買う
こと。同好会を作り、学校にかけ合って根城となる部室を分捕ること。が決まっ
た。秋も深まり、皆自転車を買い整えた。事務局は今も昔も身長が高く、当時
市販のサイクリング車は、どのメーカーもフレームサイズが530mmの560mm
2種類しかなく、全然合わない。詳しい友につれられて行った先が、神田のアル
プス自転車。クイックエースという輪行車(サイズは610mm、車輪26インチ)を頼
んだ。学生のアルバイト時給が事務で500円、力仕事で750円くらいの時代に、
確か16万円した。ふつうのバイトでは追いつかず、学習塾の講師(時給1000円)
に励んだことを思い出す。
出来てきた自転車は「前三角」ではなく「前四角」ともいうべきアンバランスなモ
ノ。それでも、トーエイ社手作りのハイテンション鋼(クロモリは高嶺の花で届か
ず)フレームに、サンプレの変速機、サンツアーのギヤ(前48×32、フリー15×
17×19×21×24の10段変速)で、職人が組み立てた自転車は、光り輝いてい
た。
自転車を買いそろえた悪友に加え、話を聞きつけた級友が集まり、その年の12
月初旬、初めてのサイクリングを敢行した。行き先は奥多摩スカイライン。足り
ない自転車は、当時、武蔵小金井にお店を構えていた(というより、とある自転
車屋さんに間借りしていた)アマンダスポーツの千葉さんのところに無理を言っ
て、貸していただいた。
東京西郊の大学を出発、よろよろと奥多摩を目指す。自信のない者は、輪行。
当時は、JCA(日本サイクリング協会)の会員証がないと、国鉄(!)の駅の
窓口で輪行のための「手回り品切符」が買えない。1人1枚のところ、何とか拝
み倒して、数人分を買う。輪行袋も満足にないため、ダブルベッド用のシーツ
や唐草模様の風呂敷に分解した自転車をくるみ、これも駅員さんにしかられ
つつも、電車に乗せた。
事務局は、よろよろ組で、多摩湖サイクリングロードから青梅街道に入り、
奥多摩に向かう。慣れないサイクリングに、すでに鳩ノ巣あたりで、みんなダウ
ン。だましだまし、小河内ダムの湖畔にある民宿を目指した。その夜は、1日
目の完走を祝して大宴会。のち大爆睡。
明けて2日目。12月なので霜が降りている。奥多摩スカイラインに向かう。
勾配10パーセントにみな悲鳴を上げ、半数は押し歩きとなる。それでも、なん
とか頂上に着くと、どか〜んと絶景が広がっていた。東京副都心の高層ビル
(当時都庁などはありません、京王プラザとか新宿三井ビルだけ)がくっきり
と見える。高井戸や調布の清掃工場の煙突も見える。すげ〜。
ワンダーフォーゲル部所属の友が運んできた、ラジウス(灯油コンロ)に火を
つけ、お汁粉を作る。これがうまかったな〜。
この先は、当然ダウンヒルである。寒かったが、下り坂の快適なこと。ザマー
ミロ、おれは自由だぜ! 気分が高揚し、この瞬間、事務局は自転車に決
定的にハマった。人生が狂い始めた一瞬である。
帰路も下り基調なのに、やたら時間がかかり、東京に帰り着いたのは、もう
薄暗くなってから。その後は、悪友たちと長い休みのたびに、あちこちを走り、
気づけばこんな有様になっている。アルプスの輪行車は、その後大学のクラ
ブに寄贈した。というのも、海外からの留学生はお金が無く、いっぽう体力が
あり、日本を知る良い手段としてサイクリングを好んだ。よって、体格のいい
彼らのために自転車を置いてきたというわけ。ハイテン鋼フレームは長持ち
し、その後15年くらい使われた。
この自転車は、後日、国際交流基金から日本文化の理解増進に特別な貢
献があったとして表彰された、…というのは真っ赤なウソだが、果たした役割
は大きい。なぜか? 留学生の中には、後日、国に帰って政府で重責を担う
者、国際的企業に就職し日本市場を担当する者もいて、留学時代の彼らの
思い出作りに多いに役立った。当時、東京は別として、地方へ行けば、自転
車旅行の若者は大事にされ、やれ泊まっていけだの、食事をしていけだの、
よく声がかかった。留学生たちは異口同音に日本人の暖かさを口にしていた。
かように、この自転車は、我が国と外国との良好な関係作りに役立ったので
ある。わはは。
■ NHK教育テレビで「中高年のためのサイクリング生活入門」講座 ■
NHK教育テレビに「趣味悠々」という番組がある。2か月を1クールとして、
さまざまな趣味の入門を取り上げている。この番組で、ついにというか、
やっとというか「中高年のための楽しいサイクリング生活入門」が放送される。
すでに書店にテキストが並んでいるので、早速買いに走れ。置いてある場
所は、ラジオ英会話のテキストの近く、「きょうの料理」などと同じ棚である。
放送開始は9月7日、10月26日までの全8回シリーズ。放送に登場する
講師は、皆さんご存じ、当会の総会でもゲストスピーカーとしてお話しいた
だいたこともある、やまみちアドベンチャーを主宰する丹羽隆志氏だ。
日本自転車ガイド界の第一人者である丹羽氏が、講師とくれば、まっとう
な放送内容になること間違いなし。NHKもいい人選をしたものだ。
これをうっかりして、サイクリング界の重鎮をお呼びしてしまうと、ニッカボッ
カーにハンチングでルネルスやトーエーに乗って、となってしまう。あるいは、
元全日本級の競技経験者をお呼びしてしまうと、集団走行時の前走者との
車輪間隔は30センチ以内だ、となり、いずれの場合も一般の中高年には、
敷居がいっぺんに1メートルくらい高くなってしまう。今日において、フィットネ
ス(心地よい運動)+健康作り+すてきな旅を語れる、時宜に適した講師選
定である。
さて、内容はどうか。書店で、番組のテキストを買ってもらうのが一番だが、
ちょっとさわりをご紹介。1回目と2回目は、モデルのお二人がお買い物自
転車で、丹羽氏はフラットバーのシテイ向けMTBで登場。自転車生活の楽
しみを説く。モデルは、藤岡弘さん、奥山佳恵さんだ。なかなか豪華。
3回目は、いよいよスポーツ自転車の世界へご案内。その種類や買い方を
紹介する。ここまではよくある話だが、その先にご注目。ヘルメットは必ずか
ぶるべし、快適な走りにはサイクルウエアを着用すべし。と正々堂々訴える
ようだ。この点が実に重要で、番組を通して、よ〜くよ〜く視聴者に伝わるこ
とを祈る。
4回目からは、サイクリングへ出かける、様々なノウハウ編。輪行だって出
てくるし、1泊2日の旅も紹介される。すご〜く本格的である。
さあ、9月10月の毎週木曜午後10時は、テレビの前でお勉強だあ!
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■ 浦和レッズとサイクリング ■ 通信993号から
雑誌「ターザン」 7/12号から
浦和レッズといえば、もちろんサッカーJ1のチームだが、このチームが総
合スポーツランドを運営していることは、あまり知られていない。レッズラン
ドと名付けられた施設は、な〜んと、我らが練習フィールド、荒川サイクリ
ングロードの中間地点にあるそうな。以下、記事から
「…サッカーJリーグの浦和レッズが運営する<レッズランド>は、荒川サイ
クリングロードの中間地点にあり、シャワーや駐車場も完備。サイクリストにも
最適な施設というわけだ。施設を見学した鈴木真理選手も『車で来て、レッズ
ランドを起点に練習。帰りにはシャワーも浴びられるというのは便利。荒
川はコースも安全なので初心者には最適な環境だと思います』という。」
「…荒川サイクリングロードのほぼ中間点、羽根倉橋のそばにある
<レッズランド>。天然芝のサッカー場やテニスコートなど総合スポーツラン
ドとして充実した施設が整っている。基本的には会員制だが、ビジターも利
用でき(200円)、シャワーも使用可能。また、3時間500円(高校生以下
は200円)でレンタサイクルを借りることもできる。月曜定休。
電話048−840−1541、www.redsland.jp/」
おお、当会荒川練習会の集合場所、羽根倉橋近くである。よしよし。便利
なものができたものだ。でもって、荒川沿いには、上尾にブリヂストンサイク
ル、桶川にホンダ飛行場がある。ならば、浦和レッズに負けず、自転車や
二輪関連の会社は、その製品を使ってユーザーが快適に遊べる施設を
整備してくだされ。
製品を作るだけでは市場縮小の波に飲み込まれるだけ。愛好者の底辺拡
大なくして、発展なし。そこを、他業種の「サッカー業」に先を越されている
ようではねー。数年先に、「BSスポーツパーク」とか「シマノバイシクルリゾ
ート」ができていて、どれを利用するか迷う。そういう時代が来てほしいもの
である。
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■ 沖縄の長距離「漕」 ■ 通信992号
沖縄に伝わる伝統的な小型漁船「サバニ」。細くて舳先と艫が持ち上がった
スタイルの木造の船。喫水が浅いため、珊瑚の海を動くのにも便利なばか
りか、しばらく前の漁師「海人=うみんちゅ」はそれに簡単なアウトリガーと
帆をつけて、自由自在に外洋を往き来したとか。
この船の持つ性能と海んちゅの誇りを今日に伝えるため、2000年から
サバニ帆漕レースが開催されている。今年は、第7回として座間味島の古
座間味ビーチから那覇の波之上ビーチまでの約46kmのコースで開催された。
船の長さは5〜9mで帆をかけなければならない。帆柱は木か竹、帆は木綿
かダクロン製、櫂も伝統的なサバニの櫂の形状から外れたものは使えない。
船に乗る漕ぎ手は2人から6人で、伴走船にいる予備の選手と交代が可能
になっている。漕ぎ手が多ければ速いか、というとそうでもなく、船が重くなる
ので沈んで抵抗が増す。風の強さ、風向き(向かい風だと進まない)、潮の流
れ、漕ぎ手の体力、これらを考えてあわせて、船を走らせなければならない。
さらに、外洋なので、アウトリガーをつけるか、つけないか。これも抵抗と、安
定性との見合いとなる。
レースの結果は、ざまみ丸が3時間23分48秒で、大会記録を大幅に塗り替
えて優勝した。平均時速13キロ。ゆっくりだね〜、と思うが、それは大間違い。
座間味島と那覇港を結ぶ高速船だと50分、フェリーならば1時間30分はかか
る航路だ。それを人力+風で3時間ちょっとで漕ぐのだから、驚くべきものがあ
る。32位の最後尾でゴールした古堅ティーチャーズが6時間32分36秒。
これも立派な記録だ。
詳しくは、大会ホームページで。http://www.photowave.jp/sabani_s/index.html
で、やはり公式ページは退屈。参加者の本音ベースのページがおもしろい。
こちらなどを。岐阜・高山までいって船を造ったりと、ハマり方もすごい。
http://www.tidepool-jp.com/sabanihansouresu.htm
または
http://www.u-r-u-m-a.co.jp/08event/2004_sabani/index.html
さらには、ボーボー・ジュン氏のレポートも
http://www.nikkei.co.jp/style/hobo/essay4_1.html
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■ エタップ・ド・ツール2006 ■-------真崎 史嗣(会員No.23) 通信989号
あまりの鮮烈な経験に未だ夢うつつ・・・。自転車乗りにとって、天国の9日
間。エタップ本番はラルプデュエズ上りの最中でDNFとなったことを簡単
に報告しましたが、もう少し詳しく報告します。
成田空港からパリ。グルノーブルまでの移動は大変疲れたが、まあまあ
のコンディションで7月10日、ガップのスタート地点に立つことができた。
コースマップは今年のツール第15ステージをご覧いただくとして、スタート
から約50Kmは細かなアップダウンがあるもののほぼ平坦。その後カテ
ゴリー超級イゾアール峠、カテゴリー2級ロータレ峠を経てラルプデュエズ
を上るコースだ。
スタート地点の気温は19℃快晴。さわやかな空気とフランス特有のコン
トラストの強い風景が美しい。前半の50Kmは集団も固まっていることも
あり、上りに備えて脚を温存しつつも平均時速30キロ超で走行することが
出来た。ここからが2360mイゾアール峠・平均7%の上りである。私の
大好きな風景・森林限界を超えての奇岩が心を癒してくれたせいか、なん
とこの区間平均時速13キロという自分的には奇跡的な走りをすることが
出来た。
頂上は寒いと思いきや、意外と気温がありウインドブレーカーなしで寒くな
く下れる。1200mまで一気下りは下りが得意な私には時間を稼げるセク
ションだ。次のロータレ峠2058mは平均勾配5.5%とゆるいが、それ
でもツールド草津程度の標高差があり、普段ならこれ一本でおなかいっ
ぱいと言うところだ。さすがに疲れが出てきたが、それでも区間平均時速
14キロ程度で上れた。下りきったところがラルプデュエズの麓である、
ブールグ・ドワザンだ。ここが最後のエリミネーションポイントとなっており、
16:00のコース閉鎖に対して15:40。ここまで8時間40分で走ることが
出来た。
途中のエリミネーションポイントで回収されることなく、ついにここまでやっ
てきた。そしてラルプ・デュエズ14.5Km標高差1100m、今までにない
好調な走りでの貯金が2時間20分もある・・・・!!。夢にまで見た完走
まであと一歩だ。そう思えた。
満を持して、ここまで練習・大会時のペースメーカーとして常に傍らにあっ
た、ハートレートモニターポラールS720のラップボタンを押して、ラルプ
デュエズの坂に挑み始めた。そう、ラルプデュエズを「坂」と表現した。
真に「坂」なのだ。平均勾配7.9%かつスキーリゾートへの山の鞍部に
人工的に作った勾配は一つ一つの直線区間が長く、コーナーまでが遠
い。そういえば上り口がきついと本に書いてあったな。時間もあることか
ら自転車から降りて回復を図りペースを取り戻そうとした。しかし。「峠好
きであるが坂は嫌い」な私にとって、ラルプデュエズは力を与えてくれな
かった。
とにかく暑い。ブールグドワザンで31℃あった気温はオーバーヒート気
味にする。さらに南斜面に張り付いている勾配は容赦なく日が照りつけ
る。鞍部なので風が抜けなくさらに暑い。さまざまな悪条件がここまで平
均160拍で頑張ってきて疲労した体をさらに痛めつける。ラルプデュエ
ズは私のフィールドではない。途中の木陰で休憩しても回復せず、しまい
には汗が出ない、頭が朦朧、片耳が聞こえなくなる。
この時点で大会を捨てた。182.5キロ地点・標高1352m。あと7Km・
標高差500mを残し、DNFという勇気ある決断をした。ここは外国・万
一の体調悪化は許されない。しかし回収バスがかなりいっぱいでに乗せ
てもらうまで、相当の時間を要した。日本チームの完走は33人中23人。
落車や熱中症で救急車に乗った人もいた。
とにかく過酷かつ美しい大会だった。ツール山岳で突然大崩れするプロ
選手もいるが、その気持ちが今ならわかります。
その後、ピレネーへ向かい、ルルドから、ポーのゴール地点へ自走しツー
ル本番を観戦。ルルドからツールマレ峠まで自走し頂上山岳ポイントで
観戦と最高の体験をしました。まだまだ日常に復帰できない日々が続き
ます。
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■1200kmブルベ完走報告■--------------- 根本 俊之(会員No.21)
オハイオの根本です。7月5日から8日に渡って、カナダ、バンクーバー
島で開催された、VanIsle1200に参加してきました。BC Randonneurs主
催の1200kmブルベです。CPが32カ所(有人CP7カ所、他は無人かイン
フォメーションコントロール)もあり、ブルベカードも特大のカード2枚とい
うものでした。参加者は37名。
一日目は朝3時にバンクーバ島のビクトリアを出発し、快晴・追い風の中
気持ち良い海岸線をひたすら北上、380km地点に到着したのは夜10時
過ぎ。家族の待つモーテルで3時間の仮眠を取り翌日を迎えた。
二日目は朝の3時半にスタート、今回の一番の難所と見ていた日だった。
天候は小雨+向かい風。殆ど民家の無い山岳区間を北上、バンクーバー
島の北端Port Hardyに夕方5時に到着。ここから折り返して同じ道を戻る。
夜間の単独走では、時折くじけそうになるが、前後1時間の範囲に7〜8
名が走っている状況。心の支えになった。夜中の12時頃340km地点の
CP Wossに到着。このまま先に進むのは危険と判断。ここでボランティア
スタッフにお願いして2時間だけ仮眠を取らせてもらった。
三日目、2時に起きてスタートの準備。手持ちも防寒服を全部着込んで
も濡れた衣類では寒く、新聞紙を体に巻き付け、朝の3時にスタートした。
朝6時家族が宿泊しているモーテルに立ち寄り着替えをする。やっと濡
れた衣類から解放される。スタートから800kmを越えたあたりで左膝に痛
みがあり、登りのスピードが極端に落ち始める。それでも我慢して、夜通
し走りきり、家族の待っているモーテルに到着したのは朝の4時だった。
空は明るくなりはじめていた。本日の走行360km。
四日目の夜9時がゴールの制限時間である。残りの距離130km、余裕を
見て朝の8時過ぎに走り始めた。最終日、天候は最高、海岸線が美しい。
細かいアップダウンが続き、痛めた膝には辛かったが、ペダルを一踏み
毎に完走が現実のものとなってくるのが分かった。最後のCPはゴール
5km手前、家族に到着時間を知らせてゴールを目指した。ゴールは主催
者宅。家族、既にゴールした人達に迎えられてゴールした。ゴール後、差
し出されたビールを一口。至福の一時である。
スタートしてから時間にして85時間35分。長いような、それでいてあっと
いう間に終わってしまったような四日間だった。詳細は後日Web-Siteに
纏める予定です。期待しないでお待ち下さい。
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●● 以下は過去の記事です ●●
■ ショートクランクの効果 ■-------------大王事務局(977号)
どうも「踏めない」、あるいは「力が入らない」、もっというと「クランクを回し
にくい」。こんな症状を感じたら、クランクの長さを疑ってみては。
次のような説があります。溺れる者は藁をもつかむ。
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######## 大腿骨長とクランク長の関係を見直す #######
■辻本誠 <makoto@kijafa.com>
数年前、私が大腿骨長とクランク長さの関係を表にして提案してから一部の
人には「基準」のように扱われてきましたが、その比率を見直した方が良い
のではないかと思われる事例がいくつか出てきました。
当初、発表した当時は「こんな短いクランクはおかしい」というもっぱらの
評判でした。私も推論とは断ったものの「短すぎたかも知れんな」などと自
信はありませんでした。
しかしその後、数百本のクランクを販売し、多くの方からのフィードバック
をいただくようになり、不安が徐々に自信に変わってきました。そして今で
は「もっと短い方が良いのではないか」と思うようになりました。
その表は「骨盤と大腿骨の角度」を拠にしていました。「大腿骨長42cmの
人の適正クランク長さは170mm」を仮説の基準としました。つまり大腿骨
長42cmの人が170mmクランクを使ったときの「骨盤と大腿骨の角度」を
基準とし、体型に関わらず同じ角度とした場合のクランク長を求めました。
新しい基準作りの元となる理論や数字があるわけではなく、「膝関節角度」、
昨日の通信で書いた「トルクピークの話」や、その前の号で書いた「拇指球
と踝の長さ」などがその基準に大きな影響を与えそうな気もします。今回の
新提案作成に当たって特に「膝関節角度」を中心に考えてみました。
ペダル上死点:膝角度が 70°以上
ペダル中 間:膝角度が110°以上
ペダル下死点:膝角度が140°以上
もちろん「膝関節-踝」と「踝-拇指球」の比率によって膝角度は変化しま
すが、今回はdataが少ないため無視しました。
●新提案
大腿骨長 46° 47° 48°
32.0cm 125.0mm 127.5mm 130.1mm
33.0cm 128.9mm 131.5mm 134.2mm
34.0cm 132.8mm 135.5mm 138.2mm
35.0cm 136.7mm 139.5mm 142.3mm
36.0cm 140.6mm 143.5mm 146.4mm
37.0cm 144.5mm 147.5mm 150.4mm
38.0cm 148.4mm 151.5mm 154.5mm
39.0cm 152.3mm 155.5mm 158.6mm
40.0cm 156.2mm 159.4mm 162.6mm
41.0cm 160.1mm 163.4mm 166.7mm
42.0cm 164.1mm 167.4mm 170.8mm
43.0cm 168.0mm 171.4mm 174.8mm
44.0cm 171.9mm 175.4mm 178.9mm
45.0cm 175.8mm 179.4mm 183.0mm
●旧提案
大腿骨長 クランク長 角度
32.0cm 140.0mm 51.9°
33.0cm 143.0mm 52.5°
34.0cm 146.0mm 50.8°
35.0cm 149.0mm 50.3°
36.0cm 152.0mm 49.9°
37.0cm 155.0mm 49.5°
38.0cm 158.0mm 49.1°
39.0cm 161.0mm 48.7°
40.0cm 164.0mm 48.4°
41.0cm 167.0mm 48.0°
42.0cm 170.0mm 47.7°
43.0cm 173.0mm 47.4°
44.0cm 176.0mm 47.1°
45.0cm 179.0mm 46.8°
旧提案は大腿骨角度が一定ではなく、大腿骨長が短くなるほど角度が大きく
なっていましたが、新提案では角度を一定としています。皆さんからの
フィードバックによると、46°〜47°が最も使い易いようです。旧提案よ
りかなり角度が小さく、適正クランク長も新提案より随分短くなっています。
●大腿骨長さの測り方
大腿骨長さを測るのは慣れないとなかなか難しいものです。特に脂肪の多い
人の場合、大転子(写真参照)の場所がわかりにくいので当惑されることが
予想されます。下記のサイトで詳しく説明していますので是非チェレンジし
てみてください。自分で測るのは至難の業です。
http://www.kijafa.com/mailnews/140101/
●大腿骨長さと股下長さの関係
大腿骨長さを測るのは難しくて駄目だという人に便利な方法があります。実
測より精度は落ちますが、大きな謝りがないので、目安として使ってください。
今までに数百人の脚を測りましたが、そのデータによると、以下の数式が成
り立ちそうです。
大腿骨長さ = 股下長さ x 48%~52%
例えば、股下長さが80cmの場合、大腿骨長さは38.4cm〜41.6cmとなります。
標準的なサイズの場合、50%前後ですので、
大腿骨長さ = 股下長さ x 50%
としてしまうことも可能です。ちょっと乱暴ですが。
######### ショートクランク新サイズ登場 #########
■辻本誠 <makoto@kijafa.com>
●新サイズ
・Dura Ace 9S Double FC-7701 156mm \30,000
・Dura Ace 9S Triple FC-7703 156mm \35,000
●在庫リスト
#10S
・Dura Ace 10S Double FC-7800 158mm \38,800 在庫OK
・Dura Ace 10S Triple FC-7803 158mm \54,000* 受注生産
・ULTEGRA 10S Double FC-6600 153mm \28,000 受注生産
・ULTEGRA 10S Triple FC-6600 153mm \28,000 受注生産
・COMPACT DRIVE FC-R700 153mm \29,000* 在庫OK
#9S
・Dura Ace 9S Double FC-7701 158mm \30,000 在庫OK
・Dura Ace 9S Triple FC-7703 158mm \35,000 受注生産
・Dura Ace 9S Double FC-7701 156mm \30,000 在庫OK
・Dura Ace 9S Triple FC-7703 156mm \35,000 在庫OK
・ULTEGRA 9S Double FC-6500 153mm \19,000 在庫OK
・ULTEGRA 9S Triple FC-6503 153mm \19,000 在庫OK
・105 9S Double FC-5502 153mm \18,000 在庫OK
・105 9S Triple FC-5504 153mm \19,000 生産中止
・TIAGRA Double FC-4402 153mm \10,000 在庫OK
・TIAGRA Double FC-4402 150mm \10,000 在庫OK
・TIAGRA Double FC-4402 145mm \10,000 在庫OK
・TIAGRA Double FC-4402 140mm \10,000 入荷待ち
・TIAGRA Double FC-4402 135mm \10,000 在庫OK
・TIAGRA Triple FC-4404 153mm \10,000 在庫OK
・TIAGRA Triple FC-4404 150mm \10,000 在庫OK
・TIAGRA Triple FC-4404 145mm \10,000 在庫OK
・TIAGRA Triple FC-4404 140mm \10,000 在庫OK
・TIAGRA Triple FC-4404 135mm \10,000 入荷待ち
「*」印はギヤ板付きのセットです。
■ 全身持久力測定 ■------------------------ 大王事務局(974号)
あちこちのスポーツ医科学施設で受けられる。ネットで見ると西高東低。
驚いたことに、(株)アシックスでは同社のスポーツ工学研究所(神戸市西
区)において予約制で一般ランナー向け測定を行っている。なんと!http://www.asics.co.jp/pressrelease/2005-12-20.html
同社のリリースによれば、
「…専門的な測定を受けて自分の特徴を客観的に知りたい、自分の身体
能力に合った安全なトレーニングを行いたい、などの声に応えるもので、
当社スポーツ工学研究所の設備をはじめ、トップランナーから一般ランナー
まで1,000人以上の筋力測定データや足型などの数値データ、また独自
の分析ノウハウといった資産を生かして行います。」
ということで、実に頼もしい。
自転車の世界でも、いずれはシマノ社やブリヂストン社が測定サービスに
着手すると思われるが、こういうことへ先陣切るのは、きっと、東京・埼玉
に店舗展開する「ワイ・インターナショナル」社である(とにらむが如何に)。
スピニング(固定バイクによるトレーニング)を取り入れたんだって、同社は
早かったし。
一度、お近くの施設でどうぞ。
千葉県総合スポーツセンター
http://www.cssc.inage.chiba.jp/index_tairyoku.html
横浜市スポーツ医科学センター
http://www.city.yokohama.jp/me/kanazawa/magokoro/search/dat/2800033.html
岐阜県スポーツ科学トレーニングセンター
http://www.indi-info.pref.gifu.jp/sports/kobetu/htm/sstc/sst_98_2.htm
京都府スポーツセンター
http://www7.ocn.ne.jp/~ikagaku/site4.html
岡山県南部健康作りセンター
http://www.okakenko.jp/zaidan/center/athlete.htm
■ 4,980円 ■----------------------------------------- 大王事務局
家の近所に「サイクルベースあさひ 瀬谷南台店」が開業した。
元は、ネッツトヨタという自動車販売店だったところで、広いガラス張りの
ショウルームがそのまま自転車の展示陳列場になっている。売り場面
積約400平方メートル、常時600台展示だそうだ。
さて、開業を知らせるチラシを見ると、オープン記念、日替わり大特価車
がど〜んと出ている。26インチファミリーサイクルが4,980円。安いです
ね。これじゃあ、普通の自転車屋さんがもうからないからと、店を畳むわ
けだ。なんだか、コンビニで売っているビニール傘を思い出す。
でも、このお店の優れているのは、自転車に乗るための「付帯サービス」
をキチンと売り出している点。さらに、子供用ヘルメットを推奨していること
に注目。自転車オヤジがヘルメットをかぶることに、世間から、これまでは
冷たい視線が浴びせられていた。今後は、自転車乗車時のヘルメットが当
たり前の時代が来ることだろう。それは、こういう量販店の売り込みの成果
である。
・修理はその場でクイックサービス
・組立安全整備士資格者がしっかりとメンテナンス
・眠っている自転車もお乗りいただけるように整備
・他店でお買いあげの自転車も喜んでお受けします
・修理料金
パンク840円〜、ブレーキワイヤ交換630円〜、チューブ交換1659円〜
タイヤ交換2079円〜、車輪交換4200円〜、ペダル交換1344円〜、
サドル交換1785円〜、点検一式1575円〜
・その他あらゆる修理をご相談ください。
・廃車処分承っております(有料)
・盗難や事故も安心、あさひパーフェクト保証2年2700円
・駐車場完備
・店頭にて車いすの修理いたします。
・同乗のお子様も安心、ヘルメットの着用をオススメします。
豊富なカラー、お子様用ヘルメット1980円
・サイクリングの必需品
キャットアイLEDライト2079円、スピードメータ各種2079円〜、ヘルメット
4980円、グローブ各種2709円、パンツストラップ980円
消費者が自転車店に感じている「大丈夫かな〜」という問いに、あさひは
チラシで見事に答えている。そこがエライと思う。いっぽう、本格的な自転
車専門店はどうか。消費者の疑問に答え、安心を感じてもらえているだろ
うか。私には、まだまだ努力不足の店が多いように思う。中高年の男性や
若き女性アスリートが入店を逡巡することがあってはならないのだが…。
■ コンコーニテスト心拍数と速度 ■--------- 真崎 史嗣(会員No.23)
去年秋の健康診断でついに来るべきものが来たというべきか。自転車を 始めたきっかけである高脂血症がどんどん悪化し、ついに医者に行くよう に勧められたのだ。おととしあたりから体重も増え、ヒザの故障、走力の 低下が感じられたが、ついに血液にも悪影響を及ぼし始めたか?
医者に行くと、とにかく生活習慣・食事の見直しが第一で運動はそれをプ ラスするものという位置付け。薬はです、生活習慣見直しのみで治療しよ うという方針。ならば自転車を「スポーツ器具」でもなく、「旅の道具」でもな く、「高通乗用具」でもなく、「治療器具」としてしばらく付き合おう。そう心に 決めたのだった。
治療効果を上げるためにはどうしたらいいか?心拍数を抑えたLSD走が 利くらしい。ならばとここ5年くらい押入れにしまっていた心拍計をつけて、 昔読んだトレーニング本を読み返してLSD走を行った。LSD走は精神的 に苦痛である、軽快にとばしたい気持ちを意思を持って抑えなければなら ない。「こんな時速20Km/hを下回るスピードで本当に効果があるの か?」ずっと疑問に思っていた。
その後、新たな治療器具として、ポラールS720i心拍計を導入。以前の 私だったらこのお金があったら遠征費にしてるところだった。しかしこの 心拍計とパソコンソフトウェアはトレーニングによる身体の変化をモニ ターできるスグレモノだったのだ。
まず、運動習慣をパソコンで解析すると、日曜日に高い心拍数の時間が 多く、平日はなにもしていないことが良くわかった。トレーニング本には低 い心拍の運動を多目に、高めの心拍の運動を少なめにトレーニングに当 てられる時間をピラミッドのごとく積み上げるのが理想と書いてあった。そ こで、通勤2Kmの往復を徒歩にして、週5時間の低心拍運動時間を確保 した。これをベースに+自転車で運動時間の確保と運動強度のコントロー ルをすることとした。
実際その効果はどう現れたのか?血液のことは医者に任せるとして、ポ ラールS720i取り扱い説明書にあった「コンコーニテスト」をやってみるこ とにした。心拍計に5秒毎の速度と心拍数を記録できるようにしておき、 3本ローラー台で15分のウォーミングアップをし、時速15Kmペースまで 上げる。その後1分おきに1Kmずつ速度を上げて適当なところで切り上 げた。記録をエクセルで閲覧して心拍数を管理した運動の合理性が良く 理解できた。心拍数と速度はローラー台のような一定負荷状態では一直 線で結ばれる。速度を上げたければ心拍数は正比例して上がるだけの ことだ。最大心拍数が188拍とわかっているので、そこが最大速度だ。 奇跡(火事場のバカ力等)はなく、実に機械的。クルマのエンジンのベン チテストみたいなものだと思った。
ここまで規則性がはっきりしているならばトレーニングの効果を見るのに も使えるな。と思った。そこで間隔をあけて数回コンコーニテストを実施し てみた。4月11日は1週間寝込んだあとの病み上がりで、同じ速度を出 すのに心拍数が高くなっているのが見て取れる。その後睡眠時間をたっ ぷりとる等運動以外にも生活習慣を見直すことにより、この一ヶ月で少し ずつ出力が上がってきているのが見て取れる。心拍領域によっては一ヶ 月で同一心拍で125%出力が上がっているようにも見える。結論として はLSDで十分すぎるほどの効果が得られたことがわかった。あの時速 20Kmを下回るトレーニングはより高い心拍数の領域で出せる出力ま で改善していたのだった。自分的には大発見で、もうLSDの効果を疑問 に思うことはない。
心拍計は自分の体力、健康レベルが上向きか下向きかを教えてくれる 素晴らしいツールだった。観測が出来て、修正が可能となる。この調子で
生活習慣病の更なる改善。そしてエタップ完走を同時に手に入れたい。
■ GPSに新たな風〜Google Mapsの活用 ■-- 真崎 史嗣(会員No.23)(957号)
GPSを初めて自転車に取り付けたのは2000年秋のことですので、もう 6シーズンが経過します。購入したGPSは4台で今はForeTrex101を愛用 しています。このGPSは地図のない=白地図のみをいったベーシックな 機種ですが、サイクリングデータのログ取りや、道を誤ったときのリカバリ 等大活躍をしています。そのデータログだけで90Mバイトもありますが、 6年間のサイクリングの記録が緯度経度・時刻・標高・速度といったデジ タルデータで詳細に記録できていると自負しています。
今までは、その記録をカシミール3Dというソフトで閲覧していました。この ソフトとGPSのタッグは最強で満足するものですが、あまりの完成度の高 さゆえ、6年に渡り大きな変化はありませんでいた。
ところが、最近になり、サイクリングの記録を「Google Maps API」を
使ったGPSログデータのホームページへの公開という動きが出てきました。
Googleマップ http://www.google.co.jp/ (の「マップ」をクリック)
は縮尺スクロール自由自在、衛星空撮画像との切り替え可、世界のマッ プが見られる。といった素晴らしい地図サイトですが、Google Maps API を用いることで、自分のホームページに地図を表示させることがで き、位置情報・画像のリンクが自在に貼ることができます。
かなり複雑な技術資料を読み込む必要がありましたが、ついに、ほとんど 技術的知識なしでサイクリング時のGPSログデータ公開専用ともいえる GoogleMaps活用フリーソフトが公開されました。
『轍
Wadachi』 Google Maps API 自動生成ツール
http://www1.kcn.ne.jp/~mkomai/cycle/wadachi/index.html
初期設定が若干時間がかかりますが、それさえ終われば1日のGPS ログデータを5分程度といった手間も時間もかけずにホームページに アップロードできるという簡単さです。GPSのログデータを公開したい方、 練習会のコースをアニメーションで公開したい方に大変オススメです。
以下にいくつか作ったコースデータファイルを掲載します(暫定であり消去 される可能性あり)。自分としては数回の手順といった手間で簡単に出来 たことが驚きです。
1.最近の練習コース 加波山
http://homepage2.nifty.com/chikashi/060423.htm
2.陸前浜街道ツーリング(写真リンクのずれは検証中)
http://homepage2.nifty.com/chikashi/051023.htm
3.ホノルルセンチュリーラン (「サテライト」画面でホノルルの街中が詳 細に表示され、実際に空撮している気分になる。)
http://homepage2.nifty.com/chikashi/040927.htm
4.2002年エタップドツール (アルプスの地図は日本より詳細なの に驚き)
http://homepage2.nifty.com/chikashi/020722.htm
5.2004センチュリーランを走る会夏合宿 (ミスコースなども完全再 現され、ご愛嬌)
http://homepage2.nifty.com/chikashi/040718.htm
■ 積雪による通行止解除の最遅記録 ■(951号)
通行量が少ないか、他にバイパスルートがあって、冬期間除雪をせず、
通行止となる道は、21世紀の今日でも500か所はあるそうです。
4月も15日を過ぎると、ぼちぼち融雪が進み、通行止めが解除になっ
てきます。この期日の最も遅い場所はどこか? オモシロ半分に調べて
みたら、秋田県の主要地方道・横手東成瀬線の横手市山内三又〜東
成瀬村入道森の区間でした。通行止めの開始日が11月4日で、解除
予定日が6月2日。なんと1年のうちで5か月しか通れない!
今年は、大雪でしたので、春が遅く、まだまだ雪の残る峠道を楽しめそ
うです。大昔、6月上旬に、栂池ゴンドラから、さらに奥へ進み、栂池自
然園(標高1500m)まで、坂を登って行ったことがあります。上に着い
たら何と気温5度。一面に雪が残り、水芭蕉もこれからという状況でし
た(今は、自然保護の観点から、自転車を含め全面車両通行止だと思
いますが)。
日本は、南北に長いといいます。6月といえば、東京ではもはや夏なの
に、栂池ではこれから雪解け。日本は、垂直方向の標高差でも季節の
移り変わりが「長い」と感じました。
■ いかしたオヤジが読む雑誌 ■(952号)
というと、「大人の休日」的な、隠れ家バーとか路地裏の美味鮨屋を探訪す
るなんぞという、ちょっとワル系オヤジ向け雑誌を想像しますが、我ら大王
さまのライフスタイルとは隔たりが。
なんか、ピンと来ないな〜、と思っていたら、コンビニの書棚に雑誌「ターザ
ン」創刊20周年特別編集号を発見。ちょっとおしゃれで、汗のにおいがし
ないスポーツ雑誌だが、ジェーンも読むから、これくらいでいいのだな。
ここには、我らが手本としたくなるような、(でも、多少、クサいオヤジも載っ
ていますがね)オヤジが紹介されている。マガジンハウス刊、1000円
テーマは、「生涯ターザン宣言」。元気な身体で送る、充実人生。それを実
現した人たちを紹介している。アウトドアウエア+用具メーカーのパタゴニ
ア創始者のイボン・シュイナード氏などは昔から、元気なオジサンとして紹
介されているので、驚かない。けれど、誌面には、それに類した、日本人
のオヤジが載っている。津村力氏。ヨットのビルダーで航海家。彼の人生
は、ものすごく、うらやましいぞ。ここに書いちゃうと、本が売れなくなるから
書かないけれど、自分のやりたいことをガンガンやってのける人で、凄い。
また、イタリア的人生の紹介として、イタリア人と自転車とのつきあいが
載っている。これも深いね。ちょいとそこら辺のオヤジが、軽々とグラン
フォンドに出てしまうお話し。先日の大王総会第2部のトークで講師の
大神憲司氏が説明してくださった、「ドロミテ・マラソン」なんぞに、町内の
マラソン大会のノリで出てしまう話も。
また、日本人で海外に移住して生活をエンジョイしている人の紹介も、な
かなか。サーフィン、フィッシングを生活の主軸に置き、そのために働く。
みなさん、表情が実にいいんだよなあ。これこれ、こういう人生に憧れる
んだよ。と思って、速攻買ってしまいました。
ぜひ、ご一読アレ。
■ 鴻江ベルト ■-------------------------渡邊 修市(会員No.84)
スキー場で見つけたスポーツグッズの紹介です。デサントから出ている『鴻
江ベルト』コウノエベルトhttp://www.descente.co.jp/athletic/kounoe/
大人の誰もが、長年生活やスポーツでの骨盤のゆがみがあり、左右の骨
盤のゆがみからくるボディバランスの崩れが、スポーツの後の疲労を増し
たり、一般生活で体のさまざまなところに負担をかけているそうです。
体の中心である腰を補正することによって、下半身を安定させ腰への負担
を軽減させるベルトだそうです。
実は、まだ購入したばかりで、ジムで2〜3回しか使っていないのですが、
締めた感じはサポーターの様に腰を安定させ、運動中での装着感が薄く、
また細く携帯に便利なので、センチュリーランの時に使ってみようかなと
思っています。なにかと楽に自転車に乗れないかと思っている私は、すぐ
にこうゆう物に飛びついてしまいます。5月の国東で使用してみてまた報
告します。
■ 2WD自転車がすでに売り出されていた ■-------大王事務局(949号)
前輪にも動力を伝達する全輪駆動自転車が実現すれば、凄いぞ、とい
われていましたが、な〜んと既に市販されていました。発売元は三洋電機。
仕事先で、車の免許のない人の営業用に電動自転車を買いました。手頃
な値段というだけで選んだ「サンヨー エナクル号」。これが実は2WD自
転車でした。後輪は通常のチェーン駆動。いっぽうの前輪が車軸モータ
ー駆動です。まあ、日産自動車のe-4WDに似た仕組みですね。
知らなかった。
一般の電動アシスト自転車は、BB付近にモーターがあって、後輪に力を
伝えています。ところが、このエナクル号は、自転車は後輪を駆動するもの、
という常識を破ることから始まったようです。発想の転換です。また、減速時
や下り坂でモーターを発電機として利用し、走りながら再充電する、などと
いった工夫も盛り込まれています。プリウスみたい。
走ってみると、低速の安定が実によい。こぎ出しや、坂での踏み出しの際、
通常はヨロヨロとして走り出すものですが、前輪に駆動力が掛かるため、
全くと言ってよいほどふらつきません。すっと、前に進みます。この安定感
は、今まで味わったことのないもの。段差の乗り越えもスムーズ。ここでも
ふらつきません。
この安定感の高さは、子ども乗せ用自転車として使ってこそ生きる。フラ
フラ〜、ガッシャーン、とならない自転車で安心を手に入れよう。
詳しくは、http://www.e-life-sanyo.com/bicycle/
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