自転車百哩走大王
東京~九州往復 大王ノボリ旗 自転車駅伝
  =旗をつないで2400km

□過去の記録□ 2003~2004年 第1回駅伝 2004~2005年 第2回駅伝
  2005~2006年 第3回駅伝  2006~2007年 第4回駅伝
2012 ~ 2013年 第 5 回 大王ノボリ旗駅伝 

 センチュリーライドでもない、ブルベでもない、新しい自転車長距離走イベントが大王旗駅伝。日本唯一、当会オリジナルです!

● 2012年 走った人からのレポート!


 プロローグ
 幕張メッセまでロングライド
 成瀬 徹 (会員No.79)

 田舎のくまさん都会へ










~なぜか埼玉~

●交通事故と骨折から復活し、やっとまともに走れるようになったのにシーズンオフは目の前、まったく雪国のオンシーズンは本当に短い。そんなフラストレーションがたまった日常に「幕張ロングライド」のお話が・・・・、陽が落ちれば闇に浮かぶライトの光に妖精が見えるような田舎道より、ネオンきらびやかな眠らぬ街を走りたい。そんな欲求も芽生えていざ幕張へ

●高山からのんびり幕張を目指したかったが、働くお父さんにはなかなか厳しい日程、休日を上手にやりくりするため甲州市まではマイカー&中央線アシストでまずは塩山駅から柳沢峠を目指す。まだ初秋の駅周辺から目指す奥多摩の山々へ目をやれば、標高とともに深まる秋が見事な紅葉のグラデーションを描いていた。

●いきなりの登りは覚悟していたが思ってた以上にやたら長い、甲州市を一望できる標高まで稼いでも真新しいループ橋は天の先までまだまだ続いている。とはいえ、すばらしい景色に囲まれていることと斜度がそれほどでもないのが救いで「東京近郊にもこんな楽しいところがあるんだ」と余裕をかましつつ、実際は息も絶え絶えに頂上を目指す

●「たかが関東圏の峠」と思っていたのは大きな誤り、柳沢峠の標高は1,400m、堂々とした多摩川の源流域だった。奇しくも飛騨に初雪を運んだ寒気の影響で気温は3℃、東京側から登ってきたサイクリストたちもたちまち震えてしまうほど。そこは寒さ対策だけは万全な雪国自転車乗り、さっさと防寒着を着込んで奥多摩湖の水面を目指してペダルを回す。

●岩盤が浸食された奥多摩渓谷は落差のある紅葉と岩のコントラストが実にすばらしい、錦織の切り立った谷を縫うように走る気持ちよさは格別である。さすがに東京に近いだけあってたくさんのサイクリストにすれ違う、出会うサイクリストには片手をあげてあいさつをしているが、それだけで疲れてしまうほどだ

●多摩川の流れが緩やかに止まり、奥多摩湖の周囲を巡り下ると東京都に入る。ダムサイトの売店で小休止をとっていると旅姿鋼鉄大和撫子(パナモリツーリング仕様)が目立つようでほかのサイクリストから時折声をかけられる。交流ついでにこの先の道路状況や多摩サイの情報を仕入れていると「青梅の梅大福とエビつけ麺は逃せない」という食道楽大王には願ってもないネタを入手した

●奥多摩湖から先はさすがに交通量も増えたが、道幅も広くそんなにストレスは感じない。ただ、飛騨では滅多に見かけない集団ジョガーが蟻のように走っているのでこれはこれでなかなか追い越しに気を遣う。青梅でエビつけ麺を食べたかったが、少し先を急ごうと涎を飲み込んでパス、次回の楽しみにするので関東圏の会員の皆さんまたよろしく

●さて、いよいよ東京都の自転車のメッカ(?)多摩サイクリングロードへ突入・・・のつもりがいきなり道に迷ってしまい、そこらを走っていたローディーを捕まえて道案内してもらった・・・・のだが、一度一般道路へ出たところで再びルートをロスト、スマホのナビに頼っても多摩サイを示してくれるはずもなく仕方なく立川を目指して走る

●立川のモノレールの高架橋を目標に走っていたのだが、なんだかどんどん山が左手に回り込んできたような気がする。田舎者サイクリストはビルの谷間や住宅街には弱いが自然の変化にはとても敏感、ナビをリセットして現在地を確認すると埼玉県激走中・・・ど、どおりで山や田畑がたくさんでてきてとっても馴染みやすい道のはずだ

●実は迷い迷い走っている途中の道路案内板に「多摩湖」と表示してあり「あ、こっちに行ってはいけない」と反対方向を目指したのが原因。関東の方はわかっているだろうが、「奥多摩湖」と「多摩湖」はまったく別物、「多摩湖」が埼玉県のものだとはつゆ知らず思いっきり逆の方向へ走っていた。まぁ、なにをかくそう旅で道に迷うことはけっこう好きなので東村山音頭を口ずさみつつ、武蔵村山、東大和を放浪してようやくモノレールを発見、無事立川を経て多摩サイに復帰、この間相当な時間的ロスがあったので陽はすっかり西に傾きかけていた

     ~夜霧の第二京浜~

●暮れぇなずむ街の光と影のなか~♪3年B組金八先生のオープニングさながらの夕方の多摩サイ、東京の自転車乗りのメッカ多摩サイ、金八先生とくれば鶴見辰吾は走っていないだろうか多摩サイ・・・・そのまえにここは「サイクリングロード」だよな。 ローディー、マウンテンバイカー、ママチャリダー、ジョガー、ウォーカー、ドッガー(犬の散歩)、キッダー(ベビーカー引き)、フリーの人々。まるで飛騨の裏道のラッシュ!まぁこんな中をかなりのスピードで走り抜ける都会の自転車乗りたち、そりゃぁ自転車がらみの事故の一つや二つは起きるでしょう
  
●くわばらくわばら、田舎者はこんなところは走っちゃいけない。あまりのストレスに15分ほど多摩サイを逆満喫したらそそくさと退散、なるべく多摩川を離れないよう併走する一般道へルートを変更。<BR>さすがに都会なので交通量は多いが多摩サイに比べればへでもない。突然現れる工事通行止め、縦横斜上下左右に交わる道路状況に右往左往、渋滞に追われて人の波にもまれながら鋼鉄大和撫子をへこへこと押しながら歩く歩道、やがてすっかり陽は暮れて念願の極彩色ネオンサイクリング。「いやぁ都会だよ~」と喜色ばんでいると大王関東の阿部氏からどこを走っているのかと電話が入る。
「どこって?、どこ走っているかまったく見当がつかないのよ。、多摩川もどっかいっちった」って大丈夫か俺
     
●しょうがないのでスマホナビで位置確認しながらなるべく太い道を選んで走る。道行く人(正しくは女性)に道を尋ね、「京王のなんたら駅」とか「小田急の高架橋」などと具体的な目印を教えてもらうが、そもそも京王や小田急にはどんな電車が走っているかも知らないので見当もつかない。さらに、ごく近い半径内にいろんな駅があってどの駅かもわからない・・・・普通ならとっても焦りまくる状況だが、前述のとおり「迷子」を楽しむ性格が幸いして立体迷路をさまよっているようでとても楽しい
     
●何車線もある幹線道路はすさまじい交通量だが、併走するドライバーが意外にも自転車に優しいので気疲れはするがそれなりに走りやすくけっこう楽しいものだ。ただ、夜の都会は単に派手なだけで風景の変化が乏しいのか同じところを回っていても気がつくのに少し時間がかかる。実際ナビで確認すると到着予定の蒲田のホテルはすぐそこにあるはずなのだがいっこうにそれらしき建物は見当たらない
     
●目前の高架に見たことのある列車が走っていった。ついにゴールへの大きなヒントを掴んだ。この東海道本線の高架橋をたどれば蒲田駅、高架橋を目で追っていくと遠くに駅らしき建物、多少は焦りがあったので少し安堵して交差点内の道路案内板を見るとなぜか「川崎駅」・・・・「&%&#$*+`!」いつの間に多摩川を渡ったのか自分も知らない。もっともその前にナビが硬直して気ままな道案内をしていたことに早く気がつくべきだった

      ~レインボーブリッジを通行せよ~
     
●予定距離150kmに対して実走行距離182km、消耗した分は銀座でしっかりと補給、大王関東有志の皆さん&大王東海やんちゃ組&御柱御大、遅刻したにもかかわらずしっかり付き合っていただきありがとうございました
     
●多摩サイゴールは羽田空港の予定だったが、昨日のうちにたどり着けなかったので早朝に羽田へ向かうことにした。羽田のターミナルまで自転車で行けることは確認していたが、どうせなら羽田から発着する飛行機を眺めながら朝飯を食べようと対岸の城南海浜公園へ行き先を変更しここを多摩サイゴールにした。早朝の都会の凜とした空気を切り裂いて走るのは気持ちいいが、道路が広すぎていったいどこを走ればよいのか迷ってしまった

●今回の目的の二つ目はレインボーブリッジを渡ること。大井埠頭から品川を目指して海岸通り、ローディのメッカ大井埠頭では早朝にもかかわらず多くのローディがくるくる回っている。いままでじっくりと味わったことはなかったとはいえビルの谷間を走り抜ける気分の良さはまた格別、通行可能になる9時少し前にレインボーブリッジ到着。<BR>ところが、11月からは10時オープンだそうでまだ1時間もある。せっかくなので東京鳩自転車観光、新橋から日比谷、霞ヶ関、国会議事堂、皇居二重橋、東京駅、日本橋、銀座、都心にもかかわらず大勢のローディがいで少々驚いた。さて、いよいよレインボーブリッジアタックだが、実は乗ったまま通行させてもらえないので「鋼鉄大和撫子拘束転がし」という日活ロマンポルノ(死語)・・・
     
●いやいや、何のことはない後輪に台座状の輪かせをはかせて乗れないようにしたあげく、台座のローラーが転がるので手で自転車は押せるというまったく考えついた人に拍手をしたいようなシロモノを警備員が装着してくれる
     
●エレベーターで本橋台に登りブリッジ上をコロコロコロコロ、SPDの金具の音を響かせながらコロコロコロコロ、品川ビル群の間にぽっかりと顔をのぞかせた富士山を眺めながらコロコロコロコロ、お台場を上からのぞき込んでコロコロコロコロ、ひたすらコロコロコロコロしてようやくお台場側到着。ものすごく楽しみにしていたけど特になんということもなくあっそうですか的な終演。むむむ・・・隣で一緒にコロコロしてくれる人(限る女性)がいなかったからそこはかとないむなしさを感じていたのかも。「大王出会いシリーズ」にはぜひ自転車お台場デートを組み入れてほしいものだ。

●お台場から有明、辰巳、新木場、夢の島、昭和の子供にとって「夢の島」は当時の社会問題のシンボルのように社会の教科書に載っていたが、今ではたくさんの木々に囲まれた美しい公園に生まれ変わっていた。若い頃にフィリピンのスモーキーマウンテンで支援活動をしたことがあり、そのイメージが重なっていただけにこの変貌は感動的だった
     
●荒川を渡っていよいよ千葉入り、浦安からのルートに迷うが前日のスマホナビ事件があるので一番明瞭な国道357号を走ることにした。とても田舎者を受け入れてくれそうにもない道路なので延々と歩道を走ることにしたが、産業道路は走っていてもちっともおもしろくない。あまりにもおもしろくないので休もうにもコンビニやファストフードすらなくただひたすら排ガスにまみれて歩道を走るのみ。はっきりいって今回の旅で一番ブルーな部分。だから遙か彼方に幕張のホテル群が見えたときはうれしかった
     
●安心との引き替えに煩雑なサイクルモード会場自転車置き場の手続きを経て会場内へ、フェイスブックに載っていた堀内氏のブース写真を手がかりに大王ブースを探す、途中パイオニアやパールイズミのキャンペーンレディに足を止められるが、難なく大王ブースを見つけて事務局はじめボランティアの皆さんに到着の報告、無事完走証を手にした


 第1ステージ 東京~沼津
 新村 茂 (会員No.262)



●大王ノボリ旗(の精神)を沼津駅まで届けました。これを九州博多までつないで行ってください。日本橋スタートは4人(清水さん 西田さん 高宮さん 新村)、お見送りに角谷夫妻が来てくれました。朝の都心はそれでも車で混んでいます。
 
●中原街道の約40km地点で大海さんが合流し、小田原くらいまで時々渋滞に悩ませられながら進みました。ここで、高宮さん、大海さんが離脱、ありがとうございました。そくさくとコンビニランチを済ませ、旧東海道(K732)の箱根超えに挑戦です。10%超連続の坂をなんとか登り、途中”甘酒茶屋”で一休み。元箱根は超渋滞ですが、なんとか道の駅箱根峠に辿り着き,記念撮影。バックの芦ノ湖と紅葉が見事。
 
●沼津へ向かう気持ちの良い風光明媚ダウンヒル、それも麓ではまたまた大渋滞、三島近くで清水さんがご家族の催促もあり緊急帰宅のため離脱、西田さんと二人で沼津駅を目指しました。沼津駅で記念写真を撮って、ミッション終了です。参加者の皆さま(清水さん 西田さん 高宮さん 大海さん)、お見送りの角谷夫妻、それから沼津駅で快く写真撮ってくれた通行中の紳士、大変ありがとうございました


 第2ステージ 沼津~浜松
 佐藤 全秋 (会員No.168)




●11月24日(土)第二ステージ135km完走。前日に走る予定でしたが、雨のため急きょ順延し,8:15小雨の中、沼津駅よりスタート。沼津からは私一人です。自転車に乗るのはSCAセンチュリー以来の1ケ月ぶり、トレーニング不足状態なのでマイペースでゆっくりと走ります。地元の富士市に入ると雨もやみ、徐々に路面も乾いてきました。由比の桜えび休憩はパスし、清水、静岡のルートでは軽い追い風(ラッキー)。
   
●静岡駅で石原氏と合流、ここからは石原氏の案内で旧東海道にルートをとります。宇津ノ谷では静岡おでん休憩。峠はトンネルを使ってパス。大井川を渡った後の小夜の中山の登りは、大した距離ではないのにトレーニング不足で中々進まず、石原氏のビデオにヘタレっぷりが記録されてしまいます。

●下って道の駅掛川を通り過ぎようとしていると地元浜松の宮地氏から携帯へコール。なんと、ちょうど道の駅にいるとのこと。(偶然というかその前のメール着信を見逃していました。)無事合流ができ、浜松まで3人でのラストラン。とその時、異変が起こりました。力が全然入らず、遅れていきます。やってしまいました。痛恨の補給ミス。ハンガーノックです。コンビニで補給するも時すでに遅し。浜松までの25kmをだましだましついていくのがやっとでした。

●なんとか16:30に浜松到着。序盤の雨があがってからは、この時期吹く強い向かい風もなく、サイクリング日和でした。居酒屋の反省会では反動で注文しすぎ。帳尻は合った?


 第3ステージ 浜松~名古屋
 川岸 秀志 (会員No.151)







●今回の浜松~名古屋間は、出来る限り旧東海道を走って名古屋へ行こう!という趣旨でした。浜松~舞阪~新居~二川~吉田(豊橋)~御油~赤坂~藤川~岡崎~知立~鳴海と宿場町を巡って走ろうと計画していました。

●11月25日、朝7時11分の豊橋発の東海道本線で浜松に向かうべく朝7時に豊橋駅に到着。本日同行の渡邊氏と豊橋駅にて待ち合わせです。列車の先頭車両に自転車を持ち込み待っていると渡邊氏から電話があり、「16分発の新幹線だよね!」と…。「6番線ってメールしたのに…。」慌てて列車を降りて新幹線のホームに向かいます。ふと、気が付くと自転車は、担いできたけど着替えを入れたリュックが無い…。慌てて東海道本線のホームに戻ろうとすると発車のベルが鳴りリュックだけ浜松に向かい発車して行きました。今日のサイクリングが思いやられる始まりです。

●新幹線のホームにて渡邊氏と合流して、16分発の新幹線に乗車し、先回りして浜松駅で先に出発したリュックを拾い待ち合わせ場所の浜松駅北口に向かいました。浜松駅北口では、浜松の宮地大王がお出迎えして下さり、途中まで同行していただきました。ありがとうございました。

●8時過ぎ、出発地点にて記念撮影をして出発。浜松~舞阪~新居~二川~吉田(豊橋)と順調に旧東海道を出来るだけ走るようにして西へと向います。宮地氏には浜松も東部からの参加にもかかわらず遠く二川までのお見送り、ありがとうございました。吉田(豊橋)~御油~赤坂~藤川~岡崎までは、私の頭の中に地図が入っておりますので、何の問題も無く走る事が出来ました。

●岡崎からは、岡崎在住の大王の方に道案内をお願いしようと思っていたのですが事前の連絡を怠った為、皆さん、走れないと・・・。仕方なく道路の「東海道」の看板を頼りに走って見ますが、岡崎市内は東海道が二十七曲がりになってるとか?いないとか?東海道の看板を確認しながら走ったのですが、走っていくと国道1号線に合流?それも高速の出口なんで自転車が走れるような道も無く車が来ない時を見計らって自転車を担いで道路を横断・・・。これでは、危なくて走っちゃ居られないと旧道をトレースする事を断念し本日の昼食予定のうどん屋さん「香の兎」に向います。
http://tabelog.com/aichi/A2305/A230502/23001450/

●ここは、早朝から営業しているうどん屋さんで愛知県の自転車乗りには、お馴染?なお店です。名古屋方面から朝飯前にここまで走ってきて朝うどんを食べて三河の山々を走る?って感じで名古屋方面からも豊橋方面からもちょうど良い距離にお店があります。お腹がいっぱいになると尚更国道1号線を走るのが嫌になってしまいここからは、渡邊氏の勘ナビを頼りに知立をパスして鳴海へ向います。

●岡崎の外れまでで走行距離は、90キロ弱、練習不足の脚と10年ぶりに復活した腰痛でちょっとした上りでも渡邊氏に付いて行く事が出来ません。何度も渡邊氏に坂の上で待ってて貰う事になってしまいました。それでも鳴海までは、渡邊氏の勘ナビでも20キロほど、昼食後1時間強の走行で午後2時過ぎに鳴海到着となりました。
 
●鳴海到着後、駅前で反省会!と思ったのですが流石、渡邊氏の地元?それらしきお店が無い?有り得ない!と自転車に乗って駅周辺を探すもやはり無い・・・。仕方なく、大王駅伝第3ステージの反省会は帰りの名鉄車内にて1人で乾杯となりました。これにて、今年の自転車イベントは、全て終了です。さて、来春までに腰痛を治し、減量しなくっちゃ・・・?です。
 第4ステージ 名古屋~京都
 斉藤 元大 (会員No.156)



●東海練習会を兼ねて大王駅伝京都ステージを走ります。
出発: 朝6時 熱田神宮正門集合 神宮に参拝、安全祈願をして出発します。
コース: 先日の台風で二の瀬・倉掛峠コース、石榑峠コースも通行止めのようですので養老・関ヶ原コースとします。しかし、これでは坂好きの方々には物足りないと思いますので、大津から比叡山途中越えで京都に入ります。京都駅前で風呂に入り、軽く反省会後輪行で帰ります。

 第5ステージ 京都~姫路
 渡辺 和英 (会員No.240)




●11月18日 (日) 京都駅 北口中央バス乗り場付近、定刻前に全員集合。5人集まっているところに、べっぴんさんグループが接近。「私達、中国で自転車に乗っています。台湾も一周しました。一緒に写真を撮ってもいいですか。」と流暢な日本語。堀内さんによると、上海から来られたお嬢さん方とのこと。当然、ウェルカム。「ハイポーズ」幸先良いスタートとなりました。とその後、我々のカメラで1枚も撮っていないことに気が付きました。「う~む、残念」
 
●朝礼を行い、いざ出発。メンバーは、平尾さん、桐浴さん、堀内さん、北川さん、渡辺和の5名。京都駅にバイバイをして、まずは亀岡へ。堀内さんの先導で、快適に走行。ルートは主に9号線から372号線とシンプルなルート。途中、時雨ることがありましたが、概ね天気に恵まれ、丹波篠山の紅葉を楽しみながら、120kmを走りました。久しぶりの走行のメンバーが多く、激坂は無いとはいえ、国道のなだらか坂は応えました。篠山では、丹波の黒豆が枯れた状態で収穫を待っている様子が、篠山でんなあ。私は、オレンジ色のサングラスをしていたせいか、紅葉がより一層、鮮やかでした。

●アクシデントや事故も無く、姫路城前で記念撮影。カメラマンは弁当売りの忍者さん。姫路駅は、JRと山陽電鉄に分かれ、それぞれ帰路に着きました。京都~姫路のノボリをつなぎました。次のステージ、ガンバッテください。

 第6ステージ 姫路~倉敷
 峯尾 眞一 (会員No.141)


●この区間は大王の空白地帯のようですが、道さえあれば大王旗は進軍しなければならない。ということで、どうせなら西明石を起点にして四国を回って一周し、帰りの分まで走ってしまおうという計画です。

11月24日
西明石9:00出発~34.0km~姫路11:00出発~112.6km~倉敷着17:00~25.2km~宇野港19:00~高松港20:00フェリー¥1020(自転車含)~高松泊
11月25日
高松6:00出発~75.6km~徳島10:45~淡路南IC11:35高速バス¥1100淡路南IC~60.1km(淡路島の中は多数のコース有)~岩屋港16:00~フェリージェノバライン¥450(+200自転車)~明石港~4.3km~西明石16:30

 第7ステージ 倉敷~呉
 吉田 篤司  (会員No.323)


●19日(水)午前8時倉敷駅に輪行で到着。吐く息が白い。前日まで週間天気予報とにらめっこしていたが、あいにくこの日は「寒い」予報。最高気温は6~7℃の予報に気がめいるがなんとかスタートせねば。今回は一人旅という事もあり、準備が出来次第出発として、倉敷駅を一応南に降りて、人通りの少ない美観地区を経由して県道22号線を経由して高梁川を北上して旧山陽道の川辺宿を目指す。

●川辺宿から広島県の神辺町へのルートは国道429号が昔の参勤交代でも利用されていた旧山陽道という事で人が自然のリズムで移動しやすい様に起伏もすくなくゆったりと走ることができる。師走というのに交通量も少なくておすすめ。

●気温は低いものの、自転車に辛い向かい風があまりないためになんとか我慢してペダルを回すうちにペースがつかめてきた。時折、雲が陰るものの一応に日差しがあり、冬仕様の装備ではなんとなく暖かみも感じる状況で緩やかなアップダウンをクリアしていく。それでも、気温の低い中、できるだけ体温を保つべく「コンビニのハシゴ」をしながら、餡まん、おでんなど温かい物をつまみながら走る。

●尾道から三原市までは国道2号線の海岸線を遠くにしまなみ海道を眺めながら走るルートで景色はいいが、バイパスと旧道が合流しているために、トラックもとたんに多くなり、このルート一番走りにくい場所。先を急いでいると、みるみる雲が出てきて天候が悪くなってくる。「寒いけど、降水確率低かったはず」と気象庁に苦情電話したくなりつつ先を急いでいくと、三原市を過ぎて国道から分岐する手前で何やら落ちてくるものが。。。徐々にその量も増してきて、アラレ模様になってきた。慌てて、コンビニに逃げ込んで、しばしカップラーメン休憩とする。気持ちとしては「撤退か?」とゆらぎながらも、温かいラーメンで心と体をよみがえらせる。

●にわかアラレ(?)もやり過ごして、なんとか気持ちを振るい立たせて、再出発したが、ここからが大変。県道75号線は三原市から竹原市に抜ける近道で、何度も走ったルートだが、一段と気温が低くなった感じ。 夏場だと気持ちいい峠のダウンヒルもスピードを落として慎重に、安全速度で下っていくことに。

●竹原市からの国道185号はシーサイドルートで、これまたよく晴れた日には絶好の練習ルートになるのだが、瀬戸内的な海岸のアップダウンもある上に、海岸特有の西風も強くなってきて焦るばかりでなかなかペースが上がらない。その上に小雨も降ったり、晴れ間が見えたりなんとも変わりやすい天気でそのたびに、ペースが落ちたり、上がったり。

●ゴール手前20kmあたりの安浦町からはお日様も次第に隠れていき、雨の時間も伸びてきて、トンネルに入るとホッとするような状況に。どうも、近年「雨男」ぶりが本格的になってきたかなぁと苦笑する。それでも、なんとか呉駅にたどり着き、寒さに震えながらもミッション完了!数少ない呉線電車を逃すまいと大急ぎで輪行バックを広げて仕舞い込むと電車に乗り込んだ後、記念写真も撮ってない事に気づいた体たらくでありました。

 第8ステージ 呉~新山口
 大西 尚美  (会員No.181)


●12月23日(日)午前7:15 JR吉浦駅出発。天気は曇り。天気予報では冬型の気圧配置で,広島県北や山陰はいずれも雪らしい。広島県でも南部に位置する呉では,広島市内で雪が積もっても,呉では全く雪が降った形跡もない…というくらい,雪とは縁遠い地域である。それでも,今日は冬型ってことだから,国道31号線を広島に向かって広島には北西方向になるので,風があるとかなりきついが,この時はほとんど無風状態。広島市内は信号が多く,通り抜ける距離は短いのに,交通量も多くやたら時間がかかるため,通り抜けるコース上にある広島工業高校で西亀氏と合流する予定である。とりあえず出発証拠写真を撮影して,早々に出発した。
 
●広島工業高校着8:30。約束の時間通り到着でき,一安心。ここでちょっと広島工業高校の紹介。この学校は広島県トップの工業高校であり,西亀氏は,ここの職員&OBである。県内では「県工(ケンコウ)」という愛称で知られ,県工のラグビー部は全国に名を知られている。ラグビーなどおおよそ無縁の私ですら知っているので,本当にスゴイのだろう…と思う。西亀氏はラグビー部のOBであり,長年県工のラグビー部の監督としても活躍されておられた方で…ということは,あの強かった頃の指導者であったはずで,漏れ聞くところによると「県工に西亀アリ!」という存在だとか。恐れ多くもその様な西亀氏にご一緒いただけるので,今日はきっと私のペースでは暗くなっても目的地にはたどり着かないから,心強いことこの上なし。さぁ,イザ出発。スタート8:40

●広島工業高校からは広島市内を南下し,国道2号線の南を走る通称吉島線を通って広島市西区商工センターへ抜ける。国道2号線より車は少なく車線も広いが,その分車はかなりスピードを出して通り過ぎていくので,やはり要注意。広島市街地中心部の区間は距離にして約5kmだが,信号が多く西端の庚午橋までたっぷり30分はかかった。庚午橋からは商工センター区域となり,道幅も広く走りやすい。広島はつかいち大橋を超えて国道2号線に合流。片側1車線だが,この区域では西広島バイパスが国道2号線の幹線道路となっているので,交通量はホドホド。ただし,阿品の手前あたりからバイパスと合流するので,そこから宮島口までは,宮島を目的とした自動車が多く交通量も増える。とりあえず,宮島口到着9:30。
 
●宮島口で軽く補給し岩国に向かう。宮島口周辺では車が渋滞していたが,それがウソの様に車が少ない。国道2号線でこの区域にはバイパスもないので幹線道路であるはずだが,大竹市内に到るまでは本当に交通量がすくないのである。それにしても,よい天気。背中から太陽の光が当たり,風もなく,写真のとおり波も立っていない穏やかな瀬戸内の海景色…本当に冬型なのだろうか?と思う。海の向こうに目指す大竹・岩国の石油コンビナートが見渡せる。あそこまで行けば,名物「岩国寿司」が待っている!

●11:40 岩国錦帯橋到着。なんと言っても「岩国寿司」。素朴な押し寿司だが,彩りがキレイで目を楽しませてくれる。錦帯橋界隈は全国でも有数の観光スポットで,この地域で数件の店が,岩国寿司をメインに,岩国の郷土料理である大平(根菜の煮しめ)や,レンコン素麺,レンコンのお惣菜をセットにした定食をリーズナブルな価格で提供している。予約が必要なお店もあるが,今日は「不思議城下町 緑の里」でいただく。古民家を利用したお店で,錦帯橋に近いのだが,観光客もチラ・ホラ程度で,いつ来ても静かなお店である。レンコンは岩国の特産品で,昔から栽培されていたとのこと。レンコン素麺も素朴でgood!
 
●岩国寿司をゆっくり食べ,錦帯橋で証拠写真撮影。実は,岩国までは普段よく走っているコースだが,ここからは未知の世界。前日の夜,ルートラボを利用してコースを検討したのだが,山・坂を避けてできる限り平坦な道を選ぶと,ここから約120km,ちょっと頑張って山・坂アリのコースを選ぶと約96km。悩みに悩んで,やはり短いコースを選んだ。それでも自動車ビュンビュンの幹線道路はイヤなので,ルートラボとにらめっこ。

●ところが,どうにもこうにも国道2号線しか道路がない区間が結構沢山あることに愕然とした。こうなったら仕方なし,早々にあきらめて,GPSに軌跡データをインストールした。通常GPSを使うときはルートナビを利用するが,軌跡データからルートのデータを作成していると睡眠時間が確保できないので,軌跡ナビという方法を使うことを思いつき,睡眠優先にした。初軌跡ナビ…果たして上手く使えるか,その設定に時間がかかってしまった。そんな私を不安そうに見つめる西亀氏…。岩国錦帯橋出発13:00。

●軌跡ナビ,思いの外簡単で,コレは便利。分岐点が近づくと,「ピッ!」と鳴って知らせてくれる。これで,コースを迷う心配がなくなった。錦帯橋を出発してから内陸を走ることになる。それにともなってなんとなく風が出てきた様に感じる。いや,風が段々キツクなるではないか…。やっぱり世の中冬型の気圧配置なのね…って思いながら登りが始まる。一昨年夏に右膝の手術を受けてから体重が一気に増し,20kgの米袋を背負って走っている状態だから,とにかく登りが×。コース取りが不安だから…ということで,西亀氏は私の後ろを走っておられるが,登りになるとこれが精神的に辛い。私自身は他人のペースに合わせて走ると,そんなに早くないペースでもツライので基本単独マイペースが常である。従って,登り坂でトロトロ登る私のペースでは,西亀氏はきっとツライはずなので,「登りはご自分のペースで走って下さい」とお願いし,私も精神的に楽になる。案の定,西亀氏はヒョイヒョイと登って行かれ,私の視界から消えて行った。そりゃソーダ。氏は,現役引退されたとは申せ,鍛えぬかれたラガーマン。メタボなオバサンと比較する方がオカシイ…,と自問自答しながら,標高168mの甘木峠と標高167mの大峠を越え,「ドライブインつる」で一休み。ここまで岩国錦帯橋から約30km。

●峠を下り,周南市から下松市を走る。日は既に傾きかけている。明るいうちに目的地には着きたいのはヤマヤマだが,私のペースではそれは無理。昨日は冬至だったから,日照時間が一番短い時期である。 当然夜走る覚悟で走っている訳だが,西亀氏は夜道を走った経験は少ない。私は自転車通勤で帰路はいつも深夜だし,過去BRMで夜中走って朝を迎えた経験も何度かあるためか,夜を好んでいる訳ではないが,暗くなることに対して,あまり深く考えたことがない。だから,西亀氏に夜走る準備をしてくださいっていうお願いをしていなかった。幸いにも,氏は夜走る為の必要な準備はされておられ「サスガ!」。徳山を通り過ぎてセブンイレブン周南温田店着17:00。ここまで岩国錦帯橋から約60km。

●残りあと30km余り。ここまで来たからには,やはり防府天満宮での証拠写真が欲しい。が,コース設定をしていて,防府天満宮は,コースより少し外れているのである。防府天満宮は菅原道真公を祀っている学問にご利益がある神社で,合格祈願に広島からもワザワザ出かけて祈願するという有名な神社であるが,実は私,お参りしたことがない。今では合格祈願などに縁もないから,この先の人生で合格祈願に訪れるなど,まず可能性はないだろう…となると,今日を逃すとご縁も遠くなり,「あの時行っとけばよかった…」なんて,後で悔やむ位なら,暗くなってもやはり行っておきたい…と思いながらナビに従ってルートを走る。

●日もすっかり落ち,途中でライトを点灯。チラチラと風に舞っていた雪が,いつの間にかチラチラではなく,すっかり雪が吹雪いているではないか。それに,道も広くて周りは民家など全くない。西亀氏が,「バイパスかなんか,自動車専用道路ではないか…?」と心細そうに尋ねてこられた。確かに。しかし,この辺りはバイパスなど無く,国道2号線しか道路がない区間だったはず,歩道もしっかりあるので自動車専用道路とは考えにくい。時間は18時頃であるから,夏ならまだまだ明るいが,冬のしかも粉雪が吹雪の様に舞っている状態では,さすがに心細いことこの上ない。が,ナビによるとルートは間違っていない。

●「大丈夫です」と明るく言って,防府天満宮で証拠写真を撮りたいというワガママを了承していただいた。但し,防府天満宮がコースを少し外れていることは内緒。西亀氏,ごめんなさい。それにしても,幹線道路が続く…もうすぐ幹線から外れるハズだが…と思っていたらナビが「ピッ!」。ヤレヤレ一安心。これで防府天満宮までは,幹線道路から外れることができる。防府天満宮着18:50。岩国錦帯橋から,約80km。

●防府天満宮は,天神山公園という小高いところにある。こ~んなところで急登に遭遇するとは,しかも暗くてどこが参道かよくワカリマセン。ナビに任せて進むとそこは駐車場であった。自転車から降りて境内へ入る。神社なら大きな鳥居があるハズだが,そんな物など視界にない。庭らしきところを横切って建物のある方へ向かうと,そこが境内だった。とりあえず,ここまで無事たどりつたことと,この先の安全を祈願。それから証拠写真撮影。

●そうこうしていたら,西亀氏の奥様からお電話が…。「19時くらいには広島に着いてるよ…」と言って家を出てこられたらしく,いつまで経っても「終わった」という連絡がないので心配されておられたご様子,申し訳ない。ちなみに鳥居は社殿の正面の階段の下にありました。暗闇であったことと,私達は自動車での参拝経路を通った様で,鳥居を見ること無く境内へ出たのである。そうだよね。よ〜く考えてみれば,ルートナビの道に徒歩だけの参道は選択できない。

●さて,ここから新山口までは約17km。気づいてみたら,雪は止み,私のペースで約1時間のはず。ここで,ナビの設定を,軌跡追従ではなく,道路探索を試みた。何と,間違った道を走ると間違いを知らせてくれるし,そのまま進むとルートを修正する機能があるみたいである。これにはビックリ。こんな機能があったなんて…。ナビに任せてJR新山口駅到着20時15分。岩国錦帯橋から97km,JR吉浦駅から169km。新幹線輪行で広島まで,約30分,費用約5000円。お疲れ様でした。
 
    ~振り返って~
 
●大王東海の渡辺氏から,大王ノボリ旗駅伝の幹事の依頼を受け,山陽路沿線は広島担当かと思っておりましたし,過去の駅伝の様子をWebで知っていたので,一度は私もノボリを繋げたいなぁ〜と思っていましたから,ちょっぴり嬉しかったのです。それで,お引き受けしたものの,広島県会員は4名しかおらず,「できれば複数で走りたい」との思いで日程調整を続けたのですが,結局第7ステージのJR新倉敷からJR呉駅までは,尾道の吉田氏が過去実走されたコースでもあるということと,平日しか走れないとのことで,単独での担当を申し出て下さり,広島組で第8ステージを担当することになりました。

●ベテランの小屋谷氏は,お仕事の関係で参加は難しいとのこと,東広島の楢崎氏も参加を予定されておられましたが,突然出張が入り,DNSとなりました。会員数が少ないと,日程調整が本当に難しいことを実感した次第です。しかし,こうして振り返ってみますと,新山口駅に到着した時の達成感は,やはり走って初めて味わえるものです。もともと,地図が好きな私は,自分でコースを考えて,それを実走して地図と実際を比較し確かめるのがとっても楽しいのです。だから,今回は特に岩国錦帯橋から新山口までが,本当に印象的でした。正直,サイクリングに適したコースではないルートも多かったのですが,ルートを迷うこともなく,これまでの経験が役立った様に思います。

●翌日西亀氏からmailが届きました。「…大王駅伝、達成感もあり満足しています。さほど疲れもなく、レポート投稿を楽しみにしています。明るい時間は何も思いませんでしたが、暗くなりみぞれになると、いろんなことを考えて、今後、夜は走る気になれません…」。(笑) 申し訳ありません。ダイエット励みます。

 第9ステージ
 宇佐~新山口~下曽根
 用正 泰治  (会員No.91)


●(用正氏のフェイスブックページから)
百哩走大王駅伝 第9ステージを本日走ってきました。週初めの天気予報では完全な雨でしたが、今日は風も無く快晴に近いほどの好天気でした。朝のうちに選挙の投票に行き、8時に自宅をスタートしました。宇佐-新幹線山口駅-門司-下曽根 5時15分 201.2㎞で日没の為、国道の交通量の関係で輪行へと切り替え帰宅しました。200㎞以上走りましたが、坂もなく走りやすかったです。今回もいろんな方たちに声をかけていただき力を分けていただきました。大王旗が本州から渡って九州までやってきましたよ。

 第10ステージ 宇佐~阿蘇~熊本
 米満 幸成  (会員No.315)












●『自転車百哩大王』、シーズンオフのイベントである「大王旗駅伝」の10区は宇佐駅〜熊本駅であり熊本での大王の会員はボク一人ということで二日間に渡りはしたもののなんとか先日の16日(日曜日)に走り終えました。

●宇佐駅からの一日目は11月25日(日曜日)。午前6時半頃、Bibian を車載して自宅を出発し宇佐駅には10時頃到着し、スタートです。宇佐といえば「宇佐神宮」安全を祈願しました。道中は天気が良くて、いつものようにあっちこっち観光するものだから、なかなか先へと進みません。

●大分県は石の山が多い印象で景観もなかなかダイナミック…。あんなトコ、こんなトコが一杯でいつかゆっくり「ウロウロ」しに来たいトコロでした。だからなんとか湯布院にたどり着き「道の駅ゆふいん」で昼飯を済ませるとすでに午後2時半!いつものように、この時になって慌ててももうオソイです

●紅葉狩りの車の多さに辟易しながら一生懸命にやまなみハイウェイを走ったものの時間切れの為、大分ー熊本の県境である「牧ノ戸峠」を超えることが出来ずに「長者原」にてこの日は終了でした。

●さて、残りは長者原〜熊本駅予定では12月2日(日曜日)にいつものサイクリング仲間と共に阿蘇火口に上ったあと熊本駅に向かうつもりがず〜っと天候不良。こりゃ、もうダメかな?と思っていたところ12月16日は快晴の予報。もう「この日しか無い!」ということで、またひとりきりで出かけることに。そういう訳で午前8時半、Bibian を車載して自宅を出発阿蘇を経由して、牧ノ戸峠の凍結具合などを確認しながら長者原に向かいなんとか10時半頃厳寒の長者原ビジターセンターをスタート出来ました。

●ただ、標高が1000mちょっとの長者原からどんどん上がって行き1200mを超えてくると心配していた恐怖の『路面凍結!』が。弱めのトルクでそろりそろりとペダルを回さないとリアが空転するだけで止まってしまいそうだし極力バイクを傾けないで、真っ直ぐ走らないとフロントがズルズルッと滑ります。何時でも足を着けるるようにペダルからクリートを外して乗せたままの態で漕いでいきました。そうして、やっと1,300mちょっとの「牧ノ戸峠」に到着!休憩です。由布岳が雲の上に見えました。峠を越えた熊本側は基本的に南面なのでそれほどひどい凍結部分はなくわりと楽に下れました。

●やまなみハイウェイを快調に飛ばし、さらに外輪山を駆け下ると、阿蘇のカルデラとなって「涅槃像」とも形容される阿蘇の五岳が。その後、阿蘇神社で安全祈願し、おだやかな阿蘇五岳を眺めながら、午後4時過ぎついにゴールの熊本駅に着きましたとさ。ふぅ、やれやれ。
(以上、米満氏のブログから転載)

 北陸分岐記念ステージ
 名古屋~高山
 渡辺 修市 (会員No.84)


●11月17日 早朝、日の出前スタート、しかし今回は貧脚ゆえの街回避輪行で岐阜鵜沼まで名鉄で7時、準備万端 鵜沼をスタートするも、予報通り雨が降りだしカッパを着る。いくら覚悟の雨中ライドとはいえジャジャ振りでは思うようにスピード出せない。30kmほど走り、道の駅平成に着き一休み。

●カッパを脱ぐと、どこから浸み込んだのかジャージまでしっとり。寒い、道路の標示は5℃まだ時間が早く営業していなく、暖をとれない。しょうがないので直ぐにスタート。国道41号を避けて走るので、ここからは避難所がまばらだろう。

●雨に打たれ走ること80km、やっと次の道の駅「美輝の里」にたどり着く。遠い昔、都留氏と藤田氏の3人での練習会を思い出した。ここで昼食、ご当地グルメであるケイチャン丼を注文。厨房は暖房が入って、食堂はまるでオープンテラス。むっちゃ寒い、次に入って来た地元のお客が厨房内に大声で文句いう、私も小声(凍え)で「そうだそうだ」と叫ぶ。

●走りだせば体内発熱で暖っかくなるが、グローブにかぶせたビニール手袋が破れてぐじゅぐじゅで冷たい。高山に着いたら、熱い・熱い・熱い・熱い・熱い・熱い高山ラーメンを食べるんだと奮い立たせて走る。金山ダム・岩屋ダムを快調に雨中ラン、紅葉が綺麗、銀杏の木も鮮やかだ。写真撮りたくても、グローブ脱ぐのもままならず、あきらめ、目に焼き付けた。紅葉狩りには最高のシーズンなんだけど・・・・・・雨。頭ん中のBGMは八代亜紀の「雨の慕情」雨雨降れ振れもっと降れ♪高山ラーメン連れてこい♪

●さぁ最後の難関、位山峠1090mを上れば後は高山に下るだけだ。途中にも通行止めの看板があるが、無視して上ってきた。どのくらい上ったんだろう?ついに完全通行止めになってた。雨じゃなかったらこのまま進むんだが、怖いので戻り国道41号に変更。国道41号に出ると、トラックが多く、泥水を頭からぶっかけられたり、騒音・走風やらで意気消沈。ここ飛騨小坂で断念!寒い!走行距離135km 7時間

●飛騨小坂から高山まで輪行を決めた。11月、雨の飛騨路はとっても危険だった。夜の大王旗駅伝北陸ステージ開設記念式典のレポートは成瀬氏にタスキをつなぎます

 北陸第1ステージ
 高山~高岡
 成瀬 徹 (会員No.79)



●北陸ステージ開設記念式典は飛騨路の冷たい雨の中を名古屋から走破した渡辺氏を交えた飛騨の山の幸と北陸の海の幸をコラボした贅沢な式典。これから北陸ルートを走破する仲間に激励と走行の安全を祈念してたっぷりと地酒をお供えした。
●翌日は祈念すべき第一ステージ出発・・・・のはずが、天への御神酒が足りなかったのか雪交じりの雨。やむなくステージ練習会は延期にして飛騨変態自転車博物館第三棟(別名:柳尾家)を見学して解散。延期したものの、初冬の日本海側はなかなか太陽の顔を拝むことがでない、相変わらず週間予報はずっと傘と雪だるまマーク。でも雪が来るまでに間がないので少しでもチャンスがあればと曇り予報の11月24日に決行することになった。

●24日の飛騨は天気予報を覆して初冬のまぶしい光に包まれた。残念ながら同行予定の柳尾氏は家庭の事情でDNS、私一人気温0℃の冷たい空気を引き裂いて一路車輪を高岡へ向けた。雨上がりの山道はあちこちから水が出ていて路面はびしょびしょ、もちろん愛車はフェンダーを装着した「鋼鉄大和撫子濡れ場仕様」。耳がちぎれそうに痛いが、初冬の澄んで引き締まった空気はとても気持ちが良い。

●富山に近づくにつれどんどん空がかき曇り、県境付近でついに横殴りの大粒の雨に見舞われた。急いでレインウェアをまとうがそこは長年酷使している名ばかりゴアテックス、初冬の冷たい雨はじわじわと染みこんできて体温を奪う。白い息を吐きながらようやく富山平野にたどり着くと雨は上がり日が差してきてホッとするが、ほとんど下り基調なので身体が温まらずに歯がガチガチ。

●越中八尾にはずっと気になっている店があった。春頃から気になっていたが、夏の間に二度ほど前を通った時はいずれも臨時休業。今日はバリバリ営業しているではないか!食い物には極端に弱い思考回路はもちろん停車を命令。たとえ冬でも、身体が濡れていても、それが「もなかアイス」店でも。なんてことはない「もなかアイス」だったが昭和の駄菓子屋を彷彿させるもなかアイス専門店の店構えにはもう心がメロメロ、案の定心の底から冷えてしまって今度は富山ブラックラーメンが恋いしのなんの。

●すでに頭の中は富山ブラック一色、ラーメン屋目指して。いやいやその前にゴールを目指して八尾から小杉の丘陵地帯を走り抜けて旧8号線、庄川を渡って高岡城址公園、高岡駅は現在建築中なのでゴールの日本三大仏の一つ高岡大仏へ無事到着、第2ステージ走者石崎氏に無事大王旗をつなぐことができた。ゴールして一息、ウェアもほぼ乾いていたのでブラックラーメンにするか寿司にするか迷ったがブラックラーメン大盛りで一人打ち上げ、もちろんお持ち帰り餃子とチャーシューを包んでもらって輪行の列車で一人宴会.駅で降りたら自転車を楽器に持ち替えて駅前の文化ホールでバンドの練習、なんだかとっても濃い一日になった。
 

 北陸第2ステージ
 高岡~金沢~加賀温泉
 石崎 進 (会員No.342)



●17日(日)午前8:50、高岡駅西側の市営駐車場をスタート。本当は12月9日(日)の予定であったが、数日前から居座り続けた寒波による降雪と強風で延期。その後天気予報と睨めっこしつつ、満を持してのライドとなった。目的地は、JR加賀温泉駅。距離は105km。スタート時の気温は6℃。薄曇りというところか。日陰にいると寒いが、走り出すとそれほどでもない。

●まずは、走りなれたコースで石川との県境に到達。交通量の少ない旧道の峠は所々ウエットだが、心配していた積雪は無く、一安心。しかし、下っていくと白い粒々が大量に落ちているではないか!「霰(あられ)か?」と、ビクッとしたが、どうやら凍結防止剤のようだ。ゴール後に気がついたのだが、走行中に髭剃りあとはヒリヒリするし、顔の所々が白くなったが、どうやら犯人はコイツ(凍結防止剤)のようだ。

●しばらくは追い風を味方につけ、時速40km前後で快調に飛ばす。途中からツール・ド・のと400のルートをトレースするが、本番より走れている。爽快!なにより、雲が切れ、日差しが降り注ぎ、気温も上がってきた。12月の富山、石川では珍しい、サイクリング日和だ。そうこうしているうちに、昼食ポイントとして予定していた、道の駅に到着。パスタセットと、噂で聞いていた美味しいジェラートで空腹と心を満たす。天気もいいし、ジェラートも美味しいし、至福の時間である。

●しかし、この後が大変だった。この先の道路事情を十分に承知していなかったため、幹線道路中心でルート設定をしたが、これが地獄のようなストップ&ゴーの繰り返し。単に信号が多いのではなく、信号間の制御がバラバラ。ロス時間が徐々に増え、比例するように冷静さも失われていく。遅れを気にして次々とコンビニをパスしたが、疲れを感じたころには肝心のコンビニがない。緊急補給食のバナナと草餅は、かなり早い段階で口にしてしまい、手持ちは無し。頼みの追い風も止み、走行速度はみるみる低下。

●さらには、あと5km弱のところで、追い打ちをかけるように雨粒がポツリ。「まずい。」気温は8℃程度だが、雨中走行では体温が下がるし、そもそもカラータイマーは「赤の点滅」。頭の中をDNFが横切るが、とにかく走る。走る。そして、小雨の中、なんとかゴールであるJR加賀温泉駅に到着。記念写真を取ろうとしたところで、ついに雨は土砂降りに。間一髪とは、まさにこのことだ。通りすがりの方に写真を撮っていただき、本日のライドは、これにて終了と相成った。

 北陸第3ステージ
 加賀温泉~福井~敦賀
 兼定 龍治 (会員No.152)


●12月28日(土)昨日で仕事も終わり!年末年始の連休を謳歌しようと、いつも早寝の私も、昨日の夜は遅くまで起きていたため、本日はゆっくり9時頃まで布団の中でまどろんでいた。そろそろ、愛犬の散歩に行こうかと、なにげに外を覗くと、やけにいい天気じゃないか!北陸ステージの参加宣言をしたものの、なかなか日程と天候の折り合いがつかず、常に天気予報をチェックしていたはずだったが、さすがに、9連休の初日くらいはと、完全に朝寝モードに入り、天気予報のチェックを忘れていた。青い空を眺めながら、今日は何をしようかなと....ん?何か忘れているような?

●「そうだ。大王駅伝!今日なら走れるじゃないか」しかし時計を見ると、すでに9:30をまわっている。今から準備すると...んー。そこに妻の声。「今日走ったら!」以前から、自宅→加賀温泉駅と、敦賀駅→自宅の送迎を予約していたが、いつまでも走ることができないので、妻も気にしていたようだ。結局、妻の一声で決心し、慌てて準備に入る。「今から準備して...11:00頃には加賀温泉駅を出発できるかな?」急いで支度をしながら、「そうだ!石崎氏に連絡!」

●北陸第2ステージの走者、石崎氏と、もし日程が合えば同伴する旨のメールをいただいていたことを思い出し、慌ててメールするも、当然、すぐに、「じゃ一緒に」と言うわけにはいかないだろう。メールを気にしながら11:05に加賀温泉駅に到着。妻に写真を撮ってもらい、とりあえずフェースブックにアップ。やや遅れたものの、11:15 JR加賀温泉駅を一人で出発。

●天気は最高!さすがに気温は低いものの、しっかり厚着をしたせいで、日の当たるところは、寒さを全く感じない。これで走り出せば、日陰でも大丈夫だろう。なにより、ようやく走れることがうれしい。これで、北陸ステージもつながって、やっと肩の荷が下りる。しかし、出発の直前に、「道は大丈夫?」と妻の声。私が、並外れた、方向音痴、地理音痴、地図音痴であることを知っている妻は、それを心配しているようだ。たしかにルートの確認が全くできていない。フェースブックにアップした際に、ルートラボにR305ベースのルートを設定したことは間違いない。それに、芦原温泉~潮風ラインのルートは、走り慣れているので問題なし。問題は、加賀温泉駅からR305にでるまでの区間と、R8に入ってから、敦賀駅まで区間である。通常、一人でロングライドに行くときは、入念にルートを確認し、必要に応じて、地図をダウンロードして携帯に入れておく。電波の加減で、ナビが使えないことが多いからである。今回は、急に出発したため、それらの準備が全くできていない。多少の不安があるものの、「まぁ、何とかなるでしょう」いつもは、某イケメンモデル並みにネガティブ思考の私も、なぜか自転車に関しては、ポジティブである。一歩間違えば、無謀ともいえるが、心配する妻をおいて、出発。

●まずは、R305の看板を見つけることが第一である。R305の看板は、見つからなかったが、芦原温泉の看板を発見。方向が決定する。気になったのは、路肩の雪である。私の住む永平寺町は、今回の寒波でも大して雪が積もらなかった。ところが、加賀や敦賀のほうが雪が多いと聞いていたので、多少心配していたのだが、やはり、ところどころ、路肩に雪が残っている。交通量が少ないうちは問題ないが、交通量が多くなり、より路肩側に寄ると、やっかいである。
ロードのタイヤで、雪にのれば、一発アウトである。雪に気をつけ、集中してのっていると、やってしまった。R305にでるはずが、いつの間に、R8に出たじゃないか。R8は交通量が多いので、意識的に避けたルートを予定していたが、結局、R8を走ることになってしまった。それでも、少し行くと、再び、東尋坊の看板を見つけたため、R8を外れ、ようやく予定していたR305に戻ることができた。

●石川県から福井に入るころ、北潟湖の周回道路に入る。吉崎御坊を通り過ぎ、芦原温泉に到着。このあたりは何度も走ったことがあるが、ここでまた問題が。芦原温泉の温泉街は、旧道、新道が入り組んでいるため、R305の看板を頼りに走るものの、結局、いつもルートを外れ、いつの間にか戻るパターンである。同じルートで走った試しがないくらいである。今回も、結局ルートを外れたが、すぐに見慣れた道に戻り、多少予定していたルートとは違うものの、13:00頃、三国の工業地帯に入った。もうすぐ、昼休憩を予定しているコンビニである。このあたりは、道路がきれいで、ややペースが上がり、風が気持ちいい。ここまで、ほとんど無風。20km/hを少し超えるくらいのペースだったが、まあ、ほぼ順調。

●そうこうしているうち、予定のコンビニ到着。このコンビニが、いつものことながら混雑。夏は、海水浴客、冬は、かにツアーの観光客でごった返すが、なんとか昼食をゲット。いつものように、おにぎりと、あまーい菓子パンをチョイス。あと、アクエリアス。補給用の給水は、皆それぞれこだわりがあるようだが、私はいつもアクエリアス。ただの水だと、のどの通りが悪い。

●やや急いでランチを済ませ、再出発。ここからは、狭い道を観光バスが通るので、皆が心配するルートであるが、今日はなぜか交通量が少ない。幸先の良いことに気をよくしながら数キロ走ると、本格的に海岸線に出る。心配していた風も、あまり気にならない。海岸線特有の、細かいアップダウンも、先日受けた箱根フイッティングのお陰か、全く問題にならない。なにより、ここから当面一本道で、しかも、福井センチュリーのコースである。地理に不安がないと言うことが、こんなに気持ちを盛り上げてくれるのは、方向ド音痴の私だけだろうか?

●さて、この時期、この地域の一番のイベントは、越前ガニである。今回のライドでは、かにを食べる予定はないが、R305沿いの民宿、旅館、お土産物や、魚屋、お食事処...つまり、すべて、かにカニ蟹である。多くの店が、店先の大釜でカニをゆで、もうもうと湯気を上げている。カニと書いたのぼりも、あちこちに立ち、360℃どちらを向いても、カニである。今シーズンは、まだ蟹を食べていないナーと考えながら走っていた。
ちなみに、関東、関西の方は、福井の人間が、たらふく蟹を食べているイメージがあるんじゃないだろうか?そんなことはない。福井でも、カニは高いのである。セイコガニはともかく、黄色いタグのついた越前ガニなんて、簡単には口に入らない。そんな高級越前ガニを求めて、店先に観光客が並ぶのを横目に見ながら走っていると、あることに気づいた。

●ペースが遅い。決してカニに見とれていたわけではない。気がつけば、カニののぼりが、大きくはためいている。いつの間にか、向かい風になっていた。海岸線のため、進行方向が頻繁に変わるため、常にまっすぐ向かい風ではないが、右より、左より、たまに横風、ただ基本的に向かい風。意識して回転を上げないと、20km/hを切ってしまう。海岸線で唯一のコンビニに到着したが、時間が気になって、結局パス。今回は、天候は良いものの、出発が遅かった。あまり行くことができない。敦賀市内のルートに不安があるため、できれば明るいうちに、ゴールしたい。幸い、自販機は、そこらじゅうにあるし、パワージェルも用意してある。何とかなるだろう!(無謀という名のポジティブ思考)

●敦賀まで35kmの看板を見つけたのは、15:00をすぎた頃である。敦賀まで迎えにきてくれることになっている妻は、15:00ごろ家を出発すると言っていた。出発の時、走行距離と出発時間から、敦賀駅16:00着と予定を立てていたからである。もし、予定より遅れると、うるさいくらいに電話してくるだろう。そうなれば、さらに遅れ、めんどくさくなる。とりあえず、ペースが落ちて、予定時間が、16:30くらいになると電話した。35kmを1時間半、微妙なペースだが、何とかなるだろう。一旦ヘルメットを脱ぎ、防寒のためつけていたイヤーウォーマーと、大王キャップを外し、気分を入れ替えて再出発した。

●ところが、急に暗くなった気がした。天気は、十分にもちそうであるが、さすがに15:00を過ぎると日もかなり傾いている。そろそろ、R305も終わり、潮風ラインに入る。潮風ラインを抜けると、いよいよ最後のR8である。交通量も多く、道は全く知らない。幸い、海岸線と違って、コンビニも多いし、人の気配がある。全く人通りのない、潮風ラインとは雲泥の差である。そして車を気にしながらも何とか走っていたが、いつまでたっても、海岸線から、内陸に入るルートに出ない。あるのは、長岡まで○○kmとか、京都まで○○kmの看板ばかりである。ついに不安が限界に達し、最寄りのコンビニ駐車場でスマホのナビを起動。やった。ちゃんと動く。実は、前のスマホの調子が悪く、つい最近買い換えたばかりであった。もちろん、ナビが動くことは確認してあったが、実際に使うのは今回が初めて。なにより、その場所でGPSが受信できるかどうかは、その場に行かないと分からない。

●スマホのナビでルートを確認すると、今走っているルートに問題ないことが分かった。なにより、そのコンビニからあと数百m走ったところで、敦賀市街地の看板を見つけた。薄暗さも気になってきたので、サングラスも外し、フロントライトを点滅モードにして走行。すぐに市街地に入り、だんだん駅に近づいてきたことが感じられる。ところが、ライトが点滅するのに併せ、進行方向の全ての標識、看板が点滅している。道行く通行人も、何事かと指さししている。ゆっくりしていると、明るいうちに、敦賀までさすが、レザインのスーパードライブと言いたいところであったが、何となくひんしゅくを買っていそうで、ライトを消した。まあ、まだ日が沈んだわけでもないし、市街地で町の灯りも多いので、問題はない。

●時刻は、16:20をまわっていた。そろそろゴールしないと、と考えた頃、敦賀駅の案内看板が現れた。ここからは、あっという間であった。16:30 予定どおり、ゴール。実走4時間30分、108.3kmぎりぎりであったが、明るいうちに、ゴールできた。これで、大王駅伝の北陸ステージもつながった。駅前のロータリーで、妻の携帯に電話すると、駐車場がないため、その辺を回っているとのこと。すぐに合流し、ゴールの記念写真を撮り、近くのスーパー銭湯に出発。妻が用意してくれていた。風呂屋に着くまでに、フェースブックのレスを確認。いっぱいきている。胸が熱くなる。

●感動のまま熱い湯につかりながら、考えていたのは、今打っているレポートのことである。大王通信を読む度、いつも思うが、大王のメンバーは、文才に長けている。関東の方は、純文学を書き、関西の方は、ユーモアあふれた文章を書く。あんな名文は書けないが、何らかのレポートは必要だろう?まあ、のぼせる前に湯をあがり、あとで、ゆっくり考えよう。今回は、レポートを意識していたため、必要な情報は、スマホにメモってある。まぁ、何とかなるだろう。結局最後まで、これだったが、何とかなったので良しとしよう。


 
北陸第4ステージ
 
敦賀~びわ湖~京都
 後藤 光利 (会員No.303)


●大王旗駅伝、北陸ステージ開設記念、敦賀京都ルート走りました。雨天のため順延となっていました名古屋京都ルート同日開催、25日終了しました。私は敦賀からのスタートですので、早朝新幹線で米原経由しらさぎでスタート地点に向かう。この冬一番の冷え込みとなった朝の気温は2°C。車窓からは真っ白な霜が朝日を浴びてモヤが立ち上る幻想的な光景が広がる。

●敦賀駅午前9時、琵琶湖畔経由で京都に向けてスタート。タスキを繋ぐ旅の始まり。名古屋京都を走る東海道グループと京都タワーで合流します。敦賀湾を背に、国道8号線を滋賀県に向けて登るがキツい勾配ではない。当初、余呉湖に向かって北陸道に沿って走る県道140号ルートを考えたが、トンネル内自転車歩行者通行止めとのことで余呉湖立寄ルートを諦め、国道8号線を逸れて県道286号で琵琶湖北部永原へ向かう。この道は交通量が少ないわりに舗装も良い最高のコースで峠越えのあとは牧歌的な風景が続き琵琶湖畔に出る。

●その後、マキノ、近江今津と交通量の少ない湖岸道路を走る。快晴の青空に太陽の光が湖面が眩しい。ここはサイクリストに人気のコースで沢山の人やグループが走行している。老若男女、スポーツ自転車愛好家が増えるのは大いに結構なことだと思うが、残念なことにヘルメットを被っていないサイクリストがちらほら。中にはトンネルにもかかわらず無灯火かつ右側走行して来る信じられない素人グループさえいる。車の通行量は少ないというものの、自転車専用道と勘違いしているか、それこそ遊歩道感覚で走っているんじゃないかとしか思えない人達までいる始末。ちゃんとしたチームやショップで指導を受けている人達にはこんなことはないと思うが、一部の勝手な人達の所為で自転車乗り全体が避難を受けるようになっては大変困る。我々大王メンバーは胸を張ってお手本となるよう啓蒙して行く必要がありますね。

●そうこうして湖岸を暫く走ったあとはいよいよ本日のハイライトとなる山岳コース国道367号通称鯖街道、花折峠、途中越を越えて京都大原へ下る。古くは日本海から内陸の京都へ塩漬にした魚を運んだことから名前がつく。本格的な坂に入る前に朽木新本陣「道の駅」でお昼の休憩に立ち寄る。 ちょうど日曜朝市の終わりがけで特売をやっている。出店の人達が美味しそうに食べているうどんにつられて店を覗くと、山菜、茸、他山里らしいメニュー。その中にもみじうどんがあり迷わず注文。初めて食すジビエうどんだ!美味い!そばにいた朝市のおじさんとなにげに会話が弾む。

●ここんところ全国的に鹿の繁殖が多すぎて農家の田畑が荒らされているという。そういえばここまでくる途中の畑はどこも鹿被害対策の電線で囲われていたっけ。以前は狩猟による間引きで生態バランスが取れていたが、戦後成長期に入った頃から動物保護が叫ばれ始め狩猟禁止処置が取られた。そこで狩猟を生業としていた人達は死活問題に。結果、鹿は野方図に増え続け、山林や田畑が荒らされて農家は死活問題へ。ようやく頭数制限をかけた上で一部狩猟を認めたものの既に遅し。狩猟をする人達も減少してしまって対策が追いつかない。食肉としての認知度も低いし、食品衛生法とやらの縛りで流通させることが難しく、コストも牛肉より高くなってしまうそうだ。いろんな工夫をされている農家のみなさんにほんとうに頭が下がる。

●例えばフランスではこの時期になると鹿や野うさぎ、野鳥等の狩猟が解禁され、食卓を賑わすという。あの国は経済大国である反面、食料自給率100%を誇る偉大な農業生産国でもある。原発先進国、世界の飛行機、軍事産業をアメリカと二分する国、コンビニがない国、ツールドフランスの国。国家戦略に長けているんだろうかねえ。そんなとりとめのない話を朝市のおじさんと話していたら松茸ご飯を勧めてくれた。ここの山で採れた松茸で、なんと250円。しかも、琵琶湖産の鮎の煮付けまでサービスしてもらって大満足のお昼ご飯!

●そんな幸せに浸る私は自慢げに名古屋から京都に向かって走っている元さんに電話すると、現在彦根を過ぎて大津に向かう途中と言う。合流時間までたっぷり余裕があるので大休止を決め込んで芝生に寝転んでまったり。朝の冷え込みが嘘のように暖かい日差しが注ぐ。雲ひとつない快晴の青空を眺めてぼんやり想いに耽る至福の時間。自転車旅行っていいなあ。今度は何処へ行こうかなあ。

●さて、京都まで残り50km、出発だ!花折峠も快調に登りきり、途中越えという変わった名前の峠を越えて一路京都大原へ。紅葉のまっただ中の3連休でここは大渋滞。大王ジャージを見て物珍しそうにシャッターを押す人がいて思わずポーズ!

●出町柳まで来るとここから先はもう車は動かない。鴨川堤防の遊歩道へ入るが歩行者が多いので遠慮して車道に戻りのんびり走って京都タワーへ15時到着。行程110kmの敦賀京都のタスキを無事繋いでミッション終了。一足先にお風呂に入ってグッとビール一杯!最高!風呂からあがると関西島村御大御出迎え。大王仲間っていいねえ。続いて渡辺さん、名古屋京都組の到着。その後はお決まりの打ち上げパーティー。談義に花が咲き時間が経つのも忘れちゃう。ほんとうに楽しい一日でした。大王っていいねえ。
実 施 要 項
【提唱者あいさつ】 新しいメンバーが増えたので復活させましょう ■--- 渡邊 修市

  今年のノボリ旗駅伝は、ノボリを手渡すのでなく、練習会を兼ねてステージを走り、レポート投稿でタスキをつなぎます。※かつて使った「伝統のノボリ旗」があるので、実際それをつないでもOK

1 各ステージ幹事(立候補)は練習日を大王通信に呼びかけ投稿願います
 
2 今年は、事務局の呼びかけの「百哩走大王 幕張メッセまでロングライド 11月4日」をスタートとします
総合狙いの選手は全ステージ走ってもいいですよ
【内  容】 対象  大王会員のほか、一般参加ビジター参加を大歓迎!
・東京~福岡の往路行程(9区間)で、走行する
・区間は順不同。走れる人が走れる期日に。旗は次の区間に手渡せなくても仕方ない。宅配便でやりとりを
・各区間の走者は、走行会の模様を大王通信に投稿します
【出発点】  東京日本橋。ゴールは宇佐市(用正氏)か熊本市(米満氏)か?
【各ステージの走行ルート】 ・走行会員に委ねる。発着地点は『駅』とするが、変更は自由。呼び掛け人と相談を
 区間走行距離は、100km程度をメドとするが、短縮、延長もOK。
【各ステージ幹事と走行日】  各ステージの幹事や走者は会員の立候補による
 立候補する会員は、自分の走れる日を決めて、大王通信に走行日を公開。一緒に走る参加者を募る
【各地練習会との同時開催】  各ステージとも、方面支部の練習会との同時開催は、大歓迎です。
【懇 親 会】  走行前後に懇親会開催があれば、すばらしい。
【開 催 期 間】 ・2月第2週まで。2月第3週の冬のロングライドミーティング(大王総会)で結果をご報告
【大王7原則の遵守 ・道中は、くれぐれも御安全に!
 
各区間の概要
ステージ 区間 距離 期日 呼び掛け人・走行者 集合地点
集合時刻
内容・特徴
往路     
プレ 幕張メッセまでロングライド
終了しました!
100km 11/4  幕張メッセでゴール(大歓迎)
 成瀬氏1人
8:00
東京、日本橋
 各地から幕張メッセを目指す。
第1 日本橋~沼
終了しました!
130km 11/10  清水さん 西田さん 高宮さん、大海さん 新村さん、
 お見送りに角谷夫妻が来てくれました。
8:00
東京、日本橋
 日本橋野村ビル側に集合。五反田~中原街道~国道1号で箱根を越えます

第2 沼津~浜松
終了しました!
140km 11/24 佐藤全秋、石原、宮地 8:00
JR沼津駅
 沼津~海沿い~清水~北街道~静岡~(未定)~掛川~(未定)~浜松
参加連絡は、こちらへ
第3 浜松~名古屋
終了しました!
120km 11/25 渡辺修、川岸 8:00
JR浜松駅北口
 
ルートは、
http://latlonglab.yahoo.co.jp/route/watch?i
d=0a74dffdc3daaa2624963d52f1ce9cdf

浜松から東海道の宿場町を巡りながら、名古屋市内の鳴海宿まで、ゆっくりと走りたいと思います。
第4 名古屋~京都
終了しました!
130km 11/25 斎藤元 6:00
熱田神宮
 養老・関ヶ原コースとします。しかし、これでは坂好きの方々には物足りないと思いますので、大津から比叡山途中越えで京都に入ります。京都駅前で風呂に入り、軽く反省会後輪行で帰ります。http://latlonglab.yahoo.co.jp/route/watchid
=7b5dad4f7b9feac55acda6ac7e26c29d

第5 京都~姫路
終了しました!
130km 11/18 平尾さん、桐浴さん、堀内さん、北川さん、渡辺和英の5名 8:30
JR京都駅北口中央バス乗り場付近
国道9号線~亀岡~国道372号線~姫路 帰りは輪行です。
第6 姫路~倉敷
終了しました!
100km 11/24
~25
 峯尾氏、小林氏、猪熊氏  9:00
JR西明石駅
11月24日
 西明石~34.0km~姫路11:00出発~112.6km~倉敷着17:00~25.2km~宇野港19:00~高松港20:00フェリー¥1020(自転車含)~高松泊

11月25日
 高松6:00出発~75.6km~徳島10:45~淡路南IC11:35高速バス¥1100~60.1km(淡路島の中は多数のコース有)~岩屋港16:00~明石港16:13 フェリージェノバライン¥450(+200自転車)~4.3km~西明石16:30
第7 倉敷~広島
終了しました!
150km 12/19 吉田篤司氏 8:00倉敷駅 倉敷~川辺宿~神辺町~尾道~三原~竹原~呉、途中から雨が降って寒い!
第8 呉~広島~小郡(新山口)
終了しました!
169km 12/23 大西尚美氏 7:15 JR吉浦駅 呉~広島~宮島口~岩国(名物岩国寿司)~錦帯橋~徳山~防腐天満宮~新山口
※日没が早く、ナイトランとなってしまった
第9 宇佐~新山口~小倉
終了しました!
201km 12/19 用正泰治氏 8:00 宇佐駅 宇佐~関門海峡~新山口駅~関門海峡~門司~小倉下曽根
※1日に2回、海峡を越える!
第10 大分宇佐~阿蘇~熊本
終了しました!
200km 11/25

12/16
米満氏 9:30JR宇佐駅 ルート1日目:宇佐駅~湯布院~やまなみハイウェイ~大観峰~内牧温泉(115km)
ルート2日目:内牧温泉~阿蘇神社~草千里~阿蘇火口~南阿蘇~大津~熊本駅(85km)
 
北陸ステージ  
北陸0 名古屋~高山
終了しました!
170km 11/17 渡邊修市 7:00
名鉄新鵜沼
コースは、さくら道と別ルートにしますhttp://latlonglab.yahoo.co.jp/route/watchid=
8adc95a67657a433238c643dbe108f5e
 
名古屋ー鵜沼へは別の日に走行してきます
北陸第1 高山~高岡
終了しました!
110km 11/18 成瀬徹 8:30
JR高山駅
 高山~古川~国道471・360~神通峡~越中八尾~小杉~高岡、ランチは相談して決める(昼軽く、慰労会がっつり?)
 下り基調の楽々ルート、途中参加途中離脱歓迎
北陸第2 高岡~加賀
終了しました!
100km 順延 石崎進 8:30
高岡市営中央駐車場前に集合
(高岡駅西側)
ルートは http://yahoo.jp/mpWkE9
 高岡~小矢部~津幡~かほく~内灘~海寄り~片山津~加賀温泉の102.9km。加賀温泉の到着予定時刻は15:30。温泉の日帰り入浴でであったまり、居酒屋で軽く慰労会を行って解散します
北陸第3 加賀~敦賀
終了しました!
105km 12/22か23? 兼定氏
9:00 加賀温泉発 

15:00 敦賀の到着予定

予定コースを、ルートラボにアップしました。
R305が基本ですが、駅近郊は、交通を見ながら、成り行きになるかもです。
http://latlonglab.yahoo.co.jp/route
/watch?id=86bfa59d88cd3834960
a6deef0d662
 北陸第4 敦賀~京都
終了しました!
 
110km 11/25
 後藤光利 8:40
JR敦賀駅
 琵琶湖北岸から鯖街道の山岳サイクリングへ。京都ゴール後は、お風呂に入って名古屋から走ってきた斉藤元さん組とビールで乾杯!