自転車百哩走大王
2008 大王メール通信の記事から
  

   2006年 大王メール通信の記事 こちら
   ■2007年 大王メール通信の記事 こちら

つぶやきリストd
 
 ■ 12月 荒川練習会(やっぱり食い倒れ)実施報告 ■-- 古賀 基生(No.71 1261号)
 ■ サイクルツアー北九州報告 ■----------- 三浦 慶太(会員No.  1255号)
 ■ ツールド沖縄2008 やんばるセンチュリー奮闘記 ■-鈴木 滋(会員No.149 1253号)
 ■ しものせき ■ -------------------------- 用正 泰治(会員No.91 1250号))
 ■ サイクルモード来場者激増! 自転車人気は本当か? ■----- 大王事務局(1249号)
 ■ カーボンフレームは修理可能か? ■------------------ 辻本 誠(1247号)
 ■ 東海道53次 ■------------------------------------- 佐藤頼泰(会員No.8 1246号))
 ■ 新橋肝機能夜練 (サイクルモード東京打合会) 成果報告 ■-------1245号
 ■ 2008 ツールド千葉 辛口批評 ■--------------- 鈴木 滋(会員場号149 1243号)
 ■ どうなる?ミヤタブランド 宮田工業が森田HDの傘下に ■------ 大王事務局(1242号)
 ■ ワーク=バイク バランス ■------------------------------- 大王事務局(1241号)
 ■ ロングライドに威力・sportfulバイクパンツ ■ ----------- 辻本 誠(ゲスト 1235号)
 ■ 直江津雨中遊泳記  ■------------------------中川 隆志(会員No.244 1231号)
 ■ エビスのロードバイク ■------------------------------- 大王事務局(1230号)
 ■ 8月10日 とよはしとよねサイクルマラソン ■--------- 都留 祐生(会員No.83 1226号)
 ■ 佐藤頼氏の皇帝(100回完走)達成とオリンピックマラソン記録 ■- 大王事務局(1224号)
 ■ ロッキーマウンテン 1200km 完走B報告 ■------------- 根本 俊之(会員No.21 1223号)
 ■ クラフト発琵琶湖一周 ■-------------------- 花積 三千人(会員No.89 1222号)
 ■ サイクルモード 説明員・設営員 募集中 ■------------ 大王事務局(1220号
 ■ 「しまなみ海道」一緒に走りましょう会 報告 ■-------- -- 大西 尚美(会員No.181 1218号)
 ■ ロングライド用サス付きステムの開発 ■------- 辻本 誠(ゲスト 1214号))
 ■ リターン市場 再入門のハードルを下げよ ■----------- 日経産業新聞の記事から(1211号)
 ■ 宮城センチュリー ■------------------------ ----- 鈴木 秀樹(会員No.223 1208号)
 ■ 佐渡ロングライド210km、忘れ物を取りに ■--------- 花積 三千人(会員No.89 1206号)
 ■ 謹告 いつも心に大王を ■--------------------------- 大王事務局(1205号)
 ■ 第1回ニューカレドニアセンチュリーツーリング■-------- 花積三千人(会員No.89 1203号)
 ■ 石見グランフォンド ■---------------------------- 小屋谷明彦(1202号)
 ■ 川越〜直江津ファストランに参加して ■------------ 石田 聡(会員No.157 1197号)
 ■ 東北ゆっくり長距離練習会裏話 ■--------------- 鈴木 秀樹(会員No.223 1196号)
 ■ レストア ■---------------------------------------- 島村 宏(会員No.81 1195号)
 ■ 大王東海 さくら道練習会に参加して ■----------- 大溝 眞弘(会員No.220 1194号)
 ■ チャリロト 最高賞金12億円! ■------------------------ 大王事務局(1192号)
 ■ オハイオ近況報告 ■-------------------------- 根本 俊之(会員No.21 1188号)
 ■ 主催者責任とそれへの保険(2) ■------------------------ 土井善弘氏(1187 号)
 ■ 主催者責任とそれへの保険 ■-------------------------- 大王事務局(1186 号)
 ■ Avi氏のへのアドバイス ■------------------------ 島田 憲一郎(会員No.125 1185号)
 ■ 自転車メーカーのショウルームがない ■----------------- 大王事務局(1184号)
 ■ アウトドアバイクデモ速報 ■---------------------峯尾 真一(会員No.141 1183号)
 ■ 関西練習会 びわ湖 全員完走報告 ■------------------- 土井 善弘(1181号)
 ■ 東西南北賞の「最南端」対象大会変更か? ■-------------- 大王事務局(1179号)
 ■ すごいぞ、大王ウインドブレーカー ■--------------------- 大王事務局(1177号)
 ■ 東京糸魚川ファストランの大王茶屋とは ■----------------- 大王事務局(1176号)
 ■ 自転車盗難に御注意 ■-------------------------------- 皆神 憲雄(1171号)
 ■ ブリヂストンの技術力 ■------------------------------- 大王事務局(1167号)
 ■ 大王雪合宿 八方キャンプ ■--------------- スキー部 渡邊 修市(会員No.84 1166号)
 ■ 自転車買い取りのサイクリー ■------------------------- 大王事務局(1162号)
 ■ 四万十川でイベントをやるには(回答) ■----------------- 大王会員各位から(1161号)
 ■ 四万十川でイベントをやりたい ■----------------------- 大王通信のゲストから(1157号)
 ■ R-5000とは何か ■----------------------------- 根本 俊之(会員No.21 1154号)
 ■ 真鶴に お魚を食べに行こう ライド ■--------------------- 大王事務局(1151号)

最新号のつぶやき

■12月 荒川練習会(やっぱり食い倒れ)実施報告 ■-- 古賀 基生(No.71) 

12月6日荒川練習会(やっぱり食い倒れ)を行いました。今回の参加者は、麦倉
氏、岩井氏、岡森氏、和田氏(途中合流、途中離脱予定)ゲストの手塚氏でした。
集まった皆さんに、本日のコース、大盛りの古都、蓮馨寺の焼き団子、ミオカザロ
のソーセージの説明をして出発。今回自走の和田氏とは、荒川サイクリングロー
ド上で落ち合うこととなっておりましたので、とりあえずは、5人でスタート。

和田氏とは、5キロほど走ったところで合流。6人で走っておりました。上江橋をわ
たるところで、女性のローディが1人で休憩中でした。いつもどおりに「こんちは」
と声を掛け、入間大橋へ。入間大橋で工事用トラックが続いていたので、道の端
へ非難をしたところ、その女性がついて来られていました。アラフネさんという方
で、「ご一緒させてください」とのこと。話では「サイクルモード」に行って大王を
知った、ホームページに練習会が乗っていたので、上江橋で待っていたとのこと。
恐るべし、サイクルモードメンバー。(長袖ジャージの上に大王ジャージを着てい
て良かった)

まったり練習会なので、そこからは最高25キロというノンビリペース。距離が短
かったのか、ノンビリペースにしても店が開く前についてしまった。和田氏の先導
により、ペアーレ入間まで走り、開店にあわせて古都へ。古都は、最近昼のテレ
ビで放送されたらしく、あっという間に席は一杯に。店員さんが運ぶ「丼」をみたせ
いか、参加者みんな「鴨せいろ」を注文。ドンブリよりは軽いとはいえ、コシのある
うどんで満腹に。

後は川越によって帰るだけ、というところで和田氏が途中離脱。残ったメンバー
で入間川サイクリングロードで次の目的地「川越市内」へ。川越市内では、観光
の定番「菓子屋横丁」を歩き、蓮馨寺の焼き団子へ。ここの焼き団子は、甘辛
の「みたらし」ではなく、しょうゆ味の焼き団子を食し、喜多院へ。観光ガイドさん
風に五百羅漢の説明を行い出発。アラフネさんはここで離脱。蔵の街、時の鐘、
りそな銀行、大正浪漫夢通り、をとおりぬけ、次の目的地「ミオ・カザロ」を目指
す。

ミオ・カザロは、ソーセージの店。麦倉氏、手塚氏は長いソーセージ、岩井氏は
ホットドッグ。「おいしい」という評価もいただき、お土産購入へ。あとは入間大
橋に戻り、荒川CRを追い風にのってフリーラン。エネルギーはたっぷり詰め込
んであるので、一気に秋が瀬公園に到着。

走行距離は97キロ。予定よりも以外と走っていました。食べ物ツアーの時は、
「おいしい」と言ってもらえると、幹事のやりがいがありますね。 麦倉さん、ご家
族での川越ツアーを楽しんでください。

古都 http://www.life-talk.net/contents/large/kako/koto.html
蓮馨寺 http://www.josyuya.com/renkeiji/
喜多院 http://www.kawagoe.com/kitain/
ミオ・カザロ http://www.miocasalo.co.jp/

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■ サイクルツアー北九州報告 ■----------- 三浦 慶太(会員No.)

前日小倉入りし、イベント会場をちょっと覗いたら、門司のレトロタウンで遊び、
関門海峡人道トンネルを通って本州側に足跡を残し、フェリーで小倉に戻ろうなど
と、計画していましたが・・・。ホテルでサイクリングヤマト便を受け取り、組み立て

終えて、走り出したら、雨がぽつりぽつり。小倉城庭園を見学して、サイクルツ
アー北九州の会場に向かいます。

会場で、トレックの新しいマドンに試乗していると、千葉の花積氏ご夫妻、広島
の小屋谷氏、大西氏などにお会いしてご挨拶。前後しますが、その後は雨脚が強
くなり結局門司行きは中止。前夜祭はホルモン鍋経由で小倉名物の屋台。
小屋谷氏、大西氏、大溝氏に、私の4人。途中、事務局の平本氏からも小倉到
着の電話が入り、和気藹々の中お開きとなりました。

さて、明けて日曜日、イベント本番。距離も130Km程度、アップダウンも峠らし
いのは1か所。 すっかりナメテかかっていました。

ところがどっこい、小倉から空港まではかなりの高速ライド。その後の山道が、思
いのほかきつい。更にその後の遠賀川沿いの単調さに睡魔におそわれ不注意
だったのか、全行程の1/3を残してパンク。疲労がピークに達していて、タイヤに
空気を入れるのも億劫。それでも気を取り直して再スタート。ほとんど最後尾?

その後本城駅近辺ではミスコース。パンクにミスコースと続くと、まるで自分の人
生みたいと一人苦笑。その時なんと、前回の埼玉和田氏主催の荒川練習会に、
ゲストで来ていた昭島の佐藤さんと遭遇。 やっぱりロングライドって人生そのも
のかぁ(笑) その後は佐藤さんと、一緒に(私はヘロヘロになりながら)ゴール。

平本氏をはじめとする皆さんにも佐藤さんをご紹介できました。コースは新空港
のモダンさ、山間部から河川沿いののどかさ、若松のスペースワールドや若松
大橋を望み、海沿いの大都会の様相を眺め、小倉の歴史を感じさせるしっとりと
した町並みに戻るという、なかなかなのです。

また、大会運営でも、130Kmの全行程の主な角々に立哨が立ち、そうでないと
ころにはサイン表示があり、エイドステーションも充実。 一般の皆さんも熱心に応
援してくださり、温かなもので、ありがたかったです。

しかしながら、苦言も。 20人程度ずつ五月雨スタートとは言え、事実上の団子
スタート。最初の10Kmまではバラけることなく大集団なうえ、路面はまだ明け方
までの雨でぬれていて、大変危険な感じでした。 来年も開催するとゴール時に
MCさんが言っていましたので、改善が望まれるところでしょう。

また、面白かったのはVIPコースと一般コースで参加費が倍。 更衣室やシャ
ワーの用意があり、エイドにも差があるとのことでしたが、スポーツイベントに資
本主義の精神(M・ウェーバーではありません)を持ち込むと言うのは、賛否はあ
れど面白いトライでしょう。ただし、私は一般参加なので、VIPコースがバリュー
フォーマネーかは、他の皆さんのリポートを待ちたいと思います。

末筆ながら、帰途の都合から大西さんのゴールを見届けられなかったことを、申
し訳なく思うとともに、親しく懇談できた参加の大王各位に御礼を申し上げます。 


■ サイクルツアー北九州 参加者の皆様へ ■-- 大西 尚美(会員No.181)

昨日は,曇り一時雨という天候でしたが,ミスコースすることもなく無事16:20頃
帰着致しました。途中足切りに遭うのではないかと焦りましたが,なんとか完走
できました。不摂生がたたり,上り坂では超スローペース,制限時間ギリギリで
の完走ですから,帰着後には皆様にお会いすることができず申し訳ありません
でした。

前夜祭での地元のホルモン鍋料理に屋台のおでん,鶏飯,おはぎ…そして皆様
の楽しい自転車談義,とても楽しいひとときをありがとうございました。

今日は,自転車を石垣島に郵送する期限最終日のため,自転車を四苦八苦して
梱包しました。飛行機輪行と同様に梱包して段ボールに入れればよいと自転車
店で教えていただいたのですが,何度やってもイマイチです。まだまだ修行が足
りないなぁ…と思いつつ,ココロは石垣の路をサイクリングしています。

中国地方で唯一広島県はロングライドの大会が開催されていない県ですが,来
年は,しまなみ海道でセンチュリーランの大会が計画されているらしいという情
報があるようです。もし開催が決まれば,大王の皆様の参加を楽しみに,広島
県在住の会員として情報提供したいと思っております。今後も,各地の大会で皆
様にお会いできることを楽しみにしております。

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■ ツールド沖縄2008 やんばるセンチュリー奮闘記 ■-鈴木 滋(会員No.149)

念願のツールド沖縄、やっと参加し何とか完走してきました。

申し込みから参加までちょっと他の大会と様子が違っていました。申し込みと参
加費の払い込み確認の連絡メールまでは普通に来ましたが、参加要領や参加
証などがなかなか来ません。大王通信での情報提供依頼にたいして大\王北海
道の小山さんから連絡をいただき、そのなかに10月下旬にIDなど届きましたが、
という話しがあったので主催者へ問い合わせてみたところ「ゼッケン通知」という
ものを郵送した、とのこと。これが何であるのか、さっぱり要領を得ない説明でし
たが、ようするにゼッケンほかID証や開催要領などをまとめて10/25に郵送し
た、とのことのようでした。ともかく着いていないと返信すると、では「ID,ゼッケン
は再発行します、注意書きなどはメールで送ります」ということでした。

受け取ったメールをみてビックリ。参加登録は前日夕方7時まで、当日受け付け
一切無し、とのこと。そんなことを突然連絡され ても、予約したフライトや宿のロ
ケーションからして、7時までに名護市内の登録会場などには行けそうもありませ
ん。他の大会のように当日スタート前に参加証を持参して参加登録するものとば
かり思ってましたので、どうしたら良いかと問い合わせると、代理の方でもよいか
ら必ず前日登録すること、出来ない場合は自己責任です、という返事。「自己責
任」ってイヤーな言葉がまだ大手をふって歩き回ってました。

ここは先に現地入りしておられた小山さんに代理登録とそれら書類の引き取りを
お願いし、なんとか参加登録は出来ました(小山さん深謝します)。そもそも当日
受付しないという大会は他に聞いた事がありません。またそれは前泊必須とな
り現地の方の参加の便宜をほとんど考慮してない訳ですし、相当早めに那覇
へ到着し名護まで移動する事を前提している訳で、県外参加者の便宜も考慮
してませんね。

私の場合はその日の朝まで会社で徹夜作業があり、羽田13時発のフライトへの
搭乗と大会参加を一時はあきらめかけたような事情がありますが、時間捻出にア
クセクしている参加者の事も考えていただきたいものです。

また、そのIDですが、これ何のためのものかさっぱりわかりません。ふつうはこれ
にチェックポイントでハンコなど押してコース通過を証明するのですが、そういう
チェックはいっさいありません。つまり、前日参加登録しておいて、あとはゴール
地点へいけば、その間どこにいようと、なにをしていようと、「完走証」の授与、と
なってしまうわけで、まことに不思議な仕組みです。

この辺りはイマイチでしたが、コースはとても楽しめました。だいたい189kmとい
えば、大王夏合宿の松本/栂池往復の距離ですが、聞いていたのは、これよりも
アップダウンが激しく完走自体が難しい、坂が滑りやすく危険、補給は乏しいとい
う、コワい話しばかりだったので、かなりビビりながらの参加でした。いただいた
情報をもとに、前半昼食前は体力脚力温存、時速25kmを超えないで走り後半の
アップダウンに備えるという高等(当たり前か?)戦術で臨みました。

クランクはショートに交換し、前輪のガタつき始めたベアリングや、ちょっと曲がっ
たスポークを交換し、日暮れに備えライトを追加し、雨用にレインウエアを新調し、
カロリー系ジェリーや急速吸収カロリージェルを用意し、万全の態勢で臨みました。

が、出発のドサクサでサイコンのセンサーが取り付けられていないのに気付かず
(スポーク交換の際にショップが付け忘れた)、スピードもケーデンスも体感セン
サーだけが頼り、シューズカバーを忘れたのでシューズは雨でグチャグチャ状態、
という想定外の状態でのランになってしまいました。でも景色の良さ、景観の変化
にはとても助けられましたし、舗装状況がとても良く体にショックが溜まらないとい
うコースの良さにも助けられました。

坂は、、、確かに後半はアップダウンの連続で大変でしたが、「激坂」というような
ところは無く(多分最大で15%くらいか?)、山道も幅があり開けていて明るく交通
量はとても少ないので、辛いけどイヤになることはない、という感じでした。

補給は確かに最小限しか無いですが、平本さんお勧めのコーヒーファームとか
小山さん得意のアイスクリームがうまい共同売店とか、それなりに楽しめました。
観光地ではないので沖縄ゼンザイ屋が無かったのが残念。参加者はさすがに
ツールド千葉にくらべると経験がある人の割合が多かったように思います。自転
車同士の追突、接触とか側溝転落、ガードレール激突の人は見ませんでした。
千葉ではけが人一人を手当してあげましたが、沖縄では脚をつって立ち往生の
人を二人ほどケアしたくらいです。

こうして何とか完走しましたが、ロングライドをはじめてから、いつかは、と思って
いた沖縄センチュリーを走れてとても嬉しかったです。

二日目は、沖縄南部のひめゆりの塔とか首里城観光を考えてましたが、朝から
大変な雨と風で、お昼まで天候回復をホテルでまってましたが結局回復せず、
バスで那覇まで帰りました。本島一周コースの方々はあのなかを激走されてい
た訳ですね、ご苦労様でした。

このランの動画をアップしましたので見てやって下さい。
http://dogalog.excite.co.jp/viewvideo.jspx?Movie=48202437/
48202437peevee220887.flv

追伸:機材ほか
クランクを170mmから165mmへ換装したのですが(それに伴いサドルは7-8mm
上げた)、身長165cmの私にはこれがピッタリしているようです。坂にはテコの原
理で長いクランクのほうが良い、という話しも聞きますが、ペダルが上死点へ来
た時に大腿を前ほど上げる必要がなく軽く上死点を超えられる感じがして、回転
が落ちがちな坂にも良いように感じました。激坂ではなかったせいかも知れませ
んが。

あと、アミノバイタル・プロという粉末サプリ。ランの後で飲みましたが、疲労の回
復がとても早かった、という感じがあります。お試しを。

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■ しものせき ■ -------------------------- 用正 泰治(会員No.91)

久しぶりのレポートです。今回は自分達が結成したチームエスカルゴでのチー
ムランで楽しんで来ました。

今回で3回目のツールドしものせきに行ってきましたよ。2日に前夜祭を兼ねて
下関に宿泊します。自宅から下関まで約80qの距離しかありません。それなら
自走で行こうかなと計画していると恐妻より 『自走で行くなら行く事ならん!』と
ストップがかかりました。

で、長浦さんの車に便乗させて頂きいざ下関へと出発です。 早い時間に下関へ
到着したので、私は伯父さんの仏前へ参る為に自転車と一緒に降ろして頂きま
した。 降りたところで早速、注目の的?です。それはやっぱりドラミちゃんですよ
ね! 子供達からはわざわざ車の窓を開けての声援です。なかには写真を撮ら
れ、まるで芸能人なみです。

やっぱり人生ネタですよ

お参りもして落ち着いたところで宿泊場所の下関駅周辺へと向かいます。 途中
信号を止まったところで『用正さん!』と声をかけられます。やっぱり後ろからで
も目立つんですね。 天草でお話しした熊本の方でした。

下関駅に到着すると向こうの方から手を振る人たちが。尾張の渡邊氏、川岸氏と
エスカルゴの栗原君です。遠くからでもやっぱり目立つようですね?

ホテルへチェツクインしていよいよ前夜祭の開催です。エスカルゴメンバーと大王
メンバー混合10名でで楽しく過ごしましたよ。一升瓶の焼酎もあっという間に消え
て無くなりました。

10時就寝に付き6時にホテルを出発です。会場へ着くと顔の広い(顔は小さいで
す)私はあちこちへと挨拶回りに出かけます。たいがい最初の一言が 『デカッ』
です。確かにでかいです。でも一生懸命捜したんです。ドラミちゃん・・・

開会式も始まり大王メンバーとも挨拶を交わします。帰るときには会えない可能性
もありますからね。そしていよいよスタート位置へ並びます。チームランを楽しむ
為にエスカルゴメンバー一緒に並びます。「百哩走大王の方々のスタートです」の
アナウンスのあと10分後ぐらいにやっとで自分たちのスタートです。

ゆっくりと田圃の中の細い道をクネクネと進みます。信号を過ぎたところでいよい
よほんとのスタートです。今日ものんびり楽しく走ります。海沿いの国道を心地よ
い風を浴びながら颯爽と進みます。今日は調子も良いようで足も良く回ります。

ギアは 34−18 です。ゴールまでギアの変わる事はありません。と言うよりは
変える必要のないフラットなコースです。『アウターいらないじゃん!』と言われま
すがあくまでも飾りですので。私にとって軽量化は関係ないのです。そのかわり
回さないと進みません平均ケイデンス110以上、今回は最高150いってました
けど。足を痛めないお手本みたいな走り方ですね。心肺への負担は大きいでしょ
うけどね。私は感じてないけど・・・

そしてあっという間に第一エイドへ到着です。そしてここでゆっこちゃんと岡田君
が遅れているのに気が付きました。チームランを楽しむには、ここからはペースダ
ウンすることにしました。『ここから先24〜25q/hで走りますよ。』 上りでも下り
でも。そこからはのんびりサイクリングです。周りの景色を十分に堪能しながら走
ります。

沿道の方々がわざわざ表に出て応援をしてくれます。その声援にすべて答えて
走ります。まるで選挙運動みたいでしたよ。ドラミちゃんの効果は絶大です。なか
には自宅前で簡易エイドを準備してくれた方もおられました。こんな光景初めて見
ました。スポーツ飲料や水、飴等 無料で!本当に感謝です。すばらしい大会です。

第3エイドで昼食に角煮まんとそうめんを頂きました。特に、角煮まんのうまさは
格別でしたね。 出来ればも一つ頂きたい気分でした。しものせきのエイドは最高
ですよ。

昼食後緩やかな上りがあります。ここからしびれを切らした皆さんが飛ばし始めま
す。下りから先あっという間に視界から消えていなくなりました。 栗原君もかなり
調子良いようです。日頃になく私の前を走っています。アウター使えば、追いつく
事も出来るんでしょうけどね。それをしないのが私です。私はそれでも『下りでも
25q/h』を実行していました。ただ単に遅いだけなんでしょうけど。他のメンバー
が視界から消えましたが、長浦さんが最初のハイペースが影響してバテバテの
様子です。ここからもサポートに徹する事にしました。

第4エイドに到着するとみんな待ってくれていました。ここでまたそうめんとおにぎ
りを頂きます。なんか摂取カロリーが消費カロリーをオーバーしている様な気がす
るのは私だけでしょうか?

みんな揃ったところでここからはみんなで一列走行です。ほんの緩やかな上りが
ダラダラと続きます。ここはペースを上げずに走ります。みんなおとなしく付いて
きています。えらいぞ。ダムを周回し最後のコブです。コブを越えるとゴールまで
の5qは下りです。ゴール間近でコブの頂上にエイドがある不思議な大会です。
そしていよいよスタッフの方々が大勢出迎えてくれるゴールへと到着です。

去年食べる事が出来なかった念願のふく鍋を頂きます。最後にコーラでの乾杯
と抽選会。最後の最後まで充実した大会です。ほんとに楽しい二日間でした。
出来ればコブと距離がもう少し欲しいなぁと感じるところです。スタッフと沿道の
方々に本当に感謝します。ありがとうございました。

またまたチームでの楽しさを感じた一日でもありました。みんなありがとう!


■ ツール・ド・しものせき 2008 ■---------- 小屋谷 明彦(会員No.72)

3回目となるこの大会(11月3日開催)ですがやっと今年初参加することができ
秋の1日、有意義な時間を楽しむことができました。コースも比較的走りやすく
エイドも充実しておりリピーターが多いと言うことが納得できます。

私はこれまでカメラをもって走ったことがなかったのですが今回は秋を撮りたく
て持参しました。エイドの様子、応援、田園風景、海などを切り取ってみました。

下記のURLからご笑覧ください。
http://www.imagegateway.net/a?i=31LmgXdmTo

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■ 来場者激増! 自転車人気は本当か? ■------- 大王事務局

島村親方に土井低予算充実宴会部長、佐藤頼皇帝をはじめ、大阪、兵庫、奈
良の会員諸氏により大王関西充実につき、事務局は下働き兼写真係で大阪に
行ってきました。

11月1日、午前中仕事を終わらせ、新交通シーサードラインに飛び乗り、JRで新
横浜へ。そして新幹線で大阪へ。シウマイ弁当を食べ一眠りすると、「この電車
は三河安城を時刻通り通過しました。あと10分ほどで名古屋です。お降りのお
客様は、お支度してお待ちください。」とアナウンスが流れる。し、しまった。掛
川の先で忽然と現れる「巨大な恐竜の置物」を見落としてしまった。アレを見る
と、いいことがあるとも言われている。う〜ん、残念。ところで、あの恐竜の正体
をご存じの方。ぜひ、おしえてください。

ところで、この「三河安城を」というアナウンス。いつも不思議に思う。なんで、
名古屋の手前だけ、こんな早くからアナウンスがあるのだろうか?京都の手前
で「瀬田の唐橋を通過しました、電車はあと○分で京都です。」とか、新大阪の
手前で「サントリーの工場の横を通過しました。電車はあと○分で新大阪です。」
とか、そういうのは、放送がナイのになあ。それにしても、名古屋は元気。駅前は
大繁盛。けっこうなこと。そして、名古屋を発車すると、右手のビルの屋上にある
看板、「UFOには愛がある」も健在。素晴らしい。

新大阪で乗り換え、インテックス大阪を目指す。最寄り駅の中ふ頭に向けて、
ニュートラムに乗れば、あらら、さっきの横浜のシーサイドラインと全く同じ景色。
再び横浜の臨海部に戻った錯覚。

会場では土井部長をはじめ、関西の皆さんが飾り付けの最中。今年のブースは
イベントステージの隣で、ブースの手前が大きく空いている。こりゃ、説明にちょう
どいいぞ。ブースの奥行きも昨年の2倍ある。備え付けのイスのほかに、持参の
イスを置いて、前後2列に座ることができる。昨年は皆さん「スタンディング」だけ
で期間をこなしていたが、今年はシッティングで休憩することも可能だ。

市川親方からは、よりパワーアップした展示物が届く。長距離走の楽しみ方を
1枚に凝縮したパネル、中上級向けのセンチュリーライドやサイクルマラソン大
会一覧表パネル、そして初中級向けの大会パネルの都合3枚。これをテーブル
前に並べれば、OK。さらに、机上にはセンチュリーライドの楽しみ方解説パンフ
2000枚。これで明日は完璧。

夜は、打合せと称して、有志が難波の「力丸茶屋」に集う。打合せのあと「東京
のほうはどうですか?」「関西や東海のようにナイトラン(=飲み会)が無いようで
すが?」とご心配をいただく。「そのとおり、なかなか声をかける人がいなくてね。」

と答える。東京及びその周辺の会員の皆さん、ナイトランですよ。

どなたでもけっこう、よろしくお願いします。特に佐藤頼皇帝の即位式。盛大に
関西や東海に心配されることの無いよう、お祝いしたいものです。この日は、
「大だこ」のたこ焼きで仕上げておわり。明日早起きできるか?

2日、朝9時集合。柴田進氏、桂氏、石田氏、渡辺和氏、柴田勝氏、木村氏、
林田氏、佐藤頼氏、土井氏、島村氏が交代で説明に当たる。3日には北川氏も
加勢とのこと。島村親方がお客様対応を説明。その要諦は
 「会員の勧誘は行わない」
 「自転車談義する」
 「センチュリーランに関心があるか、しばらく様子を見る」
 「関心があるようなら、自転車にはよく乗っているのですか、とか話しかける」
 「話しの中で、センチュリーランとレース、ツーリングとの違いを話しする」
 「対応後のお客様の反応をメモに記録する(老若男女と内容要点)」
さらに、市川親方からとして、
 「楽しくやらnight」
 「今年はパンフがいっぱいあるから、ケチケチしないでよい」
 「一方的に喋るのではなく、7対3くらいの割合で相手の話をよく聞こう」
を伝える。

また、最近「幻の大王ステッカー」と呼ばれているので、麦倉氏製作の反射式大王
ステッカー(大小2枚組み)を関西へ持参。必要な方におわけした。

10時開場。最初は皆さん試乗に押し掛けるので、大王ブースはヒマ。しかし、
11時過ぎると、もう通路やブースは、どこもかしこも、人、人、人。大王ブースにも
人が次々とやってくる。「大会一覧表パネル」が関心を呼び、説明員の皆さんは
てんてこ舞い。関西弁で「走ってますか?」と問いかければ、待ってましたとば
かり、話しが始まる。ひとたび始まると、大阪会場では5分10分は当たり前。
そこここで大王会員と来場者とで、自転車談義に花が咲く。

会場の混み方を見ると、来場者は昨年の二割増。自転車人気まったく衰えてい
ない。家族連れ、カップルでの来場も目立つ。関西だけではなく、中国四国、九州、
北陸、中京など遠方からの来場者が多い。中には、来週仕事があるからと、千葉
県(!)から大阪会場に着た人もあり、びっくり。会員は、ほとんど立ち漕ぎ状態で、

説明に当たる。皆さん腰が痛いと嘆く。これが午後3時まで続いた。

15時を過ぎると客足がやや衰える。やっと他のブースを見る余裕が出てくる。まあ、
雑誌に紹介された2009年モデルがずらりと並んでいる。きれいにディスプレイして
あるが、「ふ〜ん、実物はこうなのね。」と、感慨はちょっと薄い。

ただし、カルフィーデザイン社の「BANBOO」というモデル。文字通り、天然竹
フレームのバイクがあった。説明板によれば、
「最新のカーボン素材を上回る衝撃吸収性を持つ天然の竹素材をフレームチュー
ブに使用したユニークなモデル。また、実用品としてレース仕様に耐えるフレーム
となっており、欧米では、愛好家が長距離ブルベやロングディスタンスのトライア
スロンに使用しています。仕上げは素材感を活かしたオイル染め。希望小売価格
フレームのみで441,000円〜。サイズ460mm(26インチ)、480mm〜660mm
(700C)」

な、なんと、竹ですよ。カーボンを巻いてラグとして、そこに竹を巻き込んでを接合
してある。エンドは金属。ブースで聞いたら、これで何人もがパリ=ブレスト=パリ
を快適に(!)完走しているとのこと。そして、竹が乾燥して割れないように、専用
オイルがあって、それを塗ってメンテすれば、20年持つとも言う。なにより、フレー
ム素材が疲労しても、カーボンのように一気に断裂することはなく、繊維がバラけ
るだけで危険なことにはならないそうだ。う〜む、どなたか試してみては。

17時に終了。一人一言の改善発言では、
 「パネルの前で説明を始めると、あとから来た人がパネルをのぞけない」
 「そしたら、ブースの前が空いているから、説明は横か後へずれて進めよう」
 「やはり、自転車や装備の工夫の説明が必要だ」
 「自分の自転車や装備の写真を大きめのカードケースに入れて来よう。それを
  見せながら話しをすると、理解が進むはずだ」
 「立ったままでは疲れる」
 「ブースに奥行きがあるから、各自小さな折りたたみイスを持参するとよい」
 「ここは何のブースか分からない、と言われた」
 「自転車長距離走相談所、と明示したらよかった」
となどが出ました。
そののち、島村親方の手締めで1日目は終了。

その後、ほぼ全員で「ツールドおきなわ」に出かける。南恩加島の「うるま御殿」と
いうお店に入ると、そこは沖縄のどこかの村の公民館。畳敷きで奥に立派な舞台
があり、まあ、沖縄の地元で何か祝い事があり、芸能を堪能しつつ料理や泡盛
楽しむ疑似体験。20時からのステージを前に、事務局は帰京したので、その後
の事情は、関西方面から報告があるはず。

さて、今週末は舞台を関東に移して開催。説明員の皆さんよろしくお願いします。
大阪の状況からすると、東京説明員は完全に人手不足。説明を聞きそびれて、
ロングライドを知らないままに、自転車遊びをあきらめる人がでないよう、皆様の
お力をお借りしたい。

また、お手製の「説明シート」。ぜひ、作ってご持参ください。大阪会場があれだ
け混んだのだから、東京はもう、立ち漕ぎでのフル加速状態。折りたたみイス
の持参も必須。

そして、そして、8日夜の「幕張、夜の反省会」の設定。どなたからもご案内、ご提
案ありませんが、それでは寂しい。もう一度、ココで声を大にしてお願いしますが、
千葉、そして東東京で、幕張に詳しい方。どうか、反省会のセットを。
そうでnight、また、前回の松竹梅事件のように、ミスコースで幕張をさまよう羽目
になりそうです。期待してまっせ!

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■ カーボンフレームは修理可能か? ■------------------ 辻本 誠
キャファ通信から転載 makoto@kijafa.com

最近になって、いよいよカーボンフレームの修理依頼が増えてきました。
修理経験者が個人のブログや、 SNS への書き込みなどに「キャファでカーボ
ンフレームの修理をやってくれるらしい」と書くからだと思います。

フレームを壊してしまった人の多くは、購入した販売店や輸入代理店に「壊れ
たんですが修理出来ますか?」と問合せしますが、「カーボンフレームは、
修理出来ないから買い替えるしかないよ。」という冷酷な答えが返ってきま
す。実は、カーボンフレームは、その他の金属フレームより修理が簡単なので
すが、その事実は意外に知られていません。素人はもちろん、業界人でも修理
出来ないと思っている人が多いのです。

今年の春に自転車産業振興会が主催した SBM 養成講座では、販売店を対
象にカーボンフレームについてパネルディスカッションが行われました。私は、
パネリストの一人として参加しておりましたが、私や他のパネリストが、「カー
ボンフレームは修理できる。」と申し上げたところ、「へー」という受講者から驚
きの声があがりました。実際のところ、「カーボンフレームを修理します。」とい
う看板をあげている会社が少なく、現在はその少ない会社に集中しているの
でしょう。

修理依頼の多くは「シートステーの損傷」です。シートチューブやダウン
チューブなどのメインチューブの破損修理は稀な部類です。ごく稀ではあります
が、「エンドの交換」が必要な修理もありますが、かなり難しい修理なので、で
きれば暇な時にやりたい仕事です。

その他「アウター受け金具が取れてしまった。」という修理も時々ありますが、
これは簡単なようで結構難しいのです。フレームに取付時のリベット用の穴が
開いてしまっていることが多く、穴を塞ぐことは出来るのですが、同じ所には
くっつきません。しかも、パイプの内側に補強が無いか、あっても腐っているな
ど、役に立たないので、新品時と同じ方法では止められないのです。そのた
め、金属の板にアウターストッパーが溶接し、その板を貼り付けるなどするし
かありません。

皆さんが思っている以上に修理できるものですから、諦めずにお問い合わせ
下さい。

※※※大王事務局から

自転車雑誌の広告で「修理できます」と謳う店は、ほかに東京田端「アマンダ」
くらいだ。確かに少ない。有名ブランドが展開する「フラッグシップ=ショップ」
は、自社バイクのあらゆる修理が可能と聞くが、フレーム破損も守備範囲な
のか。はたして?

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■ 大阪〜平塚(ほんとは東京) ■------------ 佐藤 頼泰(会員No.8)

連休を利用して、10月11日、12日の2日間をかけて大阪から東京まで東海道
(国道1号線)を走ることにした。5年ぶりとなる。5年前と違い、モチベーション
が上がらない。前回は、二日目の朝、夜半からの豪雨が早朝まで降り、結局
10時ごろの出発となり、三島で終了した。今回も中間地点である浜中湖近辺
で1泊し、今回は埼玉の自宅まで目指し約600kmを走る予定であった。

今回はリベンジであり、箱根越え果たしたいと思っているが、国道1号線は
交通量が多く神経を使うので、体調が思わしくなったなら、無理せず1号線
と平行しているJR東海道線に乗り換えることにしている。出発時点で雨の場
合は走らないつもりであった。

●11日(土)、午前3時前に目が覚め起床。

窓を開け、外の様子を見るが、雨である。直ぐにTVを付け気象情報を見るが、
6時までは大阪、京都方面は小雨、後曇りとのこと。出発時刻4時まで待つこと
にしよう。

軽食を済ませ、準備が出来た。外に出ると雨が上がっている。よし、走ろう。
4時2分前、東京目指して出発。10分後には、雨足が強くなり、本降りとなって
きた。止めようか思案するが、暫らくすれば雨が上がるのは分かっていたので
走ることにする。結局大津まで濡れる羽目になってしまう。

雨の夜間走行は、大変危険である。私が京都方面に向かう時に良く使う京街
道では、外灯がなく対向車が来るとライトが濡れた路面を反射させ、私の眼鏡
にも水滴が付いていることあるが視界が全く無くなってしまう。路肩は、土手、
思わずブレーキをかけ止めてしまう。早く、雨も上がって、上空が明るくなって
ほしいと不安な気持ちで走る。神経を使い精神的にもかなり疲れ、体も冷え
切っている。

大津を抜けると雨も上がり、雲も切れ陽射しが差してきた。8時に草津市のコ
ンビ二で朝食をとる。1号線は、道路標識の指示どおり進むと自然バイパスに入
ってしまう。極力避けるようにしなければいけないが、雨での走行の遅れを取
り戻すべく、止むを得ず四日市方面のバイパスに入る。流れに沿うためにどう
しても速度上げねばならない。普通走行でも35km前後、下りでは50kmを軽く
越える。白線の内側での走行は、雑草や路面の盛り上り、小さな物もあるの
で緊張が増し、肩や手にどうしても力が入ってしまう。

小休止をした時、ボトルケージに差し込んでおいたスペアタイヤが無いことに
気づいた。今のバイパスで飛んでしまったのだろう。うーん、どうするか。

そこで、愛知地区の番頭、渡邊修氏(今や大王の大番頭になりつつある)に
電話連絡をとることにする。何と、斉藤元氏が自転車屋まで案内するとのこ
と。斉藤元氏と連絡を取り、私のタイヤはチューブラタイヤであること伝える。
と、買ってきてあげるので、1号線のどこかですれ違うから、そのとき渡すとの
こと。右車線を気にしながら走り、すれ違うときに手を振って再会した。
まさに、愛知はすばらしいネットワークである。多謝。輪急便もビックリだ。

斉藤元氏に名古屋市内を先導案内していただき、途中、熱田神宮へ立ち寄
り安全祈願をした。市の外れまで一緒に走り、本日の宿泊地浜名湖へ向かう。
追い風に乗って快調に走れ、旅館に着いたのが、8時50分、280km。
渡邊氏の計らいで、東海地区の佐藤全氏から応援メッセージの電話が入る。
愛知、東海地区の会員皆様から連絡をいただきとても有難かった。大いに
元気づけられる。23時に就寝。

●12日(日)、午前4時過ぎに起床。

午前5時に旅館を出発。気温16度。直ぐに国道1号線に入り、コンビニで朝食を
とる。いよいよ東京に向けて走る。早朝の日曜日は、車の量が少ないので、走
りやすい。前日、佐藤全氏から、御前崎センチュリーランに参加するとの連絡を
受け、コースの途中で金谷を通るのでお会い出来るかもしれないとのこと。夜
泣石を見学し、中山峠(9時50分)まで来て連絡したが、私が走っている道と
大会コースから幾分はずれていたことと時間的に折り合いが付かないことか
ら再会するのを見合わせた。

今回の一番立ち寄りたいところとして、島田市の大井川橋から4kmほどに大
井川にかかる蓬莱橋がある。この橋は木造歩道橋で、全長897.4mあり、とて
も風情のある橋である。京都の木津サイクリングロードにも、流れ橋があり木
津川にかかる八幡市と久御山町を結ぶ全長約356.5mある木造橋。台風など
でよく流れるので流れ橋と名が付いたそうです。どちらも欄干が低いが、自転
車走行も可能です。好天に恵まれ、橋上をゆっくり走りながら、川沿いからの
爽やかな風が頬に当たりとても気持ちがいい。

次は、岡部宿、大旅籠柏屋で弥次、喜多と記念撮影をする。弥次、喜多は日
本橋からお伊勢さんを目指して旅したそうであるが、どの位の日数を要した
のだろうか。岡部宿を12時過ぎに出発し。本日中には東京に到着したい。こ
こからは、ただただペダルを回すだけとなる。

静岡当たりから向かい風が強くなり、速度が上がらず苦戦が続く。途中バイパ
スで走ることもあったが、どうにか午後4時過ぎに三島まで来た。4時20分、
最後の難関箱根峠の上りの始まりである。西から上るのは初めてで、歩行者、
自転車共用の道となっているため、車道を走らないので安全ではある。10km
前後の低速で休まず上り、凡そ1時間半の時間を要して上った。コースの後半
で標高800m以上も上るのは、大変キツイものであった。上り始めの温度は
16℃であったが頂上では7℃とかなり冷え込んでいる。芦ノ湖に着いたころは、
陽が落ちて観光客も見当たらない。観光店はもうすでに閉まっており、直ぐに
下ることにした。

ここで、大きな誤算があった。連休と言うこともあって、1号線の下り車線が峠
の中腹まで大渋滞。道の左側は縁石やガードレール、右は車が数珠繋ぎ。狭
い幅を小刻みに通って下る。プレーキングのため、手の握力がなくなり、止
まった時には何回か手の指を広げたり握ったりの繰り返しで握力の低下を防
いだ。非常に心身共に疲れる。この渋滞ため1時間以上の時間を要してし
まった。どうにか事故も転倒もなく下りた。

小田急線箱根湯本駅を通過して、大磯近辺のコンビニで夕食を取ることにした。
20時30分。家内に携帯で連絡を入れる。まだ、家までに90km近くあるので帰
宅するのは午前2時過ぎになると伝える。家内はもう、疲れているから電車で
帰ってくればと勧める。平塚駅からの東京行きの発車時刻を調べてもらうこと
にして電話を切った。

東京まであと60km程度ある。迷った、まだ、気力も体力も残っている。しかし、
本日中に帰宅出来ないこともあって、ここは、安全への警鐘、潮時かもしれな
いと考えサドルから下りることにした。進路を平塚駅に向けた。急いで輪行し、
22時50分発の快速東京行きに飛び乗った。これで東海道のロングライドは終
わった。233.5km。2日間で513.5km。

東海道の東の起点は日本橋で、西の起点は京都三条大橋であるが、私は
単身生活のため西の大阪から走り、日本橋に到着したときは、「ヤッター」と
雄叫びを上げたかったが、ゴールは遠かった。

国道1号線は、交通量が多く、景色を眺めるような景観はほとんどなく、ただひ
たすら走るのみであった。大型トレーラーや大型トラックが私の脇を通り過ぎ
ると、一瞬、ヒヤリとすることもあって、常に緊張する走りとなる。その中で、
一部旅籠など観光できたのが幸いであった。やはり田園風景を眺めながら
走るのがいい。


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■ 新橋肝機能夜練 (サイクルモード東京打合会) 成果報告 ■

1 トレーニング会場の「居酒屋松竹梅」が週の中ばというのに満員御礼!
 ミスコースとなったものの、だれもGPSやルート図を持っておらず、夜の新橋
 を右往左往する有様。事前にコースは予習しておかなければいけない、
 という大王原則を忘れて大失敗。やがて、市川親方が何とかコースを発見、
 復帰できました。

2 戻ったコースは、おきなわ本島1周の名護あたり。ビルの4階に上がると、
 「琉球魂 あじまーあしび」の看板が。あ〜、何とかなった、と一同ひと安
 心。この間に、エースである遠藤氏、古川氏ほかからご連絡いただきました
 が、先頭集団と後続がうまく連携できず、両エースが逃げに乗りそびれる形
 となってしまいました。連絡不行き届きの件、大変ご迷惑をおかけしました。
 お詫び申し上げます。

3 ビールで軽く脚を回し始めたところで、東京会場の進め方を市川氏が
 説明。今年の一般配布用パンフレット(テスト版)が配布される。一同から
 「おお、素晴らしい出来!」と歓声が上がる。昨年の半分のページ数で、
 表紙に「センチュリーライドって?」として、コース設定、用具、走り方などの
 基本情報が載る。あけるとA3見開きで、左に、なぜ「ロングライド?」として、
 レースとの対比表や、「センチュリーライドQ&A」。右に「大王7原則」。そし
 て最後のページが、昨年の人気コンテンツ「「全国ロングライドイベント
 一覧」。

4 これを4〜5千部(昨年の2倍!)印刷してブース来場者に配布する。昨年
 みたいにケチケチはしないが、やはりお話ししながら差し上げたいとのこと。
 また、この印刷、来週末には着手とのことなので、修正点に気付いた方は
 高ケイデンスでお知らせ願いたい。通信に貼りたいのですが、PDFにしても
 1MB位の容量。それでもかまわない、見たいという方は事務局まで。

5 さて、事前準備ですが、パネルとパンフレットは市川親方が準備し、でき
 あがったら大王関西の土井氏に送る。それでよいでしょうか?また、ブース
 の長机上には昨年同様パソコンを置き、会員が撮った動画や写真を流そう
 となりました。事務局は黒姫サマーキャンプのスライドショウを。ほか、流せ
 るものをお持ちの方はDVDやUSBメモリーに入れて、会場へ。パソコンは、
 東京会場=顧氏が用意となる。顧さん、電源コード、延長コード、盗難防止
 のケーブルロックのご用意もよろしく。

6 ほかに、ブースを彩る大王ノボリ旗とポールが2本必要。ご持参いただけ
 る方、名乗り出をお願いします。

7 さて、いくら熱弁をふるっても、初心初級者の方にはイメージが湧かない。
 これを解決するため、各説明員におかれては、写真(=自身が自転車や
 装備品に施しているロングライド用の工夫や、大会での様子、持参品の
 一覧など)、そして、大会パンフ、コース図をA4版のカードケースに入れて
 持参していただきたい。
  実際の大会はどういうコースや条件で開催されるか、服装や装備はどうし
 ているか、いわゆる「見える化」した「セールスシート」があれば、質問者が
 具体的に「そうなのか!」とイメージできる。ご自身で説明しやすいように、
 個々で工夫のうえご準備ください。

 なお、セールスシートの内容は、難易度の極端に高い大会やブルベの写真
 資料は不可!、ホドホド(平坦地中心のセンチュリーライドやハーフセンチュ
 リーラン、ゆっくり練習会)のレベルの内容でお願いします。そうでないと、
 自分には無理だ、ロングライドは特別な人だけのものだ、と初級者に誤解を
 与え、普及に急ブレーキをかけ、前走者に追突転倒しかねません。

8 また、事務局では、冬のミーティング時に展示した各大会案内を、クリアー
 ブックに入れて、説明者用に持参します。

9 文具(はさみ、テープ、メモ用紙、ゴミ袋、等々)もどなたかご用意を。
 主催者配給のパイプ椅子は2脚なので、必要な人は小型折りたたみイスを
 持参とのこと。服装は、大王ジャージ、又は大王ウインドブレーカー着用。
 キャップやベストでも可。ほか、何かあれば、各人で「昨年これがあればい
 いと思った」というものをお持ちください。ただし、かさばるものはダメ。
 何せ、大王のスペースは正味畳1枚!ボードを置き、数人が座り、荷物を置
 いたら、もう足の踏み場がありません。

10 忘れていけないものとして、出展者証。これがないと会場には入れない。
 大阪にもともと配られた5枚に、事務局が持つ追加分10枚、計15枚をまず
 大阪会場で使う。駐車券も1枚あるのでそれもまず大阪で使う。
 大阪会場終了後、これらを、東京会場市川親方に転送。という流れです。
 カードホルダーは、昨年購入のものが事務局にあるので、それもまず、
 大阪に送ります。

11 前日当日ですが、7日(金)はお昼の12時にJR京葉線「海浜幕張」駅
 改札集合。駅前のどこかで昼食を取り、出展者証を配ります。その後会場
 入り。市川親方は、車でパネル等ご持参いただきます。

12 今年のブース位置は入口から見て、対角線上の一番奥。天璋院篤姫が
 いる大奥です。目の前がイベントステージ。市川親方の見立てでは、イベン
 トあるたびにお客様が集まり、なかなかイケルのでは、とのこと。隣近所は
 サービス提供事業者と言うことで、JCAやら自転車競技連盟やら日本MT
 B協会やらがご一緒。

13 設営では、例の「市川親方特製折りたたみ展示ボード」をブースの背の
 位置にセットし、そこにパネルをはりだします。展示ボード上部に横長
 「センチュリーランを走る会」看板、背に3枚(特徴、走り方、7原則等)、
 机の前に2枚(大会案内センチュリーライド編、 同初中級向け大会編)。
 机上にパソコンを置く。また、ポールに大王ノボリ旗を2本立て、ブースの
 左右にはためかせる。これで完成。
  ところで、親方、ブースに敷くタイルカーペット、今年はあるのでしょうか?
 ここまで1時間。目標14時完成。

14 この日は、15時からお客様来場。今年は、あくまでロングライドの普及に
 徹して説明し、当会への勧誘はしないで、とのこと。どうしても話が出たら、
 パンフとは別に、手作りの「大王活動案内」を用意するので、それを渡し、
 あとは大王HPを見てもらう。
 7日は女性入場無料日。この日に限らず、大王だけではなく、女王さまも
 ぜひ、説明陣に加わっていただきたい。ロングライドはこの男女共同参画
 社会にあって、男子部しかないのか? 汗臭くて、オヤジ臭いのか? 
 そういう誤解を避けたいです。

15 集合時間に来られない人は、出展者証がないので、当然入場できない。
 そういう説明員は市川親方か、又は会場にいる誰かを携帯で呼び出すべし。
 入場口まで「出展者証」を持って行きます。

16 8日(土)は、大王ブース前に9時30分集合でライダースミーティング。
 この日が一番お客様が多いので、大変ですが、楽しさを伝えます。この日か
 らの説明員の方も、出展者証の入手は上記方法で。交代で説明にあたり、
 試乗見学食事休憩は各自自由です。

17 8日の夜、幕張の会場周辺において「幕張肝機能夜練」を行います。
 な〜に、盛大な慰労会というコト。なぜって、最終日は片付けがあり、また、
 車で荷物を運ぶ関係上、飲酒運転防止の意味もあります。当日のスタッフ
 のほか、夜練だけの参加も歓迎。展示終了時刻の頃に、大王ブース又
 は会場周辺で落ち合って、夜練に励みましょう。昨日のようなミスコースを
 避ける意味でも、参加の方、事前に市川親方又は事務局までお知らせくだ
 さい。

18 事務局は幕張方面不案内であります。大王千葉・東東京で幕張の地理
 に明るい方、夜練幹事をお願いします。

19 9日も前日同様、淡々とした展開。17時終了後、皆さんで片付けて、この
 日は自由解散。18時過ぎには終わるでしょう。夜練も可ですが、この日は
 有志のみです。

20 いろんな方がブースへやってきます。さあ、今年はどんな出会いがある
 か。説明員の方もその他の方も、どうかお楽しみに〜。なお、市川親方に
 よれば、大王ニッポンシリーズ戦前予想として、大王関西はお伊勢様必勝
 祈願チーム一丸フル出場全員安打に比べて、大王関東は投打に沈黙。
 東京会場への沿道の応援が昨年に比して小規模で寂しいとのこと。
 関東の皆様、よろしくお願いいたします。

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■ 2008 ツールド千葉 辛口批評 ■--------------- 鈴木 滋(会員場号149)

通信1243号に既に山田氏のレポートが上がっていますので、一部重複します
が。

観光協会、新聞社、自治体、千葉県サイクリング協会などが実行委員会に名
を連ねているだけあって、エイドステーションでの歓迎の太鼓や踊りなど、イベン
 トを楽しくする企画がたくさんあり、コースの案内もしっかりしていて迷走する事
も無く、ビギナーにも参加しやすい、垣根の低い大会でした。協会でご苦労
された会員の皆様たいへん有り難うございます。

あえてここで2点ほど苦言を呈させていただきます。関係者の目にとまり、大
会の今後の発展に資すれば嬉しいです。

まず、走行の安全指導がほとんどない、という点。
この大会は首都圏でひらかれ一日コースも設定されているため、参加者は連
日1000名を超えており、自転車に乗った事はある、かなり乗ってはいる、が多
人数で走った事は無い、というビギナーの方も多数参加されています。スター
ト前には「信号を守って、安全に走りましょう」というお話はスタート前にあるの
ですが、私もそうでしたが、ビギナーには「安全に走る」とはどういうことなのか、
が分からないですね。

信号はとてもよく守られていて感心しましたが、安全とは言えない走行が目に
つき、数名の負傷者を見ました。

車間距離を詰めすぎる、車間を空けると割り込む。
このため先行者が急減速したり転倒した場合に追突する、急に方向転換し
た場合に前の状況がわからず障害物や砂だまり、側溝などに突っ込む。
これは平坦路でもそうでもそうでしたが、とくに登り坂や下りから登りに切り替
わる時に顕著でした。

前を見ず、下をむいて走る。
長距離ではありがちですが、交通量が多く、荒れた路面もあり、参加者も多い、
という条件ではこれはたいへん危険なことで、転倒したりガードレールへ激突
したりした方を見かけました。これらは当会会員なら一種の「常識」ですが、
一緒に走っている人から注意されたり、自分で痛いめに合ってみないと分か
らないものです(自省もあります)。

多数の参加者を50名単位のグループにわけ、Z組までできで、それぞれに「指
導員」が数名ついていただいたのですが、「一列走行、信号厳守」だけでなく、
この安全走行の指導が見られなかったのが残念です。サイクリングブームでビ
ギナーライダーが今後も増えるでしょうし、レベルがまちまちな参加者が混在
する垣根の低い大会では、とくに協会が組織された指導員にこの点を期待
する次第です。

民宿のレベルが疑問。

すでに前号に指摘もありましたが、一昨年はかなり良かったのですが、参加
者が増えたせいか疑問を呈さざるをえない民宿にあたってしまいました。6畳
に4人詰め込み、テレビ/エアコンは1時間100円、洗濯機はあるが乾燥機
が無い、解凍に失敗した冷凍の刺身、カチカチの魚フライ、変色した(虫食
い?)ご飯、など、ちょっとビックリするような民宿が多分協定価格の一泊
7千円というは、民宿手配の「日本旅行社」の営業姿勢を疑わざるを得ませ
ん。千葉の評判をおとすような民宿は紹介すべきではないです。

能登のほうも、「はずれ」民宿はあるようですが、私はラッキーなのでしょうか、
「北国観光」手配の民宿で毎年とても満足してます(洗濯までしてれた民宿
もありました)。



■ どうなる?ミヤタブランド 宮田工業が森田HDの傘下に ■

今をさかのぼること119年前に、我が国で最初に安全型(フリーホイール付きと
いうこと)自転車を発売した宮田工業に対し、消防車、防災設備大手のモリタ
ホールディングスが株式の公開買い付けに入った。同社の発表によれば最大
株主のパナソニック(松下、ですね)も同意する模様なので、宮田工業はモリタ
の子会社となる可能性が大きくなった。株主の意向次第で、上場廃止の
可能性もある。

自転車事業は継続するとしているが、モリタは自転車事業を展開しておらず、
「ミヤタ」ブランドの自転車が将来にわたって生産されるかは、かなり微妙で
ある。「ミヤタ」に愛着のある方は、今すぐ自転車屋に走れ!
特に、ミヤタの黒塗り実用車「ワーカー」なんかは、既に絶版だが、人気が出そ
うである。BSのジュピター、パナソニックのレギュラーなどと日本の発展を支え
てきた「インフラ」なのだ。けっして忘れてはならない。


以下、宮田工業HPの発表から

「 2.本公開買付けに関する意見の内容及び理由

(1)本公開買付けに関する意見の内容
当社は、公開買付者による本公開買付けについて、慎重に協議及び検討を
重ねた結果、平成20 年10月8日開催の取締役会において、本公開買付け
が当社の更なる成長・発展と企業価値の最大化に資するものであると判断し、
賛同の意見を表明することを決議いたしました。


(2)本公開買付けに関する意見の根拠及び理由

当社は、1890 年に安全型自転車の国産第1号を生産し、その年を創業元年
として今年で119 年、来年4月には創業120 周年を迎えようとしています。祖
業であります自転車事業は、中国からの廉価商品に市場を席巻され厳しい状
況の中、宮田独自の技術・開発力を軸にマーケット・インに合致した高付加価
値商品へのシフトを一段と進めております。防災事業部門は1952年に国産
初の粉末消火器を開発・販売して以来成長を続け、いまや当社の販売高の
70%以上を占める基幹事業となっております。

結果、今年の6月には平成8年度中間配当以来の復配を果たす事ができま
した。しかしながら、防災事業を取り巻く経営環境は、原油・原材料価格の高
騰や米国サブプライムローン問題に端を発した金融不安などによる景気の先
行き不透明感の強まりもあり、国内建設投資の急速な冷え込みに伴う主要取
引先である建設業界の経営環境の悪化に加え、同業他社との競争激化により、
ますます厳しさが増し、また急激に変化していくものと予想されます。
そのような中にあって、本公開買付けにより、当社が公開買付者の子会社と
なり、双方が持つ技術を相互に活用した新たな商品提供や、双方が強みとす
る販売チャネルや営業インフラの相互活用など、より一層緊密な連携を築くこ
とによって、それぞれの事業の競争力が更に強化され、大きく成長が図れる
ものと判断いたしました。
…」

--------------------------------

■ ワーク=バイク バランス ■

世では、仕事と生活の調和を図る「ワークライフバランス」が進められようとし
ている。総務省の調査では、30代の男性の23パーセントが週60時間以上
働いているという(2007年度)。長時間労働が当たり前の社会を、もうすこし、
生活重視にしていこうという呼びかけだ。政府は、2007年末に「仕事と生活
の調和憲章」を定め、2017年までに、年休の完全取得、男性の育児休業の
取得を0.5パーセントから10パーセントに引き上げる、週60時間以上残業者
の割合を半減させるなど、を掲げている。

働きやすい職場の整備だけではなく、育児休業制度、残業時間の削減、
在宅勤務の導入など工夫が求められている。会社にとっては、優秀な労働
力の確保策であり、社会にとっては、実は働き過ぎが晩婚化、そのさきにあ
る少子化の一因と考えられているので、活力確保にも重要と考えられている。

と、ここまで、書いてきて、自転車乗りはどうかと問うてみる。自転車乗りに
とってライフはすなわちバイク。生きること=ライフスタイルの中心にバイクが
あるからだ。

これを、「ワーク=バイク バランス」と呼ぼう。まず、自分はどうか?

学校を終えて就職するとき、同期の友人達は、「マスコミはかっこいい」「有名
な商社や銀行なら安定」「就職ランキング上位の損保生保なら盤石」などと
いい、有名企業を目指した。が、私は、もっぱら「働きがいがあって」同時に
「自転車やクロカンスキーに打ち込める」環境を探した。

もう、その当時から、うっすらと気付いていたんだね。「ワーク=バイク バラ
ンス」に。死ぬほど働かされて、ヘトヘトになった先輩の様子を見て、「こりゃ、
やばい。ライフもバイクも、きれいさっぱり失っている!」と危険を感じた。
ワークとバイク(当時は、それが人生の全てで、ライフだった。)を考えて生き
ていこうと痛切に感じた、ということ。実際、大王さんでコレだけ遊んでい
られるのだから、「働きやすさと、遊びやすさが、ちょうど良くバランスした仕
事に就けた」ということだろう。

あなたの、ワーク=バイク バランス。うまく釣り合っていますか?

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■ ロングライドに威力・sportfulバイクパンツ ■--- 辻本 誠(ゲスト)
(キャファ通信2395号から)

日直商会と言う自転車部品、及び完成車の輸入代理店に勤める黒沢さん
(35歳)は自転車歴19年のベテランサイクリストですが、どこへ行くにも自転
車を利用することで、自転車好きの多い社内でもひときわ有名です。

黒沢さんは最近、「sportful TOTAL COMFORT BIBSHORT」を使っていて、
非常に気に入っていると伺いました。そこで彼にそのへんの話を聞いてみま
した。ちなみに北海道の1000kmは42時間29分で走ったそうです。ブルべは
タイムを競うことはありませんが、凄い記録ですね。

● どのような理由で使用したのですか?

近年はブルべをメインに活動している私にとって、スタートから約400km以降
に発生してしまうサドル接触部の痛みは悩みのひとつでした。今までは痛み
を感じたら自転車を降りてPAD無しのタイツを重ね履きするなどの対策を
行っていましたが、より良い解決策を求めた結果、長距離専用に開発され
たというTOTAL COMFORT BIBSHORTはブルベに適しているのではな
いかと考え、今シーズンから使用しました。

● 使用感や、使用して良かった点がございましたら教えて下さい。

PADはまるで2枚重ねているような厚さを持ち、路面からの振動を吸収してく
れます。天候や体調にもよりますが、従来と比べてサドル接触部の痛みが発
生するまでに200〜300km程度のアドバンテージを感じることができました。
また、大腿部の裾がゴムではなくシリコンのような素材を使っているため、肌
への食い込みが少なく長時間のライディングでも快適なフィッティングを実感
しました。
       
● sportful TOTAL COMFORT PAD 

3層から形成されるこのPADは、過去のどの製品より肉厚に設計されていま
す。8mmのオープンセルフォームには高密度かつ伸縮性、耐久性に優れ、
GELより高いレベルの衝撃吸収性を持つPORON_ OCU 92を使用し、比類の
無い快適性を実現。PAD前方にはAIR SYSTEMを配置し、通気性を確保しま
す。ヨーロッパではブルベやロングツーリングなど、エンデュランス志向の
サイクリストに絶大な支持を得ている究極のPADです。

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■ 直江津雨中遊泳記 ■--------------中川 隆志(会員No.244

2008年夏のピリオドとして、直江津チャレンジを単独開催いたしましたので
報告させていただきます。私の会への入会は4月頃。すでに東京-糸魚川、
川越-直江津はエントリー終了でした。取り残され感をあじわいつつ、開催
日が近づくと、参加の方へ応援メールを送ってみたりして来年のチャレンジ
を夢見ていました。

しかしながら、荒川練習会でもまれ、ようやく脚も出来てきてうずうずしてきた
のをとめることは出来ませんでした。まずは7月に自宅の小岩から軽井沢ま
で試走。ミカドでソフトクリームを食べて帰ってきました。碓氷峠への恐怖感
は消え去り、いざ実行の日を狙っていました。

まわりの自転車のりに声を掛けるも300Kmチャレンジは変態扱いされ見向き
もされませんでした。唯一あたたかい言葉をかけていただいたのが上記の
両大会を完走されている佐藤浩氏。ルートに関してたくさんのアドバイスと
元気をいただきました。仕事の都合、家族の都合等々でなかなか日程を確
定できませんでしたが、8月も終わりの26日、4日後の30日の土曜日がポッ
カリスケジュールが空きました。さすがに佐藤氏も急な決定では残念なが
ら参加見送り。(でも前日まで都合をあわせようとして頂き感謝です。)

早速木曜の自転車通勤の帰り(現在、青山-小岩間通勤中です)に葛西臨
海公園へ寄り道。東京湾の水をペットボトルに汲みました。これを直江津港
に流してミッション終了です。

ここでハプニング!
ペットボトルになみなみ注がれた東京湾の水をボトルゲージに差していた
という事で、帰宅直前に無意識にゴクリ。結構飲んでしまうという失態。
250mlが50mlくらいに減ってしまいました。東京湾の水を飲んでしまって身体
に悪いというより、また汲みにいかなければならない方が心配でした。

そして翌日にはゴール後の着替えと、絶対完走の意味を込めて輪行袋ま
で佐川急便直江津営業所留めで送りました。

そしていよいよ金曜夜。予報はすべて雨。でも荷物は送付済み。延期もいつ
になることやらで出走準備です。家族と夕食後、18時から2時間仮眠。起床
後バナナ2本、ストレッチ、キネシオテーピングを腰、足首、膝にばっちりと。

そして予定通り22時に小岩の自宅をスタート!スタートして1キロ走る前にス
イッチをいれたような土砂降りもスタート。半そで、短パンジャージにパール
イズミの透明長袖のレインウエアを着てもくもくと環7を北上。試走時は御茶
ノ水から17号で北上で都内を抜けるのに苦労したので、今回は時間短縮の
意味も含めて環状7号線と122号で都内と大宮を抜けるルートです。

豪雨の中、122号線(東北自動車道併走です)をひたすら北上、街灯があま
り無くほとんどまっくら。テールライトをキャットアイの大型にしておいてよかっ
たです。前照灯もキャットアイの大型を2連装。道はそんなに悪くなく、トラッ
クの水はねもあまりありませんでした。ほどなくして岩槻到着。16号線を左折。
すぐに17号に合流右折。ここから単調な高崎までの道のりになります。

午前2時29分、本庄で約100キロ。最初のコンビニ休憩です。定番、おいな
りさん3個、お赤飯おにぎりをがっつり。運転中用にウイダーインゼリーを2個。
ちょっと雨脚がよわまった感じです。岩槻まではほんとに豪雨でしたから。
休憩中に決意表明をしておいた自分のブログをチェック。自転車仲間や、
普段の友人からたくさんのコメントがあり嬉しくなる。友人は信じられない系
コメント。(豪雨と300Kmに)自転車仲間はうらやましい系と安全を祈る系を
頂く。丑三つ時に北関東を豪雨の中ひとりで走っているが、寂しさが消え去
る出来事でした。元気に走ってることをコメントに残し再スタート。

ちょっとリアから異音。良く見ると、リクセンカウルのマグナムのサドルバッグ
が後輪とすれていました。100Kmよわ〜くブレーキ掛けながら走ってきたの
と同じですね。あまりの豪雨で異音にもきずかずでした。すぐに携帯工具で
修正。

すぐに県境。東京ー埼玉ー群馬を制覇。ほどなくして高崎到着。いよいよ18
号を左折。突然あらわれる巨大達磨を右手に見つつ、最初の難関碓氷峠
へ向かいます。と、ここで睡魔が。大声で歌を歌っても、いろんな物まねして
みたり、ペダリングを数えて3の倍数でアホになってみるものの効果は短く、
あっ!今寝てた!というのが何度か続き、身の危険を感じ仮眠場所をさがし
ました。しかしながら都合の良い屋根付きバス停なんてそうそうありません。
結局、普通のバス停のベンチで土砂降りの中、雨ざらしで仰向けに寝てしま
いました。雨も濡れたベンチも全く気になりませんでした。真っ黒な空を見な
がらしばし仮眠。トラックの爆音のせいか眠りも浅く、10分ほどで起きる事
ができました。夏とはいえ、凍死も気をつけないといけないですね。

生き返って午前4時23分再スタート。

だんだん明るくなり、夜間走行のドキドキ感が弱まりちょっと残念。
明るくなると、豪雨の中はしっている変わり者が目立ってしまいます。

そして峠の玄関口「おぎのや」に到着。ここでは名物ちから餅を楽しみにし
ていましたが、午前6時9分。まだやってませんでした。ドライブインなので
24時間営業と勝手に思ってました。

ここで目薬ケースにいれたオイルで注油。雨の中、メンテルーブはあっと
いう間に流れ、キュルキュルいってました。こんな日はMTB用のオイルを差し
ておくべきですね。昔友人はガソリンスタンドでべとべとなオイルをさしてもら
い、結構調子よかったとか。

そして挑んだ碓氷峠。勾配はそんなにきつくありません。4%平均で時折7%
くらいが現れる程度です。時折ゴルフ場の送迎バスとすれ違い、雨の坂を
上る変態に驚く顔を見せてくれます。雄大なめがね橋もこの時間ではだれも
いません。一生分のマイナスイオンを浴びた頃に碓氷峠を制覇!
約160Km、標高909m。

長野県突入です。眼下には軽井沢がひろがります。 気温表示は17度。
寒い!小諸のコンビニ休憩でアームウォーマーを装着。ちょっと暖かいです。
時刻は8時30分。自宅に無事を報告。妻はつれないが、6歳の息子が電話
の向こう側で”パパがんばれー”と聞こえてきました。ここで飲んだレッドブル
より効果があったのはいうまでもありません。

小諸から黒姫までは平坦とおもいきやいきなり”坂の町小諸へようこそ!”
という看板に心が折れかかります。平坦、下り、上りと足を飽きさせない道
のり。途中、長野を見下ろすダウンヒルでは晴れ間が見え、気持ちのいい
時速50Km/hを堪能しました。道がまっすぐなので安全です。

長野から野尻湖までが長かった。3回目のコンビニ休憩。疲労回復の為オレ
ンジジュース。あとはアンパンにプリン。市街地を超え、ようやく始まった最
後の山岳コース。名前はかわいいアップルライン。ここは急勾配は全くないも
のの、アップダウンが激しくて先が読めない展開です。山頂かと思いきや
ちょっと下って曲がった先になが〜い上り坂があったり。これを約20Km。
結局どこがピークだかもわからない峠でした。

途中、志賀高原などのスキー場の案内看板がちらほら。そんなところまで
自転車で来て、通り過ぎようとは。野尻湖に到着。そしてそれさえ終えれば
あとは旅の最終地点までのダウンヒル。あまりの遠さに海までは見えませ
んが、ひたすらまっすぐ日本海に向けての時速60Km/hのダウンヒルを堪
能です。雨がふっていてもカーブが無いので安心です。そうはいってもマン
ホール、陥没穴などには最新の注意をはらいます。

そして気が付くと「海まで30Km」の看板!長かった旅ももうすぐ終わり。もう
ちょっと楽しみたいが、脚を止めても時速60キロ。どんどん下っていきます。

そして18号が海にたどり着く前にちょっと寄り道です。「佐川急便上越店」
自分宛の荷物を受け取ります。 背負って最後のゴールに向けて再スター
トです。 そして!日本海に面する船見公園にゴール!15時06分。
17時間でゴール。そして最後の儀式。東京湾の水を日本海へ!目的達成!

感慨もひとしおですが、結構な雨の中、ずぶぬれで海岸でニヤニヤしていて
通報されても困るので撤収です。直江津駅のバスターミナルの端の屋根の
あるところで輪行バッグに愛車を納め、トイレで着替えて電車の確認。
本当は寝台列車北陸で帰りたかったのですが、個室は満席。ならば早く帰
りたいのでと探すと、17時1分の特急はくたか、越後湯沢でMaxに乗り換えて
上野19時着で帰ることにしました。

そしてもう一つの目的。駅前の名物ひろ坊餃子にたちより餃子をいただきま
した。ニンニクきつめで疲労回復によさそうです。これを楽しみに1日頑張り
ました、とつたえるとオヤジさんの笑顔。こっちの笑顔も次の楽しみのひとつ
になりました。

Maxのみ指定で自転車を置きやすい最後尾を確保。特急はくたかは自由席
が満席で結局1時間たちっぱなし。たちながら寝てました。越後湯沢からは
爆睡。ちょうど上野で目が覚めました。終点は東京なので要注意です。
いつも輪行で上野着はここで組み立て乗って帰るのですが、また東京は
ゲリラ雷雨がはげしい雨を降らせていましたのでおとなしく京成線を選択。
最寄の江戸川駅につくと雨がすぅっとやみました。チャンスとばかりに早足
で帰宅。帰宅した瞬間にまたスイッチをいれたかのような豪雨再会。
これには驚きました。17時間、豪雨に絶えた(楽しんだ?)ご褒美がここに。

玄関はいって息子のお出迎え! 時計をみると20時すぎ。外出時間は22時
間。24時間以内に直江津にいって帰ってこれるんだなぁ。と人間の力強さ
に感動。キネシオテープも効果抜群でした。まったく筋肉痛なし、腸頸靭
帯炎も無し。2月の千葉ブルベ200Kmのあとは体中の痛みで2週間乗れま
せんでしたが、今回はすぐにでもまた300Kmいけそうなくらいです。

壮大な雨中遊泳を楽しみました。この17時間、これほど定番なコースを走っ
ているのに一回もロードバイクとすれ違うどころか見ませんでした。これも貴
重な体験ですね。

ロードバイクを始めて2年。遠くまでいけるようになったなぁと。自分の成長も
さることながら、まだまだ上にいる諸先輩の方々に追いつく楽しみも山ほど
残され、未知のコースも山ほどあるのが本当に楽しみです。
次は3月13日の千葉ブルベ300Kmです。いい予行演習ができましたので、
マイペースでたのしんできたいと思います。

参考までに。
東京都江戸川区小岩-直江津
合計時間  17時間2分
走行時間  13時間37分10秒
消費カロリー7866キロカロリー
平均心拍  141/分
平均速度  23.4Km/h
最高速度  57.6Km/h
平均ケイデンス 81回
ケイデンス合計 66,177回
獲得標高 1903m 

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■ エビスのロードバイク ■

はて、エビス? そう、エビス。ビールじゃありませんよ。ロードバイクの工房
です。詳しくは同社webから。http://www.jitensha.com/jp/index.html
アルプス自転車の消滅は惜しかった。横尾双輪館は、イチカワは、シミズサ
イクルは、神金は、シクロタカハシは、大丈夫か? そういう嗜好の人、要
注目です。

で、このブランド、吉祥寺のベロクラフト(五日市街道沿い)という自転車屋さ
んで購入できます。この店、スチールフレームのロードやスポルティーフを扱
うお店。飯村さんもこのお店に関わっているとのことなので、一度覗いてみ
ては?

1 会社案内

ショップ名:jitensha studio
住 所: 2250 Bancroft Way, Berkeley, CA 94704, U.S.A.
代表者: 飯村 寛 氏
      早大理工卒、本田技術研究所等を経て、82年8月カリフォルニア
      にて会社を設立。83年1月よりプロショップjitensha studio開業
 ※吉祥寺のお店との関係は、ちょっとはっきりしません。

2 業務内容

自転車フレーム、アクセサリー、パーツ設計、コンサルティング、販売

3 エビスフレームについて

今、市場には、色々な素材のはなやかなロードフレームがあふれています。
それらのフレームは、レース用機材として考えたとき、いくつかの優れた機
能を持っていることは確かです。しかしレースをしない人間までも、業界の
流れ、都合によって出来た製品を受け入れるしかないとしたら、ちょっと待っ
て、それはおかしいんじゃないの、と言う疑問がでてくる筈です。

一昔前なら我々がわざわざこの様な車種を出さなくても、市場に見ることが
できました。それが今や品種(機種)絶滅の危機にひんしている現状です。
それは、どういうフレームかというと、
(1)ラグ付であること
(2)太めのタイアを装着できる
(3)楽なライディングポジションがとれる
(4)ロードレーサーほどタイトなジオメトリーでないこと
(5)どろよけ装着可のこと

こういった点を満たすロードフレームは、とても見つけにくいものとなってしま
いました。 エビスフレームは、これらの条件を満たし、あなたと長く付き合っ
て頂けるフレームだと思います。これ一台でほとんどの基本的なロード走行
が楽しめます。舗装路から林道まで、どろよけと太めのタイアでツーリング
も、あなたのお好きな様に乗っていただけます。

本当に豊かな生活とは、高価なもの、最新のものを所有することでなく、そ
の道具を使ってどの様に楽しみ、生活の充足感を味わえるか、自分の生活
の中の一道具として身近において、いつまでもあきがこないもの、そういう
自転車をと考える方にお勧めします。

エビスフレーム発売より四年以上過ぎてしまいました。その間、ここ米国西
海岸を中心に、スチールフレームの要望、供給も少しづつ増えてきています。
皆様の御支援のおかげと感謝しております。英語サイトを御覧の方は、す
でに御存知かと思いますが、エビスフレームも当初のオールラウンドに加え
て、ロード、ストリートシングルが追加されました。

ロードはカンティーに変えてサイドキャリパー。シングルは文字通りトラックエ
ンド、120mm巾のシングル用です。フレーキ前後装着可。フレームジオメト
リはロードと同様です。(英語サイトのエビスフレームを御覧下さい。)

7サイズ: 48、50、52、54、56、58、60(c-c)
カラー: モルテニオレンジ
価格: オールラウンド \120,000   ロード \120,000
    ストリートシングル \110,000

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■ 8月10日 とよはしとよねサイクルマラソン ■- 都留 祐生(会員No.83)

お久しぶりです。愛知・岡崎の都留です。2006年2月に子供が交通事
故に遭って以来2年半余り自転車から遠ざかっていましたがやっと、今年の
春頃からやっと少しづつですが自転車に乗る余裕ができてきました。まだ
生活が全て元に戻ったわけではないため、遠方への大会参加は当面無理
ですが、この「とよはしとよね」ならば十分日帰り可能ということで、5月頃
に参加を決め、この日を楽しみにしてきました。

当日は豊橋まで電車で輪行。スタート/ゴールの豊橋市岩田運動公園に
は開会式に遅刻しちゃいましたが受付時間内には到着できました。既に受
付付近には多くの大王ジャージを着た方が集まっていました。自分も受付を
済ませてまずはご挨拶。それにしても大王ジャージのなんと多いことか。昨
年の岡崎練習会後の反省会でお目にかかった方も見えましたが、初めて
お目にかかる方もたくさんお見えになりました。そして懐かしい顔も。昨日、
富士スバルラインに参加しそのままこちらに移動された斉藤充氏からニコニ
コして「久しぶりだね!」などと言われ手を差し出されると、改めて「本当に
戻ってきたんだ」と思い不覚にもちょっとうるうるとしてしまいました。
(サングラスしていてヨカッタ。)

スタートで一人ずつ写真を撮ってスタート。最初は豊橋市街を走るため信号
停車が度々ありますが、じき郊外に出て走り易くなりました。まあ久しぶりの
自転車だしのんびり行こう。なんて思いながら走っているとなにやら後ろから
声が・・・声の主は大王東海のジャイアン・・・じゃなくて渡邊氏でした。この
後、渡邊氏にせっつかれ、自分的には大幅にペースアップを余儀なくさせら
れてしまい早くもアップアップの状態になってしまいました。

スタートから約34Km、大野のコンビニで一休み。以前同じスタート/ゴール
で途中まで同じコースだった「とよはしとみやま」の時は、往路でこのコンビ
ニには停まらなかったのですが、今日はもういけません。実はこの大会に備
えて4週間前に60Km、2週間前に80Kmを走ってみたのですが、その程度で
はとても2年半のブランクは埋めきれませんね。特にお尻がすっかり柔らか
くなってしまったようで、もう痛くてたまりません。

往路はJR飯田線の池場−東栄間に少し長い降りがあるのを除けば、ほぼ
登り基調が続きます。JR線から離れて東栄の街へ向かって登りが始まる
手前にエイドステーションが設けられていて、大会事務局が用意してくれたス
イカを美味しく頂きました。

東栄の街を過ぎると大和金峠への登りが本格的になります。ここで何と後輪
がパンク。ゆっくりと空気が抜けて行くスローパンクというやつです。パンクし
たチューブに空気を入れて穴の場所を確認しようとしたのですが、ゆっくり
けているためなのか良くわかりません。穴の場所がわからないので、タイヤ
のウラ・オモテをひととおり手で撫でて異物が無いか確認しましたが異常な
し。段差や石でリム打ちした記憶もなく原因不明のまま新しいチューブを入
れるのは少々不安でしたが、そのままチューブを交換。空気を充填して修理
完了。幸いにも2度目のパンクはゴールに着くまでありませんでした。

この頃から折り返しで昼食を済ませてゴールへと向かう自転車がちらほらと
現れ始めました。峠(トンネル)を過ぎR151から離れてみどり湖の方へ下ると
折り返しの大入の郷に到着。昼食はここで打たれた蕎麦、お握り、その他
色々。遅く着いたのですがまだたくさん残っていてこの後、前傾姿勢が苦しく
なるほど食べる事ができました。

復路は大和金峠まで登れば後は一部を除いて概ね降りです。峠のトンネル
を抜けると行ってしまったはずの渡邊氏が現れて後ろから「あーだ」「こーだ」
とうるさく指示を出してきました。「遅いから先行って」と言っても許してくれま
せん。大会にエントリーした時は「一緒に走るの楽しみにしてるよ〜」なんて
殊勝な事言ってたけど、どうやらこうやってイジメ・・・いや教育的指導がした
かったようです。

しばらく渡邊氏に後ろから激を飛ばされながら走りましたが、往路でエイドが
設けられていた所に差し掛かったので、「トイレに寄りまーす」と言って減速す
ると、やっと先に行ってくれました。(その後、渡邊氏は恐れ多くも奈良から
参加の島村氏にちょっかいを出していたらしい。)

この夏は、三河でも猛暑が続きコース後半の暑さを心配していましたが、
幸い今日は雲が多くて助かりました。その分雨が心配になったのですが、
自分は新城と豊橋の境辺りで少し降られた程度で、かえって涼しい思いをし
ました。ただ、路面はしっかり水溜りが出来ていたので、時間によってはず
ぶ濡れになった方もあったかもしれません。

15:20 無事運動公園に到着。先に到着されていた大王の方達と完走を喜
び合いました。ここでは特に閉会式というものはなく流れ解散のため、完走賞
をもらったら反省会に出るメンバーと共に駅前の銭湯に向かいました。銭湯
で汗を流しさっぱりしたら駅前で締めくくりの反省会です。キンキンに冷えた
ビールが美味しかった事はいうまでも無く、約2時間の楽しい時間を過ごすこ
とができました。

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■ 佐藤頼氏の皇帝(100回完走)達成とオリンピックマラソン記録 ■

日本が初めてオリンピックに参加したのは、明治45年。ストックホルムオリ
ンピックから。このとき日本人初のオリンピック選手として出場したのが、
マラソンの金栗四三(かなぐり しそう)氏である。

金栗氏は、スタート後、猛暑にコンディションを崩し、レース途中で意識を
失い、コース近くの民家で介抱されたそうだ。そして、氏が意識を取り戻し
たのは、既に競技が終わった翌日の朝だったといわれている。しかし、
現地では、氏のレース棄権の意思が主催者に伝わっていなかった。
なんと、ず〜っと、「民家の庭でのお茶とお菓子に誘われ、それをご馳走に
なって、そのままマラソンを中断した」と理解されていたそうだ。要は、「競技
中に失踪し行方不明」として扱われていたのだそうだ。

その後、スウェーデンオリンピック委員会が、ストックホルムオリンピック開
催55周年記念式典(1967年)にあたり、過去の記録を調べたら、それまで
も「ず〜っと行方不明」だと判明。そこで、75歳になった氏をストックホルム
の競技場に招き、トラックを走らせ、氏は用意されたゴールテープを切った。
その記録、54年8か月6日5時間32分20秒3

これは世界一遅いマラソン記録で、今後、このタイムが破られる(?)事は無
いと言われている。氏は、ゴール後のスピーチで「長い道のりでした。この間
に孫が5人できました」とコメントしたそうだ。いい話だね〜。

で、前振りが長くなったが、佐藤頼氏の自転車百哩走皇帝達成。
これも相当、タイムを要しているはずだ。金栗氏ほどではないものの、20年
くらいを要していると思うが、実際どれくらいの年月が必要だったのだろうか。
頼さん、教えてください!

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■ ロッキーマウンテン 1200km 完走B報告 ■-- 根本 俊之(会員No.21)

オハイオの根本です。ご無沙汰しております。

今年度の一番の目標であったカナダ BC Randonneurs主催の長距離ブル
ベロッキーマウンテン1200kmに参加してきました。当初は家族旅行を兼ね
てオハイオからカナダBC州まで車で行く事にしていましたが、トラブルが
あり家族で行くのを断念。その時点で参加はあきらめていましたが、家族
の後押しもあり、一人で参加してきました。

出走者総数は102名、内完走者86名、日本からの参加者(私を除く)は5名
でした。天候は晴れ。スタート地点の最高気温は30度を越え非常に乾燥
した地域。山岳区間は早朝は5度くらいだったと思います。景色を見ながら
走っているだけで楽しかった。

スタート地点には、空路で入り、到着したのはスタート3日前の夕方。ガソ
リン高騰のあおりを受け、自転車持込の費用も値上がり、10回くらい飛行
機輪行したら新しいロードが買えてしまう。小径折りたたみが欲しいと
思ってしまった。到着後、自転車を組み上げ、旧当会会員の加藤氏と夕
食をご一緒させていただく。翌日はポジションの最終確認のため130kmをサ
イクリングペースで走った。前日は休養日。スタート当日は朝に受付を済
ませ、夜のスタートに備えて日中は寝た。

夜10時、90時間クラスの約70名(?)が走り始めた。今回は省エネ走行に心
がけ無理してスピードを上げることはしなかったがそれでも結構良いペース、
61km地点のコンビニには2時間程で到着してしまった。オーバーペースと
思ったが一度走り始めたらペースを崩すと逆に疲れるので行ける所まで行
こうと決めてそのまま走りつづけた。320km地点のValemountのコントロー
ルを過ぎるといよいよ今回のメインのルートロッキーマウンテンの山中に
入っていく。

まずは350km地点のMt. Robson。目の前に雪をかぶった山がそびえたち
疲れを忘れさせてくれる。ここでは椅子に座りゆったりとコーラを飲みなが
ら休憩。余裕がありすぎて怖い。それからも緩い登りが続き、カナディアン
ロッキーの北の観光拠点Jasperへと向かう。440km地点のJasperには
予想以上に早く、日没前に到着してしまった。程なくして6時間遅れでス
タートした84時間クラスのトップ、Kenが到着。65歳にしてこのスピード。
凄すぎです。このコントロールで着替え、そして2時間の仮眠をとったが
思ったように眠れなかった。

夜の10:30に再スタート。ここから90km程は前回大きくペースダウンしてタ
イムアウトになってしまった区間。今回も眠気もあり前に進まないと思った
ら前輪の空気が甘くなっていた。誰もいない真っ暗な中空気を継ぎ足す。
この90km区間はかなりぼろぼろと思ったが6時間でコントロールの
Beauty Creekに到着。ここでも1時間の仮眠をとった。

Beauty Creekから次のコントロールLake Louiseまでは150km程。途中に
2000m級の峠が2つある。朝の寒さに震えながら最初の峠Sanwaptaを登
る。8%程度の登りだと思うが長い。景色は最高で時間など気にせず休
憩を入れながら登る。峠を越えると一度700mくらい下り、さらにBow峠を
越える。青い湖の色、雪をかぶった山々が美しい。下りでもView Point
では止まって写真撮影。そうこうしている間にメインの区間は終わってし
まった。離れるのは惜しい。

次のコントロールに設定されているLake Louiseは美しい湖で有名だが
ルートは湖畔までは伸びていない。ここを見るのはおあずけ。ここまで
680km。ここから30km弱Bow Valley Parkwayを南に下り折り返す。途中
熊を発見、写真を撮るがうまく写らなかった。それからLake  Louiseに
一度戻り補給した後、Hayway1号線でゴールのKamloopsを目指すことに
なる。

Lake Louiseを過ぎると下り基調でGoldenの街に進む。
Lake Louise-Goldenの区間が今回のルートで一番危険な区間。路肩も
少なく、トラックが多い。最初の危険な区間を2004年の主催者
Doug、Susan夫妻の先導で5人のグループで下る。基本的に自転車が
高速で下れるラインは1本しかない。45km/h以上で下る。誰か一人でも
ミスすれば大惨事になってしまう。それでも路面の陥没とかの指示を後続
に出しながら下るDougとSusanは凄い。一度安全な区間に出たところで
彼らは休憩を入れた。この下りだけで腕と肩はがちがち。後数キロ長かっ
たらもたなかったかもしれない。

Golden手前でも同じような急な下りの危険個所がある。ここはナイトランの
一人旅、安全運転と思ってかなりスピードを落として走った逆に小石が多
い路肩を走ることになりパンクしてしまった。Goldenのコントロールに到着
したのは深夜12時近く。3時間の仮眠を取って、早朝、最後の大きな峠、
ロジャー峠に向かった。

ロジャー峠までの80km区間で時間をロスすることは承知していたので、自
分のペースでゆっくり登っていく。峠の頂上に10時前に到着。ここでカップ
麺で補給。そこからも山間部を抜けながら幾つかの街を通り抜けていく。
960km地点のコントロールRevelstokeを越え、走行距離が1000kmになろ
うとした所で、前の女性の参加者がリップクリームを落とし、それを拾った
所から彼女のグループで走ることになってしまった。

実はこのグループRAAM(アメリカ横断レース)の経験者が3名もいる5名
のグループ。大王精神に則って多少距離を開けて走っていたが、私を吸収
するようにペースを合わせてくる。ドラフティング無しで走りたいと話をしても
理解してもらえず、仕方ないと思い、30km/hくらいのスピードでこのグルー
プで走る。あまり長く集団で走るのも気がひけるので給水のために止まる
ことを告げて彼らから離れようとしたら一緒に休憩。離れさせてくれませ
ん・・・。この休憩の後、さらにグループのペースは上がり平地を40km/h
近くで抜けていく。1000km以上走ってきてこのペースは限界を超えてい
ます。登りで離れられたと思ったら優しく押してくれるし・・・。一人で走る
からといっても、良い練習になるからと・・・。国際紛争にもなりかねないの
で、この区間のことはお許しください。後のことを考えずに次のコントロール
のEnderbyまでは行ってしまえと気持ちを切り替えてからは必死について
いった。

コントロールまで残り数キロの所でこのグループのペースを作っていた
Markがパンク。これでグループは解散になった。やっとまた風を受けて走れ
るようになった。Enderbyのコントロールでショートストップの後、最後のコ
ントロールSalmon Armに向かったこのこの区間は23kmと短い。
Salmon Armに日没前に到着。

ここからゴールまでは110km程、このまま走りつづけるか、仮眠を取って
翌日フレッシュな状態で走るか決めなければならなかった。何人かの人
に気温、交通量、風の状態から夜間走ることを勧められた。ただし、夜間
この110km区間に開いているコンビにも自販機も無い。彼らの勧めに従っ
てこのまま走ることに決めた。

気温が低く、交通量も少なく快適なはずだった最終区間だが、この区間
ほぼ全部にわたって向かい風が強くかなり苦労した。残り数キロになっ
てゴールのKamloopsの街の明かりが見えたとき自然と笑みがこぼれて
きた。深夜3時過ぎ、ゴール。既にゴールしていた3人に拍手で迎えられ
る。カードの最後の欄にサインをもらいビールで乾杯!
楽しい4日間の旅だった。

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■ クラフト発琵琶湖一周 ■--------- 花積 三千人(会員No.89)

梅雨真っ最中の7月13日、クラフト発琵琶湖一周を今年も走りました。この
クラフト発は4回目、他のイベントも含めた琵琶湖一周は5回目になる。つ
まりこれまでに5琵琶湖走ったことになる。

湖を一周すると言うものは、何とも走り欲をくすぐる。特に琵琶湖は日本
一の湖であり、その琵琶湖らしい景色もさることながら、東岸の信号の少
なさも、道の良さも特筆すべきコースである。私は湖南(未来少年ではない、
わっかるかナー?)よりも湖北の風土に惹かれる。それをして私を毎年琵
琶湖一周に駆り立てる、のかもしれない。

このイベントの発着地は琵琶湖西岸の近江舞子海岸、主催者のチャー
リー氏曰く、この浜は東岸のマイアミ浜に次いでヤンキーが多い。前夜も
花火や音楽が絶えなかった。しかし、マイアミ浜よりもお姉ちゃんの水着
の乳あての面積が小さい、という。その真偽の検証は来年にとっておい
て8時スタート。この大会は、右回りでも左回りでも好きに一周して来れ
ばよい。

いつも私は左回り、今年は距離をなるべく短く設定してみた。巻き込んだ
職場の2人と一緒に走る。琵琶湖大橋から1年ぶりの琵琶湖に挨拶をし
て東岸を北上する。幸い空は厚くはないが雲に覆われていて風もなく、
気持ち良く走れる。彦根には、鳥人間コンテスト用のプラットホームがすで
に出来上がっている。「今年はどこまで飛ぶのか」と気にしながら走ってい
ると、薄くなってきた雲間から太陽も顔を出してきた。

湖北からは湖岸を離れて日差しの強くなってきた余呉川沿いを、むせ返る
程の草いきれの中を走る。木之元から敦賀街道の8号に入る。長い賤ヶ
岳トンネルを、一時の涼しさとトラックの轟音に怯えながら抜け塩津へ。ここ
からメインディッシュの2つの峠が待っている。1つ目の岩熊トンネルへは、
のぼり始めがグワッとあるがその後は一定のペースでのぼれる、二つ目
の奥琵琶湖トンネルへは、一定の勾配であるがたんたんとした長いのぼ
りがつづく。

この後のマキノへの下りは、琵琶湖を見下ろした絶景のご褒美が待って
いる。高島では、湖西線に沿った旧い街並を走ってみた、琵琶湖は見えな
いが歴史を感じさせる風景は安心する。それに、車は161号のバイパスへ
流れてしまうのでのんびり走れる。

そして、16:23無事に3人揃ってゴーォール。右回りのチャーリー氏も前後
して到着。今年は70枚しかない現地完走証をゲット出来た。いい忘れまし
たが、この大会はルートの自由さに加えて、制限時間もない、車種の制限
もない、ロードでもMTBでも、ムムッ、と言うことはママチャリでゴールが翌
日になっても完走と言うことになる。これは余計な事に気付いてしまった
かも知れない。

ついでながら、私の知る限り琵琶湖を一周するイベントは5つある。この
クラフト発、5月の愛知県サイクリング協会、9月の奈良県サイクリング
協会、8月にブルベジャポン、一泊二日で回るイベントと、その気になれば
一年に5琵琶湖は知るチャンスがある。もちろん、その分の奉納も必要に
なるけどね。



■ サイクルモード 説明員・設営員 募集中 ■

大阪会場、東京会場、いずれも多くの方のお手伝いが必要です。好きな方
の会場へ来ていただいて、できれば2日間、お願いします。

まあ、だいたいの地域分けですが、太平洋岸は浜名湖、日本海側は親不知
を境に、東側にお住まいの方は東京会場、西側の方は大阪会場のサポート
というところでしょう。でも、交通機関の関係で自由に選択していただいて
けっこうです。

例えば、富山。電車で大阪に行くと4時間かかります。これが富山空港から
羽田まで50分。羽田から空港リムジンバスで幕張メッセへ直通50分、
1,120円。あ〜ら、近い。早割なら、割引のない大阪行きJR特急と同じくら
いの額だし。

東京会場サポートで、交通費節約したい方は、夜行バス。舞浜(東京ディズ
ニーランド)行きの夜行バスを使い、終点の目の前が舞浜駅。JR京葉線に
乗れば、20分で会場最寄りの海浜幕張駅に到着。よしよし。
大阪会場も同様。夜行バスで難波や大阪駅桜橋口へ。そこから会場まで
地下鉄で30分。北海道や九州の方は、無理矢理に出張などをこしらえて、
この時期に合わせていただければ幸い。

で、何をするのか。そりゃもう、ロングライドの楽しさを伝えるのですよ。
ロングライドの「普及」です。昨年は一部に大王の「布教」をする勘違いも
ありました。それは封印。バツ。あくまで「普及」に絞ります。

森幸春師匠や今中大介元選手より、大王の皆さんの方が、ロングライドの
大会に数多く出ているはず。よって、有名元選手がいう一般論より、必ずや
実践的で等身大のアドバイスができる。それを、来場者は期待している。
雑誌の記事では分からない大会のナマの状況をお伝えするんです
(含む、ヘタレ)。

会員の皆さん、自信を持って、説明に当たっていただきたい。ヨロシクであ
ります。

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■「しまなみ海道」一緒に走りましょう会 報告 ■--- 大西 尚美(会員No.181

会員数がすくない中国・四国地区。自転車での通勤が流行っている為か,
4月頃より通勤途中に,自転車ツーキニストをよく見かけるようになりました。
広島在住で,中国・四国地区幹事の小屋谷氏との会話で,今年は地元広島
近郊でロングライドを楽しむ仲間を増やす活動をしてみようと言うことになり,
練習会企画を模索していました。

昨年,近場の江田島・能美島・倉橋島や山口の周防大島で中国・四国地区
幹事小屋谷氏が企画して下さったのですが,参加者は小屋谷氏と私の2名
のみ。ゲストの参加者が期待できるのはやはりサイクリングコースとしても魅
力的な「しまなみ海道」ではないかということと,ゲストの参加者が期待でき
るかもしれないこと,また,私が顧問をしている呉工業高校サイクリング部
の夏合宿が「しまなみ海道」に決まったので,その試走をしたい旨を幹事
小屋谷氏に話すと,試走を兼ねて,しまなみ海道を走る企画を大王通信に出
してみようということになり,事務局へ連絡,「しまなみ海道いっしょに走りま
しょう会」企画として,公開されました。

参加者は,大阪から石田氏,広島の小屋谷氏,そしてゲスト参加で福山の
渡辺氏,そして私の4名となり,当日が楽しみになりました。実施日が迫って
くると,気になるのはお天気。どうやら実施日29日は,雨天濃厚の兆しとな
る中,まず小屋谷氏から,「雨天濃厚で当日の実施判断は告知通りだと思
いますが、下見としては大雨ではないかぎり実行しませんか?大王行事で
はないけど目的は達成したいです。いかがでしょう。あくまでも非公式です
が・・・。」というメール連絡があり,続いて大阪の石田氏から「お天気の件で
すが、まぁ夏場でもありますし、多少の雨であれば走っても楽しいんじゃない
かな、なんて事も考えております…」というメールが届きました。

実は私,まだ雨の中をロードレーサーで走行した経験はありませんでした。
センチュリーライドの大会は,たいてい雨でも決行されるということですが,
何故か私はまだ雨天に遭遇したことがありません。いつかは遭遇するだろう
し,参加の回数を重ねていけばその確率も高くなると思う反面,普段のサイ
クリングで,わざわざ雨の中を走ろうという気分にはなれません。

いつも自転車のことやサイクリングのことを指導していただいている自転車店
では,「雨の中を走るンが,ええんよねぇ。雨の中を走るのはなかなかオツな
んじゃけぇ〜」と,雨の中の走り方や服装など話しながら,しきりに雨天走行
をしておいた方がよいと奨められていたのですが,どうも危なそうな気がして,
独りで雨の中を走る気持ちにはなれませんでした。が,これはもしかして私
には初めての雨天走行の練習のチャンスかもしれないと思い始めました。

それで,最終判断は予定通り前日の午後10時の降水確率で決定するけれ
ど,予報ではほぼ中止であること,中止になった場合でも,参加予定の大
王会員は雨天走行練習会として降雨状況に合わせて雨天でも走る予定であ
ることをゲスト会員渡辺氏に連絡をし,大王会員には基本中止,そして雨天
走行練習会は当日の状況判断でと連絡しました。結局,予想通り「しまなみ
海道一緒にはしりましょう会」は,降水確率90%で中止となりました。

しかし,雨天走行練習会として,予定通り,JR尾道駅に8時30分大王会員
3名は集合しました。

JR尾道駅では,大阪から既に到着し走行準備を終えた石田氏に,山陽本
線で到着した私と小屋谷氏が合流。降水確率90%以上にもかかわらず,
尾道は曇天。前日からの雨も降水量はさほど多くなく,道も湿り気を少し含
んでいるかなぁという程度。しまなみ海道はバス及び船の尾道もしくは今治
へのアクセス便は多いので,途中で中断になってもさほど困ることもありま
せん。

準備が整い,記念撮影をし,しまなみ海道のチケット売り場で自転車通行
料金のチケットを購入し,福本渡船で向島へ渡りました。この渡船は,向島
へ渡る最短距離。渡船料は向島側へ到着後支払いました。

向島から因島大橋までは,向島インターの側を通るルートを走行。次第にあ
たりの空気が湿気を多く含んできているのが肌で感じるようになりました。
因島大橋が見えてくると,橋の対岸は霧で霞んでいます。天気はやはり下
り坂の様子。因島大橋へのアクセス路は,結構長いのです。湿気を含ん
だ空気のなか,橋へ向かって進みます。

橋は,自動車走行路の下が自転車および歩行者用道路となっています。
雨天の為か,観光客もなく,我々だけ…。霧雨状態の中因島大橋を渡り大
浜を経由して因島金山港へ向かいました。この頃,霧雨状態から雨粒にか
わり,ここでカッパを羽織ることになりました。

生口大橋を渡る頃より雨は本格的になり,橋を渡り終え,橋への取り付け道
路の小さなカーブが怖いこと。石田氏,小屋谷氏は雨の中を軽やかに走っ
ていきます。私は,雨で濡れた路面がどうも滑りそうで,特に下りはダメ。
これは楽しむどころか,滑らないように気をつけるのが精一杯。取り付け道
路から一般道になると,ホッとします。

生口島は,私が教師生活を始めたところです。新任教師として着任した高
校の前で止まって記念撮影。約20年ぶりです。記念撮影した場所は,当時
は海だったところです。現在は,メイン道路となっており,ビックリでした。
懐かしい校舎を後にして,多田羅大橋へ。この間もっとも雨脚が強くなりま
した。私はもう雨を楽しむ余裕はありません。濡れ鼠状態で,じっとガマンの
サイクリングです。石田氏と小屋谷氏は,多田羅大橋の「泣き龍」を楽しんで
いました。

大三島に渡ると,そろそろお昼にしたい時間となっていました。ここからは
道の駅が何カ所があるので,次の道の駅でお昼にしましょうということにして,
また黙々と雨の中をサイクリングです。次の道の駅…と思っていたら,伯方
島へ渡る取り付け道路に進入。大三島はあっという間に通り過ぎてしまいま
した。伯方S・Cパークで,ようやく昼休憩です。カッパを着用していたけれど,
グッチョリ濡れていました。濡れたカッパを脱ぎ体を拭いてレストランへ行き
ました。拭いてもしずくが垂れる状態なので,レストランでビニルを用意して
いただき着席。伯方は「塩」が有名なので,塩ラーメンを注文。なかなかの
美味。せっかく来たので,塩ソフトもいただきました。

昼休息を終えると,今まで降っていた雨がウソのように上がって,晴れ間が
広がっているではないですか。カッパを絞ってパッキングし,気分も軽やか
に今治に向かって出発しました。グチョグチョに濡れていたのが徐々に乾い
ていくのを感じながら,生暖かい潮風の中をサイクリングです。来島海峡大
橋が目の前に現れた時は,ちょっと感激。写真を撮って来島海峡大橋を渡
ります。

さすがに大きな橋。途中橋脚が建っている島へは,エレベーターで下りるこ
とができるみたいでした。青い海に緑の島がとても素敵な景色です。これこ
そ「しまなみ海道」の絶景です。橋を渡り終えると,今日の終点サイクリング
ターミナルのサンライズ糸山はすぐでした。あっという間の「しまなみ海道」
でした。尾道からサンライズ糸山まで,約69km。

ここで,一応練習会は終了。石田氏はここから再び大三島へサイクリング
し,多田羅温泉を楽しんで大三島の盛港から忠海経由で帰路大阪へ。私
と小屋谷氏は,堀江経由松山観光港から呉・広島へと帰路につきました。

石田氏,小屋谷氏は,雨の中サイクリングも楽しんでいらっしゃいましたが,
私はまだまだ滑って転ばないように気をつけて走るのが精一杯で,正直余裕
などありませんでした。できれば,センチュリーランの大会は雨天にならない
様に願いたいと思いました。まだまだ修行は足りません…。きっと,また雨
天でも走るとオモイマス…。

「しまなみ海道」はサイクリングコースとして人気のあるスポットですが,広
島県東部地域のため,実は広島・呉地域からはアクセスがちょっと不便で,
なかなか行きにくいところです。私も今回初めて今治まで走りましたが,天
気がよければ往復走行で結構アップダウンもあり,それなりに楽しめるコー
スではないかと思いました。グルメスポットも色々あるようです。

雨天にもかかわらず,大阪から石田氏,広島から小屋谷氏の参加をいただ
き,雨天走行の機会と夏合宿のコース下見の両方を終えることができまし
た。この場を借りてお礼申し上げます。ゲスト参加の予定だった福山の
渡辺氏は,今回残念ながら雨天中止となり参加いただけませんでしたが,
また,時期をみて 中四国地区の練習会として企画したいと思っております
ので,次回の参加をお待ちしております。
 
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■ ロングライド用サス付きステムの開発 ■------- 辻本 誠(ゲスト)
(キャファ通信から)

Vol.2378にて「SBM養成講座」について紹介しましたが、私が聴講した中に
「自転車走行時に発生する振動と人体に及ぼす影響」という講義がありまし
た。担当講師は山口大学の斉藤先生です。そのお話の中で非常に面白
かったのは「走行時の振動の特徴」と「人体各部位の共振振動数」のお話
でした。

「走行時の振動の特徴」では、
 ・主な振動数の帯域は10Hz〜50hZに存在。
 ・15Hz前後と30Hz前後に共振ピークが存在。
 ・15Hz付近の共振ピークは、サドル部よりハンドル部で大。
 ・30Hz付近の共振ピークは、ハンドル部よりサドル部で大。

「人体各部位の共振振動数」では、
 ・足:16-31Hz
 ・眼:20-25Hz

さらに「生理学的反応」では、
 ・頭痛:13-20Hz
 ・筋緊張:13-20Hz

上記のことから、自転車の共振帯域と人体(特に足と眼)の共振帯域が重
なっていることがわかります。ここでは手(腕)に関する記述がないのですが、
足とほぼ同じ構成(骨と筋肉)であることから似た数字を示すのではないか
と想像しております。

私は十数年前からサス付きロードバイクを開発・販売していますが、ロングライ
ドには絶大な威力を発揮します。またカーボンフレームの開発でもトップ
チューブが無いフレーム(iF9000V)、シートチューブが無いフレーム(初代
iF9000、iF7000SA、 iF9000Zなど)は、衝撃吸収性が非常に高く、ロングライ
ドでは好評を得ております。

斉藤先生のお話からもサス付きバイクがロングライドで有効なことは容易に
想像できますが、今までの製品は足や上半身を振動から守るものでした。
「腕」や「眼」への衝撃はフロントフォーク〜ステアリングコラム〜ハンドル
ステム〜ハンドルバーと伝わって、腕や肩、首、眼を振動させます。

十数年前、私がサスバイクを開発した当時、カーボンフォークが世に出て間
もない頃、つまりクロモリフォークとほぼ同じサイズ、形のフォークでしたから、
非常にしなやかで、弱々しいものでした。成型圧も低く、中には危険なくらい
弱いものもありました。

サスバイク開発に当たって、もちろんサスペンションフォークもテストしたので
すが、まだ市販品がなく、RSTの試作品を手に入れてテストしたものです。
当時のサスペンションフォークは今のものと違い、ただフワフワしているだけ
で、強く漕ぐと推進力がフォークに吸い込まれてしまい、全然走らないバイク
になってしまいました。「これならカーボンフォークの方がよっぽど良い」これ
が率直な感想でした。

あれから十数年が経ち、カーボンフォークはどんどん固くなりました。初期型
が非常に弱かったので「強くする」ことが求められたのでしょう。しかも軽量
化の波がそれに拍車をかけ、固く固く進化しました。その結果、衝撃吸収性
は極端に低くなったのです。ステアリングコラムのカーボン化、そしてオーバー
サイズ化も衝撃吸収性にはマイナスでした。ステアリングコラムが太くなると
ハンドルステムも太くなりました。欧米人の使う長いステムならまだしも、小
柄な日本人が使う短いステムでは更に不利な条件です。ハンドルバーも
26.0mmから31.8mmへ変わりました。殆ど全ての 条件がロングライドには不
利になったのです。

先生の講義を聴きながら、私はサス付きステムの開発を思い付き、休憩時
間には工場へ電話を入れていました。講義を聴きながら書いたスケッチを
メールで送ったことは言うまでもありません。その後、強度の問題、構造の問
題など、数回の打ち合わせを経て、今は試作の段階です。ハンドルをクラン
プしている部分で僅か数ミリのストロークですが、共振帯域から外すことが
できればそれでかなり楽に走れるはずです。

特にブルベを走る方々には喜んでいただけると思います。ご期待下さい。

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■ 日経産業新聞の記事から ■

リバイバル 「市場トレンド」私はこう読む 関沢英彦氏

リターン市場 再入門のハードルを下げよ

「リバイバルとは一度廃れた商品やトレンドが時代の一巡によって復活する
ことである。一方、最近浮上しているのがリターン市場だ。リバイバルが時
代気分の循環で起こるのに対して、リターンは消費者が自分の意思で「昔
やっていたことに戻ること」をいう。

例えば大型オートバイが中高年に売れている。昔と違いオートマチック車な
ので乗りやすい。彼らは「リターンライダー」と呼ばれる。時間的ゆとりが生
まれた中高年が昔やっていたことに再び取り組む動きは各方面に見られ
る。

高級コンパクトデジタルカメラは、かつて一眼レフで撮影した写真好きの層
が買っている。彼らは、手ぶれ補正などが付いていない機種を好み、ダイヤ
ルも金属製であることを求める。音楽演奏をもう一度楽しみたいという中高
年も増えている。ただ、長く楽器に触れていなかったので、技術を補い演出
効果を高めてくれる装置が付いた物を選ぶ。

かつて模型少年だった人たちも市場に戻ってきた。神社、写真館、名画座
など建物の製作に励んでいる。鉄道模型は1960年代にブームとなったが、
当時の子ども達には手の届かない値段であった。「今なら、買える」と大
人になった人々が取り組んでいる。

リターン市場はサービス関連のビジネスも活性化する。インターネットでギ
ター演奏を学ぶ中高年は「指使いを取り戻したい」と「リターンの志」を語る。
若いころに温泉宿のこたつで暖を取りながらスキーをしていた層も、再び
ゲレンデに現れている。

リターン市場は、昔のことに再び取り組みたいという熱い願望が背景にあ
る。ただし、その際には、新しい技術によって、ハードルを低くしてあげる必
要がある。「ハードルの下げ方」が工夫のしどころだ」

●大王事務局から

なるほど、大王雪合宿などは、確かにリバイバルでしょうなあ。参加者の構
成比もリターン世代に偏っているし。

自転車にもリバイバルの流れは来ているのでしょうか?
来ていませんね。なぜって、記事が指摘する2つのポイントがみられないか
ら。中高年はお金持っているし、夫婦で取り組む人も多いから、市場は底堅
いと思うんですが。

1 「昔やっているコトに戻る」
「石渡鉄工所019チューブ(丹下でも可)」のフレームに「島野ジュラエース」
か「フルカンパレコード」で組んだロードレーサーに乗る。シューズは革製で
ペダルにはトウクリップ使用。「ランドナー」は日本の旅にピッタリ。太いタイ
ヤと旅に適したスケルトンが1日中走っても疲れない乗り心地を提供する。

(実現可能性)
これ、可能です。パナソニックのフレームFRC01モデルで可能になります。
Cr-Moプレステージ3Dバッテッド低温銀ロー溶接にロストワックス3Dリッジ
ラグ、ロストワックスショートロードエンド。フレームサイズ:460〜630mm
(10mm刻み)でトップチューブ長選択可能。走行フィーリング選択可能
weight1,800g! マニア心をくすぐるぜ。これでたったの11万円。

ランドナーなら「丸石 エンペラー ツーリングマスター」がある。伝統のラン
ドナーが今、手に入る。お値段何と91350円。キャンピングキャリヤもオプ
ションがあって、もはや心は北海道1周だ。タイヤは650×38A。クイック付き
ブレーキレバーにスギノ社製クランク。分解式ヘッド小物。泣けてきます。

2 「新しい技術によって、ハードルを低くしてあげる提案」

これもないですねえ。今、ほしいサービスは、次のような物

○電話1本で来てくれる「輪行お助け隊」

  自転車をバラすとき、あるいは組み立てるとき、指定した時間に自宅に
 来てくれる。目の前でテキパキと作業し、輪行袋に納めてくれたり、組み
 立てて調整してくれる。
  さらに、費用を払えば、業者が開発した輪行ボックスに自転車を入れて
 指定先まで、ていねいに運んでくれる。指定先には、同じ業者の人がい
 て、自転車を箱から出して、組み立ててくれる。
  輸送中に自転車が壊れた場合には、もちろん補償してもらえる。

○同じく電話1本で来てくれる「自転車トラブル解決隊」

  どうしてもタイヤがはまらない。変速機の調子がおかしいが直し方が分
 からない。ブレーキが利かない。等々素人がお手上げのトラブルを、あっ
 という間に直してくれる。お値段は、出張距離と修理時間に基づく定額制。
  特に、自転車の乗車ポジション調整が得意。今までの筋肉痛やお尻の
 痛みがウソのように消えてなくなる。

○大都市近郊のサイクリングロードで開催される半日講習会

  自己流で乗っているけど、きっとどこか違うのでは。そういう悩みを吹っ
 飛ばすお手軽講習会。ポジション合わせ+その日のテーマ講習+実走で
 3〜4時間。半年10回の講習を終えると、参加者はもう1人前のサイクリスト。
  実走中は、ヘッドセットで講師の声が耳元に聞こえてくる。どうして、なぜ?
 がリアルタイムで分かって、これは便利だ。
  で、家に帰って、分からなくなったことは、受講者専用ホームページで再度
 内容を確認できる。

○スポーツサイクル相談専用ダイヤル

  どうしよう? 自転車を買った店は、売ったが最後、無愛想でなかなか相
 談しづらい。そこで、専用相談ダイヤルにかけてみよう。有料だけど、とて
 も親切だ。自転車のことだけじゃなくて、走行コースの紹介もしてもらえる。
  当日出先からの電話もOK。コース上のおいしいお店は?と聞けば、たちど
 ころに教えてもらえる。万が一転んだ場合も、近くの日曜診療所を紹介して
 もらえる。パンクの場合には、自転車屋さんも。ああ、よかった。

○自転車お買い物コンシュルジュ

  一人で自転車専門店の敷居をまたぐには、勇気が要る。店のオヤジが聞
 いてくる言葉は、フランス語の単語のようで、意味が全く取れない。あ〜、
 何を聞かれているのか分からない。どうすればいいんだ〜。
  そういうときに、一緒に自転車店に行って、買い物のアドバイスやオヤジ
 の言葉を分かりやすく通訳してくれる「案内人=コンシュルジュ」がいるとよ
 い。自分の思いを正しくお店の人に伝えてくれるので、本当に自分にあっ
 た商品がまちがいなく手に入る。助かった〜。


■ 宮城センチュリー ■------------------ 鈴木 秀樹(会員No.223)

2日前までの天気予報は雨(90%)だったが、晴れ男・晴れ女が多数いたので
あろう、開催前日の5月31日には曇りのち晴れという予報になっていた。大王
からは合計8名(名取CSCスタート/原町スタート各4名)参加で、私がスタート
する名取からは広島の小屋谷氏(No.72)、大西氏(No.181)、神奈川の渡邉
安氏(No.216)が同じ第1組での出発である。前日は仙台空港で遠路広島か
ら参加の小屋谷氏、大西氏をお迎えし、まずは名取CSCの下見に向かう。

CSC到着後、隣接するサイクルターミナルに宿泊予定の渡邉安氏へ連絡す
るが、到着まであと1時間ということなので、残念ながら「明朝にお会いしま
しょう」と約束して広島組宿泊先の仙台駅前へと向かう。夜はアエル(仙台
駅西口のビル)31Fの展望フロアに寄って仙台市内をざっと紹介した後、前
夜祭として仙台名物の牛タンを食べながら大王に入った経緯や各地の大会
の様子、宮城と広島は共通点が多い(日本三景、プロ球団とJリーグがある、
牡蠣が名産、その地方の中心都市、高速道路・新幹線の主要地点など)と
いうことで盛り上がる。明日のコースの注意点もちょっとだけ話し、海沿いの
道は景色も良いはずと期待を持って解散する。

翌6月1日、6時45分にホテル到着。ジャージ姿になった小屋谷氏のふくらは
ぎは私の倍ぐらいの太さで、「先に行ってもらおう」と迷わず決断。7時15分
には名取CSCへ到着したが、駐車場は半砂利・半砂のデコボコ水溜り付き
のうえ、釣り人やサーファーなどの車も止まっていて離れた場所に駐車と
なったが、すぐ脇に漁協専用舗装路(?)があったので安心した。7時30分
からの受付の列に並ぼうとすると、前に大王ジャージを着た渡邉安氏を発
見。列から抜けてこちらに挨拶に来てくださったので、4名で後ろに並び直す。
もうすぐ受付というところで原町スタートの栗原氏から電話をいただき、
平松氏、鎌田氏、事務局と4名でスタートとの連絡を受ける。どこですれ違
えるのか楽しみだ。

8時30分、曇り空の下、第1組(15名)として大王4名はスタートした。集団の
後方につけたが先頭のペースの速いこと。サイクリングロードを抜けて一般
道へ入ったら、28Km/h平均で走っているのに5分もしないうちに視界から消
え、大王4名とその他数名で先を進む。 第1CPを過ぎて阿武隈川堤防を走
行する時点で私がグループの先頭を走っていた。「さっきと同じペースでな
ければまずいかな」ということで28〜30Km/hを維持すが、私にとっては最
高巡航速度なのできつい。阿武隈川から一般道へ出て、最初のセブンイレ
ブンでトイレ休憩+補給食の調達。

パンを食べながらストレッチをしていると、一人で走ってきたフルコースの参
加者が道に迷った様子できょろきょろしている。首から上は暇なのでじーっ
と見ていたら、こちらに来て「コースはどっちですか?」と聞かれたので
「あっちです」と答える。「ありがとうございます。あっ、いつもホームページを
見てます(ペコっとお辞儀)。」と言われ、「えっ!、あっ・・・そーですか、ども
(ペコっとお辞儀)」と返すのが精一杯。やはり大王は有名なんだと改めて
認識し、「みっともない走りはできない。真の大王メンバーとなるため、今日
でへっぽこ卒業だ」と秘かに誓う。

その後しばらくすると、ちらほらと原町スタート組みとすれ違い始める。そして、
ついに向こうから見覚えのある赤基調のジャージがやって来た。大王だ。
「おお〜い!」と手を振る。小屋谷氏に確認すると栗原氏らしい。次に鎌田
氏の元気一杯な笑顔につられるように、こちらも大声で挨拶。その直後、
DHバーを使い空気抵抗を減らそうと身体を小さくしているでかい人(ややこし
くてすみません)がやって来た。小屋谷氏の「平本さんだ!」の声に続き
「こんにちは〜」と手を振ると、「うぉ〜い!」と手を挙げてすれ違っていった。

諸先輩と挨拶を交わし”ナマ事務局”にもお会いでき、俄然元気がでる。
第2CPでは休憩中の平松氏と原町、名取の情報交換。原町側は晴れてい
るようだ。ここまで自分としては目一杯のペースで走っているが、誰からも
「早いよ」という苦情は来ない。つまり、皆さんまだ余裕があるということ。
小屋谷氏は当然だが、普段神奈川の山岳地を拠点に練習している渡邉安
氏や平地が少ない(前夜祭で聞いた)呉に住んでいる大西氏にとっても、
この海沿いのほとんど平らな道はかなり楽なルートのようだ。

火力発電所を抜けて松川浦に入ると晴天になり、太平洋が一望できるように
なった。海からの風が強いが、走行に影響はない。しかし、「良い景色を見な
がら楽しく走る」はずが、ここまでの走りは私にとってオーバーペース。景色
を見る余裕などない。「へっぽこ卒業」を目指すにはどうもまずいだろうという
ことで、左に広がる太平洋を眺めながら「綺麗だなぁ」と口ずさんでみるが、
25Km/h台にペースが落ちたので慌ててペダルを踏む。

前方に松川浦大橋が見えてきた。本日最初の"坂らしい坂"である。フロント
はインナーに落としたが、リアは数段余裕を持って登りきれた。そして、お待
ちかねの下り坂から松川浦の直線路。今度は余裕で「綺麗だなぁ」と太平洋
を眺めていたら、波しぶきが眼鏡(バイク用ではなくて普通の近眼用)にかか
り、太陽の反射で左上に虹が見えるようになってしまった。トホホである。

後ろでも波しぶきがどうとか言っているが、聞きなれない声だ。チラッと振り向
くと知らないジャージの人たちがべったり後ろについている。「誰?」と思うが
ガバっと振り向いて確認する度胸のない私は、ステムに取り付けたバックから
デジカメを静かに取り出して後方を撮影。恐る恐るモニターを覘くと、なんと
10人ぐらいの人たちが写っている。小さいモニターでは大王の3名がどこに
いるかわからないが、どうも真後ろの数人は違うようだ。

「何故へっぽこ初心者に引かせる!」と一瞬パニクッた後、メータを見ると
30Km/h前後を指している。「ペースを維持しなくちゃ」とペダルを踏んだ。こ
こまでで一番真面目に踏んだのは間違いない。「へっぽこ卒業=先頭ぐらい
引けなきゃ」という公式しか思い浮かばないあたり、へっぽこ全開である。
しかし、5分もしたら「もうダメ」となり、「抜きたきゃ抜いて」という気持ちにな
る。ペースを落とすとスーっと1台が前に出てきた。渡邉安氏だ。ここから
は車間をとって、渡邉安氏のペースに任せる。折り返し前最後のCPでは
大王旗を発見したので、休憩中の人に写真を撮ってもらう。ポスターにで
きるかな?

折り返し前というのに、前半の(私にとっての)ハイペースと松川浦での勘
違いがたたり、脚が廻らなくなってきた。あとで皆さんに聞くと「途中の坂が
ほどよいアクセント」ということであったが、私には激坂に見えてきた。34x25
が最も軽いギア比で、通勤路ではもっときつい坂でも使わないギアなのに、
ここからは頻繁に使用することになる。そして、更に私の脚を引っ張ったの
はステムに付けたバック。これは使わなくなった銀塩カメラのケースをベル
クロでくくりつけたもので、自分ではアイデア賞と思っていたが、サイスポの
ロングライド強化書にあった"踏まないダンシング"をすると膝が直撃し、が
に股でないとペダルが踏めない。「シャッ、シャッ」と登るはずが、「カッ・コン、
カッ・コン」。我ながら、あまりの情けなさに大王ベストを脱いで一人旅をした
くなった。

どうにか折り返し地点(約90キロ地点)に到着してストレッチをしていると、
大西氏が「ほとんど坂がないから楽(笑顔)」と話している。「そうですか」と
は言ったが、笑顔だった自信はない。小屋谷氏は涼しい顔をしてパンを食べ
ながら周りで休憩している人たちのバイクなどを眺めているし、渡邉安氏も
まだまだ余裕の笑顔である。無口なままパンを食べ、ストレッチを繰り返す
だけの私。ところが、復路を走り出すと思いのほか休憩で回復しているこ
とに気付き、残り70キロを頑張る気力が湧いてきた。やはり適度な休憩とス
トレッチは重要であると実感。とはいっても、渡邉安氏についていくのが精
一杯なのに変わりはない。

車間に気をつけラインをずらして前方が見える位置を選び、必死でついてい
く。登りでは50メートル以上離されるが、下りでゆっくり走り待っていてくれる
ので、小声で「ありがとう」を繰り返す。途中原町スタートの大王諸先輩と再
度のエール交換をすると、その度に少し元気を取り戻すのだから不思議だ。
阿武隈川の堤防を見たときには「帰ってきた」とホッとした。その後の10数
キロは脚が軽く感じられ、サイクリングロードに入ると「もうすぐ終わりだ」と
感慨にふけったりするのだから単純である。

名取CSCへは渡邉安氏が先頭でガッツポーズのゴールをし、続いて私が
「ふぃ〜」というため息とともにゴール。 小屋谷氏、大西氏も直後にゴー
ルということで、4名は同タイムになったはずである(現在完走証の郵送待
ち)。

復路の走りをあまり報告できないのは疲れていて周りに気を配る余裕がな
かったからで、皆さんとの会話も極端に減っていたと思う。今回の完走は
渡邉安氏のペースに引っ張られたものであるのは明らかだし、後ろから経
験豊富な小屋谷氏と余裕たっぷりの大西氏がガードしてくれているという安
心感にも相当助けられた。

さらに、原町スタートの先輩方との合計8回のエール交換で元気を分けても
らい、頑張ることができた。途中、道を探していて信号無視しかけたりもした
が、今回は初のセンチュリーラン & 初めての距離。大王メンバーの一員
として完走できたことが何より嬉しい。

一方、ロードバイクに乗り出して2ヶ月半という未熟者なので反省点は多々
あるが、もう少し景色、会話、そして走ることを楽しむ余力が必要と感じた。
次は9月の秋田センチュリーに参加予定。他に大王メンバーが参加する可
能性は低いであろうから、一人きりでも完走できるようにひっそりと東北練
習会を続けて行きたい。

皆さんと完走を喜び合い、渡邉安氏と別れ、小屋谷氏、大西氏と仙台へ向
かう帰り道。どうも車(軽のマニュアル)の運転がおかしい。エンストこそしな
いが、スタート時の半クラッチで高回転まで引っ張ったり、ギアがちゃんと入
らず「ギャー」なんて音を立てたりしている。ウィンカーの操作やハンドルを回
すのも億劫だ。「疲れているんだなぁ」と考えていて、左折箇所の目印にして
いるラーメン屋の看板を見た途端「ぐ・ぐ・ぐぅ〜」と鳴るお腹で気がついた。
「これってハンガーノック!?」。たまらず信号待ちでウィンドベストの背中から
余った羊羹を取り出して口に放り込むと、途端に胃から湧き上がる満足感。
それでもその日は寝るまでヘロヘロのままでしたが・・・。
へっぽこ卒業は、まだ先のようです。

走行距離 162.18Km
走行時間 6時間36分23秒
平均速度 24.6Km/h
最高速度 52.4Km/h

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佐渡ロングライド210km、忘れ物を取りに ■--- 花積 三千人(会員No.89)

昨年は最終チェックポイントで無念のタイムオーバー。完走を期しての再チャ
レンジ。昨年の反省を込めて自らに課した佐渡完走4か条

1.写真は撮らない、なるべく。
2.エードステーションでまったりしない。
3.大会案内を良く読む、そして忘れず。
4.完走出来る脚になる。

考えてみればこれらはセンチュリーランを走る為の当たり前の事で、いまさら
箇条書きにするような事ではなく、基本を大事に、という教えに他ならない。
当日佐渡一周のAコースのエントリーは1569名で、スタート地点はごった返
してした。まず、スタート前に“大”を済ます。このところ週末は天気の崩れ
ていた関東、佐渡にも雨を覚悟して臨んだが、行ってみれば前日からピー
カンいい天気。

号砲一発、古いねどうも、「行ってらっしゃい」に送られてスタート。青空に映
える日本海は美しい。奇岩の多い海岸線を、シャッターを押したがる右手をブ
ラケットに貼り付けて次のASまで止まらずに走る。Z坂もロー一枚を残して
のぼり切る。こんなに廻せて後半大丈夫かと思ってしまう、むしろ心配にな
る調子の良さ。

中間の両津を昨年より1時間も早く通過。ここでは通過チェックの後おにぎ
り弁当が出た。でも、まったりせずに後半のバテを予想して早々に出る。
信号が全コースで5つ位しかないので、止まろうと思わなければずーーっと
走り続けられるので嬉しくもキツクもある。後半の小佐渡周回の方がアップ
ダウン多く、パワーを吸い取られる。むしろメインののぼりは160kmの小木
ASの後にある。

最終CPの素浜へ行くのに海岸から丘をひとつ越えなければならない。勾配
はだんだんきつくなり最後は10%を超える急斜面になる。それを越えると小
さな菜の花畑がある。昨年はCPの閉鎖時間に追われて写真を撮れなかっ
たが、今年はここではゆっくりと写真を撮る。霞む大佐渡、青い日本海をバッ
クに黄色の菜の花のコントラストが美しい。昨年の忘れ物をひとつ拾って満
足。

最終CPの素浜の後に最後の激坂が残っていた。波打ち際から一気に138m
のぼる。その後、佐渡一周線の45号に入って少しのぼって今日ののぼり
は打ち止め。あと15km、3時間あるので、もう一人ウイニングラン状態。とこ
ろがここへきての向い風、のぼりは終わっても最後まで楽をさせてくれない。

16:37、「ハナズミミチトさん、お帰りなさーい。」のコールを受けてのゴール。
ヤッタネ。翌朝、曇り空の下おけさ丸は次第に霞んでいく島に見送られる。
あの辺を走ったのか、と思いつつながめ、改めて完走の嬉しさと人のちっ
ぽけさを感じた。昨年フェリー乗り場で「来年は晴れるョ。」と言っていたおじ
さんを思い出した。

島内での動きの自由度を確保するために今回はマイカー(軽)で佐渡に渡り
ました。参考までにそれらの出費額を。

1 佐渡ロングライド参加費(Aコース)                7,000円
2 両津―新潟 航路(軽航送料+ドライバー2等運賃)     27,690円
3、宿 5/17小木の民宿
  (佐和田から30km、他にとれなかったので、朝食のみ)    5,000円
    5/18両津の旅館(夕食のみ)                  6,300円
4、食費 5/1昼
  (前日受付会場傍の佐和田本町通りでフリマが開催されており、
   食べ物屋も出ている中で、すしパック)              600円
  夕(コンビニでパンとコーヒー)                    425円


5、受付会場にて アンカーホイールバック2枚            6,000円
         パールのドライアンダー               4,500円


6、土産代                                8,590円
7、車  高速(新潟西−阿見東 往復)              12,700円
     ガソリン                             8,460円
                              合計     87,265円

こうやって数字に出してみると、完走証一枚のためにイヤー金使ってる
なー、と改めて思いました。感謝、感謝。

1500名を超える参加者がいると、流石210kmのコースでも前後に誰もいなく
なることはなかった。一人で走るひと、数人のグループで走るひと、そして
いわゆるトレインで駆け抜けていく人達。トレインは、その多くが同じジャー
ジを身にまとって通り過ぎていった。もし、その中に大王ジャージが混じって
いたら?原則の第何条が云々と言うより、その解釈がどうだこうだと言う前
に、総論としての大王の有様として、「それは、違うだろ。」と思う。

トレインで走る楽しさもあるでしょう、その中で育まれる友情もあるでしょう、
もちろん達成感もあるでしょう、でも、大王が自転車に乗って求めるものは別
の所にあるのではないでしょうか?たかが趣味です、所詮は遊びです。だか
らこそ妥協出来ない、容認できない事はある訳で。

私はこう理解しています、大王の基本理念は自分自身で成し遂げた完走を
大事にしようよ、と言うことであると。速い人も、制限時間を目一杯使って完
走した人も、等しく勝者であり、アスリートであると。

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■ 謹告 いつも心に大王を ■---------------------- 大王事務局

なぜ、大王7原則があるのか

十年一昔というので、今から二昔前のころ。ときはバブルに向かって明る
い日本経済バンザ〜イ期。やがてはエンパイヤステートビル買うか?という
くらいの時期だから、自転車界にも少々のおこぼれがある明るい時代。いろい
ろなイベントが始まった。一つに様々なロードレースの大会。ダートを思い切
り突き進むMTBの普及に合わせ、野山を駆け巡るイベント。そして、JCA傘
下の各地サイクリング協会に代わって、地元新聞社や商工会議所、町村役
場等々が観光振興町おこしとして、長距離サイクリング大会を手がけ始めた。

当時は、各地主催者は、本当は派手で目立つ「ロードレース」をやりたかった。
地元に客を呼び、マスメディアに取り上げてもらい、地元経済を潤わせたかっ
た。でも、いきなりレースは始められない。警察に相談しても「へ?」とかなる
し、競技連盟も「手が回らない」。そこで、イベント名だけは「ツールド○○」
てなことで、とりあえずサイクリング大会を始める主催者が多かった。

そのころは、ちょうど自転車にも世代交代?が起き、ランドナーが衰退して、
ロードレーサーが一般化してきた。それまでのレーサーは、競技機材として
神格化されたような存在で、取り扱いも微妙。軽いものの弱いホイール、パ
ンクしやすいが走りは絶妙、糊でベトベトになりながら嵌めるチューブラータイ
ヤ、トーストラップで固定するペダル、カンでレバーを動かし変速するダブル
レバー式変速機と、かなり慣れを要する代物だった。

それがどんなものかは、サイクルスポーツ誌3月号の付録「日直商会、ヨー
ロピアンプレミアムブランドブック」の3ページを参照。昭和62年当時の実業団
チームの写真がある。被写体の森幸春氏乗る自転車は、まさに上記の状態。

が、技術革新は素晴らしい。すなわち、ビンディングペダルやインデックス変
速機、高性能クリンチャータイヤ、軽量でカッコいいヘルメットなどが続々登
場。競技者の用具から、舗装路を長く走る為の一般サイクリスト向の機材に
変化を遂げた。

このように、幸運にも、行事の機運が高まり、機材が改良され、いわばソフト
とハードが同時期に整備された。これにより、あちこちにロングライド大会が
勃興し、それに参加する人が現れ始めた、と考える。ただし、当初は、隊列
の先頭で激しい競り合いが起きたり、時間調整しようとする主催者の制止を
振り切ってチェックポイントを突破し、1番を狙う者が続出。参加者の意識、
「舗装路のイベント=全てロードレース」の呪縛を解くのが大変だったようだ。

当時、事務局は、「レースじゃない、でも、たらたらツーリングでもない、本格
的に走りに取り組める新しい『何か』。」を探していた。それが、当時盛り上
がってきたロングライドだったのである。「これなら思い切り、本気になって
取り組める!」と挑戦を始めた。ツールドのと第一回目に出たり、センチュ
リーラン十勝大会に出たりして、確信を深めた。

そのころはロングライドという遊びが、ジャンルとしてまったく確立しておら
ず、走り方など手探り状態。唯一参考にしたのは、沖コースケ氏(今でも兵
庫でショップを経営されている)が雑誌に寄稿した、ロングライドの走り方の
記事。コピーして、全文を記憶するくらい読み込んだ。そこで分かったのは、
頼るものは自分一人、いかにして目的地まで効率的に走り、ゴールするか。
疲れにくい機材、体力の消耗をコントロールしながら走る技術を身につける。
要は、それまでの短距離の素人ロードレースで勝つ方法とはまったく違
う方法論で臨まねば、長距離完走の栄冠がえられない。という事実である。

そして、センチュリーランを走る会という組織を立ち上げるなら、考えをまとめ
て、世に問い、賛同者に集まってもらおう。そう思い、自分なりに工夫研究し
たり、創設当時の大王メンバーの主張考察を取り入れ、「こう走ることがセン
チュリーライドの望ましい走り方だろう。」をまとめたのが、大王7原則である。

特に、下敷きにしたのは、主催者さんのナマの声や各地大会開催要項に共
通に掲載されている注意点。
「ゴミをポイポイ捨てるな、160kmにわたってゴミを集めて回るのは困難」
「160kmにわたって誘導立哨を立てるのは困難。地図を見て予習し、自分
でコースを走ってほしい」
「団子になって競り合いながら走ると警察に注意され、次年度以降開催不能
になる。間隔を空けて走ってくれ」
「参加は『個人単位』で募集している。『チーム単位』ではない。だから、
個々人のペースでバラけて走ってくれ。」等々

ロードレースにないこれらの注意点を心に刻んで走る。それが諸イベントに
かなり共通するならば、練習のときから普遍的な原則として意識するように
しよう。よく言うでしょ、「練習でできないことは、本番でもできない」って。
それで、「原則である、よって、みんなこれを普段から意識してほしい」と
打ち出したのだ。

大王7原則「その2 追走禁止」を定めたココロ

正直言って、事務局も初めは、信号無視はするわ、コバンザメ走法やトレ
イン先頭交代走法もしていた。ようは、昔から当たり前とされてきた「ロード
レースの街道練習」方法で、自転車の走りを覚えたからである。
おかしいとか、いけないとか、ほとんど意識がなかった。

今はどうか。脚力の衰えで、前を走る速度が同じ人を抜くに抜けず、コバン
ザメ的追走になることもある。信号だって、青で行けるかと思ったらスピー
ドが足りず、交差点の真ん中で黄色なって、ヤバイ脱出!ってこともある。
とても人を批判できたものではない。お恥ずかしい。

さて、信号無視については、元会員で友人でもある菅さんから、「スポーツ
はルールのもとに行われる。どの大会要項にも交通ルール厳守と書いて
ある。だから、センチュリーライドではそれがルール。ところが、信号無視と
か、そのルールを意識的に破って走るのでは、スポーツとしてのロングライド
が成立しない。」さらに、「センチュリーライドの普及発展を標榜する会として、
自殺行為である。」との強い叱責を受けた。なるほど〜、と深く反省し、
大王七原則に入れた次第。

追走禁止にしてもそう。チームプレーで展開する本格的ロードレースでは、
大集団で、あるいは脚の合った者同士で、前走者をピタッと追走する。
加えて適度なタイミングで先頭交代し、後続をふるい落とす。これがが「効
率的で素晴らしい走り」と刷り込まれていた。だから、素人ロードレーサー
だった私もそれが至高の走りと信じて疑わなかった。

そうやって、センチュリーライドで前走者を追走したり、自分よりちょっと速い
集団に混ぜてもらって、いつもより速いタイムで走ったりして、天狗になって
もみた。が、どうにも違和感がある。それは、「これは、俺の実力じゃない。
同じ大会に出て独走で完走ときに比べて、疲れ方が少ないし、精神的にも
自分でルートを探すでもなくペースを作るでもなく、楽。そう、それぞれ2割
くらい、楽。」という感じである。

そこで、「待てよ」、と思った。「2割楽なら、俺って、160km完走とか自慢し
ているけれど、120kmしか走ってないのと一緒じゃん。ええ〜、いいのか
それで。」センチュリーライドは人と競わない、大人の自転車大冒険。そう
あちこちで主張してきたけど、言っていることが純度100パーセントではな
い。なんだか卑怯者のように思えてきた。「ロードレースで勝つ。そういう
前提で覚えた走りじゃ、ダメなんだ。」

では、どうする。「前を引いてくれた人たち、一緒にローテーションした人たち
からもらったパワーを差し引いた、俺の本当の力は、どうなんだろう。」「仕
事は組織でする。だから、なかなか自分の裸の力は分からない。でも余暇の
場では違うぞ。オマエは、自分の中に眠る力がどれくらいか、それを証明した
くて、センチュリーライドの場に来ているんじゃないのか?」こういう思いがムク
ムクと強くなった。

いくつかの大会要項に集団走行はダメと書いてある、それ以上に、仕事場
とは違う自分をさらけ出し、怠けゴゴロある自分と対峙し、自分の本当の力を
知る。そのためには、「そうか、独走だ!」自分の走りを自分でコントロール
し、自分に挑戦する。それが大事だと思い至った。そこで、これを大王7原
則に入れた次第である。

大王7原則はどこまで会員を拘束するか

日本国憲法じゃないんだから、拘束力はないも同然。それに皆さん、大人
なんだから、言わなくても分かるでしょ。入会するとき、これを尊重すると意
思表示したでしょ。そういうことで、小言を言いたい事態も見聞きするが、
スルーしている。外部からも「大王会員のこういう人物が、こういう走りをして
いる。実にけしからん。」という声が届く。これも、過去、余りに酷いと思った
1回だけ、注意喚起したにすぎない。

それに、「原則が窮屈でしょうがない」と感じた人は、翌年の会員更新をしな
いで、静かにスッと会から脱退できる。そういう仕組みも整えた。大王7原則
があってもなくても、気にしなくても、もっといえば大王会員でなくとも自転車
は走るしね。

もはや、大王は事務局個人の手を離れ、皆さんの公共物になった。だから、
まず、会を構成する会員諸氏が「俺は原則を承知した。では、原則とはこう
いうことで、それに則った走りができているか。さらに、納得して大王に参加
しているか。」を常に自問自答していただきたい。

出た答えには、幅がある。それも承知している。しかし、それは、良識派の
会員諸氏が正しい方向へ導いてくださるだろう。もはや事務局が独断でコン
トロールすることなどできない。事務局は、生活指導の教師でもなければ、
憲兵でもない。個々の会員を査問しない。イヤでも理解しろと拘束しない。
原則に納得いかず会を離れる人を追わない。多くの人が考え、生み出した、
原則が支持され、浸透するように努めるだけだ。

事務局個人としては、練習は効果を上げるものならば、何でもよいと思う。
こいつは効果がある。そう納得して走らないと時間の無駄だから。

でも、事務局個人は練習でもトレインはしない。したくない。本番のイベント
でそういう走りはしないから。地点間は自由走行として、各人が出しうる力
で思い切り走り、風を切り裂く高速独走力を高めるべきだ。言い訳を仕舞い
込んで、限界の力で独走する。これはまた、実際の大会で良く出くわす
「向かい風」対策にもなる。独走で風と戦っておけば、向かい風も日常経
験する一つとなり、苦手意識を持たずに済む。
(注:初心者がいる場合は、安全考えて団子3兄弟で走ります)

また、ばらけることで、ルートを探る感覚が鋭敏になる。景色を無意識にも観
察し、周囲の地形から、そろそろ曲がる地点じゃないか?おお、さっきの地
点から5kmくらい来た、そろそろだと、予習した地図上のコースと実際の現地
が結びつく訓練になる。これ、本当で、ふだんから「コースは自分で探るん
だ」と意識付けして走ると、初めての大会でも不安なく、かなりの確度で
正しいコースから外れなくなります。ウソじゃありません。反対に、「誰かに
付いていけばいいや」という姿勢の人は、なぜかいつも道に迷っている。
赤点大王だった私が、この歳になって予習の重要性を説くとは、笑止千万
ですが(わははは)。

7原則は、長年、数多くのロングライドの現場を見て走って来た経験から、
必ずや心に留めてほしい内容だ。たった、7つ。それも、シンプルにまとめた。
そんなに難しいことだろうか?と思う。たとえば、独走したら走りの体験を共
有できない問題。それだからこそ、ジャージを誂え、ノボリを建て、ステッカー
を作り、親方ボランティアをお願いし、茶屋を出す。個人情報保護の観点から
名簿もどうかと思うが、発行し続ける。ゴールしても、勝手にそそくさと帰らな
いで、ゴール地点で他の会員の到着を待ち、完走を喜び合う。前夜祭や後
夜祭を行う。皆さん、これを忘れていないか。トレインで走らなくても、会話が
弾む工夫を積み重ねてきた。これを思い出して、次の機会には、ぜひとも交
流につなげていただきたい。

ただし、事務局はひとこと言いたい。この原則を守らないで、みんなが好き
勝手に走ったら、会に集まる必要はないし、センチュリーライドを初めとした
ロングライドの大会は参加者のマナーの問題から早晩消滅する。北極の氷
が溶けるより速くそうなる。我々の集う機会や貴重な遊び場がなくなったらど
うするんだ?

大王通信で表明された考えには、大王通信で対案を

秦氏は立派だ。自分の考えをきちんと大王通信に表明した。国内外でロング
ライドに強い関心を持つ、500人近い読者がいる大王通信に実名で投稿した。
勇気が要る。大王通信に出た内容は、大王通信で返していただきたい。
ただし、批判に終始する内容は掲載しない。物事の批判は100人が100人で
きる。でも、それで何が生まれるのか? 物事の解決につながる対案のある、
冷静で建設的な内容を示してほしい。それが事務局のお願いだ。
なお、この話題は、次号でいったん終結するので、あしからずご了承を。

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■ 第1回ニューカレドニアセンチュリーツーリング■- 花積三千人(会員No.89)

「第1回ニューカレドニアセンチュリーツーリング」開催案内書を見て、ニューカ
レドニアがどこにあるのか、よりも「第1回」に目が行ってしまった。開催時期
は3月中旬、いつもなら年度末で休みなど取りようもない時期であるが、今
年度は事業の履行期限が皆2月末から3月初めになった、と言うことはこい
つらを片付けちまえば休める。

時は流れて、出発前日になってもこのツーリングの詳細がはっきりしない。
コースは160kmと80km、回収車が付くこと、補給もあるらしい、でもスタート
が何処なのか?ゴールがスタートと違う場所なのでゴール後はどうなるの
か?も解らずヌーメア直行のエアバスA330は成田を離陸した。

そして、飛行機からターミナルビルまで歩いて2分の小ぢんまりとしたヌーメ
ア国際空港について初めて詳細がわかった。このツーリングは、笠間や銚子
のような、いわゆるセンチュリーランではなく、日本で言えばショップが主催す
るツーリングの類であることが。しかし、そのコースを聞いて驚く。ニューカレ
ドニアの南端にあるヌーメアがスタート。ここから海沿いに東へ、モンドール
からドール山を3/4周してから北側のヤテ湖へ向かう。そしてモンドールへ戻
り、ドール山をもう一周しての160km。ドール山を周回する間に低いが峠を越
え、ヤテ湖へ行くにはさらに3連続の峠を越える。往復なので6峠を越えなけ
ればならない。このコース地元のサイクリストでも1日では走らないハードな
コースらしい。アリさん大王に付いていけるか?

当日は、地元のサイクリングクラブの人が一緒に走り、サポートカーも自転車
を運ぶトレーラ、大型バス、給水補給担当車を含めて4台が同行する。ゴー
ル後はヌーメアまで自転車と人を運んでくれる。

3月17日ホテルのある岬の先端、アンスバタビーチの駐車場がスタート。季
節の変わり目であるこの時期には、北東の風が一日中吹いている。時折、
日本なら注意報が出るくらいの風が吹き付ける。椰子の葉は全部風下を向
いている。

日本からの参加者が16名、地元のサイクリングクラブチームから6名、4台の
サポートカーというツーリングにしては豪勢なサポート隊を率いてのスタート
は7時半。天候は晴れ、雲量は3〜4割、風は向い風、勿論右側通行で走る。
ヌーメアからまずモンドールに向かう。市街地を北東へ、市街地と言っても確
かに立ち並ぶ家は多く、交通量も多いが、ビルが林立している訳ではない
ので日本の地方都市より開放的で、ごみごみとした狭さはない。

道路には、さすが本国がツール・ド・フランスを開催する国であり、自転車の
歴史が永いせいであろう途切れ途切れではあるが自転車レーンがあり、何
より自転車は道路を走るものと車に認知されているので、東洋の島国のよう
に幅寄せされたり、クラクションを鳴らされたりは一切なかった。追い越す時
は自転車と十分な間を開けて行き、時に中央線をはみ出るが、対向車も
ちゃんとそれを避けている。まさに自転車天国に一番近い島かも知れない。

走る格好は、日本の夏のスタイルでOK。思ったより湿気はあるが、暑くも寒
くもない。途中休憩をとってモンドールに9:45着。今日手伝ってくれるクラブ
の方々の紹介があった。その内の一人は若かりし頃ワールドカップのピスト
のチャンピオンであった。そして、その脚力はヤテ湖往復の峠越えで遺憾な
く発揮されるのであった。

モンドールでは、ヌーメアから28kmしか来ていないが、もう人家はまばらで行
きかう人も車も少ない。ここからドール山を3/4周して、北のヤテ湖に向かう。
幹線道路からヤテ湖への道に折れると、工事中のせいもあるがとたんに路
面が荒れてきた。そして、確実にのぼっている。勾配はそれ程ではないが、
ずーーーっとのぼる。

このニューカレドニアは世界第4位のニッケルの生産国である。そしてこの
ヤテ湖へ向かう道路はそのニッケル鉱石を運ぶトラック用に作られた道であ
る。そのせいか車の数はがくんと減り、すれ違うのはトラックばかりである。
高度があがるにつれて視界がひらけてくる。道路以外の地肌は赤土に覆わ
れ、南回帰線の北側に位置する割りには、植物の密度は低く、低い草とま
ばらな樹木が続く山々が連なる独特の景色が広がる。

峠のピークでは、サポートの人が「このピークを越えればあとは下りだ、ガン
バレ!」とフランス語で叫んでいる、たぶん。峠を越えてヤテ湖が見えると、そ
の景色はまた一変する。湖畔へと延びる一本道が草原を真っ直ぐに下り、
その先の丘を越えて緩やかなカーブを描いている。見える限りの視界の中
に人工物はこの道だけ。さえぎるもののなくなった平地では再びあの風に
向かうことになる。

約80km走ったヤテ湖のほとりの空き地で昼食。フランスパンのサンドイッチ、
トイレは草原。ここまでで4名がバスの人、私も途中で脚の前後の筋肉が攣
り、座るに座れず、動くに動けず一時立ち尽くしていた。いつでもバスに乗ろ
うと思っていたが、幸い?ここまでバスに会わなかった、でも、この先で折
り返すので、あの峠をまた越えるのはもう無理と思っていた。

食事を終えて、折り返すと追い風になる。そうなると不思議なもので1つは
峠を越えるかという気になる。一列だった隊列ものぼりになるとバラけてくる。
私を含めた4人がひーコラ言いながらえっちらおっちらのぼっていると、あの
元チャンピオンが何か言いながらぐいっと腰を押す、えっと言う間もなく加速
する。こうして他の3人も交互に押す。何というパワー!!! もうひとつ、
もう一つと越えて結局最後の峠を越えてしまい、その後は、目くるめくダウ
ンヒル。こんなにもよくものぼったもんだと自分を褒めつつの
気持ちイィーー!!ひと時。

陽が傾く16:58モンドールに着いた。本当はドール山をもう一周しての160
kmであるが、この国では日没後自転車は走れないらしい。従って、ここが
今回のゴールとなった。走行距離128km。チャリをトレーラーに積み込み、
人はバスでヌーメアのホテルへ向かう。バスの中で、今日のきつさと、多
少のケツ押されはあったものの走りきった充足感に包まれる至福のひと時。

余談ではあるが、ここはフランス領なので、プジョー、シトロエン、ルノー
仏車が当たり前に走っているが、それらの中に日本ではまず見られないバ
ンやトラックや特装車といった働く車達を沢山見られたのは楽しかった。そ
んな景色の一部である車達が国によって違うのも、またいとをかしきかな。

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■ 石見グランドフォンド2008(通称:石見ライド) ■----小屋谷 明彦(72)

3回目を迎えるこの大会は、今回より大会名称を上記に変更し5月10日・
11日の開催となった。主催はNPO法人サイクリストビューでこの改称は同
じ主催者で行う9月の出雲センチュリーランとの違いを出す狙いのものだ。

大王の参加は茨城の平松氏と私、初日、終日雨と低温の中で改めて自然
を相手にするスポーツの厳しさと悪条件の中での人間力の大切さをまざまざ
と感じる貴重な経験をした。詳細については平松氏の報告を待つことにします。

2日目のゴールで主催者の森脇代表が自らゴールする人にスープとねぎら
いの言葉を一緒に渡されていたが印象的でした。私の大王ジャージを見て
「大会の関係する各市町村などに挨拶する時にファンライド誌に載っていた
大王さん紹介の大会記事を持参し使わせてもらい重宝しました。事務局、
会員のみなさんによろしく」との言葉をお預かりしたことを報告の最後とします。


石見グランフォンド■------------------- 平松 利典(会員No.106) 

5月10,11日に開催の石見グランフォンドに小屋谷氏と参加して来ました。
今年から、石見ライドを名称変更してより差別化を図る為、グランフォンドに
なったようで、雨、低温と相まって大変過酷な大会となりました。真偽の程
は不明ですが巷では、伝説の大会になったとの噂です

参加のきっかけは、2月の総会で連続出場されている小屋谷氏に大会の様
子等を質問したところ、一緒に行きませんか?で決まり。新幹線で輪行し、
広島駅近くのホテルで前泊(4,500円)広島焼きのご接待を受け、明日の打
ち合わせで就寝。

4時半、迎えの車でスタート会場の海洋館「アクアス」へ、雨は既に降ってお
り気温表示も13℃前後、嫌な予感もするが「アウトドアに雨はつき物です
ね」等言いながら、おにぎりを食べる。1時間30分で到着、雨は止んでいる。
受付を済ませ、ブリーフィング中に雨降り出す。当日のスタイルは、七分丈パ
ンツ、半袖メッシュインナー、半袖ジャージ、アームカバー、パールのレイン
ウェアーにシューズカバーを付け万全と思ったが!!

第一日

7時30分より、5秒間隔で一人ずつスタート、時間に余裕を持つ為早目にス
タートする。第一CP迄は34km、590mのピークも順調にこなしCPへ、サイ
ンボードを見ても少ない。皆、ラストの三瓶山へ足を残す作戦のようである。
スナック菓子と水でスタートするも、直ぐに一回目のコースミス(約14km)雨
の影響で矢印が判り辛く、旗も巻きつき、私以外にも数名いました。

第二CPの瑞穂迄は48km、この間に5つのピークを越える最難関区間。
スタートから降り続く雨と低温で、上っていても汗をかかず、下りでは体温を
奪われ、初めて下り坂が嫌になる。温度表示も8〜9度を示している。人家
も無く、聞こえるのは寒さに震えるカエルの鳴き声。声援には寂しい。途中
には県警のパトも出没。CP直前には手足に痺れが来る。低体温症か?こ
こで病院送りでは「山ノ神」の逆鱗に触れる。やっとCPに辿り着く。既に、
小屋谷氏は到着しておりコースミスで待たせてしまった。この地点で、163
名の出走者の内、50名の大量リタイア発生。主催者は大混乱になった様
である。

サインボードを見ると、象形文字と見間違うようなサインが並んでいる。寒
くて手が震え、小学生以下の書きなぐりである。小屋谷氏も短パン姿なの
で寒いらしく、作戦会議の結果ラーメンで暖をとる事に決定、唐辛子(カプサ
イシン)の相乗効果で少し息を吹き返す。スタート直後に洋品店があり、こ
こで化繊入りグンゼの長袖アンダー(二枚入り)を購入体格が同じ位なの
で便利である、小屋谷氏はカッパも新調、私はカッパのズボンも追加、徐々
に体温も戻りやっと最後まで行ける勇気が湧いて来た。

第3CPの大和迄は36kmは暖房作戦が功を奏し順調に来た。ここは、食事
タイムになっており摂らずにチェックだけで通過すれば、三瓶山のアタック足
切りには間に合うが、明日もあるので無理は止めましょうでゆっくり食事。
第4CPの浜原の情報では、三瓶山の頂上は4℃体感温度は0℃以下との
事、雪も舞った様である。上った人の話では、上らず正解と言われた。
アタック者40名(昨年の半分以下)だそうです。
 
三瓶山を諦めた筈の我々二人組みは、写真を撮る余裕も出来10℃の温度
表示をバックに記念撮影。旗を見て進んだら再びコースミス三瓶山の方に
コースをとっていた。道路標示に驚き引き返す(2km)コース判れば後は大
田に一目散で初日のゴール。一日中雨の御接待、豚汁のもてなしを受けて、
ショートコースの完走証を頂く。

小屋谷氏手配の大田スカイホテルで入浴後、近くの小料理屋「三平」でイカ
刺し、おでん、ニラ玉炒め等で悪夢の一日を振り返る。疲れのせいか余りア
ルコールも進まずお開き。

初日の走行距離:166km(16kmミスコースあり)
     実走時間:8h15分
     所要時間:9h50分
     完走者:113名(リタイア50名)

第二日

晴れてはいるが、波浪警報のせいか風が冷たい。短パン、半袖ジャージ、
ベスト、アームカバーの予定に薄手のロングタイツを追加する。昨日で少しビ
ビリ気味である。スタート前に取材中のカメラマンにカメラを向けると、「ロング
ライドマガジン」の記者と判明、逆取材を受ける。私を含め数名自転車入りで
写真を撮っていたのでどうなりますか?

ブリーフィングで、今年は警察の指示で「石見銀山」遺跡は迂回せよとの事。
街並みを楽しみに参加した私はガッカリである。取り敢えず昨日同様早目に
スタートをするも、第1CPの川本までこれ見よがしに石見銀山の看板が嫌
に目につく。年寄りのヒガミじゃろか?

今日は、天気も良くなったせいか沿道の応援も多く気持ち良く走れる。
35km地点の川本の手前では、道路横断中のニホンザルに遭遇、次の峠で
はタヌキにも、自然豊かである。しかし、足の方は上りになると30T×27Tの
固定ギヤフル稼働である。川本から第2CPの断魚渓をこなすと、本日のメイ
ンイベント終了である。二日目はCP間隔が短く、比較的楽な設定になってい
る。15時過ぎ、無事にゴールし記念撮影と完走証を頂く。
本日の走行:131km
 実走時間:6h45分
 所要時間:7h50分
 完走者:160名(リタイア5名)

自転車を宅配に預け国民宿舎で日本海を眺めながら入浴する。広島駅着
18時45分で、20時発の高速バスまで時間がある。小屋谷氏と別れ、駅構
内で広島焼き、生ビールで乾杯(完敗?)三瓶山は何時の日かリベンジした
いと思っています。

今回は、小屋谷氏に車の提供を含め色々なアドバイスを頂き感謝していま
す。一人だったら、或いはリタイアしていたかも知れません。5月の大会でも、
アウトドアのスポーツは油断大敵!!勉強になった大会でした。

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■ 川越=直江津ファストランに参加して  石田 聡(会員No.157) 

去る5月3日、「川越-直江津」に初参加してきましたので、ご報告します。私
にとっては初めての超長距離イベントでしたが、走ってみると非常に楽しめる
イベントで感心しました。まずは280km走り、直江津の旅館にゴール、その
後は参加者全員で楽しく宴会!翌日はマイクロバスで川越まで送ってもらえ
ました。自転車も分解せずに、リュックと一緒にワゴン車で運んでいただけま
す。疲れた体で慌しく輪行や車の運転をして、帰路につく必要はありません。
もう最高でした。楽しいイベントで、大王の皆さんにもお勧めです。

でも、ちょっと待て〜、マイクロバスは定員一杯だったけど。「もし参加者が
これ以上増えたら大丈夫かな〜?」と不安がよぎります。しかし主催者・フジ
タスポーツの藤田社長からは、力強い返事をいただきました。「人が増えた
ら、もう1台マイクロバスを用意するので大丈夫。ただ、申し込みは早めに願
います。」大王からの多少の参加者増も、なんとか受け入れてもらえそうです。
さあ、まだ参加したことのない皆さん、来年は「川越-直江津」に参加しましょう。
それと申し込みは、お早めに。

それとベテランの大王諸氏にはいずれも常識かもしれませんが、来年初参
加を検討される方のため、「川越-直江津」の留意点をまとめてみました。

1 事前のコース把握や、自前のQシート準備が望ましい

 コースはR254やR18が中心で、比較的単純です。しかし案内板は無く、立
哨もほとんどありません。出発時に地図をいただきますが、初参加でいきな
り地図を見て、迷わず走るのは難しいかもしれません。
 
 初参加の場合はHPのルート図を参考に、コースチェックや、自前のQシー
ト作成が望ましいと感じました。もちろん、ビニール製のマップケースは必須
です。なお、特に迷いやすいと感じた分岐点は、富岡市内の以下の2地点で
した。
 ・254富岡バイパス入り口         天狗の像の直後を右折
 ・254富岡バイパス 一宮北交差点     トヨタ販売店の400m先を右折

2 坂への備えが必要

 埼玉県内は平坦ですが、群馬、長野、新潟の各県はアップダウンが多く、
体力を消耗します。なるべく軽いギアを用意したほうが良いでしょう。今年参
加した大王の皆さんは、前34T-後27T等を装備して走っていました。
 
3 服装は夏装備で

 山の下りは冷えますが、昼過ぎに通過する長野市は盆地で、晴れると気
温が上がります。私が今年走った際は、長野市の気温は29度でした。保温
性が高すぎる服装は避けるべきです。一方、早朝のスタート時は17度ぐら
いでしたので、夏装備に上下ウォーマー、ウインドブレーカーがいいでしょう。
今年は午前中は雨でしたが、上記の夏装備に厚手の下着、ストームジャケッ
トぐらいが調度良い感じでした。

 ちなみに11時には、碓氷峠頂上に主催者のサポートカーがやって来ていま
した。うまくランデブーできればですが、余計な装備は脱いで預けられます。

4 出発は3時過ぎから可能

 スタート地点は、朝3時から受付を開始しています。受付が終わったら、ス
タート可能です。早めにスタートしたほうが、精神的にも余裕がありますよね。

5 タイヤの空気圧は、ほどほどに 

 終盤の新潟県内は下りが多く、速度が出ます。しかし雪国で路面がタイヤ
チェーンで痛むせいか、舗装がザラついている箇所があります。振動を過度
に伝えないため、タイヤの空気圧は上げすぎないほうが良いでしょう。


※※※大王事務局から

石田氏の指摘にあるとおり、事前にコースを把握しておく。これは、センチュ
リーライド愛好者の当然の準備です。最近、皆さんのレポートを見ると、コー
スの「予習」をしない会員が数多く見受けられますが、それではイカン!
当会のご意見番、白髪屋冗談堂先生に知れたら、こっぴどく叱られますぞ。

それはさておき、センチュリーランの走り方は、独走が原則中の原則。そのた
めに、コースの予習と地図読み技術が欠かせないのです。一人で、きちんと、
無駄なく、不安なく、ゴールを目指す。これを極めるのも、センチュリーライド
の「遊び」としての面白味です。

こっちだろう当てずっぽうに走る。誰かに付いていけばいいや、と人任せの
自転車人生を歩む。これではダメ。それでは、センチュリーライドの楽しさの
ある部分を捨てることになる。自らの進路は、自ら地図を読み取って切
り開く。それこそが大王精神です。サボっていた会員は悔い改めよ。

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■ 東北ゆっくり長距離練習会裏話 ■------- 鈴木 秀樹(会員No.223)

4月26日に第一回東北ゆっくり長距離練習会を開催し、無事終了することが
できました。今はその喜びでいっぱいですが、勢いでそこに至る経過を報告し
たくなりました。駄文のため、お暇なときにお読みください。

○きっかけ

「ゆっくり長距離練習会を東北で?誰が主催するのかな?」 事務局平本氏
の”2008年の初夢”を読んだ感想である。それは次のようなものであった
(大王通信 「らいど」 第 1150号  2008/1/3 発行より)。

 2) 大王ゆっくり長距離練習会、各地で提案が盛んになっている。
   特に、東北......

数日後に届いた大王メンバーの住所録を見て、東北練習会を提案するのは
自分であることに気付く。

○大王諸先輩の素早さに驚く

東北の大王会員は私一人で、しかも初心者。ということで、近場にロングラ
イド経験者の知り合いを作りたいという理由から、早朝・近所集合という条件
による初の呼びかけが大王通信第1165号に掲載される。すぐに事務局平本
氏より詳細な練習会段取りに関するメールが届き、「さすが事務局。フォロー
が早い」と唸る。

だが、その翌日には神奈川のNo.208林氏より前泊情報や、宮城CRでは走
らない松島を含む北上コースでの練習会を希望するメールが届く。さらにそ
の翌日、埼玉のNo.27和田氏から助っ人のお申し出。近場の人を募集した
のに!

やはり大王は「愛すべき自転車馬鹿」の集団であった。そう思ったからこそ
初心者でありながら入会したのだが、まさかここまでとは思わなかった。そ
の週末は、酒を飲みながら皆さんのメールを何度も読み返し、「大王はね、
・・・。センチュリーランってーのはね・・・」と家族に絡む新人メンバーがいた
らしい(新人メンバーの家族談)。

○ルートができてきた

慌てて、当日の朝に東京を出発しても参加可能な時間で、かつ仙台駅集合
という変更の連絡をすると、またもや平本氏からメールが届く。その対応の
早さに驚きを通り越しビビる。さらに、ここで気付いたことが一つ、「自分が乗
るバイクがまだ無い!」。過去の大王通信でも何度か書いたように、昨年購
入したバイクの納期が遅れに遅れ、4月開催予定の練習会幹事なのに2月
に入っても納期未定。仕方なく、外装6段のシティサイクルで練習を兼ねた
自転車通勤と、地図でコースを探す日々。折角興味を持ってくださった林氏
や、助っ人を申し出てくださった和田氏への連絡が遅れる中、どうにか石巻
往復のルート案ができ、両氏へと連絡。なかなかの感触を得て、まずは一安
心。

○もう止まらない

3月に入って早々に、林氏から宮城CRに関する問い合わせを受け、「大王に
入ったからにはセンチュリーランにも参加しなきゃなぁ」と考えていたら、それ
を察したようにNo.216渡邊安氏から宮城CRに参加予定との連絡が入る。自
分も参加しようと決意はしてみたが、その数日前にロードバイクが納車され
たばかり。20Kmも乗ると首が痛くなる始末で、正直言って「シティサイクルよ
り乗りにくいよ〜」であった。

「う〜ん」と静かに深く考え込んでいたら、No.233三浦氏から東北練習会へ
の参加表明が届く。もう、すべてが止まらなくなってしまったようだ。
前述の皆様とメールでのやり取りを続け、少しずつ練習会の骨子が固まっ
ていくも、不安をぬぐえないまま日々が過ぎていく。

○体制確立

三浦氏からの後押しもあって和田氏に特別顧問を、さらに三浦氏には広報
部長に就任していただくことになり、東北練習会の運営体制が形になってき
た。そんな時、No.210斎藤俊氏より北東北練習会の計画が送られてきた。
これで「東北もやるときはやるのだ!」と、俄然勇気がでてくる。東北在住の
大王会員は私だけだが、興味を持っている人や、実際に走ろうとしている大
王メンバーがいるとわかっただけでも練習会を呼びかけて良かったと思う。
それからは(といっても既に4月)、週末の度に自身の長距離走練習を兼ね
て松島方面へ出かけ、ルートや休憩場所の下見を繰り返す。毎週末が待ち
遠しくなる。

林氏の提案で魅力的なコースの選定が始まり、平本氏からは度重なる連絡
と大王通信掲載時の加筆を受け、私の下見よりも詳しい仙台駅周辺情報が
三浦氏から届き、和田氏から練習会マニュアルをいただいたことで成功を確
信する。私の経験不足を埋めるに十二分のサポートである。そして、渡邊安
氏と斎藤俊氏からは、「始めて良かった」という気持ちを(生意気にも)確認
させていただいた。

あとは「当日の天候だけが心配だ!」と、自分が初心者であることをすっか
り忘れてしまうへっぽこ幹事であった。

○心配いりません

既に報告したように、少し気温が低かったものの好天に恵まれ、第一回練
習会は大成功であったと自負している。それは前述各氏からの心強い連絡
とサポートの賜物であると、間違いなく言い切ることができる。みなさんに私
の受信箱にある数々のメールをお見せできないのが残念である。

もし、他の地域で「練習会は開きたいけど、自分では幹事は務まらない」と
躊躇している人がいればご安心を。事務局を筆頭に、あなたの近くの大王
メンバー(私の場合、近くとは350Km前後でした)が、あーだこーだと手を差
し伸べてくれますよ。

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■ レストア ■------------------------- 島村 宏(会員No.81)

私の今、乗っているバイクは、コルナゴのC50です。年金生活に入って、2年、
このバイクは3年前に現役の時に大枚払って買ったものです。皆さん、特に
サラリーマンの皆さん、投資は金の融通が利く現役の時にしておくべきです
ぞ。退職金を当てにする考えは甘いかもしれませんぞ。「熟年離婚」が巷の
話題になる昨今、話を切り出すと、「あなた何言ってんのよ、このお金は二人
のものでしょ」と一蹴されるかも。日頃の十分なる対話から、「そんなことは
ないよ」とか、LooK585を10万円とか申告している御仁は大丈夫でしょう
が。 

それから、ヘソクリもあらゆる機会を捉えて、計画的かつ大胆にシッカリ溜
め込む必要がありますぞ。乏しい年金で楽しく自転車生活を送れるかどうか
は、ヘソクリに掛かっておりますぞ。

前置きは、このぐらいにして、その前に乗っていた今は主として練習用のバ
イクは、10年前に買ったピナレロのパリです。 カーボンフォークでフルアル
ミ、さわやかなイエローにエアーブラシで模様が入っている、いかにもイタリ
アの職人が作った趣ががある、かなり固いフレームです。 それにオール、
デュラエースで組み上げて、まだユーロがそれほど高くない時代に40ん万円
もしたリアルレーサーです。

思い出も多く、ホノルルセンチュリーライドでの2回の落車、シマノ鈴鹿で豪
雨の中、落車して10mの大滑走、しかし、ピナレロ、デュラエース、それに
私は高剛性、私だけ擦り傷で血だらけ、服はボロボロでしたが、大きなダ
メージはありませんでした。

このピナレロ欠陥があります。車体に書いてある「PINARELLO」の文字が
ボロボロ剥がれてくるのです。(このため某氏にはバッチモンと言われてい
ますが)大会に行っても同時代のプリンス等も同じです。

そこで、何とか復活させようと試行錯誤を繰り返し、次の方法でレストア
することができました。 ただし、多少素人ぽいところは否めませんが。

1 車体からパーツを全て取り外す(但し、ヘッドパーツとBBは代替の
  ネジが無いので、ネジ溝に塗料が入らないように外さない)
2 洗剤でよく洗う(私は経験からトップ・スポットクリーニングを使う)
3 ワックス剥離剤(床のワックス用)でワックス分を擦りとる。
4 文字の浮いている所、塗装の浮いている所を、爪、木片等で削る
5 再度、洗浄する。(塗装面は、白っぽくカサカサになる)
6 塗料が入らないよう、ネジ穴にネジをたて、アウターケーブル受けにも
  ケーブルエンドをはめ込む
7 よく似た色のタッチペン(自動車用)で塗装面を補修する
8 文字跡を確認しながら、マスキングテープをよく切れる鋏で切ながら
  丹念に貼り付け、極細の筆でビニローゼ(油性の塗料で塗装面が
  溶けないので、うすめ液で消せる)で文字を描く。
  これが大変、PINARELLOの文字が10箇所あり、3日かかった
9 乾いた後、再度、洗浄する
10 テロソン社の「すっごいクリヤー」(東急ハンズで買ったアクリルウレタ
  ンの2液混合クリヤー、1缶2560円)をサッと吹き付ける。10分
  間隔で8〜10回重ね塗りできる。この時、200Wの投光器2台で
  塗装面を乾かしながら作業する
11 一週間後、もう一度重ね塗り(2缶目)
12 パーツを組み上げ、出来上がる

今回のキモは、「すっごいクリヤー」です。クリヤーラッカーの5倍する高価な
クリヤーですが、硬質のきれいな塗装面に仕上がる優れものです。

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■ 大王東海 さくら道練習会に参加して ■--- 大溝 眞弘(会員No.220)

4月19日20日名古屋の名城公園から金沢の兼六園まで約250kmの練習会。
大王の練習会としてはかなりの規模。旧国鉄バス車掌の故・佐藤良二さん
の名古屋〜金沢までさくらのトンネルでつなごうと壮大な夢を実現した思い
入れのこもったコースを完走でき誇りに思います。

大王東海の結束力の強さがコースの各所で道案内や写真撮り夕食会での
盛り上がり等は走者にとってとても心地よかった。サポーターの皆さんに感
謝します。2日とも晴天に恵まれて風だけは向かい風で遊ばれた。

19日am9:00名古屋の名城公園スタートして、皆、さくら道にちなんだ「ピンク
の大王ビブス」を身に着けてより仲間意識一体感を増す。途中、さくら道ネイ
チャーラン(250km)の選手に声掛けながら自分を発奮させ最後の激坂を越
えひるがの高原に夕方到着する。さくらは未だつぼみだ。

20日am7:00気温3度でのスタート。昨夜の盛り上がりと疲れと緊張感の中
ペダルをこぐ。途中荘川さくらで記念撮影し五箇山の激坂ではサポーターの
激が飛ぶ!後は下りながら「佐藤さくら」の兼六園めざす。このあたりでは
ランの選手もかなりきつそうで、我々が宴会モードの時も走り続けていたの
だから重みが違う(リスペクト)2時過ぎに無事ゴール!

色々な思いと達成感で超満足。とても気持ちの良い、皆で走れば楽しい練
習会だった。

■ 大王東海 さくら道練習会に参加して ■--- 斉藤 充(会員No.50)

楽しかったですね。天気が良くて「晴れ男」がおおぜい居たんでしょうね。夫婦
でさくら道を満喫しました。まあ、トラブルも少々ありましたがそれは想定
内のことで。的確なサポートは「お見事!」でした。素晴らしいチームワーク
(誰だ!仲が悪いだなんて言うやつは!?)大王東海プラス阿部淳氏でこん
なおおぜいの人を楽しませてくれるんですから 最高!ですよね。

スタッフに徹して車を走らせた成瀬氏(兼カメラマン)、マネージャーの渡邊氏、
幹事の斉藤元氏、元気のいい(声のデカイ)応援団の阿部淳氏、ワンボック
スカーで荷物運搬と回収車としてお世話になった

本田さん、他、参加の皆さんと走りながら声をかけあい、ランナーを声援したり
と沢山の人とふれあいを楽しみました。本当にこの楽しい仲間に感謝、お天
気に感謝、快調に走ってくれた自転車に感謝です。
ありがとうございました。


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■ チャリロト 最高賞金12億円! ■

どん底まで落ち込む競輪の売り上げ。甲子園をはじめ、いくつかの競輪場が
開催中止に追い込まれています。それを一発逆転する車券が発表されまし
た。平塚競輪のチャリロトです。その日開催のレースのうち、後ろから7つの
レースの各1着を当てるもので、コンピューターによってランダムに指定され
た各レース1着車番が、7レース分あっていたら、見事当選となります。
http://www.chariloto.com/html/chariloto/

キャリーオーバーが発生すると、200円の車券で最大12億円となるそうなの
で、一度運試ししてみてはいかが?夏合宿当日、いきなり大型SUVにピカ
ピカの新車を載せて登場する。そういう人がいたら、チャリロト当選者かも…。

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■ 近況報告 ■-------------------------- 根本 俊之(会員No.21)

ご無沙汰しています。オハイオの根本です。こちらオハイオはやっと春が来た
という感じになりました。センチュリーランなどは5月からがシーズンですが、ブ
ルベは3月からシーズンイン。今年もこれまで3回走ってきましたので報告させ
てもらいます。

●Louisville Bycle Club Brevet 200km

3月1日に開催されたケンタッキー州での200km。コースは昨年道路工事のた
め、迂回路になっていた所が今年は通過可能。ということで一番きつい下りと
登りが一カ所追加されました。スタート時の気温は-2度。普段でもこの程度の
気温で走っているので問題は無いが、練習不足のため、オハイオの連中と呼
んでいるケンタッキー・フラットと言われるうねった道を越えるのに心拍数は常
にレッドゾーン。日没前に帰ってくる予定が、結局ランタン・ルージュ(テールラ
イト=最終走者の意味)で日没後30分近く走ったか。まぁ、今年最初のイベント、
完走できただけで良しとしよう。

●Ohio Randonneurs Brevet 200km

3月29日に開催されたオハイオ州での200km。新しいルートだが、例年よりは
難易度は低い。スタート時の気温はやはり氷点下。ちょっと寒い。今回はスタ
ート直後から27km/hでコンスタントに飛ばす。向かい風から30kmあたりから
ペースが落ち始めるが、これまでの様な極端なペースダウンは無し。水の
入ったボトルはスタート直後から凍ってしまった。60kmノンストップでコントロ
ールへ到着。カードチェックの10分弱の休憩だけで再スタート。丘越えが続く
区間も、無難にこなし、100km地点のLoudonvilleへ。途中Mohican State
Parkを越えるが、ここでは道路沿いまだ雪が残っていた。LoudonvilleのCP
では15分の休憩のみで折り返した。これまで向かい風に耐えた分、後半は
追い風。前回の200kmがうそのように軽く走ることができる。140kmのコント
ロールでは10分弱の休憩。そして追い風に押されたままゴールへ。疲れた
が、気持ちよく走れた。

●Louisville Bycle Club Brevet 300km

4月5日に開催されたケンタッキー州での300km。ルートは昨年とほぼ同じ。
気温は氷点下ではないが、風が冷たく、やはり冬用の装備で走った。200km
で大変だった分、今回は多少は楽に走ることができた。今年に入って、ロッ
キーを想定してボトルへの補給は100kmおきにしている。それも今の所うま
く機能しているように思える。景色は春先の花が咲き始めた、一番走るのに
気持ちが良い季節だった。早朝は道路横に鹿を何頭も見ながら優雅に走り、
夕方は放し飼いになっている犬との追いかけっこ、250kmを越えてからの坂
道ダッシュは洒落にならないくらいしんどい。噛まれた経験があるだけに、いつ
もながらどきどきです。しかし、走り終われば楽しい300kmだった。

写真とか興味がありましたら、下記に走行記と写真を掲載しているのに見
てもらえたら幸いです。
 http://bike.whitesnow.jp/2008/lbc-brevet-200km-20080301.htm
 http://bike.whitesnow.jp/2008/or-brevet-200km-20080329.htm
 http://bike.whitesnow.jp/2008/lbc-brevet-300km-20070405.htm

今年は、装備類の極端な変更はしていませんが、補給食を完全に変えまし
た。今まではカロリーバーのような固形物をはじめ色々工夫しながら摂ってい
ましたが、今年は水に溶かすタイプの、こちらで定番のSpizというものに変更。
これ、カロリーが高いので普段は使えず、ブルベ専用で使っています。バニラ
タイプの味は苺にかけるコンデンスミルクをちょっと薄めたような感じ。食べる楽
しみはなくなりますが、食べたいものがないこちらのお店ではこれもありかなと
思っています。

一週間を置いて、さらにオハイオ州で300km、翌週にはケンタッキー州で
400kmのブルベを走る予定でいます。

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■ 主催者責任とそれへの保険(2) ■  ●土井善弘

大変おもしろい意義深いテーマですね。当会としては、危険の予見と回
避について十分な配慮がなされたか?がポイントになるのでは。

(1)事前に主催者が試走したか?

道路状況(土砂崩れ、グレーチングのめくれ、落石危険など)の把握は
しっかりとできていたか。また、クマや蜂が襲ってくる可能性はどうか。
前もって、ココは危ない場所なので、スピード落として下さい、自動車に
道を譲ってあげて下さい、この辺は単独は避け複数で走りましょう、など
のアドバイスをしたい。

(2)参加者の体調、バイクの状態

健康状態に不安のあるまま走り出さない配慮、ショートカットの設定、
メンテナンスに不安がある方にベテランが見てあげる。

(3)事故時の対応

初動が命。けが人の救助と警察への連絡。最悪は、誰も事故に気付か
ず、ゴールしてから一人足りないことに慌てる。

まぁ、こう書くと堅苦しくなりますが、今まで当会みなさんやってる通り
だと思います。また、通例として、参加人数がポイントになり、少人数での
サイクリングでは主催者責任は問われにくいと思います。最後に、何でも
ないことがトラブルになったり、反対に大きな事故なのに話し合いで済ん
だりする現状がありますので、現場での対応がすべてだと思います。

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■ 主催者責任とそれへの保険 ■------------------ 大王事務局

●事務局から

一つ教えてください。最近、大王の練習会が増えてきました。個々人の
保険についても懸念されますが、参加者が歩行者にぶつかるなどの人
身事故があった場合、主催者責任も気にかかります。事故の当事者とと
もに、共同して損害賠償せよ、と訴えられたら、逃げられません。
主催者責任に対する保険というのはあるのでしょうか?

●土井氏

センチュリーランを走る会のマスコミへの露出度もアップしてますので、
心配されるのは無理からぬことと思います。
主催者責任に該当するケースとは・・・
(例)
・自転車走行禁止場所での集団ラン中、接触事故が起きた
・信号無視の先導に思わずつられて、接触事故が起きた
・事前に聞かされていない難ルートに連れていかれ、ケガをしたと参加
 者(ゲスト)からのクレーム
と、現実的では ないです。

万が一、自転車側の不始末(例えば、信号待ちの車によそ見をしてい
たため、追突)を起こし、当事者が保険に未加入の場合でも、主催者に
責任は発生しません。ご本人が、現金でお支払いされるだけです。

当会としては、走行前のブリーフィング資料で、自己責任を必ず盛り込
む、大王7原則を記載する、かつ、今まで以上に練習会の告知に自己
責任での参加を強調することでいいと思います。それでも、いちゃもんを
つけてくる輩には、こちらで内容証明をバーンと送ってやります。

実は、意外と身内メンバー(新人)からのクレームが怖いです。自発的、
自己完結的サイクリストであるべきですが、こんなルートはおもしろくな
い、急坂があるとは聞いてない、もっと俺のことを尊重してほしい・・・
はたまた 雨に濡れて風邪を引いた・・・ 急速に人がふえると、コミュニ
ケーションが希薄になり トラブルになりやすいです。入会後、すぐ脱退
される方も多い現実です。走ってなんぼの自転車ですが、関西では、
練習会と同様、飲み会も大切にして、ロングライド文化を楽しんでいき
たいです。

●大王事務局から

例えば、自転車が歩道のない道で、路肩を歩いていた人をはねた場合は、
どうなるのでしょうか? 某大会で、歩道からなぜか車道に出てきた、犬の
散歩をしていた人をひいて、死亡させた事故がありました。
この事故では、主催者が事故を起こした参加者とともに訴えられていま
す。主催者は大勢の自転車が沿道を通過する際に、十分な立哨などを
置かなかったとして、共同して責任を負え、といわれています。一番心
配なのはこのパターンです。

●土井氏

参加人数をベースに考えたほうが分かりやすそうです。一般的には、
20人以上の参加者がある場合、主催者責任が発生しそうです。当会に
あてはめると、桜道ネイチャーラン、大王夏合宿が該当します。公道での
サイクルスポーツという性格上、団体での安全注意義務を徹底できてい
るのか?と問われた場合、お手上げでしょう。

保険手当としては、レクレーション保険という大変 安価な商品がありま
す。第三者からの賠償に対応できます。日々の業務で、事故対応して
おりますが、事故に遭う方、事故を起こす方は、どこか問題があります。
一言で結論づけると、心がけが悪いです。大人のサイクリスト集団とし
ての当会のイメージをますます高めたく思います。

●大王事務局から

レクリエーション保険の内容を教えていただき、対応を検討します。
この主催者責任は今後要注意だと思います。保険業務や法曹関係の
皆さん、なおなお、この件にコメントやお考えをお寄せください。
お願いします。

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■ 英国から来て日本を走るAvi氏への情報を求む ■-- 関戸 芳二(会員No.116)

4月20日の宮古島トライアスロンにあわせて久々にゆっくり帰国します。
4月10日ロンドン発、5月3日成田発です。17−24日は沖縄に出かけます
が、ほかはだいたい東京におります。

ちょうどこの時期(4月13日ー5月3日)にこちらのサイクリストのAviさんが
日本に気ままなサイクリングを計画しています。GPSをたよりに、予定を立て
ずに、行き当たりばったりで走り回りたいそうですが、知り合いの全くいない
中での日本旅行は何かと不自由と思います。京都と四国一周は必ず行き
たいそうですが、何かアイデアをいただけると助かります。途中一緒に走っ
ていただける方はいませんか。

■ Avi氏のへのアドバイス ■--------- 島田 憲一郎(会員No.125)

四国一周は私もいつかは達成したいと思っております。見所は足摺岬、
佐田岬、室戸岬などの端っこですが、佐多岬はアップダウンがあってきつい
ですが、景色と道は良いです。また山では剣山、石鎚山、四国カルストなど
ありますが、お勧めは瓶ヶ森で、四国で一番標高の高い舗装路です。おっと
忘れてましたMTBで無舗装路がOKならば、剣山スーパー林道も良いでしょ
う。延長80km位あります。河川では四万十川、穴吹川が美しいようです。

四国一周
http://www.tcn.ne.jp/~toku/team/index.html

瓶が森
http://www.tcn.ne.jp/~toku/team/index.html

四国へのアクセスは、瀬戸大橋、しまなみ海道、淡路島経由、また、フェリー
では和歌山〜徳島、神戸〜松山、などがありますが、京都からだと淡路島
経由が一番近いですね。しかし鳴門〜淡路間の移動が高速バスの輪行し
かありませんので気をつけてください。

英語の通じる自転車屋さんは徳島市にある「Cycling shop TOKU」です。
ここの店長さんが英語が堪能だそうです。また外人のお客さんも多いようです。
「Cycling shop TOKU」
http://www.tcn.ne.jp/~toku/team/index.html

徳島以外の情報がありませんがお許しください。

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■ 自転車メーカーのショウルームがない ■

トレックやキャノンデール、スペシャライズド。直営のフラッグショップが東京
や大阪に次々と開業している。そこへ行けば、カタログモデルがずらりと並
び、用品やウエアまでそろう。ブランドのことが、全て手にとって分かるという
仕組みだ。

ところで、国産メーカーのフラッグショップやショウルームはいつできるんだ
ろう?

先日、当会HPを見て「自転車買います!」という女性からメールが来た。
いわく、
「アンカーやパナソニックの製品がいいと推薦されていたので、見て納得して
から買いたいのだけれど、メーカーのHPを見たが、どこにもショウルームがな
い。」「車だって、バイクだって、メーカーのショウルームがあるのに、自転車
って、モノを見ないで買えっていうことなんですか?」「高い買い物なのに、
絶対におかしい!」と憤っていました。

そりゃそうですよね。ママチャリが1万円台で買える時代に、15万円だ、
20万円だ、と一般品の10倍から20倍の値段のものを買うのだから。

ショウルームは製品を見せるだけではない。自転車がもたらす豊かな余暇
と健康的な生活を提案する場所だ。BSなら東京に、パナソニックなら大阪
に、1カ所くらい全ラインアップと付属品用品が展示されている場所があって
もいいはずだ。しかたがないから、ワイズバイクの大型店を紹介しました。
なんだかなあ…、いいのかなあ…。

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■ アウトドアバイクデモ速報 ■---------------------峯尾 真一(会員No.141

春うららの土曜日22日に相模湖ピクニックランドで行われたアウトドアバイク
デモへ大王チームの出展メンバとして参加しました。とりあえずの速報です。

明け方の満月を見ながら5時半に会場へ。大王展示サイトの右隣は香川の
手袋職人、左隣はエミコ&スティーブら世界を駆けるアドベンチャーサイクリ
ストという異色の組み合わせで会場を盛り上げる。はずであるが場所が試乗
コーナーとは別のイベント広場であったためイベントが始まる前は人がほとん
ど来ない。その隙にあこがれのマシンたちに試乗した。

madonやtarmacやcolnagoに乗ってみるが、フルカーボンの何という軽
さと走り易さか。アルミしか知らない自分があまりにもかわいそうなので、
抽選会で景品が当たったのかもしれない。

イベントが始まると人の流れがやっとでき大王サイトにもちらほらと立ち寄る
人有り。ロングライドやブルベに興味があり情報を求める人、各種自転車関
連の相談等人それぞれ。大王の豊富な人材の底力がいかんなく発揮された。
やはり出展してよかったと感じるのは人と人との新しい出会いや心の触れ
合いの瞬間です。エミコさんスティーブさんも一緒に炭火を囲んで汁粉を食
べた仲間となった。

親方の猪熊氏、諸事世話役の松本敦氏、参加された大王の皆様本当にお
疲れ様でした。

●岡森賢治

「アウトドアバイクデモ」初参加の感想です。入会したばかりの新人でわけも
わからず参加させて頂きました。メーカーのブースと離れているローケーショ
ンのせいかお客様の数が少なく少々暇気味でした。その分、メーカーブース
に行き試乗をする時間が出来ました。

数少ないお客様に対しての諸先輩方々の説明を聞きながら説明出来る様に
と構えていましたが、なかなか思うようには出来ませんでした。色々な方々
と接する事が出来、また天候に恵まれたことで充実した1日を過ごす事が
出来ました。またの機会があれば是非参加させて頂きたいと考えています。

余談ですが、町田、相模原に在住の友人に来場の案内をしていて来て頂き、
アウトドアバイクデモ終了後、町田へ移動し一杯やり旧交を温める事も出来
ました。

●会員NO,216 座間市の渡邊安伸です。

当日は多少盛り上がりに欠ける印象もありましたが、まずは無事に成功し
たのではないかと思います。個人的にはファンであるエミコ・シールさんに
お会い出来て、ミーハーにも舞い上がっておりました。松本敦氏にも初め
てお会いしたのですが、とんでもない有名人だと知ったのは帰宅してから
昨年のサイクルスポーツ誌をみた時です。海外のインプレとか多方面のご
活躍、凄い方なんですね! また、大王ジャージを着てBSアンカーのブース
に行けば、あの田代さんに「平本さんも来てますか?」なんて声をかけられ、
大王の底力を垣間見た気がします。凄いですねぇ!

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■ 関西練習会 びわ湖 全員完走報告 ■---- 土井 善弘(会員No.191)

これぞまさしく春日和という昨日、関西大王軍団走って参りました。1年ぶ
りの米原駅は、大規模改修工事のまっただ中。いつもの場所にトイレがな
い。見渡しても タクシーと駐車場ばかりで、いきなり焦る。やっとコンビニを
捜しトイレで着替えを済ませる。そーこうしている間に続々と皆様登場。

(ゲスト)高木さん、木村さん、森山さん、堀河さん、関口さん、三上さん、
(会員)林氏、渡辺氏、鈴木氏、高橋氏ご夫妻=サポートカー、大溝氏、
     柴田氏、桂氏、島村幹事、私 と 総勢 16名

サイクルモードの反響か、大盛況の様相。

8:30 ビシッーと時間通り全員集合。前泊された方も数名おられた模様。
島村幹事からルートについてブリーフィングの後、大王旗を中心に記念撮影
スル。まだまだ初対面も多く、アホ言ってる場合でもなく、ちょっとカタイなぁ。

9:00 最初のチェックポイント:奥琵琶湖ドライブイン向けて一列で走り始め
る。(今日も、えー1日になりそーやなぁ)と最後尾をのどかに走ってると、
バーンと破裂音。誰か、鉄砲で撃たれたんか? と思いきや、前を走る鈴
木氏の後輪、バースト。(へぇーこんなコトもあるんや)と感慨に浸ってると、
疾風の如く、エルグランド駆け寄る。救急救命士のように高橋氏、治療完了。
さすがベテラン大王メンバー。貫禄充分だ。

再び第1チェックポイントに向けて走り始める。水鳥が群れをなして羽を休めて
いる。カメラマン多数。我々は被写体には入らず。大音を左折、到着。??
様子が変。閉まってる。休館ではなくパイプで柵をしているので、閉館だ。・・・
次のマキノサニービーチを目指す。まだまだ皆様 元気 元気。

桜100選の海津大崎を走り抜ける。左手に琵琶湖、いー気分だ。ここでは
小休憩で、昼飯休憩は北小松のコンビニに決定。風のない平坦路、いい
ペースを楽しむ。

昼休憩 やっとほぐれてきたようで、再び記念撮影。いい感じ。残り半分。交
通量が多いものの昼飯のパワーかすぐに観覧車が目に入いってくる。左折
して琵琶湖大橋をヒュルヒュル登る。左手に広がる景色は見事。サンクス
で小休止。

さて、ここからは 風とのバトルタイムの始まり。延々と単調な道を横風をま
ともに受けながら、もがく。さっきまでのスピードが嘘のようだ。ラスト30km
がなかなかだ。そうはいうものの、全員大きな差もなく米原駅へ無事到着。

いい笑顔だ。談笑しながら次はどこですか?の質問も出ている様子。
次は淡路島やります、といきなり決定。(近日中発表します)とにもかくに
も無事完走で楽しい練習会でした。

●渡辺和英氏

本日の関西びわ湖練習会、お疲れ様でした。報告が遅くなりましたが、20時
過ぎに無事帰還しました。いろいろと教えていただき、ありがとうごさいまし
た。伴走や事前の準備をしてくださった方々にお礼を申し上げます。

今日は、154kmをクリアできて良かったです。自分が思っていたよりも速いス
ピードで走れたので、少し自信がつきました。次のランを楽しみにしておりま
す。今後ともよろしくお願い致します。

●森山氏

本日は、ありがとうございました。足がコブラ返りするなど、まだまだトレーニ
ング不足を痛感しましたが。楽しく走ることが出来ました。

●高橋誠氏

本日行われました大王関西支部の「琵琶湖練習会」の写真をWebアルバム
にアップしましたのでご報告します。
URL http://picasaweb.google.co.jp/taremasa/080316
パスワードも何もいりまへんで。どうぞ勝手に見たってや。カメラマンの腕が
未熟やさかいに上手く撮れんかったんは勘弁したってや。ほな、おおきに。

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■ 東西南北賞の「最南端」対象大会変更か? ■

従来、当会の奨励賞「東西南北賞」の最南端大会は、ツールドおきなわの
離島サイクリングであった。伊江島や伊是名島を走るサイクリング大会だ。
しかし、どうやら、さらに南の宮古島で6月7日に「第1回、ツールド宮古島」
サイクリング大会が開催されることになった。となれば、対象大会は変更か?

まだ、第1回目ということで「偵察隊」を派遣する。そして内容が大王7原則
にかなうと報告されれば、来年の総会で対象大会変更を検討しよう。
大会の詳細は、こちら。

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■ すごいぞ、大王ウインドブレーカー ■

春風に誘われて熊本の天草一周サイクルマラソンに行ってきた。大会の様
子は、用正氏の楽しい語り口のとおり。当会からは、小山氏、峯尾氏、
石原氏、大西氏、小屋谷氏が参加。当然、小山氏が遠来賞、と思いきや
今年は北海道から小山氏のほかにも2人が参加。遠来賞3本。いや〜、
すごいぞ、ロングライド。いよいよ、自転車遊びの本流に躍り出た感あり。

しか〜し、すごいのはそれだけじゃない。大王ウインドブレーカー(第2版の
グレーのヤツ)がすごかった。これを羽織って、京急電車で羽田空港へ向か
う。京急蒲田駅のホームで電車を待っていると、「ああ、自転車の方ですね。
大会でよく見るチームですよね。今日はどちらのに行くのですか?」と見ず
知らずの人に問われる。「天草ですよ〜」と、しばし盛り上がる。

利用便が出発遅れになり、空港のロビーでぼけーっと待っていると、「自転
車なさるんですね。私も走っているんですよ。」と年配の方が声をかけてくる。
「スチールフレームは味がありますよね〜。」などと、またまた、自転車談義
で盛り上がる。

それでもって、これは生まれて初めての体験。美しいキャビンアテンダントさ
んに声をかけられ、お話しをさせていただくというドキドキの瞬間が。

帰りの飛行機の機中、心地よい疲れで、これまた、ぼけーっとしていると、
「あのー、ちょっとよろしいですか?」と声をかけられる。ありゃりゃ、何か
飛行の支障になるマズいことしたのか?携帯電話は切ってあるし、ipodは
聴いていないし、工具は預けたし、何だろう??

「そのウエアに自転車ナントカって書いてありますが、自転車なさるんです
ね。」とのご質問。「今日はどちらかのレースに出たのですか。」とたたみ
かけてくる。

「いやいや、レースじゃなくてね、センチュリーライドといって、長距離を制限
時間内に走る、自転車版の市民マラソンみたいな大会に出たのですよ。
天草を1周してね、時間内に完走すればいいので、途中の崎津天主堂を見
学したり、コンビニでおやつ食べたり、景色のいいところで写真撮ったりして
ね、1日使って、目一杯楽しんできたんです。あ、この自転車ナントカね。これ
はクラブの名前なんです。全国に会員がいて、もちろん女性もいますよ。今日
も広島から女性会員が参加してましたよ。もちろん完走。マラソンだって、
女性にブームでしょ。同じです。よければ、ホームページ見てくださいね。
楽しく遊ぶ方法が書いてありますから。」

キャビンアテンダントさん、真剣でしたね。「自転車を始めたいのだけれど、
きっかけがなくて。でも、楽しそうなので、やってみることにします。」と
キッパリ。ああ、今日もまた一人、自転車長距離走地獄に引き込んでし
まった。

崎津天主堂のゼウス様、いけない私を、どうぞお許しくださいませ。

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■ 東京糸魚川ファストランの大王茶屋とは ■

東京糸魚川ファストランとは、東京の高尾山口からず〜っと国道20号を走り
甲府、諏訪を経て、塩尻へ。ここから北に進路を取り、松本、安曇野、白馬
を通り、最後は日本海に面した新潟県糸魚川にゴールするという、ロング
ライドです。こんなに走ってバカみたいですが、途中の景色の移り変わりと
いい、走りがいといい、他に比類ない大会です。

この大会は、チームごとに責任を持って参加するのが原則。主催者は回収
車を用意せず、リタイヤ者が出たら、チームが責任を持って対応する決まり
です。

で、カメさん組が多い当会では、高尾山からおよそ120kmの富士見峠頂上
手前(標高1000m)に茶屋を開設し、苦しみもだえる会員のためにサービス
を提供してきました。ここは韮崎の補給所から35km近く、ず〜っと登ってき
た所なので、もうダメダメ状態の人が多い場所です。

まあ、茶屋といっても、大げさなものじゃなくて、道幅が広くなった路肩に
車を駐め(駐車違反にならないように)、きりっと冷えた冷水と、若干の菓子、
空気入れに替えチューブを用意する程度です。大々的にテントを建てたり
テーブルを出したりすると、…きつくお灸を据えられます。
あくまで、あくまで地味に。

大王会員のほかに、他チームの人も立ち寄りOK。冷水は、紙コップに入れ、
坂道を上ってくる人に示し、足を止めた人に手渡します。これは実は大切で、
走りながらの人に渡すと、そこらじゅうに紙コップを投げ捨ててしまい環境
破壊につながる。止まった人ならば、カラの紙コップを確実に集められるの
で大丈夫。

この茶屋の楽しいところは、大王会員とのおしゃべりはもちろん、他チーム
の人との交流ができること。400人の参加者のうち、100人くらいは足を止
めて話しをしていきます。へたれた人、チューブを使い果たした人もいて、
励ましたり、サポートしたり、忙しい。

という大役を、今年は猪熊氏が、サポート車を林氏が出してくれます。
皆さん、多いに感謝を。また、自分も走らないが、大王会員としてサポート
しよう。そういう方は、ぜひぜひ、大王茶屋のお手伝いをお願いします。
猪熊氏にご連絡ください。よろしく!!

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■ 自転車盗難に御注意 ■

今さら、言うまでもないが、自転車盗難が後を絶たない。皆神氏友人である
青柳氏もビアンキをやられてしまった。場所は上野界隈の自転車屋さん
付近。都内には車で移動する専門的窃盗団がいるみたい。
皆さん、くれぐれも御注意ください。 盗難情報はこんなにある。
http://www.active-s.com/p-bbs/bbs.cgi

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■ ブリヂストンの技術力 ■

国産バイクはダサイ。それは大ウソ!誤った風評に流されないようご用心。

山と渓谷社が発行している雑誌「自転車人」が、ここ3号連続で「日本のハン
ドメイド特集」をしている。それを見よ。神業を誇る職人や伝統息づく工房がた
くさんあるではないか。日本のメーカーだって、極めて良心的に自転車づくり
をしている。日本人が日本の路上で開発する自転車。外国で誰が乗るのか
知らないままに開発される製品より、おおいに優るのは当然だ。

さて、こういう記事が、自転車雑誌記者ではなく、一般の新聞記者によって
取材執筆されたことに、自転車雑誌界は反省しなければならない。いつまで
もカタログの引き写しではダメなんだ、部数は伸びないんだと。

●日経産業新聞 08年1月24日の記事「北京五輪に挑む」から

「フレームに宿る絶対感度」 ミリ単位の調整に生きる
ブリヂストンサイクル (北京五輪に挑む飯島誠選手)

「誰もが乗ったことのある身近な乗り物だけに、日本ではマイナースポーツ視
されている自転車競技。その自転車でトラックを何周も回る『トラック競技』で
密かな快挙をブリヂストンサイクル(埼玉県上尾市)は北京オリンピックで狙っ
ている。目指すのは、日本製フレームによる五輪での自転車トラック長距離
競技で初のメダル獲得。契約する飯島誠選手(36)は、過去2回の五輪へ
の出場経験に基づく大ベテランならではの分析力で、フレームづくりを支え
る。

『もっと安定してペダルをこげるよう、ハンガー(ペダルの基軸部分)をもう5
mm下げてほしい』。最も力を出せてかつ疲れないフレームづくりに向け、
飯島はミリ単位の微妙な調整を要求する。『自転車に乗っただけで、サドル
やハンドルの位置の1〜2mmの違いを感じ取ることができる』という飯島の
車体に関する感度の高さに、設計部の中西安宏(44)はほれ込んだ。

トラック競技用自転車のフレームは前回2004年のアテネ五輪を機に、従来
の鉄製から航空機などにも使われる炭素繊維が主流になった。軽量化され
てより速いスピードが出せるだけでなく、ペダルが伝える力の加減を左右す
るフレームの剛性も調整できる。反面、空気抵抗を減らすため、より複雑な
フレームづくりをメーカーが競う構図が生まれた。

メダルに向け、この3年間、選手からの要望を正確に早くフレームづくりに反
映するため、パイプの種類などが異なる18通りのフレームを作り、選手が感
じた振動や柔らかさなどをデータベース化。立ち漕ぎ自のフレームのねじれ
を解消するにはフレーム上部のパイプに巻く炭素繊維を増やした上、巻いた
炭素繊維をねじれる方向に応じて傾けるなど、要望への対応は素早くなった。

ただ、フレームは多くの部品を組み合わせるため、重要なのはそのバランス。
ここで機械では測れない、飯島の車体に対する微妙な感覚が生きてくる。
中西も『繊細な意見はフレームのバランス調整にとって非常に価値がある』
と語る。

飯島とブリヂストンサイクルがメダル獲得を目指す『ポイントレース』は20〜
25人の選手が自転車を操り、最大で40度以上の傾斜がある1周250mの
室内トラックを周回し、点数を競う競技。決勝レースの距離は30〜50kmに
設定されることが多く、1時間近く走り続ける長丁場だ。

飯島は北京五輪出場の際には、軽くて硬すぎないフレームを使った自転車を
使おうと考えている。剛性の高いフレームは効率よく力を伝えるが、筋肉へ
の負担も増すためだ。選んだフレームは長距離を走るスポーツタイプの市
販自転車の開発にもいかされる。

かつては自転車輸出国だった日本も今では、国内で販売される自転車の
9割が輸入品。ブリヂストンサイクルの悲願のメダル獲得という目標には
低価格品に押されがちな国内市場で高付加価値ブランドを確立し、価格競
争とは一線を画したいとの思いも込められている。」

●「部品供給でシマノ参戦」

マウンテンバイクを除く競技用自転車の世界の市場規模は年約200万台
とされる。最大市場は、ツールドフランスが開かれる欧州及び米国。有力
メーカーも米トレックや伊コルナゴなど欧米勢が占める。

五輪の自転車トラック競技では仏ルックなどが使われることが多く、日本代表
もアテネにはルックブランドの自転車で臨んだ。日本代表は北京五輪ではブ
リヂストンサイクルに切り替える。自転車部品大手のシマノもブリヂストンサ
イクルや欧米のメーカーへの変速機などの部品供給という形で参戦している。

 (浅沼友子記者 敬称略)

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■ 大王雪合宿 八方キャンプ ■--- スキー部 渡邊 修市(会員No.84)

2日早朝、4時半に斉藤元氏、5時に高橋さんと落ち合い、中央高速で白馬
に向かう。 高橋氏からスキーに行くときはユーミンでというリクエストに答え
CDを探してきた。まったく「私をスキーに連れてって」モードになって20世紀
にタイムスリップ。そういえば彼の持ってきたサロモンは昭和サイズの195cm

渋滞を予想して大町から大王夏合宿コースの大町街道を経由飯森ー白馬へ。
今は除雪が徹底していて白馬までの道路も積雪の心配なく予定より早く到着。
ロッジに着くと先着の大王メンバーが笑顔で迎えてくれる。今回の参加者は、
中村氏 城山氏 篠原氏 坪田夫妻 栗原氏 斉藤元氏 高橋氏 林氏 
阿部祐氏 宮越氏 坂本氏 平本氏 篠木氏 斉藤キャプテン 斉藤夫人
 渡邊です

天気がいいので、早速スキーウエアーに着替えゲレンデへ飛び出す。と言
うと10代20代の若者みたいだ。11時半に兎平109で集合の約束をして、各
グループごとリーゼンや黒菱、兎平を滑りまくる11時半集合後昼食を食べに
「白い小屋」まで全員で滑り降りる。昼食後北尾根ゲレンデで、お約束の
ポール体験をしてもらう。今日はSLのポールセットだ。みんな苦労しながら
も楽しくポールを体験して、新たにスキーの楽しさを覚えてもらいました。

その夜サイスポの原稿で出発が遅れた真打事務局が到着。夕食後はお楽
しみの夜のミーティングです。今回は斉藤キャプテンがこの合宿のためにビ
デオを用意して全員の滑りを撮り、そのビデオを見て反省会。またカービン
グのDVDでは真剣にテレビに魅入って、明日の滑りの参考にしていました。
なのに、空けた一升瓶は2本・ワイン2本・コニャック1本・焼酎1本!!
ミーティングなのに!!

3日は生憎の雪模様、しかし昔の若者達は新雪のリーゼンを滑るんだといっ
て、リフトが動き出す8時にゲレンデに飛び出す。事務局は優雅なテレマー
クを披露のため、秘密練習を黙々をやっている。今日は10時半にうさぎ平
109で集まり、ポールのある北尾根に移動。今日のポールはGS、それも
タイム計測つきだ。これには大王スキー部員夢中である。
あいつに0.2秒遅れた。35秒の壁を破る、と聞いているとまるでレーサー気
取りである。

そんな中、タイムなんて関係ねぇって事務局がテレマークで優雅にポールを
くぐって行くではないか!これには大王以外のポール練習していたレーサー
も大笑い。来年は大王スキー部もヘルメット&ワンピの部員が何人か増え
そうである

自転車で鍛えあげた身体は、そこらのサンディスキーヤーと違い1日中休憩
なしで滑りまくってても疲れた様子がない。ポールを片付ける3時半まで目一
杯滑り、やっと終了です。

夢のような2日間、子供に帰って(子供が酒呑むか!)楽しく、怪我なくスキー
を楽しめました。参加くださいました皆さん、ありがとうございました。写真を
一杯撮ってくれCDで送ってくださいました篠木さん、ありがとうございました。

次回3月の志賀キャンプもよろしく

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■ 自転車買い取りのサイクリー ■

横浜の川島町(旧国道16号と環状2号の交差点)にサイクリーが出来たの
で、覗いてきた。マンションの1階で清潔な造り。入りやすい雰囲気だ。
展示車はざっと80台。MTB6,ロード4の割合。ブランドは、アメリカンバイ
クが中心。トレック、キャノンデール、クラインなどが多い。売りやすいのか。

変わったところでは、トーエイのフルオーダーで作られたのだろう、イマドキ
珍しいフランスパーツで組まれたランドナー。何と2003年製作だ。仕上げが
きれいで、申し分ないが、価格も48万円とたまげるプライス。隣のロイヤル
ノートンやテスタッチのクロモリバイクは10万円台。ブランドがものをいうら
しい。

パーツもふんだんにある。変速機、チェーンホイール、車輪、サドル、バッグ
メーター、なんでもある。実物が陳列されたヤフーオークション、といった感
じだ。事務局的には、いま、はまっているボントレガーのサドルがあったので、
近日買い占める予定。また、DTスイスのリムとスポークを使い、ハブはデュラ
エースをおごった手組み車輪も狙っている。完組みと違い、手組みは安めの
値段が付いている。

一つ悩んだのはウエア。レーサーパンツが売りに出ていたが、新品なのだ
ろうか? 一度履いたものなのか? 買うには勇気が要りそうだ。
また、ビバロのピストフレームがここにも売られていた。なんでも競輪で使え
なくなったので、大量に市場に出ているという。もともと純競技用なので、ブ
レーキの取り付けはどうなるんだろう。心配だ。

さて、お買い物が終わったら、もう一つオススメが。斜め向かいにある横浜
家系ラーメンの「寿々喜家」。家系の中でもトップに位置する。家系は脂ぎっ
たイメージがあるが、「油抜き」で注文すれば、さほどではないですぞ。
こちらもお試しアレ。

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■ 四万十川ライドを考える方へのアドバイス ■

先日、四万十川でセンチュリーライド開催検討中、という方へのアドバイスを
募りました。高橋氏と島田憲氏から貴重なアドバイスをいただきました。
それに、事務局意見も添えて、次の通り返信しました。ご協力に感謝!

●高橋氏(愛知)

四万十川は、まず日本に残された最後の清流です!
人工的な物が非常に少ない素晴らしい川です。
私も一度カヌーで下った事ありますし、キャンプも河原でした事あります。
その川沿いに走り、町々を巡るサイクリング。素晴らしいものになると思います。

もともと「収益の一部を自然保護、環境保全、道路整備に還元。」と謳うなら、
参加費は3000円程度で(一般市民の感覚でいくとこれ位なら安いと思う)
エイドは最小限で(怪我と弁当自分持ち)ドリンクのみ。
参加記念品はバンダナ程度。
上手く言えませんが、参加する事がステータスとか誇りになる大会でいいと思いま
す。

過剰なサービスもどうでしょう?
自立できない自転車乗りには来て欲しくない!
信号無視、危険走行、挙句の果てにはスタッフに迷惑掛ける・・・。
ですから、最低限パンク修理は自分で出来る。修理道具は自分で持つ。
公道走行に必要な物が付いてない自転車は参加不可。
最初にこれ位出来ない人は参加お断りでいいかも?

車検じゃないですが、まず公道走行に必要な物が装備されているか、
パンク修理道具、工具を携帯しているか、タイヤに空気が入っているか、
ヘルメットを被っているかは確認すべきかと。

タイム測定は必要なし!
スタート時間、ゴール締め切り時間だけでOK!

と、取り留めの無い意見ですが・・・。四万十の自然、町々の人々とのふれ
合い、名物料理などだけでもう充分な位魅力ありますよ。あとグッズなどを
作り、その収益を自然保護、環境保全、道路整備に還元すれば・・・。


●島田憲氏(徳島)

こんにちは、徳島の島田です。
四万十川でセンチュリーライドを計画中との事、大変うれしく思います。
以前より自転車で四万十川流域を走ってみたいと思ってました。
現在、高知県には長距離走がないので開催の際は絶対参加します。

徳島には同じように河の流域を利用したセンチュリーがあります。
「那賀川流域センチュリーラン」です。
那賀川を上流まで行き、帰って来るだけの単純なコースで信号が数箇所、
大きな曲り角が十数か所しかなく、道に迷い難いのが特徴?です。
運営も地域の自転車店の方々が主になってやっているようです。
(必要であれば代表のお店も調べます。)
競争を避ける為?タイム計測はしていませんが、毎年集団が形成され
レーサーもどきが発生しますが、大きな事故はまだ無いようです。
ただし、数年前まで観光地に通じる細い道でを通っていたために、
女性が観光バスを避けようとして路肩へ落ちる事故がありましたが、
怪我は無かったようです。次の年からコースを変更して対策をしていました。

思いつくことだけなので、参考にも何もならないと思いますが、
がんばって≪センチュリーライド四万十≫が開催されるのを楽しみにしています。


●事務局の平本から

地域の活性化=イベント。これを「一発屋」の発想と呼ぶ。
冷静に見て、本当に活性化につながるのだろうか? よくよくご検討を。

長々準備して、センチュリーライドはたった1日。残るは徒労感のみ。
みんなクルマでパ〜っときて、サ〜っと走って、あっという間に帰って行く。
参加者にとっては、単なる遊びだからね。環境保全や地域活性化は、
そういうことが好きな人がやればよい。せいぜいその程度だ。

参加者と地元民やスタッフとの交流なんて、ほとんどない。参加者は、少額
とはいえ参加料を払ったんだから、「アレはどうした、これはどうなる」と主催
者にお客としてサービスを求める(これは、特に近畿以西に顕著)
月曜日には、また、静かで退屈な町の風景が戻っている。

それを見て、スタッフ間で必ず「意味がある、ない」の議論が出る。人様の
遊びのために、半年間、俺たちは何をしてきたのか。結局、理念を感じる人
と、そうでない人の間にもめ事が起こって、3回程度で行事はつぶれるの
が常。

地元青年団(青年会議所)やサイクリングクラブ主導型の事業は、いつもこ
の壁に突き当たる。仮に役所から補助や助成が出ても、行政の支援は
3年打ち切り。3年面倒を見たのだから、あとは税金がもとになっている補助
金抜きで、自分たちで自立してねと。

そこで、もう一度よく考えていただきたい。

選択肢は3つ

1 信念を持ち、全て自力で用意、誇り高い「一発屋」でいく

 なにごとも25回、四半世紀やると「文化」になるという。

 バカが変なことをやり始めた。それでいっこうに構わない。市民ボランティア
を募り、理念を訴え、それに呼応するサイクリストを四万十に呼ぶ。清流とい
うイメージだけでなく、不法投棄や排水流入や山林荒廃やダムの存在など
も見てもらう。四万十川のブランドは絶大。人は必ず集まる

 四万十は日本一の清流だという。ならば、大会のグレードも「日本一」をう
たい、それを実現する。誰でもいいよ、どうでもいいよ、ではだめ。
 多くの大会では、レースまがいの乱暴な走りをする者に荒らされ、沿道の
反発を買ったり、転倒事故が多発したり。その都度、スタッフが事故補償そ
の他の始末に追われて、結局、中止に追い込まれた大会もある。

 目標は日本一、テクニカルなグレードの高い大会。距離は160km一本。
マナー違反者は完走を認めず、完走自体の評価を高める。完走率が低くて
もビビってはいけない。
 補給や道案内は最低限。参加者には自転車の相当の経験を求める。
たとえば、「他のセンチュリーライド160kmの完走経験ある人」とか。
 事故やトラブルを起こしやすい長距離未経験者は呼ばない。パンク修理が
できない者は参加させない。素人が転んで救急車が何度も出動すると、そ
れだけで「一般市民の安全が脅かされる!」とクレームが来る御時世。
 といって、脚自慢が集まったらレースになる。実業団自転車競技登録者
BR−1、BR−2、BR−3、や学連登録者は、当然出場不可。

 で、参加者には前日からの参加を求める。前日15〜18時に受付。18時
から市民会館で「四万十サイクリストミーティング」をやる。もちろんこの費用
も参加費に含める。出席は必須。参加者証を発行し、そこに出席のスタンプ
を押す。それがなければ、完走証をわたさない。

 会場への参集は、車だけではなく自転車の人も多い。よって、駐車場の
1角に見張り付きの自転車置き場を。終わりは20時。そのあと呑みたい
人もいる。又は、明日のスタートに備えて早く休みたい人も。

 お偉いさんのあいさつは無用。明日の進め方時間割を説明したあと、参
加者を小グループに分け、名札を付けてもらう。分け方はあえてごった煮に。
 四万十川に関わる人を各グループに入れ、自己紹介のあと、四万十川の
魅力や現状を語ってもらう。グループ対抗のゲーム(3択クイズとか)を入れ
たり、短い映像を見せたりして、飽きさせない工夫は絶対に絶対に必要。
 川漁師の舟を会場に入れたり、会場で投網の実体験などができるといい。

 大会記念品は受付で渡してはならない。この場が最適。渡し方は、グルー
プ別に代表が前へ出て、じゃんけんをし、グループの分を勝ち取ってくる、
とかする。そうすれば、いやが上にも、知らない人同士、グループ内でコミュ
ニケーション・結束が図れる。これを1時間と少々。

 そのあと、パーティーですよ。知らない人同士、顔と名前が分かってから
交流する。この、あとさきを間違えてはダメ。
 時間は短く45分間。パスタとかジャガイモ料理とか海苔巻きとかカレーラ
イスとか炭水化物系を多く用意。お刺身はいらない。お肉をたっぷりと。
野菜もトスサラダやゆでたり煮たりでたっぷりと。見栄えよく、お腹いっぱい
になり、安くあがる。要は、夕食なので十分な量を。

 パーティーの最後に、最高齢か最も遠くから来た参加者に「明日はがん
ばろう、オ〜!」とか勝ちどきをあげてもらう。
 これ高知新聞の記事になります。

 翌日は、開会式など手間のかかるものはやらない。受付を置き、ライトや
ベルのチェックをしたら、出発順に集まってもらう。時間になったら、ゼッケ
ン順に一人ずつ、30秒おきにスタート。集団でヨーイドンなどをやったら、
そりゃもうレース競争になっちゃう。
 走り出して、前の人が見えないなら、競おうという気持ちが薄れるもの。
仮に100人いたら、この出発方法では50分かかる。そうであれば20秒
おきスタートか。30分で終わる。制限時間は各人ごとのスタート時間から
正味8時間。とすれば文句は出ない。
 自転車長距離走は自分との戦い。よって、このスタート方法が理想だ。
この方法がイヤな人は、こなければいい。そのくらいの気持ちで。
台は要らないけれど、アーチのようなゲートがあると写真になる。これも
高知新聞に載ります。

 途中は通過のチェックだけ。水や補給食は自前用意が当然だ。でも、
コース上に店は少ないだろうから、多少は必要か。水。塩。そして前日に
用意でき、個別包装で衛生的な菓子パンが、安全で面倒がかからない。
手作りの名産品を振る舞おうなどと考えないこと。それは前夜祭で。

 他に手間は掛けない分、回収車や巡回車は十分に手厚く。何かトラブル
があったら、さっと現場に行ける体制が必要。最低、参加者20人に1台の
割合か?
 多少の怪我なら、救急車でなく、回収車で運んだ方が早い。地元のオート
バイクラブに頼んでバイクで巡回してもらえると機動性が高まる。

 ゴールしたら、完走証を渡し、隣のテントで豚汁(アラ汁)かうどんが食べ
られるように。これは実にウレシイ。何せ汗を大量にかいて塩分不足になっ
ているので。あとは、もうサヨナラ、で十分。
 でも、ワガママを言うと、個人別スタートだから、スタート時の写真が出来
ていて、本部テントの横のボードに貼ってあり、自由に持ち帰れたら感激する。

 完走証はプロにデザインしてもらい、日本一のカッコ良さで。額に入れて
飾っておきたくなるくらいのグレードが必要。そのほかの記念品は一切無
用。

 こういう大会なら、私も多くの仲間を誘って走りに行きます。
 
 で、この準備ですが、いきなりはムリ。篠田さん、周囲にセンチュリーライ
ドとはこういうものだ、と説明できますか? 提案書を作れますか?

 まずは、他の大会に見習いスタッフ希望として押しかけ、大会の実情をつ
ぶさに見る。そこで、参加者の動向や運営のコツ(曲がり角での立哨や補
給地点の運営、回収車に同乗しトラブル発生事例)を知る。そのノウハウを
四万十に持ち帰り、改善改良して実施するのがよい。
春から準備をして、ノウハウを学び、秋に少人数でテスト大会を開く。
そして、来年は、本大会の1回目ともっていくとよい。


2 プロの力を借りて資金や広報を支えてもらいながら「地域活性化」でやる

 地方で理念型の集客事業ができるのは地元新聞の事業部。高知新聞と
かいうのがあれば、そこに話しを持って行ってはどうか。
 新聞は、拡張や広告獲得に使えるので乗ってくるかも。環境保全のテー
マもあれば、なお読者にアピールできる。
 一方、当方は、宣伝集客や資金提供が期待できる。そして何より「地方
紙」と組むメリットは、信用力の獲得にある。役所(特に警察)は、新聞に
弱い。道路使用許可とか交通事故の心配とか公園施設利用など、役所
が突きつけてくる諸課題の解決に力になるはずだ。

 新聞社のメンツもあって、長続きするように、人が集まるように努力するだ
ろう。ツールド能登やツールド沖縄のサイクリング部門はこのパターン。
 ただし、この方法だと、新聞のやりやすい方法ですすめることになり、皆
さんは下働きになる。採算の話なども出てきて、理念が薄まる可能性も。
ここがつらいところ。


3 外来者より地元に目を向けて地域活動を展開する
  
 活性化とは、地域の人々が関心を持って取り組む事柄が、少しずつ増え
ていくこと。地域の人たちの間で、新たな目的をもった行動が起こり、それ
が個々人の健康を増進したり、住民同士の会話や往き来のきっかけになり、
やがて人々が集まって、何かが生み出される。

 流れが出来ると、会合が催される。会合するから資料づくりで紙や文房具
を買う、お茶や弁当を買う、ときどきイベントをするから、必要な用具や景品
や、これまたお茶や弁当を買う。スポーツ用品が売れ、ウエアが捌ける。
 そのことに関心を持った、地域外の人がのぞきに来る。すると、地域は動
いてくる。

 サイクリストが出来ることは、サイクルスポーツをテーマとした新たな活動
を生み出すこと。スポーツをして、いや、むしろスポーツを通じて地域コミュ
ニティの維持発展を目指す。健康づくりやメタボ対策に関心が集まる今こそ、
スポーツの出番。

 こういう理念を形にしようというのが日本体育協会が進めている「総合型
地域スポーツクラブ」。これ、地域の有志が集まって、自分たちで規約やス
タッフを置いて、場所を確保して、会費を集めて、地域の人たちのためにス
ポーツを提供するクラブ。
http://www.japan-sports.or.jp/local/index.asp
高知では県庁が窓口
http://www.pref.kochi.jp/~taiiku/Syougai/tosa-net/02sogogata/00zenntai/zentai.htm

 まあ、このレベルまでは、一気に行けない。
 となれば、四万十市や周辺の市町村くらいの規模で呼び掛けて、年4回くら
い「自転車でマラソンしよう」イベントをやる。コースは固定にして、HPに公開。
 イベントの日でなくとも、いつでも、一人でも走って欲しい。写真を添えて申
請してくれたら、完走認定するよ。10回、20回と走った人は、表彰するよ。
として、自発的な走行を呼び掛ける手もあり。年末に集計して、お正月に
「四万十、新春、自転車人の集い」を市民会館の部屋を借りて開催し、そこ
で表彰すれば喜ばれる。
これ高知新聞に載ります。

 また、年に数回は、無料で初心者向けに、健康になる自転車の乗り方教
室、膝が痛くならないでスッキリ痩せる自転車教室を開催する。これは、自
治体のスポーツ部門や健康づくり・介護予防部門に企画を売り込んで共同
開催でもよい。
 スポーツ自転車で、いきいき四万十! これをテーマに地道な活動を続ける
という方法である。

 以上、とりとめなく記しました。ご容赦ください。

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■ 四万十川でイベントをやりたい ■----------------------- 大王事務局

高知県の方から、当会にあててお尋ねがありました。事務局の見解だけで
は偏りが出ます。有益な(そして具体的な内容の)アドバイスができる方は、
ぜひとも回答をお願いします。回答は、事務局へメールでお送りください。
まとめて、事務局から返信します。四万十川のロングライドは、たった2回開
催されて突然消滅しました。今回の試みが実を結び、永続的なものとなるよ
うに応援しましょう。締切1月24日。

●質問

高知在住のランドナー大好き人間?(三十年前)です。出版社勤務の友人よ
り、四万十川を舞台にセンチュリーライドを企画出来ないか?の声で色々と
あっちこっち情報を集めている最中です。

「自転車百哩走大王」さんは、日本全国のセンチュリーランに参加・運営に
携わって居られるようですが、規模とか企画について何かポイントになる事と
かありましたらご教授願えないでしょうか?

ちなみに、四万十川のイベントとして、毎年「四万十川ウルトラマラソン」
(10月)が開催されており、そのコースを軸に距離とかを160km〜40kmに
調整を考えております。街の規模が人口3万人位の小さな町なのであまり
大きなイベントは難しいですが・・・。コースは結構起伏に富んで、自然(四万
十川の沈下橋など)は大いに満喫できるコースです。企画運営は、NPO法
人、団体、行政、各種協会、メーカーなどの巻き込みが重要と考えています。

基本的には、町の活性化事業の一環としての企画が目的です。(ぶっちゃ
け!) オフレコですが、ウルトラマラソンでは、○○並びに□□が××して
いる為、あまり町に収益をもたらせていないばかりか、市の予算から相当の
補助金をだしての開催になっているようです。
(※一部、事務局の加筆修正有り、ご容赦を)
助かっているのは宿泊施設位。参加費が高い!これでは、本当の意味で
の活性化事業ではありません。

そんなこんなで、現状四苦八苦しながら模索しております。
現状のタイトル?うたい文句?は
≪健康 環境 自然 ECO それぞれを結ぶ「絆(道)」≫
          ≪センチュリーライド四万十≫
      収益の一部を自然保護、環境保全、道路整備に還元。
と仮にしています。

長々となってしまいましたが、何かアドバイスやら独り言でもかまいませんの
で、ご返事頂ければ幸いです。何卒宜しくお願い致します。

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■ R-5000とは何か ■------------------- 根本 俊之(会員No.21)

今年の夢

○R-5000達成
 ブルベ関連の賞で、こちれは世界共通のもので、幾つか必須のイベント
 がありますが、私は1000kmブルベを完走できればこれが達成できるとい
 う状況。9月上旬にオハイオで走ることを予定しています。

○RUSA 3000K
 これまたブルベ関連の賞ですが、米国独自のもの。RUSA主催のイベン
 トの年間完走総距離3000km以上の賞です。これまで、2000,1000kmはも
 らいました。

○R-5000とは?

4年間のうちにACPから認定を受けるブルベの完走総距離が
5000kmの達成者で、必ず完走しなければならいイベントが、PBP、200、
300、400、600、1000kmとFlecheと呼ばれるイベントです。Flecheは3〜5名
のチームで24時間で360km以上の距離を走るものです。2004年のPBP完
走者は今年で対象外になったので、日本人では昨年のPBPの完走者65名
ほどが達成できる可能性があります。今年は埼玉・宇都宮でFlecheの開催
を予定しているので日本人でも結構達成者が出るのではないでしょうか。
2006年に1000km走っていれば日本人で一番乗りと言えたのですが・・・。

米国版では、米国の1200kmブルベを1年間で2つ以上の完走者にAmerican
Ranoneerとか、何年かけても良いから米国の1200kmブルベ全てを制覇す
るとCoast to Coastとか、1年間毎月200km以上のRUSAまたはACP認定
のブルベ完走者にR-12とかあります。目標設定には良い機会です。

※※※ 大王事務局から

日本のセンチュリーライドのシ−ズンは3〜12月。月1回出場だと10回。
160km×10回≒1500km。そこなると、我が国におけるセンチュリーライド・
サイクルマラソンで、年間の完走総距離を褒め称えるにあたり、「大王の
ランキング対象大会(ブルベは除く)で1500km以上走った」、すなわち
「Daiou-1500」とか「大王1000」っていうのがあってもいい。やりますか?

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■ 真鶴に お魚を食べに行こう ライド ■

たまにはサイクリングしようと、会社の自転車乗り有志が集まり、藤沢駅前
集合で「真鶴お魚ツアー」をに出発。5日・9時30分発。初級者やMTBの参
加者もあるので、平地の平均時速25キロ。ツールド沖縄本島1周最後尾完
走ペースで走る。

途中、大磯スリーエフと小田原クランク前ローソンで2度休憩。海側の道で、
真鶴に12時30分着。会員鈴木和氏オススメの旅館大正庵は、電話したと
ころ「今日はやっていない」とのこと。断念する。真鶴の町は、正月明けのせ
いか、いつもより観光客が少なめ。よっしゃということで、真鶴漁港のさらに
先へ行ってみる。

評判の良い「うに清」「正徳丸」「原忠」の3軒は、休日のお昼時はいつも満
員。駐車場は満車。1時間くらい平気で待たされる。なのに、今日はガラガ
ラ。客引きしているくらいだ。店構えを見て、「正徳丸」に決定。料理屋とい
うより旅館の造り。大きな玄関で靴を脱ぎ、2階の部屋に通される。

窓からは、相模湾の海岸線がくっきりと望める。小田原、国府津、そして、
そのさらに右、海に浮かぶようにビル群がみえる。どこなのか。平塚?
藤沢?鎌倉?大山や丹沢の山々も見える。この景色もごちそうだ。

男性陣は、3千円の舟盛り定食や3千5百円の正徳丸スペシャル定食、
女性陣は、小鉢にいろいろな料理を散りばめた花籠定食を頼む。
http://shoutoku.jp/cook/cook1.html
お、先付けで「イカの塩辛」が来たぞ。だいぶ待つのか。ビールなしで待て
るかと心配していると、ササッと料理が出てきた。空いているからだな。

ド〜ンではなくドォ〜〜〜〜ンと出てきた。テーブルに載りきれないくらい
だ。舟盛りはタイを中心に地魚が5種類。タイなんかまだ、ピクピクしている
ぞ。それにサザエ壺焼きとか、焼き魚とか、煮魚とか、あれこれが付く。ご
飯は丼で、漬け物も山盛り。舟盛り3千円は最低ランク。それでこれ。
この上に4千円、5千円、7千5百円とさらに3種類ある。どんなにすごいの
か?3千円で大満足の一般大衆には、想像も付かない。
で、最後は義務感で、何とか料理を食べきる。

うわ〜、お腹が育って、動けない。この先1週間は、刺身・寿司のたぐいは
お断りしたい心境だ。ユルユルと坂を上って、国道に出て、輪行組は湯河
原で入浴後、電車で。一部はフロには入らず走って帰る。正月明けすぐは、
バスやトラックが少なく快適なことを発見。今年も、多いに走りましょう。